新型アウディ Q2 試乗レポートまとめ!

Audi

新型アウディ Q2は試乗レポートが数多く寄せられています。

こちらでは新型アウディ Q2の試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。







新型アウディQ2を実際に運転してみた

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引用:http://www.f-nagoya.co.jp/audi/staffblog/articles/

それでは実際に新型アウディQ2に試乗した感想をご紹介しましょう。

今回試乗したのは中間グレードの1.0 TFSI sportとなります。

試乗したのは神奈川県厚木市内から箱根町の芦ノ湖までの往復で、国道129号線と小田原厚木道路、国道1号線を利用しています。一般道と有料道路の割合は3:7程度だと思います。

新型アウディQ2のエンジンをかけた後、一般道をしばらく走って最初に思ったことは「とにかく静かだ」ということです。

エンジンの気筒数が少ないエンジンは静粛性にやや難があるケースが多い(平たく言えばうるさい)と思っていましたが、新型アウディQ2は直列3気筒の1.0Lエンジンにも関わらずV6の3.0Lエンジンでも搭載しているのではないかと思わせるほど静かでした。エンジンからと思われる振動もほぼゼロです。

同時に「クリープとエンジンブレーキが極めて適度で自然」ということも感じました。これは渋滞の多い市街地走行において非常に大きなメリットとなります。

クリープが強すぎるとブレーキ操作が頻繁になりますし、逆にクリープが弱すぎるといちいちアクセルを踏む必要があります。いずれにしても20km/h以下程度の速度で動いたり止まったりを繰り返しているような状態だとぎくしゃくしてしまいます。

この点新型アウディQ2はブレーキを離すと適度なクリープで車が前に動きますし、加速状態からアクセルを離すとしっかりとエンジンブレーキがかかって車が減速します。

ただしこれは多分に感覚的なものであり、たまたま筆者の好みにピッタリと合致しただけかもしれません。逆の感想を抱く人もいるかもしれません。

市街地走行の際は意識して細い路地裏なども走ってみましたが、全長の割に前後のオーバーハングが短いため取り回しもよく、特に困る場面はありませんでした。

運転歴の浅い初心者や、運転にあまり自信のない女性でも安心して運転することが出来ると思います。

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引用:http://www33.tok2.com/home/m35rx4/odawara.htm

小田原厚木道路に乗り入れた後は制限速度を上限として様々に加速感を試してみましたが、1.0Lで116psしかないエンジンとは思えないほど力強い加速感を味わうことが出来ました。

ちなみに以前トヨタルーミーカスタムG-Tで同じ道を走ったことがありますが、力強さは少し大げさに言えば天と地ほどの違いがありました。

ルーミーのカスタムG-Tは新型アウディQ2と同じく直列3気筒1.0Lのターボです。しかしルーミーターボは導入路から本線へ合流する際の加速や追い越し加速の際にいかにも1.0Lの車らしいもたつき感がありました。

しかし新型アウディQ2ではそれが全くありません。

ルーミーターボのエンジンが98psで14.3kgfmなのに対して新型アウディQ2のエンジンは116psで20.4kgfmとややアドバンテージはあるものの、車両重量はルーミーターボが1,100kg、新型アウディQ2が1,310kgなので条件としてはそう変わらないように思うのですが、乗った時の感覚は全く異なります。

車のタイプも目的も価格帯も異なりますので比較すること自体無意味な気もしますが、新型アウディQ2はエンジンとトランスミッションの組み合わせが絶妙に素晴らしいのではないかと思います。

つくづく車の性能はスペックだけで判断することが出来ないと痛感させられました。

なお静粛性については速度域が上がってもほとんど問題ないレベルです。さすがに一般道を走っている時と同じとはいかずエンジンノイズやロードノイズは侵入してくるものの、会話が妨げられるようなことはありませんでした。

