新型マツダ6(アテンザ) 燃費まとめ!

マツダ

新型マツダ6(アテンザ)の燃費情報が公開されています。

こちらでは新型マツダ6(アテンザ)の燃費に関するデータをご紹介します。







メーカーが公表している新型マツダ6(アテンザ)の燃費

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39423#image-8

まず最初に、メーカーが公表している新型マツダ6(アテンザ)の燃費を確認しておきましょう。

20S/20S PROACTIVE25S L Package25T S PackageXD/XD PROACTIVE/XD L Package
JC08モード16.6km/L14.8km/L
WLTCモード15.0km/L14.2km/L12.4km/L17.0-19.6km/L
市街地モード(WLTC-L)11.7km/L10.6km/L9.3km/L13.6-16.5km/L
郊外モード(WLTC-M)15.4km/L14.5km/L12.6km/L16.6-19.3km/L
高速道路モード(WLTC-H)17.2km/L16.8km/L14.3km/L20.8-21.9km/L

新型マツダ6(アテンザ)はエンジンのラインナップがバラエティに富んでいます。

20S、20S PROACTIVEは2.0LガソリンNA仕様、25S L Packageは2.5LガソリンNA仕様、25T S Package は2.5Lガソリンターボ仕様、XD、XD PROACTIVE、XD L Packageは2.2Lクリーンディーゼルターボ仕様です。

そしてガソリン仕様のトランスミッションは6EC-ATのみ、駆動方式は2WD(FF)のみですが、クリーンディーゼル仕様はすべてのグレードにトランスミッションは6EC-ATと6MTが、駆動方式は2WDと4WDが用意されています。

なお25T S Packageとクリーンディーゼル仕様は新燃費基準であるWLTCモードのみの表記となり、JC08モードは公表されていません。

WLTCモードはJC08モードに比べてより実際に使われる環境を反映した状態で燃費が計測されるといわれています。つまりいわゆるカタログ燃費と実燃費の乖離が少ない、ということです。

さらに市街地モード、郊外モード、高速道路モードとステージごとに燃費が表記されており、購入前により実際の燃費がイメージしやすくなっています。

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39423#image-9

表を見てわかるように、クリーンディーゼル仕様はガソリン仕様よりも燃費が良いです。中でも2WDの6MTが最も低燃費です。次いで4WDの6MT、2WDの6EC-AT、4WDの6MTという順番です。

ガソリン仕様で最も燃費が良いのは2.0LガソリンNA仕様の20S、20S PROACTIVE、最も燃費が悪いのは2.5Lガソリンターボ仕様の25T S Packageとなっています。



新型マツダ6(アテンザ)の燃費に関する口コミ

引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1137/493/html/042_o.jpg.html

メーカーが公表しているいわゆるカタログ燃費は、ユーザーが実際に乗っていて記録する燃費、つまり実燃費とは差があるものです。

そこで次に、実際に新型マツダ6(アテンザ)に乗っている人たちの燃費に関する口コミをチェックしてみましょう。

高速
100km/h巡航:20km/L
追越し車線中心:17km/L~18km/L

一般道
信号少ない郊外:20km/L~24km/L
渋滞ない一般道:18km/Lぐらい
土日の一般道で短距離:15km/Lぐらい(クリーンディーゼル仕様)

リッター17km~20kmくらいのあいだです。
ディーゼルだし安くて満足しています。
一回の給油で800kmくらい走ります。(クリーンディーゼル仕様)

今回はAWDなので下道で14~16km/Lぐらいでます。
ストップ&ゴーが多い道だと下がります。
高速メインだと19~20km/Lでした。(クリーンディーゼル仕様)

引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1137/493/html/045_o.jpg.html

高速8割、一般道2割の乗り方でリッター17km前後です。2014年モデルよりも若干悪くなった印象ですが大差ありません。
マツダのディーゼルはマフラーに溜まったススを定期的に焼く工程が入ります。DPF再生というのですが、2014年型でDPF再生が始まるとエンジンの音質が変わり、明らかにパワーダウンしていました。平均燃費はみるみるうちに下がっていったのでDPF再生を行っていることがはっきり分かったのですが、2018年式ではいつやっているのか一向にわかりません。燃費の急速な落ち込みもパワーダウンにも気づきません。(クリーンディーゼル仕様)

片道2km、その間に信号10個でstop&goを繰り返す通勤で、10.5km/Lほどです。道路事情が事情なので不満はありません。
1回の走行距離も短いことからガソリン車一択でしたが、私はフィーリングもガソリン車が好みでした(試乗はディーゼル車)。(2.5LガソリンNA仕様)

