新型ゴルフのエコカー減税情報が公開されています。
こちらでは新型ゴルフのエコカー減税や、その他自動車税に関する情報をまとめました。
目次
新型ゴルフへのエコカー減税制度の適用状況
引用:https://www.asahi.com/and_M/20190927/5599388/
まず最初に、新型ゴルフへのエコカー減税制度の適用状況を確認しておきましょう。
新型ゴルフはクリーンディーゼル仕様のみがエコカー減税制度の対象となります。ガソリン仕様はエコカー減税制度の対象ではありません。
クリーンディーゼル仕様は「次世代自動車」という扱いになるので、自動車重量税は全額免除、自動車税はおおむね75%減税となります。
なお新型ゴルフのクリーンディーゼル仕様は「2019年度クリーンディーゼル補助金対象車」ではありません。つまりクリーンディーゼル補助金の支給は受けられません。
エコカー減税制度やクリーンディーゼル補助金の概要は次章以降で紹介します。
2019年度のエコカー減税制度&クリーンディーゼル補助金の概要
引用:https://www.asahi.com/and_M/20190927/5599388/
それでは次に、エコカー減税制度とクリーンディーゼル補助金について解説します。
2019年度エコカー減税制度について
エコカー減税制度とは、簡単に言えば環境に優しい車を購入する際にかかる税金を減免しよう、という制度になります。環境負荷の少ない車の税負担を優遇することによってその普及を促そう、というわけです。
エコカー減税制度はあくまでも暫定的なもので、数年置きに根拠となる法律を整備して制度延長を図りながら現在に至っています。
減税の内容は毎年微妙に変わりますので、必ず最新の情報を確認する必要があります。この記事を書いているのは2019年10月なので、ここでは2019年度のエコカー減税制度について説明をしています。
エコカー減税制度の対象となるかどうかは、国が定める排出ガス基準と燃費基準の2つをどの程度のレベルで満たすかによって変わってきます。
2019年度現在、排気ガス基準は「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル」を満たす必要があります。こちらの基準は新車であれば原則的にすべての車が満たしています。
燃費基準は最低でも「2020年度燃費基準達成」を満たす必要があります。その上に「+10%達成」「+20%達成」「+30%達成」「+40%以上」などのレベルがあり、上に行けば行くほど減免率が上がっていきます。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/performance_safety/eco.html
1番大きな減免を受けることができるのは「次世代自動車」です。次世代自動車とは電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル車、2020年度燃費基準+90%達成車のことを指します。
もうお分かりだと思いますが、新型ゴルフのクリーンディーゼル仕様はこのカテゴリに入るため、2019年度のエコカー減税制度においては最高度合いの優遇を受けることになります。
エコカー減税制度で減免される税金は「自動車重量税」と「自動車税」の2つです。
2019年9月30日まではこれらに加えて「自動車取得税」という税金もありましたが、自動車取得税は2019年10月1日の消費税増税に伴って廃止となりました。その代わりに「環境性能割」という税金が導入されていますが、これについては次章で紹介します。
ここまでの内容を表にまとめると以下のようになります。
排出ガス基準 | 燃費基準 | 自動車重量税(※1) | 自動車税(※3) |
平成17年排出ガス基準75%低減レベル | 2020年度燃費基準達成 | 25%軽減 | 減免なし |
2020年度燃費基準+10%達成 | 25%軽減 | 普通自動車50%軽減 軽自動車25%軽減 | |
2020年度燃費基準+20%達成 | 50%軽減 | 普通自動車50%軽減 軽自動車25%軽減 | |
2020年度燃費基準+30%達成 | 50%軽減 | 普通自動車75%軽減 軽自動車50%軽減 | |
2020年度燃費基準+40%達成~+80% | 全額免除 | 普通自動車75%軽減 軽自動車50%軽減 | |
次世代自動車(電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車※5、プラグインハイブリッド自動車、 クリーンディーゼル車※6)、2020年度燃費基準+90%達成以上 | 全額免除(※2) | 普通自動車75%軽減 軽自動車75%軽減(※4) |
※1:2021年4月30日までに新車登録・届出した場合(および一部自動車でのこの期間内に初回の継続検査を受ける場合)
※2:購入時に加えて初回車検時も免税
※3:新車購入の翌年度に適用、2021年3月31日までの新車登録車を対象
※4:2020年度燃費基準+50%達成車は50%軽減
※5:平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減又は平成30年排出ガス規制適合
※6:平成21年排出ガス規制適合又は平成30年排出ガス規制適合の乗用車
2019年度クリーンディーゼル補助金について
クリーンディーゼル補助金とは、正確には「クリーンエネルギー自動車(CEV)補助金」といい、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車、クリーンディーゼル自動車の購入時に国から支給される補助金のことです。
ただしこれらの車であれば必ず補助金が支給されるというわけではありません。
新型ゴルフのクリーンディーゼル仕様は支給の対象ではありませんし、クリーンディーゼルをたくさん出しているマツダの車でも支給の対象となっているのはCX-3、CX-8のみで、マツダ2やマツダ3、マツダ6などは対象になっていません。
