新型N-ONEのスペックが公開されています。
こちらでは新型N-ONEのスペックと主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
新型N-ONEの概要
ホンダの新型N-ONEは2012年11月に発売された軽自動車です。
全高が立体駐車場に入れる基準となる1550mmを超えているため、分類的には軽トールワゴンということになります。
同じホンダのN-BOXやダイハツのタント、スズキのワゴンR等に比べると低く、スズキのアルトやダイハツのミラ等のようなハッチバックに近いスタイリングです。
引用:http://www.honda.co.jp/N/series/
ホンダでは車名が「N」で始まる車を「Nシリーズ」として展開しています。
N-ONEはN-BOX、N-BOX+に続くNシリーズの第3弾のモデルという形でデビューしています。
その源流は2011年の東京モーターショーで発表された「N CONCEPT 4」です。
引用:http://autoprove.net/2011/12/12762.html/3/
この時はあくまでもコンセプトモデルという形での出品だといわれていましたが、蓋を開けてみればほぼそのままで発売されました。
車に詳しい方や年配の方はすぐに気付かれたと思いますが、N-ONEは1967年にホンダが発売して大ヒットを記録したN360を彷彿とさせるスタイリングになっています。
引用:http://b-cles.jp/car/purchase_used/honda_n360_1969.html
特にリヤのテールランプ周りは非常にそっくりに作られています。
個性や先進性の中にさりげなく伝統を取り入れた非常に面白いデザインといえるでしょう。
2012年の登場後、これまでに大きなマイナーチェンジは2回実施されています。
1回目は2014年5月で、この時はシティブレーキアクティブシステム、サイドエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステムをパックにした「あんしんパッケージ」をG以外のグレード全てに標準装備しました。
引用:http://www.honda.co.jp/ownersmanual/pdf/auto/n-one/30T4G6210_web.pdf?genpo=HondaMotor&model=N-ONE
2回目のマイナーチェンジは2015年7月で、ルーフを低くしてローダウンサスを採用することで全高を65mm下げたG・LOWDOWN、Premium Tourer・LOWDOWNが追加されました。
引用:http://www.honda.co.jp/N-ONE/lowdown/
FFモデルの全高は1610mmだったので、都市部に多い立体駐車場に高さ制限で駐車出来ないという問題がありましたが、1545mmに下がったことで立体駐車場の高さ制限の目安となる1550mmをクリアしました。
引用:http://www.bootssalemart.com/parking.html
N-ONEは標準仕様の他によりプレミアムな仕様となるN-ONE Premiumが用意されています。
駆動方式はFFの他に4WDも用意されていますし、ターボ車もあります。
車高も通常のものとローダウンしたものがありますので、実に多彩なラインナップとなっています。
引用:http://www.honda.co.jp/N-ONE/
カラーも2トーンカラースタイルも合わせると全部で29通りの中から選べるようになっていますので、誰でも必ず自分好みの1台を見つけることが出来ると思います。
新型N-ONEの主要スペック
それでは新型N-ONEの主要スペックをみてみましょう。
■総排気量
660cc
■トランスミッション
トルクコンバーター付無段変速オートマチック(CVT)
■使用燃料
無鉛レギュラーガソリン
■エンジン最高出力(ネット)
ノンターボ車:43kw/(58ps)/7300rpm
ターボ車:47kw/(64ps)/6000rpm
■エンジン最大トルク(ネット)
ノンターボ車:65N.m(6.6kgf.m)/4700rpm
ターボ車:104N.m(10.6kgf.m)/2600rpm
■全長
3395mm
■全幅
1475mm
■全高
LOWDOWN:1545mm
4WD:1630mm
上記以外:1610mm
■室内長
2020mm
(ディスプレイオーディオ装着車は2045mm)
■室内幅
1300mm
■室内高
1240mm
(LOWDOWNは1200mm)
■車両重量
840kg~900kg
■乗車定員
4名
■燃料消費率(JC08モード)
24km/l~28.4km/l
以上が新型N-ONEの基本スペックです。
新型N-ONEとライバル車のスペック比較
N-ONEと直接的なライバル関係にある車を他のメーカーで見つけるのは中々難しいです。
それだけN-ONEが独自のコンセプトで作られているということですが、そんな中であえてライバル車を探すとなると、ダイハツのミラココア、スズキのラパンあたりになってくると思われます。
引用:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_cocoa/03_exterior.htm
ミラココアは明らかに若い女性をターゲットにしたモデルですが、外装色は2トーンカラーも含めた11色、内装色は3色の中からチョイス出来る点、個性的なスタイリングでこの車を買う方は指名買いが多い点などはN-ONEと似ています。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/lapin/styling/
ラパンもミラココア同様に若い女性をターゲットにしたモデルです。
ラパンとミラココアは明確にライバル関係にあるといえます。
ラパンも外装色は2トーンカラーも含めて12色が用意されています。
N-ONEにも女性ユーザーは多いですが、ミラココアやラパンほど女性ユーザーを意識した作りにはなっていないでしょう。