小田原厚木道路を走らせていてもう1つ感じたのは、全体的に重厚感があってどっしりとしたフィーリングだということです。

特にステアリングフィールはやや重めですらあり、非常に安定した直進安定性を発揮してくれます。この辺りの重厚感はさすがにアウトバーン仕込みのドイツ車という感じです。

最後に箱根のワインディングを走った感想です。車高が高いSUVということもあって決してスポーティーな走りや軽快な走りという印象はありませんが、普通の速度域で走っている限りは特に何も意識することなく走らせることが出来ます。

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引用:http://ameblo.jp/pochinobrog/theme3-10055494430.html

ただしタイトなコーナーが連続するような場面をややハイペースでクリアしようとするとSUVらしい鈍重さが頭をもたげたような気がします。かっちりとしたステアリングフィールもやや仇になるかもしれません。

このように全体的にかなりの高評価だった新型アウディQ2の試乗体験でしたが、2点ほど欠点がありました。

まず1点目ですが、アイドリングストップからの復帰にややタイムラグがあったということです。

個体差の可能性もありますが、筆者が思う「エンジンがかかるタイミング」「エンジンがかかって欲しいタイミング」からほんのわずかに遅いという印象を受けました。

2点目は後席が狭いということです。

今回の試乗は筆者1人で行ったため後席に座ってドライブをすることはありませんでしたが、駐車中に座ってみたところ特にレッグスペースの狭さを感じました。

筆者は割と大柄な体格なのでシートは後ろ目にセットしていたと思いますが、その状態で運転席の後ろに大人の男性が長時間乗るのはやや厳しいかもしれません。

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引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/36325

後席に人を乗せる機会が多い場合は事前に十分に確認をしておくことをおすすめします。



新型アウディQ2の内装をチェック

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引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/36325

新型アウディQ2の試乗レポートをお届けする前に、まずは内装を簡単にチェックしていきたいと思います。

新型アウディQ2に乗り込んで最初に目に飛び込んでくるのは8.3インチのナビのディスプレイです。

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引用:https://www.autocar.jp/article/2017/04/26/218203/3/

このディスプレイはエンジンをオフにしても格納されまずに出たままです。新型アウディQ2の内装ではこの点が非常に残念です。

画面が非常に大きく存在があることもさることながら、なだらかに流麗な曲線を描くインパネに直線基調のディスプレイはデザイン的になじんでおらず違和感を感じさせられます。

まるで純正ナビがついていない中古車を買ってオンダッシュのナビを後付けした時のようなイメージです。

同じアウディでもA3のナビのディスプレイはエンジンオフで格納されますので、新型アウディQ2でも同じようにして欲しかったと思います。

ただしこのナビ、機能的には非常に優秀です。

新型アウディQ2はオプションで「ナビゲーションパッケージ」というものをつけることが出来、これは「MMIナビゲーションシステム」「スマートフォンインターフェイス」「8スピーカー」で構成されています。

MMIとは「マルチメディアインフォメーション」の略で、インターネットと接続することによって様々な情報をダイレクトに受け取れるという点が大きな特徴です。

新型アウディQ2のMMIナビゲーションシステムは「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応する「アウディスマートフォンインターフェイス」やテレマティクスサービスの「アウディコネクト」が利用可能となっており、非常に多彩な機能を活用することが出来るようになっています。

アウディスマートフォンインターフェイスは専用アプリをインストールしたスマホをUSB端子経由、もしくはBluetooth経由でナビに接続することにより、スマホのコンテンツをナビに直接表示して操作が可能になる、というものです。

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引用:http://web.audi-tsukisamu.jp/blog/event/a3-s3-minorchange-debutfair.html

これまでもナビ画面にスマホの画面を反映させて使うということは出来ましたが、アップルやグーグルが用意した専用アプリを使って、メーカー純正のナビに接続させて使えるというは非常に大きいです。

