新型プリウスαは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは2016年の新型プリウスαの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
近未来的なスタイルと圧倒的な燃費性能で、セダンの常識を塗り替えたトヨタ・プリウスファミリーの中で、ひときわ居住性を誇るハイブリッド専用ステーションワゴン(2列シート・5人乗り)
ならびに、ミニバン(3列シート・7人乗り)のプリウスα(プリウス・アルファ)は、先進の安全装備と燃費の良さで、好調に売り上げを伸ばしています。
この度行われたマイナーチェンジにより、さらにスタイリッシュとなった新型プリウスαの試乗レポートをお伝えします。
新型プリウスα試乗レポート
マイナーチェンジが行われたプリウスαの試乗の様子をご紹介します。
引用:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/
「トヨタ 新型プリウスα マイナーチェンジモデル試乗」
「トヨタ プリウス」は今でもハイブリッド車の代表といわれていますが、そのファミリーである「プリウスα」も高い人気を誇っています。
5ドアハッチバックのプリウスと比べると、全長が150mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は80mm拡大しています。
ちなみに全幅は30mm広がり、全高は85mm高くなっています。
このようにプリウスαは、プリウスよりもボディをひとまわり大きくすることで、主に後席と荷室が拡げられているのです。
5ドアハッチバックのプリウスでは、後席の頭上空間が狭かったが、プリウスαなら不満なく全高席とも快適となっています。
荷室はワゴン風で広く、補助席を備えた3列シートの7人乗りも設定され、多人数での移動も可能となっています。
ベース車のプリウスとは違う機能が備わっているのです。
2014年11月、マイナーチェンジが行われた新型プリウスαの運転感覚はどうでしょうか。
引用:http://autoc-one.jp/toyota/prius_alpha/report-2011235/
今回はプリウスα「G」(7人乗り)を試乗しました。
1.8リッターのハイブリッドを搭載し、16インチタイヤを装着しています。
動力性能は以前と基本的には同じとなっています。
車両重重量が1400kgを超えていますので加速力に余裕があるとは言えませんが、力不足とは感じませんでした。
静粛性はトヨタのハイブリッド車の中では優れた部類に入り、モーター駆動で発進。
その後にエンジンが再始動した時のノイズはかなり抑制されています。
乗り心地は重厚な印象とは言えないが、2011年の登場時点に比べると向上しています。
以前からプリウスαは、走行状態に応じてモーターの駆動力をコントロールし、ボディの前後方向の揺れを抑える「ばね上制振制御」などを備えていました。
ホイールベースが長いこともあって、乗り心地はもともとプリウスよりも優れていましたが、さらの改善されているようです。
走行安定性と操舵感は、穏やかな反応を示しています。
誰にでも扱いやすいプリウスαらしいところです。
ボディはプリウスより一回り大きいですが、ワゴン風のスタイルになったことで、斜め後方はプリウスαの方が見やすく、取り回し性は悪くないと思います。
「普通のプリウスでは物足りない」、「少し贅沢な感じのエコカーが欲しい」と考えるユーザーにとって、プリウスαはちょうどいい選択肢だろうと思われます。
そんなプリウスαですが、登場からしばらく経ち、買いやすいタイミングになっています。
ここはぜひ、しっかりと値引き交渉に臨んで、お得な価格で購入したいところですね。
新型プリウスαの値引きの方法については、
ぜひ参考にしていただき、お得にプリウスαを購入しましょう。
プリウスαとは
引用:http://toyota.jp/priusalpha/
「一回り大きなプリウス」として、プリウスの大きな特徴である燃費の良さを受け継ぎながら、より広い居住スペースとラゲッジルームを備えて実用性を前面に打ち出したのがプリウスαです。
プリウスαは2011年5月、トヨタより販売開始されわずか1か月で52,000台という受注を集めました。
