新型マカンの価格・値段がいくらなのか公開されています。
こちらでは新型マカンの価格・値段がいくらなのかをグレード別にまとめました。
ポルシェのラインナップでは非常にコンパクトで、かつマニュアルトランスミッションがない…ということで「これがポルシェ?」と感じる方も少なくないのがマカンでしょう。
ポルシェのドライビングフィールに慣れている方でも、これはオールラウンダーだ、と割り切れるのはなかなか難しいかもしれません。
瞬間的に速く走らせる車か、それとも長距離を飛ばす車か…スピードマシンを日本で乗りこなすには、かなりのテクニックが必要になると同時に様々なストレスも感じるはず。
実は、マカンはそんなポルシェ乗りには「普段使い」のいいパートナーと言える車なのです。
引用:http://files1.porsche.com/filestore/image/multimedia/none/po-416-r4-detail-personalisation-tequipmentmacan-xle/preview/452c43df-cf19-11e5-8bd4-0019999cd470/porsche-preview.jpg
目次
マカンを開発した、ポルシェの背景とは
引用:http://www.carsbase.com/photo/Porsche-Macan_mp42_pic_144986.jpg
ポルシェやメルセデス・ベンツの海外画像を見ると、ナンバープレートの頭に「S」が来ることがよくある。
欧州経済圏(EU)の青い表示のすぐあとのローマ字だが、このSはStuttgart=シュトゥットガルトを表すドイツナンバーだ。
シュトゥットガルトはどこにあるのか、と言えばドイツ南西部にあり、メルセデス・ベンツを擁するダイムラーグループの本社もあるのだ。
現在、VW(フォルクスワーゲン)グループの傘下に入るポルシェだが、実はすべての車種がシュトゥットガルトで生産されていたのではない。
洒落たロードスターとして世界的な人気を誇るボクスターやケイマンも、1997年から2012年にかけては、あの「サーブ」を生産していたフィンランドのヴァルメト・オートモーティブで生産されていた。
引用:http://www.welt.de/img/wirtschaft/mobile129100219/4287932397-coriginal-w1024/The-New-Porsche-Macan.jpg
1990年代、ポルシェは大変な経営危機に陥る。
基本的に2座の屋根付きクーペ…しか生産してこなかったこの会社は、富裕層や一部の熱狂的なマニアにしか支持されてこなかった。
欧州では「酸性雨問題」が大問題となる。
が、欧州各国は自動車産業よりの政策を貫き、各メーカーは1990年末にようやく触媒技術を取り入れた。
(日本では1970年代にすでに導入されていたが)そして、これに対応できないメーカーは競って小型エンジンを開発してなんとか経営難を逃れる具合だった。
スポーツカーメーカーのポルシェはこのとき、ボクスター発売でなんとか息を吹き返し、その後2002年にSUV「カイエン」を発売。
マカンの売れ行き次第で、今後のポルシェSUVのラインアップが変わる
引用:http://fotos.autozeitung.de/938×704/images/bildergalerie/2012/11/Auto-Neuheiten-Porsche-Macan-2014.jpg
2014年にはより小型化された「マカン」が、スロバキアのブラティスラバ(国内西端、オーストリアとの国境に位置する)にあるVW工場で製造過程の一部を開始、発売された。
スロバキアがオーストリアと接していることでドイツ語圏とも言えることと、EU加盟国であることから、経済障壁がないことから、コストカットが図られていることが分かる。
ボディープレス工程をVW工場で行うのは、アウディQ5とのプラットフォーム共有が主な理由。
だが、プレスというものは基本的に金型が必要であり、乗用車生産では最もコストがかかる部分。
金型は複雑な形状になればなるほど、耐久性が悪くなる。
かといって頑丈な金型を作るには年間生産台数との関係で、コスト面の採算が合うかどうかが難しい。
ポルシェとすれば、こうした部分は完全に親会社のVWに任せることができることから、ポルシェは今後様々なSUVを開発する余裕が生まれているわけだ。
マカンは、ポルシェのエントリーカーの位置を占めており、世界で最も売れているSUVジャンルで争っているが、スポーツ性能を高めたモデルに進むのか、それともスポーツマインドを味わえる程度の高級SUVに留めるのか、興味は尽きないところだ。
高級車だけあって、値引きがないポルシェ。それは本当でしょうか?
