新型ゴルフの値引き方法について情報をまとめました。
新型ゴルフはどのように交渉すれば大きい値引き額で購入することができるのか。その方法についてご紹介します。
新型ゴルフの値引き額の相場
引用:https://kakakumag.com/car/?id=10917
まず最初に、口コミサイト「価格.com」に寄せられた新型ゴルフの値引き額に関する口コミを確認しておきましょう。
引用:https://kakaku.com/kuruma/nebiki/70101610257/
ゴルフRやゴルフGTIはVWの公式サイト上ではゴルフと別車種扱いになっているので、この記事では扱っていません。上記の中には混ざっていますが参考程度に見てください。
またクリーンディーゼル仕様は2019年10月1日に新たに投入されたモデルのため、この中には入っていません。
パっと見ただけで「新型ゴルフはかなりの大幅値引きをしているな」というのがわかります。車両本体価格からの値引きは最大で60万、最低で20万、オプション総額からの値引きが最大で20万円、最低で0円となっています。
「輸入車は値引きをしない」という話をよく聞くことがあると思いますが、必ずしもそんなことはありません。
確かにメルセデス・ベンツやBMWといったプレミアムブランドの一部車種の値引きはかなり渋いですが、Cクラスや3シリーズといった量販車種はそれなりに値引きされます。
VWはドイツのメーカーですがメルセデス・ベンツやBMWのようなプレミアムブランドではなく、ポロやup!のような大衆車も多く扱っています。そのため値引きに対する姿勢はトヨタや日産、ホンダといった国産車メーカーとあまり変わらないと思っておいてよさそうです。
引用:http://vw-amagasaki.com/staffblog/2019/02/05/%E5%88%9D%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%EF%BC%81%EF%BC%81/
複数のVWディーラーで確認した新型ゴルフの値引き額の相場は、車両本体価格からの値引き額が約30万円、オプション総額からの値引き額が約5万円、合計約35万円となっています。
初回交渉時から15万円~20万円程度の値引きが簡単に出る状況となっていますが、粘り強い交渉で更なる上積みは十分可能です。あくまでも強気の姿勢で臨むようにしてください。
なおこの記事を書いている時点(2019年10月初旬)でクリーンディーゼル仕様は登場後間もないので値引き額がまだ小さく、車両本体価格からの値引きが10万円前後からの交渉スタートとなりそうです。
しばらくはガソリン仕様ほどの大幅値引きが出ないかもしれませんが、早ければ12月のボーナス商戦、遅くとも来年3月の決算商戦では値引き額が拡大してくるはずです。
納車が遅くなってもいいから値引き額にこだわりたい、という人はじっくり待つのも1つの作戦だと思います。
新型ゴルフの大幅値引きを勝ち取るコツ
引用:https://kakakumag.com/car/?id=10917
新型ゴルフは普通に買いに行っても15万円程度の値引きはすぐに出ます。
しかしどうせ買うならできるだけ安く買いたいというのが多くの人の本音ではないでしょうか。
そこで新型ゴルフの値引き交渉のコツをいくつか考えてみました。
ライバル車種と競合させる
新型ゴルフはCセグメントのベンチマークともいえる車種です。世界中のメーカーがこぞって「打倒ゴルフ」「ゴルフに追いつき追い越せ」とばかりに開発競争に凌ぎを削っています。
そのため新型ゴルフにはライバル車が非常に多く、新車購入時の値引き交渉においてはこれらのライバル車の値引き額と競わせる、という作戦が非常に有効です。
現状で新型ゴルフのライバル車の1番手に挙がるのは、同じドイツのメルセデス・ベンツのAクラス、BMWの1シリーズになります。
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/a-class/a-class-hatchback/explore/the-a-class-w177.module.html
Aクラスは1.3Lガソリン仕様と2.0Lクリーンディーゼル仕様の2本立てで、価格帯は334万円~406万円です。
引用:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/5-door/2019/bmw-1-series-inspire.html
1シリーズは1.5Lのガソリン仕様と2.0Lのガソリン仕様で、価格帯は334万円~630万円です。Aクラスと新型ゴルフと大きく異なるのはクリーンディーゼル仕様がないこと、駆動方式がFRとなる点です。
ちなみに新型ゴルフは1.2Lのガソリン仕様、1.4Lのガソリン仕様、2.0Lのクリーンディーゼル仕様、価格帯は約258万円~約391万円となっています(e-Golf、Golf GTE、Golf GTI、Golf Rは除く)。
Aクラスと1シリーズが同じ334万円スタートという点を見ても、この3車種がガチンコで正面からぶつかっているのがよくわかります。
新型ゴルフの最廉価グレードはTSI Trendlineで約258万円となりますが、これはかなり戦略的な価格な反面、装備がかなり簡略化されているのであまりおすすめはできません。
