もはや、主流となりつつあるハイブリットカーですが、少し気になるのは、もし故障した時に、修理費用がとっても高く付くのでは? という不安感かもしれませんね。
現在売り上げ好調のフィットハイブリッドですが、エンジンとセットになっているバッテリーとモーターの寿命などはどれほどのものなのでしょうか?
もし交換が必要なら、その交換費用と交換時期はどれくらいなのでしょうか?
今回はそんなフィットハイブリッドの疑問を詳しく説明いたしましょう。
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目次
フィットハイブリッドのバッテリーは交換が必要?
フィットハイブリッドはその名の通り、大ヒットコンパクトカーのフィットに、ハイブリッドシステムを追加することで、大幅に燃費を向上させたモデルです。
http://jp.autoblog.com/2013/07/19/honda-unveiled-new-fit-hybrid/
もともと燃費の良いホンダ・フィットにハイブリッドシステムを取り付けたフィットハイブリッドは、現行モデルでも健在です。
しかもどちらかいうと通常のフィットよりも、フィットハイブリッドの方がずっと人気があるようです。
http://www.carsensor.net/contents/testdrive/category_70/_23705.html
ハイブリッドカーは通常のエンジンに追加してエンジンをアシストするモーターと、そのモーターに電力を供給するバッテリーが必要になってきます。
つまり、通常の自動車と比較しても、主要となる部品が増えてくるわけです。
そこで、疑問に思う人も多いかもしれないのが、ハイブリットシステムが故障するリスクと、万が一故障した時に発生する交換費用です。
フィットハイブリッドは大型のバッテリーを搭載していますから、故障ではなくとも、その大型バッテリーがもし寿命を迎えてしまったりしたら、交換が必要になってしまって、大きな費用がかかってしまうかもしれませんよね。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/?from=FIT-header
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せっかく、フィットハイブリッドを選んだのに、燃費が良くても、交換時に大きな費用がかかるリスクがあっては、フィットハイブリッドを選ぶ意味がないですよね。
それでは、万が一バッテリーが交換になってしまったら、一体、いくらかかるのかシミュレーションして見てみましょう。
もしバッテリー交換が必要だとしたら費用はいくらかかる?
ハイブリッドカーが世に出始めた頃、まさしくハイブリッドカー黎明期には、ハイブリッドカーに関するリスクについて、様々な憶測が飛び交っていました。
自動車業界全体にとって、大きな変革期となったこの時期には、少々ばかり行きすぎたハイブリッドカーに対するネガティブキャンペーンのような現象も発生していました。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/?from=FIT-header
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ハイブリッドカーが登場して、まず真っ先に危惧されたのがバッテリーの寿命が尽き、バッテリー交換には莫大な費用がかかるという説が各方面から吹聴されていきます。
筆者も昔は「ハイブリッドカーのバッテリーは3年持てばいい方で、その後にバッテリー交換するには50万円がかかる……」なんて話を聞いたことがあります。
これは当然ながら、まったく根拠のないデマでした(笑)。
もちろん、電気バッテリーには寿命があることは事実ですし、交換には費用がかかります。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/?from=FIT-header
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しかし、例えばフィットハイブリッドを新車購入した際には、メーカーがハイブリッドバッテリーの耐久性を保証しています。
新車購入時から数えて5年間、もしくは走行距離10万キロ以内までは、メーカーがハイブリッドシステムの動作を保証しており、保証期間内のトラブルがあった場合は、無償での交換を受け付けているそうです。
そして、万が一、実費で交換となった場合、おおよそ15万円から30万円前後でバッテリーの交換が可能だそうです。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/?from=FIT-header
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こちらは50万円とまではいかなくても、結構な値段ですね。
