新型ラングラー/ラングラーアンリミテッド スペックまとめ!

ジープ

新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドのスペックが公開されています。

こちらでは新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドのスペックと主な特徴をまとめましたのでご覧ください。







新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドの主要スペック

引用:https://gqjapan.jp/car/review/20181026/jeep-wrangler/page/5/gallery/6

まず最初に、新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドの主要スペックを紹介しましょう。

スポーツアンリミテッドスポーツ・サハラアンリミテッドルビコン
総排気量3,604cc1,995cc3,604cc
トランスミッション電子制御式8速AT
使用燃料レギュラー
エンジン形式V型6気筒 DOHC直列4気筒 DOHCターボV型6気筒 DOHC
エンジン最高出力(ネット)209kW(284PS)
/6,400rpm
200kW(272PS)
/5,250rpm
209kW(284PS)
/6,400rpm
エンジン最大トルク(ネット)347N.m(35.4kgf.m)
/4,100rpm
400N.m(40.8kgf.m)
/3,000rpm
347N.m(35.4kgf.m)
/4,100rpm
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,320mm
×
1,895mm
×
1,825mm
4,870mm
×
1,895mm
×
1,845mm
4,870mm
×
1,895mm
×
1,850mm
室内サイズ(室内長×室内幅×室内高)非公表
車両重量1,830kg1,950-1,960kg2,050kg
乗車定員45
燃料消費率(JC08モード)9.6km/L11.5km/L9.0km/L

新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドのスペックを比較すると、5ドアモデルのアンリミテッドスポーツとアンリミテッドサハラの2つは車両重量を除くとすべて同じです(アンリミテッドスポーツ=1,950kg、アンリミテッドサハラ=1,960kg)。

ただしタイヤ&アルミホイールのサイズがアンリミテッドスポーツは17インチ、アンリミテッドサハラは18インチとなります(下の画像は17インチ)。

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39687#image-14

アンリミテッドルビコンは、3ドア仕様のスポーツと同じ3.0LのV6エンジンを搭載します。

同じ5ドアのアンリミテッドスポーツとアンリミテッドサハラは2.0Lの直4ターボを搭載しますので、この点が大きく異なります。

引用:https://www.jeep-japan.com/wrangler-jl/exterior.html

その他、アンリミテッドルビコンは全高が5mm高く、車両重量がアンリミテッドスポーツより50kg、アンリミテッドサハラより40kg重くなっています。



新形ラングラー/ラングラーアンリミテッドとはどんな車か

引用:https://gqjapan.jp/car/review/20181026/jeep-wrangler/page/2/gallery/3

新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドは、アメリカの自動車メーカーであるクライスラー社の「ジープ」というブランドの中の1車種です。

そのため一般的には「ジープ・ラングラー」と呼ばれることもあります。

ちなみにクライスラーは現在イギリスのフィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)傘下の企業となっており、純粋にアメリカ資本の企業ではなくなっています。

「ジープ」といえば第二次世界大戦を描いた映画などで戦場を駆け巡っている車を連想する人も多いと思います。

引用:https://www.toyota.co.jp/Museum/collections/list/data/0001_WillysJeep.html

そもそもジープは第二次世界大戦中に、当時のドイツ軍のポーランド侵攻における小型軍用車のめざましい活躍をみたアメリカ陸軍の要請によりアメリカ国内135の自動車メーカーが開発に着手した車が源流です。

その要求水準は非常に高く、既に巨大な自動車メーカーになっていたGMやフォードでも応えられなかったと言われています。

そんな中で何とか完成に漕ぎつけたのがアメリカン・バンダム社という自動車メーカーでしたが、当時のバンダム社は弱小メーカーであり生産能力に難があったことから、設計図をウィリス・オーバーランド社とフォード社に公開、3社が競作をする形で試作車を製作しました。

