新型プリウスPHV 燃費まとめ!

トヨタ

新型プリウスPHVの燃費情報が公開されています。

こちらでは新型プリウスPHVの燃費に関するデータをご紹介します。







メーカーが公表している新型プリウスPHVの燃費

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引用:http://clicccar.com/2016/04/20/367239/

メーカーが公表している新型プリウスPHVの燃費は30.8~37.2km/hです。

30.8km/hというのはAプレミアム、A”レザーパッケージ”、Aにオプションで設定されている「215/45R 17タイヤ&17×7J アルミホイール」を装着した場合の数値になります。

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引用:http://toyota.jp/priusphv/performance/performance/?padid=ag341_from_priusphv_perf_perf02

全てのグレードで標準装備となるタイヤは「195/65R15 タイヤ&15×6 1/2 アルミホイール」ですが、こちらを装着した場合の燃費が37.2km/lということになります。

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引用:http://toyota.jp/priusphv/performance/performance/?padid=ag341_from_priusphv_perf_perf02



新型プリウスPHVの電力消費率

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引用:http://toyota.jp/priusphv/performance/eng_phv/?padid=ag341_from_priusphv_perf_eng_phv01

新型プリウスPHVは大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、先代のプリウスPHVや現行型プリウスに比べるとバッテリーのエネルギーのみで走行するEV走行距離が飛躍的に伸びています。

その距離はなんと先代プリウスPHVの倍以上、68.2kmです。最寄駅までの送り迎えや近所への買い物はもちろん、近距離への日帰りドライブ程度であればガソリンを一切使わず、バッテリーのエネルギーのみで走ることが可能です。

ガソリンを使って走行する場合は燃費という概念がありますが、電力を使って走行する場合も電力消費率、略して電費という概念があります。

これは1kWh(キロワットアワー)の電力で何km走ることができるかを表したものですが、新型プリウスPHVの電費は10.54km/kWhとなります。

それでは1kWhの電力にいったいどれだけのコストがかかるかを考えてみましょう。

2017年4月現在の東京電力の「従量電灯B」の電力量料金は「最初の120kWhまで」が1kWhあたり19円52銭、「120kWhをこえ300kWhまで」が同じく26円00銭、それ以上は同じく30円02銭となります。

仮に一般家庭にある普通のコンセントから新型プリウスPHVに充電するとした場合、20~30円で10.54km走る、という計算になります。

ガソリンの燃費は37.2km/lですが、無鉛レギュラーガソリンをリッターあたり120円とするとこちらは120円で37.2km走る計算になります。

つまり電気だけで走行した場合、単純計算で燃料コストは2/3程度に減らすことができます。

新型プリウスPHVには「PHV充電サポート」というものが用意されており、こちらの「定額プラン」は月1,000円で普通充電は利用し放題、急速充電は16.2円/分となります。

普通充電が2.7円/分、急速充電が16.2円/分の「従量プラン」もありますが、満充電(140分)を月3回以上実施すると定額プランの方がお得になります。

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引用:http://toyota.jp/priusphv/performance/charge/?padid=ag341_from_priusphv_navi_perf_charge

カード発行料に1,620円かかりますが、走行距離の多い人は有効活用した方がよいでしょう。



新型プリウスPHVと新型プリウスの燃費の比較

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引用:http://autoc-one.jp/toyota/prius_phv/report-2965278/photo/0003.html

新型プリウスPHVに先行する形で既に販売されていたプリウスの燃費は37.2km/l~40.8km/lとなっています。

34.0km/lというのは最廉価グレードであるE以外に設定されているE-Four(電気式4WDシステム)の燃費で、40.8km/lという燃費はEの燃費です。

ちなみに新型プリウスPHVにE-Fourの設定はありません。

新型プリウスPHVとプリウスの燃費を比べようと諸元表を見ていると、めざとい人はとある「矛盾」に気づくかもしれません。

新型プリウスPHVの燃費は標準装備の15インチのタイヤ&ホイールを装着している場合が37.2km/l、オプション装備の17インチのタイヤ&ホイールを装着している場合が30.8km/lとなっており、実に6.9km/lの差があります。

一方のプリウスですが、プリウスはAプレミアム”ツーリングセレクション”、A”ツーリングセレクション”、S”ツーリングセレクション”の3グレードに標準装備されているタイヤ&ホイールは新型プリウスPHVでオプション装備となる215/45R 17タイヤ&17×7J アルミホイールで、Aプレミアム、A、S、Eに標準装備されているタイヤ&ホイールは新型プリウスで標準装備となる195/65R15 タイヤ&15×6 1/2 アルミホイールです。

新型プリウスPHVではタイヤ&ホイールが15インチから17インチに変わることで燃費に6.9km/lの差があるにも関わらず、プリウスでは標準装備で15インチを履くグレードと17インチを履くグレードによる燃費の差はないことになっています。

一般的にインチアップをすれば燃費は悪くなるはずですから新型プリウスPHVの燃費はともかく、プリウスの燃費がインチアップによって変わらないのは釈然としないものを感じませんか?

