新型レネゲードのエコカー減税情報が公開されています。
こちらでは新型レネゲードのエコカー減税や、その他自動車税に関する情報をまとめました。
かつては「ビッグ3」と呼ばれたアメリカのGM、フォード、クライスラー。
このうちGMは2009年破たん、フォードは多額の負債を負って傘下の子会社を売却、そしてクライスラーは1998年ドイツのダイムラーと合併、その後解消…と波乱の時代を生き延びてきました。
中でもクライスラーの屋台骨である「JEEP」は、もともとAMC(アメリカン・モーターズ = 1954~87)が製造していたブランド。
クライスラーが1987年に買収し、そのクライスラーもダイムラーと一緒になったことからダイムラー製の3Lエンジンを搭載した「コマンダー」が登場。
その後のリーマンショックの影響で経営破たん、2009年にイタリアのフィアットの下で再建を図っています。
現在はFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の名で生産しており、イタリアとアメリカという欧米にまたがる共同開発を行っています。
レネゲードはイタリアとブラジルで生産され、アメリカ本土では製造されないグローバルジープの先駆けになりました。
目次
レネゲードには減税措置はない!
引用:http://newcar-design.com/wp-content/uploads/2014/11/Jeep-Renegade-2015-03.jpg
ライトウェイトSUVのレネゲードですが、エコカー減税措置はありません。
そのため、車両購入の際には、自動車取得税、自動車重量税、自動車税などが規定通りかかってきます。
ここでは目安としての税額を記載しておきます。
■自動車取得税………78,300円
■自動車重量税………36,900円
■自動車税……………34,500円(1.4L) ~ 45,000円(2.4L)
LONGITUDE ¥2,970,000
●「ロンジチュード」と読む。日本語の意味は経度・経線、つまり地球を北から南に縦割りした線、度数のこと。
引用:http://openers.jp/wp-content/uploads/2015/05/971214/00004_jeep_renegade.jpg
■エンジン 直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ
■総排気量 (cc) 1,368
■燃費 15.5km/L
マルチエアエンジンとは
引用:http://www.jeep-japan.com/renegade/performance/
□マルチエア…FCAの特徴的なエンジンのひとつ。仕組みを簡単に記載してみましょう。
エンジンにはシリンダーと吸気用・排気用の弁があり、シリンダーに空気を吸入してピストンが空気を圧縮したタイミングを見計らって、ガソリンを噴射しプラグから火花を飛ばして燃焼させる役割があります。
この際の爆発力を利用してピストンを押し下げて回転軸を回すのがシリンダーの役目。
空気がシリンダー内に吸入されるタイミングと燃やされた空気を排気するタイミングは絶妙にコントロールされ、カムシャフトと呼ばれる回転軸によって定期的に弁の開閉がされます。
ところが、マルチエアエンジンの場合は「吸気側」のカムシャフトが存在しません。
では、吸気用バルブはどういう仕組み?
引用:http://2.bp.blogspot.com/-sB9_27YkhDg/VerBvQ0UutI/AAAAAAAAQ3c/GWK8wQiZ654/s1600/2014030923453544b.jpg
実は、油圧によるピストンの仕組みになっており、面白いことに吸気側のバルブは力を必要とする低速回転であっても完全に閉じないまま常に微量の吸気が行われるのです。
これには理由があり、まずはバルブによる開閉自体が燃焼ロスになる…という考え方。
確かに、密閉された空間の片方に穴を開けても、空気は入っていきません。
空気とは流入口と排出口があって流れていくわけで、十分にマルチエアエンジンに理はあるのです。
これをポンピングロスと呼びます。
吸気側のバルブが開く時間、開く度合は無段階制御されます。
この無段階制御は電気制御されるため、常に回転軸によってカムシャフトが動くロスがなく、可変バルブといった複雑な構造も必要ありません。
また、ピストンの上死点(シリンダー内でピストンが一番空気を圧縮する部分まで到達する範囲)ぎりぎりで吸気バルブが開き、一気に空気が吸入され、そのタイミングで排気バルブも開く(オーバーラップ)のですが、このタイミングは非常に難しい!
例えばノッキング、あるいはアイドリングが不自然になるのはこういった原因がよく知られています。
マルチエアではこうした不具合が解消されている、文字通り「マルチ」なエンジンなのです。
LIMITED ¥3,186,000~
引用:http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/4eacfa52489f872961bb1daf9211a86e/203976977/jeep-renegade-hells-revenge-05-1.jpg
■エンジン 直列4気筒 マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボ
■総排気量 (cc) 1,368
■燃費 14.6km/L
TRAILHAWK ¥3,456,000~
引用:http://www.jeep-cyprus.com/img/renegade_2015/exploring_gallery_3.jpg
■エンジン 直列4気筒 マルチエア 16バルブ
■総排気量 (cc) 2,359
■燃費 10.4km/L
レネゲード3グレードで、唯一の4輪駆動車。
JEEPブランドは全て全輪駆動ではない…これがクロスオーバーカーというものの宿命であって、遊び心満載のデザインで消費者に訴求する車の最たるところ。
引用:http://www.jeep.com/assets/images/vehicles/2016/renegade/vlp/mod-hero/2016-renegade-limited-hero.jpg
レネゲードと500X(チンクエチェントX)は共通プラットフォーム
レネゲードと500Xは同じ車台を使った車種。特にそのインテリア形状はオーバル(楕円)を用いた柔らかいデザインに満ちており、イタリア人とアメリカ人の融合デザインとは思えないほど冒険心に満ちています。
レネゲードの生産工場は南部メルフィにあり、北部トリノのイメージが強いフィアットグループではイタリア南部の雇用創出に大きな影響を与えています。
イタリアは南部に行くほど所得水準が低く、生産拠点メルフィにとって、レネゲードの売れ行きは大きな関心事。
アルファロメオ・ランチア・マセラティ・ダッジ・クライスラー・ジープ・アバルトに加え、フェラーリの大株主でもある《フィアット》の力は欧州では巨大であり、レネゲードは地域格差の大きな「イタリア国家」にとっても大きな存在となっています。
画像↓ メルフィ工場に並べられたレネゲードと500X。この500Xはあの「ローマ法王」の専用車(パパモビル)にもなっている。
余談だが、いすゞ自動車のピックアップトラック「D‐MAX」(タイで製造)は、アメリカではシボレーD-MAXとなり、日本のメーカーで唯一のパパモビルとなっている。
引用:http://carindustryanalysis.files.wordpress.com/2015/04/150311_fiat-jeep_500x-renegade_melfi_02.jpg
引用:http://openers.jp/wp-content/uploads/2015/05/971214/Renegade-Limited_33.jpg
引用:http://gymnu.com/images/uploads/1466150607.JPG
●JEEP RENEGADEのレネゲードとは「反逆者」という意味。
ところが、この「反逆者」がデビューする前にあったボトムレンジが、PATRIOT(2007年~2013年)。
ペイトリオットと発音するが、意味は「愛国者」。
なるほど、純アメリカ産のJEEP末弟が、マカロニウエスタン(つまり、イタリア製のアメリカ西部劇)となって、反逆者に変わってしまった…なんともウイットの効いたジョークのようなネーミングなのだ。
引用:http://s-media-cache-ak0.pinimg.com/originals/c4/d8/9b/c4d89b41118204d107f6fc5f6325a55c.jpg
残念ながら、エコカー減税対象ではないレネゲードですが、減税がない分は値引きでカバーしましょう。
とはいえ、輸入車の値引き方法はわかりにくいと思いますので、そのあたりを
ぜひ参考に!