2016年の新型フーガは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは2016年の新型フーガの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
日産の高級スポーティセダン、「フーガ」は安全装備の強化や内外装の一部改良を行いました。
ますます日産のフラッグシップモデルとしての風格と豪華さを併せ持った、そんな新型「フーガ」の乗り味はどうでしょうか。
試乗レポートをご紹介します。
日産新型「フーガ」とは
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
日産「セドリック/グロリア」といえば、そのモダンさとスタオルの良さから一世風靡した高級スポーティセダンでした。
その後継車として誕生した「フーガ」は、セダンの本質的な魅力「走・美・快」の最高峰を目指して開発されました。
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
2代目となった「フーガ」は、最先端のエンジン技術「VVEL(バルブ作動角・リフト量連動可変システム」を採用した3.7L V型6気筒DOHCエンジン(333ps)と2.5
V型6気筒DOHCエンジン(225ps)のV6エンジン車と、3.5Lハイブリッド用エンジン「VQ35HR」(最高出力306ps)とモーター(68ps)を搭載したハイブリッドが用意されています。
基本的には後輪駆動(FR)となっていますが、V6エンジン車3.7Lモデルにはフルタイム4WDしゃの設定もあり、V6エンジン車すべてマニュアルモード付フルレンジ電子制御7速ATトランスミッションが組み合わせれています。
ハイブリッドモデルは、日産独自のハイブリッドシステム「Intelligent Dual Clutch Control(1モーター2クラッチ方式)」を採用。
システム出力(364ps)というハイパワーを実現しながら18.0km/L(JC08モード)の低燃費を両立しています。
リチウムイオンバッテリーを搭載し、出力特性に合わせて変速特性を最適化したマニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッションが組み合わされています。
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
今回、ビッグマイナーチェンジが実施され、エクステリアデザインの変更や安全装備強化などが行われました。
とくにフロントまわり、リア周りに大きく手が加えられており、ウェーブメッシュパターンを採用したフロントグリルには、日産のエンブレムに代わり、新たに日産の高級ブランド「インフィニティ」のエンブレムが装着されました。
安全装備では、2台前の車両の動きを検知して、前方車両の動きを検知して、前方車両の急な減速を予測する「PFCW(前方衝突予測警報)」や、約60km/hでも衝突回避が可能とする「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」などが採用され、アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)などとともに、全グレード標準装備されました。
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
また、専用デザインの内外装を特徴とする特別仕様車「クールエクスクルーシブ」が追加されました。
インテリアにはストーンホワイトの本革シートとブラックトリム、エクステリアにはピアノブラック塗装の「ミッドナイトブラックグリル」などが採用されています。
グレードと価格体系は次の通りです。
◆HYBRID (2WD)
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
6,270,480円
◆HYBRID VIP (2WD)
6,939,669円
◆HYBRID CoolExclusive (2WD)
6,794,280円
◆250GT (2WD)
4,775,760円
◆250GT VIP (2WD)
5,196,549円
◆250GT CoolExclusive (2WD)
5,299,560円
◆370GT (2WD)
5,088,960円
◆370VIP (2WD)
6,118,869円
◆370GT CoolExclusive (2WD)
5,612,760円
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
◆370GT Type S (2WD)
5,687,280円
◆370GT Type S CoolExclusive (2WD)
6,211,080円
◆370GT Four (4WD)
5,304,960円
◆370GT Four CoolExclusive (4WD)
5,828,760円
あなたはどのタイプを選びますか。