ターゲットとする層が微妙に異なりますが、この3台はサイズが非常に似通っています。
■全長×全幅×全高
N-ONE:3395mm×1475mm×1545mm~1630mm
ミラココア:3395mm×1475mm×1530mm~1550mm
ラパン:3395mm×1475mm×1525mm
■室内長×室内幅×室内高
N-ONE:2020mm~2045mm×1300mm×1200mm~1240mm
ミラココア:1930mm×1345mm×1240mm~1265mm
ラパン:2020mm×1295mm×1240mm
軽自動車の規格は全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下と決められているので、全長と全幅はどの車もほぼ規格目一杯の数字にしてきます。
車によって大きく違うのは全高のみです。
ある意味では軽自動車の大きさは全高で違いを出すしかない、といえます。
N-ONE、ミラココア、ラパンの3台も全長と全幅は全く同じです。
全高はN-ONE>ミラココア>ラパンとなります。立体駐車場の問題はミラココアとラパンは余裕でクリアします。
N-ONEはLOWDOWN系以外は1550mm制限に引っ掛かって入れない可能性が高いです。
室内長はN-ONEとラパンが2020mmなのに対してミラココアは1930mmと極端に短くなっています。
しかし全幅はミラココアが1番広い1345mm、次いでN-ONEの1300mm、ラパンの1295mmと続きます。
室内高はミラココアの4WDモデルの1265mmが1番高く、次いでN-ONEの1240mm、ミラココアのFF、ラパン、1番低いのがN-ONEのLOWDOWN系となります。
室内空間の広さはどれも一長一短があり、どれが1番広いとは一概にはいえません。
ただN-ONEのLOWDOWN系の全高の低さはやや際立っているかもしれません。
乗る人の体格も背が高い方、恰幅の良い方など色々だと思いますので、実際のところは乗り比べて判断するべきでしょう。
次に小回りの利きやすさを表す最小回転半径を比べてみましょう。
■最小回転半径
N-ONE:4.5m
ミラココア:4.5m
ラパン:4.4m
わずか0.1m差でラパンが1番小回りが利く、という結果になりました。N-ONEとミラココアは同じ数値です。
■燃料消費率(JC08モード)
N-ONE:23km/l~28.4km/l
ミラココア:26.8km/l~29.kn/l
ラパン: 33.2km/l~35.6km/l
3車共アイドリングストップ機構を備えていますが、燃費はラパンが断トツで良く、唯一リッター30kmを超えました。
ラパンは減速時のエネルギーを利用して発電機を回し、バッテリーに蓄えた電力を電装品に供給してガソリンの消費量を抑えるという「エネチャージ」という機構を搭載しているからです。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/lapin/performance_eco/
1番燃費が悪いのはN-ONEのターボ+4WDですが、ノンターボのFFであれば28.4kmとなります。
ミラココアの26.8kmは4WDの燃費で、FFは29kmです。
つまりN-ONEとミラココアの比較だと、ミラココアの方が多少燃費が良いということになり、N-ONEはこの3車の中では1番燃費が悪いです。
ラパンの燃費性能は頭1つ飛び抜けているので、燃費重視の方はラパン一択、ということになりそうです。
■エンジン最高出力(ネット)
N-ONE
ノンターボ車:43kw/(58ps)/7300rpm
ターボ車:47kw/(64ps)/6000rpm
ミラココア
38kw/(52ps)/6800rpm
ラパン
38kw/(52ps)/6500rpm
エンジン性能はN-ONEの圧勝です。ターボ車の出力が強力なのは当たり前ですが、ノンターボ車もミラココア、ラパンの52psを6ps上回る58psを絞り出します。
だからこそ燃費の面で負けてしまう、といえますが、走りを楽しみたい方はN-ONE、特にターボ車が面白いのではないかと思います。
なお、安全装備についてですが、前述のようにN-ONEはシティブレーキアクティブシステム、サイドエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステムをパックにした「あんしんパッケージ」をG以外のグレード全てに標準装備されています。
ミラココアはデュアルSRSエアバッグやエマージェンシーストップシグナルといった基本的なものは標準装備されますが、サイドエアバッグやブレーキアシストシステム等の先進的な装備はオプションでも用意されません。
ラパンは基本的な安全装備の他にレーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能が標準装備となっています。
安全装備に関してはN-ONEが一歩リード、次いでラパン、ミラココアはちょっと寂しい結果となりました。
特にサイドエアバッグを用意しているのはN-ONEのみという点は特筆出来るでしょう。
新型N-ONEスペックのまとめ
引用:http://www.honda.co.jp/ACCESS/n-one/style_book/?from=n_mall
以上、新型N-ONEの基本スペックをライバル車との比較と共にご紹介しました。
車の性能は必ずしもカタログのスペックでは計り知れないところがあります。
例えば室内の広さは数字の上では狭いように感じても、実際に乗ってみると内装色や形状の影響で実は体感的な広さを感じる、というようなこともあります。
実際に車を購入する際は気になる車全てに試乗してから決めるようにして下さい。
軽自動車としてかなりの激戦区となるこのタイプですので、購入する時はしっかりと競合車と比べて値引きを引き出しましょう。
新型N-ONEの値引きの方法については、
「新型N-ONE 値引き術!」で詳しく解説しています。
ぜひ参考に!