新型ゴルフの車中泊の快適さが注目されています。
こちらでは新型ゴルフの車中泊の様子と主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
目次
新型ゴルフで車中泊は可能なのか?
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-3340404/photo/0019.html
まず最初に、そもそも新型ゴルフで車中泊は可能なのかどうかを考えてみましょう。
仮眠程度であれば運転席(もしくは助手席)のシート背面を後ろに倒せば可能ですが、一般的に車中泊と言えば「車を宿代わりにして寝ること」になると思います。
ハッチバックでの車中泊ということになると「後席シート背面を前に倒して荷室とつなげて寝る」というシートアレンジが最もスペースを取れます。
新型ゴルフの後席シート背面も6:4の分割可倒式となっており、両方を倒せば広大な空間が出現します。
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-3340404/photo/0058.html
上の画像だと後席のシート背面がかなり浮いて見えますが、前席シートをもう少し前に出すと実際はもう少しフラットになります。ただしフルフラットにはなりません。
奥行きですが、助手席シートを最大限前に出して約1,700mm、つまり170cmです。つまり170cm以下の人であれば体を縦にして寝ることができます。
170cm以上の人は膝や首を曲げたりしないと体を縦にして寝ることはできませんが、荷室を斜めに使えば1,800mm弱の長さは確保できますので、170cm以上180cm以下の人は斜めに寝ることをおすすめします。
つまり身長180cm以下の人なら新型ゴルフでも車中泊をすることは可能、ということになります。
室内高は1,195mmなので、平均的な体型の男性が車内であぐらをかいて座ると頭上の高さは200mm程度の余裕ができることになります。何とか過ごすことはできますが、少し腰を浮かせたり姿勢を変えようとすると天井に頭がついてしまいますので、決して余裕があるとは言い難いです。
そのため新型ゴルフで車中泊をする場合、食事などは車外で済ませ、車内では寝るだけに留めておくのが快適に過ごすコツだと思います。
新型ゴルフでの車中泊に欠かせないアイテム
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-3340404/photo/0004.html
それでは次に、新型ゴルフでの車中泊で欠かせないアイテムをいくつか紹介したいと思います。
マット
引用:https://www.amazon.co.jp>B01LAFS3AM
絶対に欠かせないのが車中泊専用マットです。
上のもののように全面に敷けるタイプのものと、半分くらいのサイズで左右どちらかに敷くタイプのものと2種類ありますが、新型ゴルフのように荷室を斜めに使わないと体を横たえられない場合は全面タイプのものをおすすめします。
荷室の床面は結構硬いので、そのまま寝ると翌朝には体中がバキバキになってしまいます。この手のマットを敷けばある程度の快適さは確保されますので、あった方がよいです。
床面にはどうしても凹凸があったりしますが、マットがあれば凹凸を隠すこともできます。万が一飲み物などをこぼしても床面が汚れない点も見逃せません。
マットは小さく収納できるものにしておくと、限られた車内空間を効率よく使えるので便利です。上記の商品は専用エアーポンプで膨らませるタイプのものですが、収納時は3分の1程度になるのでシートを元に戻して荷室の下に敷いておくことができます。
引用:https://www.amazon.co.jp>B01LAFS3AM
シュラフ(寝袋)
引用:https://o-senyakushima.net/monbel-sleeping-bag/
春先や夏であればマットの上にそのまま寝ても大丈夫ですが、秋口から真冬にかけては車内の温度はかなり下がるので、シュラフのようなものに包まって寝る必要があります。
シュラフには上記のようなマミー型と呼ばれるものと、封筒型と呼ばれるものの2種類があります。
より手軽に使えるのは封筒型です。マミー型に比べると体の自由が利くので、シュラフに慣れていない人でも違和感なく使えるからです。
マミー型はより体に密着するので、封筒型に比べると温かいのが最大の特徴です。車内の温度が1桁代になるような過酷な環境で車中泊をする場合は絶対にマミー型がおすすめです。寝相が悪い人もマミー型であれば一晩中温かいまま寝ることができます。
マットやシュラフの代わりによく自宅で使っているような布団と毛布を持ち込む人がいますが、これはあまりおすすめできません。
理由はコンパクトに収納することができないからです。
車中泊をしてみるとわかりますが、高速道路のサービスエリアや道の駅などで色々な飲み物や食べ物を買い込んだり、出先でお土産をたくさん買ったりするようになると思います。これらが増えていくにつれ、車内のスペースをどんどん圧迫していきます。