試乗レポートを紹介します
■新型「フーガ」ハイブリッド
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
実際に新型フーガを目の前にした印象は、精悍なフロントマスク、とくにシャープなデザインのLEDヘッドランプやメッシュタイプのラジエターグリルによって、「格好良く」なりました。
インテリアでは上級グレードに標準装備される銀粉本木目パネルによって、特別な車に乗っている感覚を味わうことができます。
安全装備では、いま日産が力を入れている「エマージェンシーブレーキ」が新型フーガにも採用され、加えて、2台前の車両の動きを監視して危険を知らせる「PFCW(前方衝突予測警報)」や側方と後方の危険を知らせる様々なシステムが充実し、ライバル車にも引けを取らない装備となっています。
そのパワートレインは、306ps/35.7kgmを発揮する3.5リッターV6エンジンと、68ps/39.6kgmを発生させるモーターを組み合わせた日産独自のハイブリッドシステムで、リチウムイオンバッテリーを搭載。
7段ATに2つのクラッチを組み合わせたシステムはJC08モードで18.0km/Lの低燃費を達成しています。
さて、その走りはどうでしょう。
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
ほとんどの場合、発進はモーターが担当し、スピードが上がるとエンジンが始動して、重量級のボディを力強く加速させてくれます。
街中では、走行中でも頻繁にエンジンがオフになり、アクセルペダルを強く踏み込むと、3.5リッターV6エンジンが気持ちいいサウンドで吹け上がっていきます。
さらに、ドライブモードセレクターをSPORTに切り替えると、病み付きになるほどの加速感を味わうことができます。
燃費を稼ぎながら、いざという時には走るも楽しめるのがフーガのハイブリッドでした。
その乗り心地は、プレミアムなセダンに相応しいマイルドなもので、後席に大切な人を乗せる機会の多いクルマということを考えれば、ちょうどいい乗り味でした。
後席は足を組めるほど十分なスペースがあり、ちょうどいい硬さとサポートを持っています。
さらに、不快なこもり音を打ち消してくれる「アクティブ・ノイズ・コントロール」という機能が備わっていて、運転席とは別世界の静かさを味わうことができます。
運転しても、後席に座っても、それぞれの楽しさを味わことができる「フーガハイブリッド」でした。
■370GT Type S
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
新型「フーガ」には、衝突回避を支援する先進機能が数多く採用され、すべてのグレードに標準装備されています。
センサーには、ミリ波レーダー、カメラ、音波ソナーなどを幅広く採用したことで、2台先を走る車両も検知して、危険が迫れば早期に警報を発し、時速60kmで走行しているときでも、緊急自動ブレーキによる衝突の回避を可能にしています。
そのほかにも、2車線道路などで斜め後方を走る車両も検知して、ドライバーが気づかずに車線変更を開始すれば、警報を発するとともに元の車線に戻る操作を支援したり、後退しながら車庫から出るような場面では、両側から接近してくる車両を感知して、危険が生じれば警報を発したりする機能。
車両の周囲を上空から見たような映像でカーナビ画面に表示する「アラウンドビューモニター」には移動物検知機能が採用されました。
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
試乗車はV型6気筒3.7リッターノーマルエンジンを搭載する「370GTタイプS」で、スポーツチューンドサスペンションが備わり、先代に比べて乗り心地は可成る改善させています。
20インチ(245/40R20)が装着され、マイルドになりました。
その一方、4輪アクティブステア(ステアリングギヤ比の可変制御+後輪操舵)が備わり、操舵に対する車両の反応は機敏で、このサイズのセダンにしてはよく曲がります。
Lサイズセダンを選ぶメリットを強めています。
V型6気筒3.7リッターエンジンの動力性能は申し分なく、低回転域から余裕ある駆動力を発揮して、5000回転を超えた領域の吹き上がりは楽しいの一言に尽きます。
ただし、アイドリングストップは装着されず、燃費は8.9km/L(JC08モード)にとどまり、2.5リッターモデルでも11.2km/L(おなじくJC08モード)に過ぎず、決して良好とはいえないと思います。
スカイラインに搭載された2リッターターボを積むなどの工夫が必要と思われます。
今や貴重な存在となる3.7リッターV6NAエンジンなので、もったいない気がします。
まとめ
引用:http://www2.nissan.co.jp/FUGA/
走りよし、スタイリッシュでカッコいい、室内も心地よい新型「フーガ」は、運転してい得ても楽しく、後部座席でもゆったりと快適です。
そんな二面性を併せ持つ貴重な存在、それが日産「フーガ」新型です。
ぜひ一度お試しください。