まだ納車から500kmですが、トータル13km/L位。
高速と下道半々の遠出で15km/L~16km/Lでした。
高速だけなら16km/L~17km/L位行ってると思います。(2.5LガソリンNA仕様)

クリーンディーゼル仕様、ガソリン仕様共におおむねカタログ燃費、特にWLTCモードの燃費に近い実燃費が出ていると思います。新型マツダ6(アテンザ)のカタログ燃費は比較的信頼できると考えて良さそうです。

引用:https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/anzenhosho/supplychain.html

なお口コミにも複数ありましたが、ストップ&ゴーが多い環境下での走行はどうしても燃費を下げてしまいます。程度にもよりますが信号や渋滞の多い場所を走る機会が多い人、あるいは短距離走行が多い人はカタログ燃費よりも実燃費が低くなりがち、ということを覚えておくようにしましょう。



クリーンディーゼル仕様は元が取れるのか

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39594#image-2

新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様はガソリン仕様よりも燃費が良いわけですが、その一方でクリーンディーゼル仕様の車両本体価格は、ガソリン仕様よりも高く設定されています。

つまり燃費が良い代わりに本体が高いわけです。

そうなると、高いお金を出してクリーンディーゼル仕様を買って元が取れるのか、元を取るにはどのくらいかかるのか、というのが気になるところだと思います。

引用:https://www.mazda.co.jp/cars/mazda6/driving/skyactiv-d/

そこで計算してみました。

比較するのはガソリン仕様の25S L Packageとクリーンディーゼル仕様のXD L Packageです。XD L Packageはトランスミッションと駆動方式が複数ありますが、ここでは25S L Packageに合わせて2WD、6EC-AT搭載モデルと比較することにします。

なおこの2つは装備などもほぼ一緒です。

車両本体価格は25S L Packageが356万9,400円、XD L Packageが397万9,800円です。つまり41万400円クリーンディーゼル仕様の方が高い、ということになります。

その上で1年間に1万km走行した場合にかかるガソリン代を比較してみます。

なおガソリン価格は本稿執筆時点での資源エネルギー庁石油製品価格調査で発表されたものを使用します。レギュラーガソリンは143.2円/L、軽油は124.6円/Lです。

引用:https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html

燃費はWLTCモードを用い、25S L Packageは14.2km/L、XD L Packageは17.8km/Lとします。

すると25S L Packageは10万813円、XD L Packageは7万26円になりました。その差は3万787円です。

両者の燃費差は3.6km/Lとそれほどありませんが、クリーンディーゼル仕様は指定燃料が燃料単価が安い軽油(本稿執筆時点で18.6円)を使うため、年間コストにすると3万円以上の差がつきました。

ただ、この3万円でXD L Packageの約41万円高を取り戻そうとすると、13年半もかかる計算になります。

ちなみに一般財団法人自動車検査登録情報協会が2018年に発表した「車種別の平均使用年数」によると、乗用車の平均使用年数は13.24年となっています。

この数字は年々長くなっていますが、理由としては最近の車が壊れにくくなっていることが大きいと思います。参考までに1976年は7.05年なので、ほぼ倍になっているということです。

引用:https://www.airia.or.jp/publish/file/r5c6pv000000m20m-att/r5c6pv000000m211.pdf

そのため「壊れなければある程度長く乗る」という人であれば元は取れるかもしれません。ただしこの計算はあくまでも年間1万km走る前提です。年間5,000kmであれば倍の約27年かかることになりますし、年間2万km走るのであれば約7年弱になります。

逆に「高く下取りしてもらえるうちに乗り替える」「飽きたらすぐ別の車に買い替える」という人は元を取るということはあまり考えない方がよいでしょう。



新型マツダ6(アテンザ)の燃費のまとめ

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20180712-20104069-carview/photo/17/#contents

以上、新型マツダ6(アテンザ)の燃費について紹介しました。

新型マツダ6(アテンザ)の購入を検討する際は「燃費の良いクリーンディーゼル仕様にするか」「価格の安いガソリン仕様にするか」で悩むと思います。

この2つはエンジンフィールがかなり異なります。クリーンディーゼル仕様は低回転域から感じられるトルク感が、ガソリン仕様は下から上までスムーズに気持ちよく回ることが特徴です。

そのため街乗りが多い人はクリーンディーゼル仕様が、信号の少ない道や高速道路を多用する人はガソリン仕様の方がおすすめ、というような考え方もできます。

どちらを良いと感じるかは人それぞれなので、燃費面だけに捉われることなく両方を試乗した上で決めるようにしてください。