プリウスαは、でステーションワゴン的なパッケージングを持つ2列シートの5人乗りのほか、3列シートの7人乗りもラインナップするハイブリッド車なのです。
そのメカニズムは、3代目プリウスと同じとなっており、プラットフォームは「新MCプラットフォーム」が採用されました。
が、車体寸法が3代目プリウスに比べると全長150mm、全幅30mm、全幅80mm拡大され、ホイールベースも80mmが下されています。
パワートレーンは1.8L直4DOHC+モーターが搭載され、ハイブリッド方式はリダクション機構付THS-Ⅱが採用されています。
ニッケル水素電池を搭載した5人乗り(2列シート仕様)とリチウムイオン電池を搭載した7人乗り(3列シート)が設定されていますが、7人乗りはの本国内のみの販売となっています。
・1灯でロービームとハイビームを切り替える世界初のBiーBeamLEDヘッドランプの採用やオートマチックハイビーム(AHB)
・車線を逸脱する可能性がある場合にブザーとディスプレイで注意を喚起するレーンディパーチャーアラート(LDA)
・歩行者に車両の接近を知らせる「車両接近通報装置」
・ミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステム
などが装備されています。
2014年11月、マイナーチェンジが行われ、外観ではフロントマスクの下側に装着されたラジエターグリルがダークグレーメタリックになり、開口部を強調しています。
引用:http://ethicallifehack.blog.fc2.com/blog-entry-2292.html
主要諸元
引用:http://toyota.jp/priusalpha/
「トヨタ プリウスα G(7人乗り)VSホンダ ジェイドハイブリッドX比較レポート」
プリウスα
引用:http://jp.autoblog.com/2014/10/11/toyota-prius-alpha-hv-uk/
プリウスαのデビューは2011年5月。
プリウスの名前を冠するだけあってもちろんハイブリッド専用車です。
3代目プリウスをベースにホイールベースを伸ばし、ルーフを高くしてリアまで伸ばしたワゴンという成り立ちで、5人乗りと7人乗りとがあります。
メカニズムは基本的に3代目プリウスと共通ですが、5人乗りでは荷室床下にニッケル水素電池を積むのに対して、3列目シートを持つ7人乗りはトヨタの量産ハイブリッド車では初めてリチウムイオン電池が採用され、1列目の左右席間に搭載されています。
今回試乗したのは2014年11月にマイナーチェンジしたプリウスとの差別化を明確にした個性的なフロントマスクへと見た目のリフレッシュを受けたモデルとなります。
ピアノブラック塗装や合成皮革を用いて上質感のあるインテリア、レーンディパーチャーアラートやオートマチックハイビームなど先進安全装備の充実が図られています。
ジェイド
引用:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/styling/
対するジェイドは2015年2月に発表されたニューカマーで、ストリームの後継車といわれていますが、ボディサイズは先代オデッセイとの中間まで拡大されています。
また、ガソリン車のみだったストリームに対して、ジェイドはハイブリッド専用車となっています。
タワーパーキングに収まる低い車高を持つ3列シートのワゴンであることはストリームと共通するが、もともと2列目が3人掛けだった同車と異なり、当初から全列2人掛けの6人乗りとしていることは特筆すべき部分です。
全高や全幅も拡大されており、5ナンバーから3ナンバーとなっています。
パワートレーンはフィットやヴェゼル、グレイスと基本的に共通の「スポーツハイブリッド iーDCD」と名付けられたハイブリッドで、リチウムイオン電池を用いたバッテリーは前席間に置かれ、新型プリウスαの5人乗りと7人乗りの違いによく似ています。
試乗した新型プリウスαのグレードは「G」で、ボディサイズは全長4630mm、全幅1775mm、全高1575mmとなっています。
対するジェイドハイブリッド「X」のサイズは、全長4650mm、全幅1775mm、全高1530mmで明らかに低く、日本のタワーパーキングの高さ制限は1550mmが一般的ですので、駐車環境によってはこの全高が決め手となります。