実質的にはその1つ上のTSI/TDI Comfortlineの285万円/323万円がスタートとなるでしょう。
Aクラスの値引き額の相場は20万円~30万円程度になっています。新型ゴルフには及ばないものの、場合によっては逆転することも考えられます。
1シリーズの方は下手をすると50万円程度の値引きが出ることもあり、新型ゴルフと同等かそれ以上の値引き額となっています。
ただしこれはどうやらインポーターがディーラーに目標販売台数を押し付け、強制的に購入させた在庫車を泣く泣く大幅値引きで捌いている、というカラクリがあり、先日公正取引委員会がインポーターに立ち入り検査に入りました。
引用:https://toyokeizai.net/articles/-/302409
そのため1シリーズの値引き額は今後縮小してくる可能性があります。
いずれにせよこの3車種は大幅値引きを出し合っている状態なので、上手く競合させていくのがコツです。
ポイントは「(VWディーラーには)あくまでも本命車種は明かさない」「条件の良いところで買う」という姿勢で交渉に臨むことです。新型ゴルフが本命だとバレてしまえば足元を見られ、好条件を期待できなくなります。
「ベンツかBMWを買うつもりだけど、一応VWも見にきた」くらいで姿勢でちょうどよいと思います。
Aクラス、1シリーズの他にもボルボV40あたりと競合させるのも面白いでしょう。国産車であればトヨタカローラスポーツ、スバルインプレッサスポーツ、ホンダシビック、マツダ3あたりが視野に入ってきます。
VWのディーラー同士を競わせる
引用:https://www.vw-dealer.jp/blog/vw_sapporo_higashi/2013/09/post-9.html
輸入車の販売は、日本における輸入権をメーカーから与えられた輸入業者(インポーター)が一括して輸入を手掛け、ディーラーはインポーターから車を仕入れて販売する、という形になっています。
VWの場合、インポーターはフォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社という会社で、ドイツ本国のVWの100%出資子会社です。正規輸入はすべてフォルクスワーゲン グループ ジャパンが独占していて、インポーター→ディーラーという流れで販売された車を「正規輸入車」と呼びます。
この会社以外が海外で調達したVWを日本国内に輸入、販売することは可能ですが、これらは「並行輸入車」と呼ばれます。
ちなみにVWと聞くとヤナセを思い浮かべる人が多いと思いますが、ヤナセは1992年までVWのインポーターでありディーラーでもありました。しかしそれ以降はフォルクスワーゲン グループ ジャパンに輸入権を譲渡し、今はディーラーのみを行っています。
さて、VWのディーラーは原則として「Volkswagen〇〇」(〇〇は地名)という店名がつけられていますが、これらディーラーを運営している会社はさまざまで、複数の法人がVWディーラーを経営しています。
東京都内のVWディーラーを例に挙げると、Volkswagen新宿はヤナセの子会社であるヤナセヴィークルワールド株式会社が、Volkswagen六本木はフォルクスワーゲン グループ ジャパンの子会社であるフォルクスワーゲンジャパン販売株式会社が、Volkswagen調布はKWS株式会社という会社が、Volkswagen光が丘は株式会社ティーシーエスという会社がそれぞれ経営しています。
つまりこれらのディーラーはすべて経営している会社が異なるため、ディーラー同士がライバル関係にあるわけです。
そのため値引き額を競合させることができます。
ただし同じ会社が経営するディーラー同士を競合させるのはNGです。
見積もりを取った段階でその会社のデータベースに名前が残るので、同じ会社の別ディーラーでまた見積もりを取ればすぐにバレてしまいます。その時点で前のディーラーで出た条件を上回る条件は決して出ません。「同じ社内であればそのお客さんは先に見積もりを出したディーラーのもの」だからです。
ディーラーの運営元企業の情報が知りたい場合は、VWの公式サイトからディーラー検索を行うとすぐに確認することができます。
引用:https://web.volkswagen.co.jp/dealer/map/result/?lat=35.68944&lon=139.69167&zoom=3&charging_spot=0&dwa=0&pref_b=k4yLnpNz
新型ゴルフの値引きのまとめ
引用:https://kakakumag.com/car/?id=10917
以上、新型ゴルフの値引きについて紹介しました。
冒頭に紹介したように、新型ゴルフはかなりの大幅値引きを出して販売されているのが現状です。
このクラスは競争が非常に激しいことが大きな理由ですが、同じくらい大きな理由として現行型のゴルフが発売されたのは(ドイツ本国では)2012年で、既にモデルライフが8年目に突入していることが考えられます。
要するにライバル車に比べると基本設計が古くなっており、商品力が低下しているということです。
ゴルフを購入する際はこの点も一応考慮しておく必要があると思います。
とは言えゴルフほど良く出来た車は世界中見渡してもそうそうありません。最近よく話題になる先進安全装備も整っていますし、誰が買っても大きな後悔をすることはないとも言えます。