新型シーマは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型シーマの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
日産のフラッグシップカー「シーマ」は、全車ハイブリッドとなり、クラストップレベルの環境性能を発揮しています。
生まれ変わった日本を代表する高級サルーンは、どのような乗り味でしょうか。
試乗レポートをご紹介します。
ニッサン新型「シーマ」とは
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
ニッサン「シーマ」がハイブリッドとなって久々に復活しました。
「シーマ」は、昭和63年1月に登場した初代モデル以来、日産の最上級車に位置付けられてきました。
今回、5代目となる新型「シーマ ハイブリッド」は、日産のフラッグシップモデルであることは変わっていませんが、パーソナルカーというより、オーナーが後席に座るショーファードリブン(お抱え運転手付の高級車)としての性格を強めたモデルとなりました。
■ボディサイズ
全長
5,120mm
全幅
1,845mm
全高
1,510mm
ホイールベース
3,050mm
全長と全幅は従来のシーマと変わってはいませんが、ホイールベースが150mm延長されたことで、後席のニールームが825mmと、大きな居住空間が生み出されたことが大きな特徴となっています。
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
エクステリアは、立体感のある大型のフロントグリルやメッキをあしらったバンパーなどが特徴的で、FR車らしいロングノーズ・ショートデッキの基本プロポーションをベースに、ホイールベースの延長によってのびのびとしたサイドビューを創り出しています。
インテリアは、後席を中心にした快適さやおもてなしがポイントで、シートは全席のクッションに低反発ウレタンが採用され、上級グレード”VIP系”にはエアコンディショニングシートやセミアニリン本革シート、パワーリクライニングリアシートなどが用いられています。
最上級グレード「VIP G」には、BOSE5.1chサラウンドサウンド付後席プライベートシアターシステムなども用意されています。
また、快適性を重視して新たなチューニングを施したコンフォートサスペンションによって快適な乗り心地が実現するとともに、アクティブノイズコントロールや騒音の低減を重視して専用に開発された吸音タイヤなどによって、高い静粛性が確保されています。
パワートレインは、日産独自のⅠモーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムが搭載され、3.5リッターV型6気筒「VQ35HR型」エンジンに高性能モーター「HM34」を組み合わせることで、364psのパワフルな動力性能を発揮し、充放電に優れた特性を持つリチウムイオン電池の採用で、効率よくパワフルな走りを実現しました。
JC08モード燃費は16.6km/Lを実現し、従来のシーマの「8.0km/L」に対して2倍以上の低燃費となっています。
メーターには、ハイブリッドシステムの作動状況に応じてバッテリー残量、アクセルガイド、ECOドライブインジケーター、EVオド・ツイントリップメーターなど、多彩な情報を表示するセンターディスプレイとなっています。
そのほかのメカニズム面では、路面からの入力に応じて2つのピストンで減衰力をコントロールするダブルピストンショックアブソーバーを採用して乗り心地を向上させたほか、ドライバーのエコドライブをサポートするECOペダルを採用するなど、先進の技術が積極的に取り入れられています。
また、安全装備に関しては、インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)をはじめ、インテリジェントクルーズコントロール、インテリジェントブレーキアシスト/前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト、車線逸脱防止支援システム、前方車両接近警報、VDCなど、各種の先進的な安全装備が用意されています、
ラインナップには、ベーシックな「シーマハイブリッド」、上級グレードの「シーマハイブリッドVIP」、「シーマハイブリッドVIP G」の3グレード構成となっています。
「シーマハイブリッドVIP」、「シーマハイブリッドVIP G」には、前席エアコンディショニングシート、後席パワーリクライニングシート、セミアニリン本革シート、リヤセンターアームレスト内蔵コントロールスイッチ、後席テンションリデューサー付ELR3点式シートベルト(左右席)などが標準装備されています。
グレードと車両価格は次の通りです。
・シーマ ハイブリッド VIP G
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
8,726,400円
(税抜価格:8,080,000円)
・シーマ ハイブリッド VIP
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
8,186,400円
(税抜価格:7,580,000円)
・シーマ ハイブリッド
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
7,646,400円
(税抜価格:7,080,000円)
新型「シーマ」、試乗レポート
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
シーマを見ると、外観塗装の見栄えの良さが際立っています。
シーマは生産ラインの途中でラインから外し、手作業で水磨きを施したうえでもう一度ラインに戻すという手間のかかる工程を経て作られているのです。
それが見栄えの良さに繋がっているいます。
付け加えて、シーマは完成後の検査も一台ずつ検査員が試乗して入念な確認をしたうえで出荷します。
これもシーマだけの特筆すべきポイントとなっています。
運転席に乗り込んでドアを閉めるとしんとした静けさに包まれます。
外部の音が完全に遮断されて静かな空間が生まれ、この静けさは走り出しても変わらず、スルスルと滑り出すように走りだし、アクセルを踏み込めばとても力強い走りを実現する、アクセルをラフに操作しても、それをいなして滑らかに走ります。
基本は「フーガハイブリッド」と同じにしても、シーマの完成度は格段に高いレベルにあることを実感しました。
日産の最高級車となるシーマの価格は最上級グレード「VIP G」で870万円に設定され、いずれにしても簡単に買えるクルマではありませんが、レクサスLSやメルセデスSクラスなどのハイブリッドと比べると、格段に割安なクルマです。
車格も装備もクルマの中身も大きく異なるので、単純に比較はできませんが、シーマの割安感は際立っている印象となっています。
新型「シーマ」、試乗レポート
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
今回、厚意に甘えてリアシートへ乗り込みました。
ホイールベースの延長が後席の空間拡大に充てられているのに伴い、リアドアの大きさに驚かされました。
シートは大げさにリクライニングするわけではなく、調整は座面が前に15cmほどせり出し、それに伴って背もたれがわずかに寝る程度です。
セミアニリン仕上げのレザーシートは十分に軟らかく、心地よいものでした。
乗り心地には厳しい条件の首都高に入りましたが、ショックの少なさでいえば、「メルセデス・ベンツSクラス」に軍配は上がるようです。
Sクラスに付く装備はシーマにもほぼついており、サイズもほぼ同じですが、シーマは「後が広いフーガ」の印象でした。
ただし、スピードを下げれば下げるほど乗り心地は快適になり、乗り心地のピークを低速域に設定しているようでした。
パワートレインは、フーガハイブリッドと同じ3.5リッターV6エンジン+モーターのハイブリッドシステムが採用され、クラッチがエンジンとモーターの間と、トランスミッションとプロップシャフトの間に位置し、「モーターのみの駆動」、「エンジンのみの駆動」、「両方での駆動」などをシームレスに使い分けられています。
この直列的な配置によって、ハイブリッドといっても、乗っている方は特別なものを動かしている印象はなく、大きなトルクのエンジンのようなフィーリングを味わうことができます。
総合的な印象としては、この新型「シーマ」は、間違いなく自分で買うことを目指す車ではなく、後席に座ることを目指す車であるということでした。
まとめ
引用:http://www2.nissan.co.jp/CIMA/
新型「シーマ」は、外内装のゴージャスさと静かな走りで、名実ともに日産の最高級車となっています。
ゆったりとした室内空間、充実した装備、どれをとってもプレミアムな一台です。
ぜひ一度、お試しください。