何よりも動作が非常に安定しますし、ナビ側のタッチディスプレイや車側に設けられたインターフェイスを使ってスマホを操作出来るのは非常に便利です。

新型アウディQ2もシフトレバーの後方にある「MMIコントローラー」やタッチパッドでの操作が可能です。

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引用:http://autoc-one.jp/audi/q2/report-3336021/photo/0051.html

アウディコネクトは例えば最新のニュースや天気予報の配信、ガソリンスタンドや駐車場の情報、飛行機のフライト情報や交通情報はもちろんのこと、これらを24時間365日専任オペレーターを介して遠隔で操作、配信してもらうことも可能です(アウディコネクトナビゲーター)。

また、MMIナビとぜひセットで装備したいのが「バーチャルコックピット」です。

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引用:https://car.autoprove.net/2017/04/45183/

バーチャルコックピットはメーターパネル内にはめ込まれた12.3インチの液晶画面上に速度計や回転計はもちろん、MMIナビのコンテンツが表示されるというものです。

特に便利なのがナビゲーションシステムを使っている時で、上の画像のように地図やルートがナビのディスプレイだけでなくバーチャルコックピット上にも表示されます。

これによってドライバーはより小さな視線移動でナビが表示している内容を確認することが可能になり、利便性と安全性が向上しています。

新型アウディQ2の内装関連でもう1つ残念な点があります。それはフロントシートがオプションでもパワーシートにならないという点です。

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引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/36325

300万円~400万円台という価格帯を考えると標準装備でもパワーシートにして欲しかったところです。ただしシート自体の出来は非常に素晴らしく、良い意味で硬くてコシがあって疲れにくいシートになっています。

内装全体の質感ですが、サテンメッキ調の加飾を中心として一部にヘアライン加工されたアルミを使うなど全体的にはレベルの高い仕上がりになっていると思います。

しかしこれは「国産車に比べると」という但し書きつきで、アウディと同じ欧州プレミアムブランドであるメルセデス・ベンツのGLAやBMWのX1と比べると正直なところやや見劣りします。

そのため国産車からの乗り換えであれば質感に不満を感じることはないと思いますが、他の輸入車メーカー、特にメルセデス・ベンツやBMWからの乗り換えの場合はレベルの違いを感じてしまうかもしれません。

新型アウディQ2はSUVなので、ラゲッジスペースについても触れておきましょう。

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引用:https://clicccar.com/2017/05/29/473409/

新型アウディQ2のラゲッジスペースの容量は405リットルと容量的には十分なものがあると思います。日々の買い物はもちろん、キャンプなどのアウトドアに出掛ける際でも困ることはないでしょう。

後席は分割可倒式となっており、両方倒すことで1,050リットルの容量になります。

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引用:https://clicccar.com/2017/05/29/473409/

しかしフルフラットにならないのが少々残念です。



新型アウディQ2の試乗レポートのまとめ

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引用:http://web.audi-nagoyanishi.jp/staffblog/articles/201705/meet_the_audi_q2_in_lachic/

以上、新型アウディQ2の試乗レポートをご紹介しました。

ネガティブな点もいくつかご紹介しましたが、実際に新型アウディQ2に試乗してみると全てが吹き飛んでしまいました。そのくらい走りは素晴らしいです。

「速い」とか「パワーがある」という意味ではなく、エンジンはもちろんトランスミッションやステアリング、アクセルやブレーキといった走行に必要な要素1つ1つが非常に質の高いフィーリングを持っていて、それらが全て合わさると実際のスペック上の性能の何倍にもなってドライバーに運転する愉しみを与えてくれる、といったイメージです。

少しでも新型アウディQ2に興味を持った人は、ぜひお近くのディーラーで試乗してみることをおすすめします。

出来ればディーラーのキャンペーンなどで丸1日試乗出来る機会などを利用して、長時間様々なステージで走らせてみるとより新型アウディQ2の出来の良さを感じることが出来ると思います。

新型アウディQ2の値引きの方法については、

「新型アウディQ2 値引き術!」で詳しく解説しています。

ぜひ参考に、お得にアウディQ2を購入して下さい。