新型マカンの値引きの方法については、
マカン 6,850,000円
引用:http://data.motor-talk.de/data/galleries/0/421/6811/69096923/porschemacands-10-1268649465819167823.jpg
わずか1,984 ccの4発エンジン、ターボチャージャー付きで、性能は252馬力/370Nm…と聞けば、ピンとくる方がいるかもしれない。
そうそう、このエンジンはアウディA4クワトロそのものではないか!わずか2Lでよくここまで、と思いきや、世界は広い。
わが日本のスバル・レヴォーグなら同じ2Lで300馬力/400Nm…むろん、同じターボチャージャー付きだが。
価格はスポーツ・アイサイト2.0Lで394.2万円也。
なんとマカンよりも290万円安い…と書くと「スバル」と「ポルシェ」では比較できないよ、と言われるかもしれない。
そうなのだ、ポルシェはもともとこういうプライスで車を生産しているから、それで良いのだ。
ただ、あくまでも「素」のマカンで685万円。
これにシートだのインテリアだの…とオプションがあれやこれや待っていて、いつの間にか200万円、400万円とプライスアップしていく。
車そのものを考えれば、ドイツの好事家でも本当は「スバルの方がリーズナブル」なことは知っている。
だが、それは絶対に口にはしない。
マカンにはそれだけの価値がある、と言うわけだ。
マカンS 8,050,000円
引用:http://data.motor-talk.de/data/galleries/0/8/7330/73229634/p16-0175-a4-rgb-4852227114648822.jpg
2,996 cc、エンジンはもちろんボンネット下に隠れており、4輪駆動方式。トランスミッションは7速とこのクラスでは少々控えめの部類に入ってきている。
340 馬力/460NmはV6ツインターボ。
ポルシェ乗りなら6気筒じゃないと満足できない…というのは過去の話かもしれないが、1.9tもの車重を254㎞/hまで引っ張るなら、安心感はやはりSより上、という方が多いのも分かる。
エンジンやギヤボックスすべてが「ポルシェオリジナルか?」という質問は、もはや意味がないだろう。
VW傘下ならば、アウディQ5と共通プラットホームなのは、ちょっと車に詳しい人ならば誰でも知っている。
要は、それがポルシェスタッフによって、どう味付けされたか。やはり隙がない作りなのはポルシェの方だろう。
引用:http://static1.businessinsider.com/image/55492fe56da8111529347b3a/porsche-just-had-its-best-month-ever-in-the-us-and-its-thanks-to-one-car.jpg
マカンGTS 9,390,000円
引用:http://amd.c.yimg.jp/amd/20160107-20102719-carview-022-7-view.jpg
360 馬力/500Nmを叩きだす2,996 cc・V6エンジンが魅力的なGTS。低速から加速していくエンジンチューニングが味わえるだけでなく、特にオンロードでは「あれ、カイエン?それともマカン?」と見分けがつかないほどの後ろ姿を見せてくれる。
デビュー当初はラインアップされていなかったが、911とカイエン同様GTSが加わった。
ポルシェの場合はGTSは全ての車種に与えられているのではなく、かつては928などの量産タイプで用いられている。
ラグジュアリーカーとして成功した928をSUV版としたのがカイエン、それを一回り小型化したのがマカンだとすれば、マカンGTSがあまりにも早く出てきた理由はポルシェの「焦り」かもしれない。
それだけ、世界のSUV市場の拡大が急激に飽和状態になることが予想されるからだ。
マカンターボ 10,660,000円
引用:http://gallery.seekdrive.net/wp-content/uploads/2013/11/Porsche-Macan-SUV-6.jpg
3,604 cc、V6エンジン。400馬力/550Nmに加え、足回りのオプションが「どうしても欲しくなる」上級グレード。
日本ではディーゼルターボが輸入されないため、このターボがマカンの真骨頂とも言えるモデルになっている。蛇足だが、日本ではこの価格で購入できるが、中国では2,000万円以上出さなければ購入できないと言われている(販売価格の2倍程度の税金や諸経費が掛かってくるため)。
マカンターボ パフォーマンス 11,600,000円
引用:http://imgr3.auto-motor-und-sport.de/Porsche-Macan-articleDetail-f37c3622-807800.jpg
440馬力/600Nm、ツインターボ。スペック上でも申し分のない、3,604 cc・V6エンジンチューニングのホットマシンが「パフォーマンス」グレード。
数少ないパワートレーンの情報では、悪路走破性を高めていること、トラクションコントロールとABSに加えて横滑り防止装置(PSMスタビリティ・コントロール)のマッチングを高めていることが挙げられる。
ポルシェは「安全性能」を高めた車を開発し、海外での評価を高めなければならないこともあり、パフォーマンスは今後のラインナップのスタンダードになる可能性がある。