ちなみにホイールベースはプリウスαの2780mmに対し、ジェイドは2760mmで20ミリの違いにとどまっています。
真横からのプロポーションは、プリウスαはボンネットからウインドウスクリーンにかけて一直線につなげられ、サイドウインドウ上辺が弧を描くことで、ワゴンながらプリウス一族であることを巧妙に表現しています。
それに比べるとジェイドのスタイリングはステーションワゴン的ですが、サイドウインドウの下辺を限りなく下げて、グラスエリアを広く取っているところは、最近のクルマとしては新鮮に感じます。
両者とも前席の出来は充分満足できるものとなっています。低めに座るジェイドに対して、目線がやや高いプリウスαは200km近くの長距離でも疲労感はありませんでしたので、水準以上の作りといえるでしょう。
大きく違うのは2列目の構造です。
プリウスαのごく一般的な3人掛けのベンチシートに対し、ジェイドは2人掛けのセパレートタイプとなっております。
上から見るとハの字に内側によりながらプリウスαの調整範囲よりさらに後方へスライドする独特のアレンジがなされ、後方へのスライドによってゆったりと足を組めるスペースが作り出せるのがジェイドのセカンドシートとなっています。
ただし、ジェイドでセカンドシートを大きく後方までスライドさせれば、サードシートに座ることができなくなりますが、このクラスの多座席車にとって3列目が使えなくなったとしても、2列目が広いというアレンジは受け入れられるかもしれません。
一方、プリウスαでは、2列目まで5人で座りたいというニーズもあるでしょうから、その時はプリウスαの方が有力でしょう。
プリウスα
引用:http://toyota.jp/priusalpha/interior/seat/
ジェイド
引用:http://www.honda.co.jp/JADE/webcatalog/interior/
プリウスαのエンジンは1.8Lで最高出力99ps、最大トルク14.5kgf・m、ジェイドは1.5Lで最高出力131ps、最大トルク16.3kgf・mとなっています。
モーター出力は82ps、21.1kgf・m、ジェイドは29.5ps、16.3kgf・mとなっています。
ハイブリッド登場当初からトヨタはモーターが主役、ホンダはエンジンが主役といわれていて、その傾向は両者にも受け継がれています。
大きな違いは動力伝達装置で、プリウスαは遊星ギアを用いてエンジンの力を駆動軸と発電軸に振り分けているのに対して、ジェイドは7速デュアルクラッチ・トランスミッションにモーターを接続し、クラッチ操作によって2つの動力源を連携させて走ります。
どちらも発進はモーターだけで、この時はプリウスαの方が力強さを感じますが、速度を上げていくにつれ、出力やトルクに余裕のあるジェイドの方が加速の実感をより強く感じさせてくれます。
いずれにしても好みによって評価は分かれそうです。
プリウスαの乗り心地は、路面の悪いところではゴツゴツ感が気になることがありますが、不満というほどではありませんでした。
一方、ジェイドは満足できる仕上がりで、どちらもボディの剛性感は申し分ないものでした。
もっともスポーティさで言えば全高の低いジェイドがより優れているという印象で、ワイド&ローという言葉通りの感覚が伝わってきます。
総じて「ゆったり流すようなシーンで最高の結果を出すプリウスα」、「ペースを上げるほど実力を発揮するジェイド」という違いを感じました。
ハイブリッドワゴンのベンチマーク的存在になりつつあるプリウスαに対して、ジェイドはあえて異なる個性で勝負するという印象。
トヨタとホンダ、それぞれのブランドの特色がしっかり出ていて、ハイブリッドカーがいよいよ成熟期に入ったと思わざるを得ません。
まとめ
四代目プリウス
引用:http://toyota.jp/prius/gallery/
いかがでしたか。
燃費性能ばかりが注目されるプリウスファミリーですが、走りも居住性も一段と向上した新型プリウスαもハイブリッド専用のステーションワゴンとして、その存在感は光り輝いています。
そろそろフルモデルチェンジではと囁かれていますが、まだまだ注目度の高いハイブリッドカーです。