その結果ウィリス・オーバーランド社のモデルが採用され、フロントデザインにフォード社の案を取り入れるなどして一部改良したモデルが「ウイリスMB」「フォードGPW」の名で大量生産が始まりました。

なお日本陸軍はアメリカ陸軍よりも更に4年前に「くろがね四起」という軽四輪駆動車を開発して実戦投入していましたが、小さすぎて貨物輸送に難があるという問題を抱えていました。

引用:https://www.sankei.com/west/photos/160925/wst1609250021-p1.html

そのためフィリピンにおけるアメリカ軍との戦闘で接収したジープを日本へ持ち帰り、トヨタに分析と同様の車の開発、製造を命じました。

トヨタは1944年に試作車の開発に成功しましたが、その頃の日本は既に敗色濃厚で物資不足も深刻だったことから本格的な生産には至らず、陽の目を見ることはありませんでした。

戦後、ジープは世界各国のメーカーでライセンス生産やノックダウン生産が行われ、中には軍用車両としてではなく民生車両として一般市民が購入できるものも多々ありました。

日本では新三菱重工業(後に三菱自動車工業に分社)が1953年にウィリス・オーバーランド社のジープのノックダウン生産を開始、1998年に陸上自衛隊がジープの導入をパジェロに切り替えるまで生産が行われていました。

引用:http://photozou.jp/photo/show/2394228/234889846

ジープの商標はウィリス・オーバーランド社が所有していましたが、1953年にカイザー社がウィリス・オーバーランド社を買収、カイザー社は1970年にアメリカン・モーターズ(AMC)社に買収、AMC社は1980年にルノー傘下入りした後、1987年にクライスラー社に買収・・・と各社の間を転々としていきます。

そのクライスラー社も1998年にドイツのダイムラー・ベンツ社と合併してダイムラー・クライスラー社となりましたが、ダイムラー・クライスラー社は2007年にクライスラー部門をアメリカの投資会社、サーベラス社に売却、2009年にはサーベラス社からフィアット社が株式を取得、2014年にフィアット社が株を買い増ししたことによりクライスラー社を完全子会社化してフィアット・クライスラー・オートモービル内のブランドとなり、現在に至っています。

引用:https://jp.wsj.com/articles/SB12693694846184613889904583333263641880742

クライスラーではジープを単一車種の車名としてではなく、ブランド名として用いています。

そのためラングラーは「クライスラーのジープというブランドのラングラーという車種」という形になっています。

ジープブランドではラングラーの他にレネゲードやコンパス、チェロキーやグランドチェロキーといった車種が存在します。

引用:https://www.webcg.net/articles/-/40055

ラングラーは1987年に初代が発売され、現行型は2018年に発売された4代目(JL型)となります。

3ドアモデルの「スポーツ」と5ドアモデルの「アンリミテッド」に大別され、アンリミテッドは更に「アンリミテッドスポーツ」と「アンリミテッドサハラ」「アンリミテッドルビコン」に分かれます。

また、3ドア仕様のスポーツは「ラングラー」、5ドア仕様のアンリミテッドスポーツ、アンリミテッドサハラ、アンリミテッドルビコンは「ラングラーアンリミテッド」という通称名でも呼ばれます。

日本市場ではスポーツは受注生産扱いとなっていることから、主力車種はラングラーアンリミテッド、ということになります。



新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドのスペックのまとめ

引用:https://www.webcg.net/articles/-/39687

以上、新型ラングラー/ラングラーアンリミテッドのスペックを紹介しました。

実質的に日本市場で主力となるのは5ドア仕様のラングラーアンリミテッドですが、ラングラーに搭載される3.0LのV6エンジンを搭載するアンリミテッドルビコンが2019年5月18日に追加されることによってユーザーにとって選択肢が広がるのはとても喜ばしいことです。

2.0Lの直4ターボエンジンとはかなりテイストが異なるので、ぜひディーラーで両方を試乗して比較してみてください。