そのため出発の際に車内に積んでいく荷物は少しでも少ない方がいいですし、積むものも小さくコンパクトに畳めるものに越したことはありません。
モバイルバッテリー
最近はほとんどの人がスマホを持っていますし、中にはタブレットやノートパソコンを持って車中泊の旅をする人も多いと思います。
車中泊でこれらを使う際にネックになるのが「バッテリー問題」です。
走行中であればシガーソケットから充電をすることができますが、車中泊はエンジンを停止するのが原則なので、これらのバッテリーが少ない状態では夜使うことができません。
そこで必要になってくるのがモバイルバッテリーです。
昼間のうちに車のシガーソケットでモバイルバッテリーを満タンに充電しておけば、夜スマホやタブレットのバッテリーがなくなってもモバイルバッテリーから給電することができるので安心です。
そして最近はさまざまな家電製品がUSB充電(給電)が可能になっています。小型扇風機などがいい例です。
そのためUSB充電が可能な家電とモバイルバッテリーを車内に取り揃えておくと、充実した車中泊ライフが送れるようになります。
新型ゴルフで車中泊をする際の注意点
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-3340404/photo/0003.html
ここ数年で車中泊はかなりのブームになっていますが、ブームが過熱する反面でさまざまな問題が浮き彫りになりつつあります。
そこで最後に、新型ゴルフで車中泊をする際の注意点を紹介します。
禁止場所での車中泊はしない
引用:https://blog.goo.ne.jp/elfuji_3/e/be7e5dcaf2e9289555e0d87f03abfe1b
一般的に車中泊は道の駅や高速道路のサービスエリア、パーキングエリアでする人が多いようです。
しかしこれらの施設での車中泊は「グレーゾーン」です。
というのも、これらの施設はあくまでも「運転中のドライバーが休憩や仮眠をとる場所」として設けられたもので、車中泊のように宿泊を目的に設けられたものではないからです。
仮眠と車中泊の線引きは難しいですが、少なくとも日付を跨いで夜から翌朝まで車内で寝ることは仮眠とは言えないでしょう。
かといって「車中泊禁止」とはなっていないので、グレーゾーンなわけです。あくまでも利用者の良識に委ねられている、ということだと思います。
しかしマナーの悪い車中泊客が増えたり、車中泊をする人があまりにも増えていて本来の休憩目的での利用者が車を停められない、といった問題が起きているところも多く、そのような施設では「車中泊禁止」と看板に明記されているところもあります。
このように車中泊禁止とはっきり書かれているところでの車中泊は絶対にしないようにしましょう。
また車中泊禁止と書かれていないところでも、道の駅や高速道路のサービスエリア、パーキングエリアのように車中泊は「あくまでも黙認されているだけ」ということを頭に入れておくようにしましょう。
誰にも文句を言われずに車中泊ができるのは「キャンプ場」です。
公営で無料のキャンプ場は全国至るところにありますので、お金をかけたくない人にもおすすめです。
台風や大雪などの天災被害に遭わないように注意
引用:https://www.sankei.com/photo/story/expand/180706/sty1807060011-p3.html
最近の日本は秋になれば台風の影響による大雨、冬になれば大雪と自然現象が原因の被害が数多く聞かれるようになっています。また日本が地震大国であり、将来的に大地震が発生するリスクが非常に高いことは多くの人がご存じのとおりです。
車中泊をしている時にこのような天災に見舞われる可能性もありますが、その際はあくまでも自助努力が必要になることを肝に銘じておきましょう。「自分の身は自分で助ける」ということです。
そのためにはラジオやネットなどで常に最新の情報を入手しておくことが必要です。台風による大雨や大雪などは天気予報を見ていれば避けることができますので、少しでも危険だと思ったら車中泊は中止にして撤収するようにしてください。
自らのわがままで人に迷惑をかけないようにしたいものです。
新型ゴルフの車中泊のまとめ
引用:https://autoc-one.jp/volkswagen/golf/report-3340404/photo/0009.html
以上、新型ゴルフでの車中泊について紹介しました。
新型ゴルフでの車中泊は正直なところ「不可能ではないがやや厳しい」というところだと思います。確かに計算上身長180cm以下の人であれば車内で寝ることはできますが、あくまでも「寝ることができる」というレベルで、安眠・快眠ができるかというと答えはNOです。
十分な睡眠がとれないと翌日の車の運転に差し支えますので、あまりおすすめはできません。
新型ゴルフでの車中泊はやむを得ない時に緊急避難的に行うに留めておいた方がよさそうです。