2016年の新型レガシィB4は試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは2016年の新型レガシィB4の試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
レガシィは2014年10月の6世代目がデビューし、2年経過後の2016年10月にマイナーチェンジを迎えました。
スバルのフルモデルチェンジは「ティザー広告」で全貌をしっかり広告し、デビュー当日には次のマイナーチェンジの日程まで先読みできる「ルーティーン」が確立されています。
B4は、水平対向エンジン、ボクサーとシリンダー数の数、4の組み合わせ。
全世界で最も熱狂的なエンスージアストに囲まれた乗用車メーカー「スバル」ですが、アウトバック・B4の注目度は★★★★★となるのは時間の問題でしょう。
しっかりした外観
引用:http://www.subaru.jp/legacy/b4/
レガシィは初代から興味の尽きない車ですが、2014年の6世代目で全長は4.8mに近づき、車幅は1.84mとクラウン・アスリートを超えた欧米サイズになっています。
ブランド名も「B4」とエンジンの特徴が伺える名前だけになり、日本で走らせるには多少窮屈なシチュエーションも少なくない状況になりました。
ただ、この車のスペックで特徴的なのは全高が1,500mmであることではないでしょうか?
低床ミニバン、ハイルーフワゴンが全盛の中、セダンで1.5mの高さはかなり珍しいと言えます。
そのせいでしょうか、ドライバーズシートに身を沈めても、頭上のクリアランスにはゆとりがあり、目の前にはボンネットの先がしっかり見下ろせます。
引用:http://voice-mediajapan.com/wp-content/uploads/2015/03/legacy3.jpg
ボディーを横から見ると、セダンの形状としてはややクーぺに近く、車両のほぼ中心点から緩やかに斜頸しているのがわかるでしょう。
2世代、3世代目のトヨタプリウスでもこの手法が用いられ、5ドアハッチバックでありながら、セダンらしく見えるトリックがうまく使われました。
2016年9月にマイナーチェンジでは「Spor Vita」の充実ぶりが際立っています。
メーカー担当者の話では「ドアミラー」のサテンメッキはかなりいい、というコメントをいただきました。
プラチナサテンメッキを随所に盛り込むのはポルシェですが、スバルもかなりポルシェの内装や外装に興味を引かれていたのは間違いないようです。
引用:http://stella55.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2016/05/01/legacyb4gw.jpg
サテンメッキそのものはメッキの技術では「金属にほとんど間違われる」ものだそうで、金属の持つ質感を出すために「のっぺら」にならないように気を使った、とのこと。
塗装も厚みが増し、落ち着いたいいセダン形状にマッチしています。
旧街道でも落ち着いて曲がり、ゆとりのある走りに徹している
引用:http://www.subaru.jp/legacy/b4/design/exterior.html
走り出して感じたことは、B4が1,840mmの車幅もある車には思えないことでした。
筆者は実はB4を運転するのは全くの初めてであるため、フルモデルチェンジ当初のB4のことはわからないのですが、レヴォーグでのインプレッションの衝撃が大きく(過給機のスパンスパン、という音にしびれました)、真面目にB4を評価できるかどうか、大変心配でした。
いったん街中を走りはじめると、エンジンの振動がごくわずかにカラダに伝わって来ることが感じられました。
Aピラーも非常に太く、驚いたのは天板までがっしりと感じられたことです。
エンジン音が頭から足先までしっかりと感じられた…なるほど、これは非常に頑丈な作りで、まるで質の良いコンサートホールのような感じでしょう。
引用:http://www.subaru.jp/legacy/b4/gallery/photo.html
走り出したときの実感、それは小気味良いといったフィールディングでした。
マニュアルシフトのように、クイックでシフトアップ、ダウンをパドルシフトで設定しながら、ステアリングを傾けていきますと、しっかりと両手に路面の細かいシチュエーションが伝わって来るではありませんか!
引用:http://www.subaru.jp/legacy/b4/gallery/photo.html
ほかのメーカーができるだけ打ち消してしまおうとする「振動」「揺れ」「音」…これを非常にナイーブに伝えてくる。
なのに、車の剛性感は全くびくともしない。
これは細かい技術の積み重ねではないでしょうか?
もちろん、全くのオートモードでアクセルワークに集中することも楽しいでしょう。
ですが、細い旧街道の路地でゆったりと走らせる楽しさ、それをしっかりと伝えてくれる凄さが、この新型B4にはあったのです。
おそらくフルスピードは速い。だが、今までの高級感の走りとも違う
引用:https://p.ke-s.cc/images/response/img.response.jp/imgs/zoom/793754.jpg
わずか2時間という限られた試乗。メーカーの配慮とはいえ、新型を走らせるのは一般には難しい状況です。
実は、このレポートはスバル関係者の友人がいたからに他ならないのですが、走行ルートや時間などは一切オフレコ。
ただ、一部のディーラー関係者が来ていたので話を聞くことは可能でした。
実をいうと、B4のマイナーだけにかかわらず、レヴォーグもインプレッサも常にマイナーチェンジ直前の車両を一般道で走らせている、とのこと。
むろん、ボディーに差がないわけですから、一般車両として走っても気づかれることは皆無。
引用:http://fsv-image.autoc-one.jp/images/2030409/004_o.JPG
これはほかのメーカーでもたまに行っているのですが、年次計画に基づいてマイナーチェンジを行うスバルほど緻密でなければ、モデルの維持そのものが不可能らしい。
例えば、STIコンプリートが全てのモデルに登場されることが「前提」という話もちらほら。
ただ、それにはいくつかの条件もあり、ロードテストを常に行っていかないとSTIに相応しいモデルにはなりにくいとのこと。
引用:http://www.webcg.net/mwimgs/c/3/-/img_c305eb565003a77d59f8fc90f66cdbfd352387.jpg
また、アメリカ市場でいかにレガシィを売っていくか、ということも課題だといいます。
カムリは別格としても、アコードの強さは強烈で、レジェンドの技術をそのまま受け継いでいることから、レガシィが非常に「ジェントル」な車に見えてしまう。
だからこそ、別の高級感を持たせなければならない。それが、今回のマイナーチェンジの一つの答え、ではないでしょうか?
日本国内でのセダンは「車に興味のない人が乗る車」か「スポーツマインドムンムンのドイツ車」、あるいは「クラウン」という選択肢になりがちです。
ですが、どんな世代の方でも優雅に楽しめる車であって、飽きが来ないものこそ、B4が求めている姿のようです。
引用:http://blog-imgs-61.fc2.com/c/a/r/carinfoj/legacy_25.jpg
新型レガシィB4の値引きの方法については、
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