しかしこれにはきちんと理由があります。

その理由は「JC08モードの燃費計測方法において、新型プリウスPHVはプリウスに比べると1つ上の重量区分で計測をされるから」ということです。

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引用:http://www.meidensha.co.jp/knowledge/know_03/enote/no5/index.html

細かいお話しになりますがJC08モードで燃費を計測する際は、カタログに掲載されている車両重量に110kgを足した数字によって「等価慣性重量」という走行抵抗に相当する重量を加えることになっています。

等価慣性重量はおもりのようなものだと考えればよいです。

例えば車両重量に110kgを足した数字が966~1,080gなら等価慣性重量が1,020kg、1,081~1,190kgなら1,130kg、という具合ですが、1,080kgと1,081kgでは1gしか違わないのに等価慣性重量は1,020kg→1,130kgと110kgも重くなります。

プリウスは15インチから17インチにインチアップしてもこの重量区分が同じなので燃費は変わらず、新型プリウスPHVは15インチから17インチにインチアップすると重量区分が1つ上がってしまう=背負わされるおもりが重くなってしまう=燃費が悪くなる、ということです。

プリウスのEが40.8km/lという頭1つ飛び抜けた低燃費を記録しているのも同じ理由です。

Eの車両重量は1,310kgとなっていますが、これに110kgを足すと1420kgになります。等価慣性重量は1,306~1,420kgまでは1,360kgですが、1,421~1,530kgになると1,470kgと110kgも重くなってしまいます。

E以外のグレードの車両重量は1,360~1,460kgなので、等価慣性重量の区分だと1つ上か2つ上になってしまいます(だから2WDが37.2km/l、E-Fourが34.0km/l)。

Eの1,310kgという車両重量は、可能な限りの低燃費を勝ち取るためにトヨタが狙ったギリギリ数字、ということになります。

細かいカタログデータの話しはともかくとして、新型プリウスPHVとプリウスはプラグインシステムの有無以外は全く同じ作りになっています。ただしプラグインシステムを搭載している分、新型プリウスPHVの方が重くなっています。

新型プリウスPHVの車両重量が1,510~1,550kgで、プリウスの2WDの車両重量が1,310~1,390kg、概ね200kg程度新型プリウスPHVの方が重いわけです。

実燃費においてはその分多少悪くなっている、と考えるのが妥当です。

新型プリウスPHVの値引きの方法については、

「新型プリウスPHV 値引き術!」で詳しく解説しています。

ぜひ参考に、お得にプリウスPHVを購入して下さい。



新型プリウスPHVの燃費の口コミ

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引用:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1019585.html#27_s.png

それではここで「価格.com」「みんカラ」に寄せられている新型プリウスPHVの口コミの中から、燃費に関するものを抜粋してご紹介します。

まだ1回しかガソリンを使ったことがないので、PocketPHVでの表示上は400km/lを超えています。一方、電費の方は、だいたい平均すると、7km/kWhくらいです。

ほとんど電気で走っています。というかエンジン掛からないです。今はガソリンが高目なので電気の方が少し割安のようです。

実測は出来てないがHVでも当然優秀。EVは深夜電力で充電すればガソリン代の約1/3に抑えられ、文句の付けようが無い。

納車後まだ走行110kmですが、ガソリンメータのゲージが1個も減ってません。自宅100Vでまだ1回も満充電できてませんが80%充電で寒冷地、シート、ステアリングヒータ+暖房エアコン使用で30kmレベルかと思います。夏タイヤで満充電では68kmとは言わないまでも、エコ走行では50km位は行ける感じです

1,000kmほど走って 電気が8割ほどなのでまだ燃料系のメモリは1つ減っただけ。

今のところ35km/l維持。

満充電でほぼ60㎞走行可能。

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引用:http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1019/585/html/26.jpg.html

本稿執筆時点で発売からまだ2ヶ月弱しか経過していないこともあって、実際に新型プリウスPHVに乗っている人の口コミがまだ出揃っていない状況でした。

しかも納車された人でも「納車後満タンにした後の1回目の給油を未だにしていない」というケースが多いです。

燃費については35km/lという声がありましたが、これはカタログデータに近い数字なので非常に優秀といえます。

EV走行距離については「80%充電で寒冷地、シート、ステアリングヒータ+暖房エアコン使用で30km」「満充電でほぼ60㎞」という声がありました。

寒冷地のようにバッテリーに負担がかかる状況だと走行距離はかなり短くなる可能性がありそうです。万重電で60kmというのはカタログデータの68.2kmは及びませんが、満足のいく数字ではあると思います。

新型プリウスPHVの燃費のまとめ

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引用:http://style.nikkei.com/article/DGXMZO08978860R31C16A0000000?channel=DF090220166688

以上、新型プリウスPHVの燃費についてご紹介しました。

燃費を重視して車選びをするのであれば、新型プリウスPHVを選んで失敗することはまずないはずです。

低燃費を売りにする車は各メーカーからたくさん発売されていますが、その中でも新型プリウスPHVは間違いなくトップクラスの燃費を誇ります。

プリウスを含めて口コミをチェックしていても実燃費が大きく劣るということもありませんので、燃費に対する信頼性は高いといえます。

ただ新型プリウスPHVに関しては、単純に燃費だけを見るよりもEVモードで走ることができる「EV走行距離」をよく見る必要があります。

ガソリンを一切使わずに電気だけで68km以上走れてしまうというのは驚異的で、ある意味車や燃料代に関する価値観が変わります。

新型プリウスPHVの購入を検討する時は、ガソリン代だけでなく電気代まで含めた燃料代の計算をするようにしましょう。

→ 新型プリウスPHVを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?