支給の対象になっているかどうかや補助金の金額などの最新情報については、一般社団法人次世代自動車振興センターの公式サイトで確認するようにしてください。
新型ゴルフの購入時にかかる税金
引用:https://www.motordays.com/newcar/articles/imp-vw-golf7-20170721/
続いて新型ゴルフの購入時にかかる税金について紹介します。
なお以下の税金の計算にクリーンディーゼル仕様はTDI Comfortline Meister(353万9,000円)を、ガソリン仕様はTSI Comfortline Meister(315万9,000円)を例にとります。
消費税
消費税はもちろん車を購入する時にもかかります。2019年9月30日までは税率が8%でしたが、10月1日以降は増税されて10%になったのはご存じのとおりです。
新型ゴルフに限らず、車の車両本体価格(メーカー希望小売価格)は大体消費税込みの金額が表記されています。
TDI Comfortline Meisterの353万9,000円という価格も10%の消費税が含まれており、税抜きの金額は321万7,278円です。
つまりTDI Comfortline Meisterは32万1,722円が消費税、ということになります。
TSI Comfortline Meisterは315万9,000円なので、税抜き価格は287万7,182円、消費税は28万1,818円です。
環境性能割
前述したように、環境性能割は2019年10月1日の消費税増税に伴って、自動車取得税が廃止された代わりに導入された新しい税目です。
自動車取得税も環境性能割も、車の「取得価額」に対して一定の税率が課される点は同じです。
取得価額とは車種ごと、グレードごとに決められた「課税標準基準額」に車に固定装着されるオプションの金額を足したもののことです。
課税標準基準額は「税抜価格の9割」と覚えておけば大丈夫です。正確か金額を知りたい人はディーラーに確認してください。
自動車取得税はこの取得価額に一律3%(軽自動車は2%)が課税されていましたが、環境性能割は排出ガス基準と燃費基準の達成度合いによって課税される税率が変わります。環境性能が高ければ高いほど、税率が低くなって税金が安くなるという仕組みです。
排出ガス基準と燃費基準による税率を表にすると以下のようになります。
排出ガス基準 | 燃費基準 | 税率(普通車) | 税率(軽自動車) |
★★★★ 平成30年排出ガス規制からNOx50%低減達成車又は平成17年排出ガス規制からNOx75%低減達成車 | 下記以外 | 3% (2019年10月1日~2020年9月30日は2%) | 2% (2019年10月1日~2020年9月30日は1%) |
2015年度燃費基準+10%達成 | |||
2020年度燃費基準達成 | 2% (2019年10月1日~2020年9月30日は1%) | 1% (2019年10月1日~2020年9月30日は非課税) | |
2020年度燃費基準+10%達成 | 1% (2019年10月1日~2020年9月30日は非課税) | 非課税 | |
2020年度燃費基準+20%達成 | 非課税 | ||
次世代自動車(電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車、 クリーンディーゼル車) |
クリーンディーゼル自動車は次世代自動車としてここでも優遇されており、TDI Comfortline Meisterの環境性能割は非課税となります。
新型ゴルフのガソリン仕様は少なくとも2020年度燃費基準達成しておらず、税率は2%(2020年9月30日まで。それ以降は3%)です。
自動車重量税
自動車重量税は車の重さに対して課税される税金で、0.5t刻みで税額が変わります。購入時と車検時に課税されます。
TDI Comfortline Meisterの車両重量は1,430kg、TSI Comfortline Meisterは1,240kgなので、どちらも自動車重量税のカテゴリは「~1.5t」となります。
クリーンディーゼル仕様であるTDI Comfortline Meisterは本来2万2,400円のところ免税となります(本則税率から軽減)。初回車検時も免税です。
ガソリン仕様であるTSI Comfortline Meisterは3万6,900円です(エコカー外)。
自動車税
自動車税は毎年4月時点での車の所有者(使用車)に対して毎年課され、購入時は翌年3月までの月割り自動車税が課税されます。
税額は排気量0.5L刻みで代わり、TDI Comfortline Meisterは2.0Lなので「~2.0L」というカテゴリに、TSI Comfortline Meisterは1.2Lなので「~1.5L」というカテゴリに入ります。
TDI Comfortline Meisterはクリーンディーゼル仕様なので、本来3万9,500円のところ免税となります。
TSI Comfortline Meisterは自動車税の減免はありませんので、3万4,500円となります。
新型ゴルフのエコカー減税他自動車税のまとめ
引用:https://www.motordays.com/newcar/articles/imp-vw-golf7-20170721/
以上、新型ゴルフへのエコカー減税制度の適用状況、購入と維持にかかる自動車税やその他の税金について紹介しました。
クリーンディーゼル車は現行のエコカー減税制度下ではかなり有利な条件で購入することができます。
燃料は単価の安い軽油ですし、燃費もガソリン仕様に比べると多少良いので、ランニングコストも低く抑えることができるのも見逃せません。
本文中にも書きましたが、エコカー減税制度は頻繁に変わります。購入を考えている人は必ずディーラーなどで最新の情報を確認するようにしてください。