これだけの金額になってしまう理由としては、高価なレアメタルをふんだんに使用している大型バッテリーそのもののコストと、高圧電流が流れる電装部品の交換ということで、作業時の手間賃がかさむということが原因に挙げられます。
また、価格の開きに関しては、バッテリーの種類や、サイズによって値段に大きな開きがあるということでした。
結論としては「そもそもバッテリー交換の必要は、ほぼ皆無」
先ほど、メーカーの耐久性の保証でお話しした通り、基本的には5年以内であれば確実に寿命を迎えることはありませんし、それ以上の使用となってもトラブルが発生する確率はほとんどありません。
大抵のハイブリッドカーは、ハイブリッドシステムの不具合が発生する以前に、乗り換えのタイミングが来るというのが一般的みたいです。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/?from=FIT-header
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調べてみても「バッテリーの寿命が切れて、バッテリー交換になった」なんていう声は、全くと言っていいほど見られません。
世界初の量産型ハイブリッドカーは、ご存知の通りトヨタ・プリウスですが、初代プリウスのデビューは1997年と、登場から既に20年近く経過しています。
それでも、たまに初代プリウスが元気に走っているところを見かけるので、実際的な寿命はかなり長いのかもしれませんね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/トヨタ・プリウス
初期モデルでは、バッテリー交換の例も幾つかはあったみたいでしたが、ほとんどなかったと言っていいと思います(ちなみに初代プリウスは、バッテリーに不良が見られた際、半永久的な保証制度がありました)。
そして、現在販売しているフィットハイブリッドを含むハイブリッドカーには、開発時点でハイブリッドシステムの寿命を極限まで永らえる配慮がなされています。
エンジン制御コンピューターと合わせて、バッテリーの充放電システムを緻密に設計されており、これによって寿命の長い、ロングライフなハイブリッドカーが実現されているというわけです。
もちろん、フィットハイブリッドも、故障や寿命を迎えることなく、安心して乗ることができるハイブリッドカーの一つといえるでしょう。
リチウムイオンバッテリーとニッケル水素バッテリー
旧来のフィットハイブリッドにはニッケル水素バッテリーと呼ばれるタイプのバッテリーが採用されていました。
しかし、2013年にフルモデルチェンジを経た現行モデルのフィットハイブリッドにはリチウムイオンバッテリーが採用されています。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/?from=FIT-header
ニッケル水素バッテリーとリチウムイオンバッテリーには、いろいろと違いがあります。
その違いをざっくりと説明すると、リチウムイオンバッテリーはニッケル水素バッテリーより電池容量が大きいため、バッテリーそのものを小さく設計することができますし、軽量に作ることができます。
バッテリーそのものの寿命も長く、性能はリチウムイオンバッテリーが優れていると言っていいでしょう。
http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/interior/?from=FIT-header
しかし、デメリットもなくはありません。
まず、リチウムイオンバッテリーはニッケル水素バッテリーよりも高価ですので、車両製造のコストが跳ね上がってしまいます。
加えて、充放電の際に、複雑な回路設計が必要なってしまい、ハイブリッドシステムの複雑化は避けられなくなります。
次世代のハイブリッドカーには、高性能かつ、軽量なリチウムイオンバッテリーが主流になるとも言われていますが、どうしても高価になってしまうのがネックですね。
今後も、価格を抑えたハイブリッドカーにはニッケル水素バッテリーが使用され続けるでしょうし、今後の開発事情も合わせて、ケースバイケースでどちらもバランス良く使われていくと思われます。
感想・まとめ
今回は、フィットハイブリッドをはじめとする、ハイブリッドカーのバッテリー交換についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
最初こそ脅かしてしまったかもしれませんが、現実としては、バッテリー交換のことなど心配せずにフィットハイブリッドを購入していいと思います。
これからは、低燃費で環境性能を配慮した自動車がスタンダードになっています。
ハイブリッドカーは仕組みが複雑なっているので、少しとっつき辛いかもしれませんが、自動車の未来のためにも、車両購入の際にはハイブリッドカーを選ぶのは、とてもいい選択となると思います。
→ ホンダ フィットハイブリッドを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?