ホンダのハイブリッドモデルの高級ミニバンとして新たにラインナップされたオデッセイハイブリッドですが、燃費が良くなったのはもちろんのことですが、その乗り心地はどんなものなのでしょうか?
実はオデッセイハイブリッドの登場前のオデッセイは、乗り心地がいいというレビューが少なく、オデッセイハイブリッドを購入しようと考えている方々にとって、非常にネックとなっていました。
今回は、オデッセイハイブリッドの乗り心地について紹介していきたいと思います。
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目次
現行オデッセイの乗り心地に関する評価は厳しめ
現行のオデッセイは2013年にフルモデルチェンジされました。
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しかし、デビュー当時の世間の反応はかなり厳しかったという記憶がよみがえります。
先代まで貫かれていた「超低床プラットフォーム」は、非常に評判も良く、また他のミニバンにはない強烈なキャラクターを持ったパッケージングとして、とても人気がありました。
先代モデルの中でも、特に、専用のエンジンと、専用チューニングされた足回りを奢られたチューニンググレードの「アブソルート」は、エンジンもパワフルでした。
足回りも完成度が極めて高く、やや引き締められて硬くなった印象は否めなかったですが、安定性、旋回性、乗り心地に優れた素晴らしい名車であったことが思い返されます。
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しかし、2013年にはホンダが自慢していた「超低床プラットフォーム」も、あまり市場に評価されなくなり、パッケージングを含め、設計の大幅な変更を余儀なくされました。
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結果として、名車の名を冠しつつも、あまり成熟していない現行初期のオデッセイは、さまざまな非難を浴びました。
かつての低床低重心な、運動性の高い走行性能はなりを潜めてしまい、一般的なミニバンの乗り心地に落ち着けばよかったのですが・・・
スポーティさを意識して引き締められたサスペンションは固いセッティングになりすぎてしまい「現行オデッセイは乗り心地が悪い」という評価を受けるようになってしましました。
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しかし、これまでに幾度かのマイナーチェンジを受けて、また、今回のオデッセイハイブリッドの登場に合わせて、さらなる改良を重ねたオデッセイは、乗り心地がとても良くなったという評価をちらほらと見かけるようになりました。
実際のところはどうなったのでしょうか?
気になるホンダオデッセイハイブリッドの乗り心地を、ロードインプレッションを交えてレビューしてみましょう。
乗ってみてわかるのが、静粛性と安定性
オデッセイハイブリッドに乗り込んで、すぐにわかるのが、その静粛性でしょう。
さすがにこれだけ高級なモデルともなると、非常に静粛性が高く、それはそのまま乗り心地にも直結してきます。プレミアムミニバンとしても十分に通用するレベルと言えるでしょう。
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特に、電気モーターのみで走行するEVモードは、エンジン音も無くなってしまうので、静かすぎて、逆に気味が悪くなってしまうかもしれませんね。
しばらく走行すると、路面のギャップをしなやかにいなしているのがわかります。
確かに、サスペンションの芯の固さはありますが、それは決して悪くない味付けが施され、安定感を演出しつつも、大きな凹凸ではきちんと足回りが動き、しっかりと衝撃をいなしています。
これはもう、フルモデルチェンジ直後のサスペンションとは全くの別物と考えていいかもしれませんね。
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かつてホンダオデッセイの持っていたネガティブなイメージは完全に払拭されたと思っていただいていいでしょう。
ノーマルモデルとハイブリッドモデルの違いは?
オデッセイハイブリッドと同じく、ノーマルモデルのオデッセイにもサスペンションの改良が施されており、乗り心地は確かによくなっています。
もちろん、オデッセイハイブリッドにはモーターと大型バッテリーのハイブリッドシステムを搭載されていることもあり、オデッセイノーマルモデルとは車体の重量と重量バランスが変更となっています。
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このため、ノーマルモデルとハイブリッドモデルのサスペンションには、細部に至る設計変更がなされているとは思います。
それでも、ハイブリットシステムの有無という、大きな変更点を持ちながら、ノーマルモデルもハイブリッドモデルと同様に、これだけ完熟したレベルで乗り心地の向上を果たしたのは、まさしく技術のホンダらしい快挙と言えるでしょうね。
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もっとも、ハイブリッドシステムの有無で重量が大きく変わってきますので、車両重量の差で乗り味が変わってくることも大きいでしょう。
当然ながら、旋回性や運動性のだけで話をするならば、ハイブリッドシステムを搭載していないノーマルモデルのオデッセイの方に軍配があがるでしょう。
しかし、実際的な加速性能はハイブリッドモデルに軍配があがりますし、その他の様々な差異を考えてみると、なかなかに悩ましい選択になると言えるでしょう。
グレード間の差や、ハイブリッドシステムの有無などを差し引いても、総合的に見て、乗り心地の大きな不満を抱く要素はありません。
自分でできるだけいろいろなシチュエーションの中で試乗を繰り返しながら、じっくりと最適なオデッセイを選ぶことができるといいですね。
注目したい上位グレード、アブソルートにも試乗
オデッセイハイブリッドには、スポーティなグレードとして「アブソルート」があります。
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オデッセイアブソルートには、専用サスペンションが奢られているので、現行オデッセイハイブリッドでも、アブソルートと非アブソルートで、サスペンションに大きな違いがあるので注意していただきたいと思います。
乗り心地が大きく変化してくるので、購入検討されている方には必ずグレード別に試乗することをお勧めします
比べると明らかにアブソルートの方が、乗り心地が硬く、いい味で引き締まった足回りになっているという印象を受けました。
グレード感ではサスペンションに変更はもちろんの事、タイヤサイズの変更があり、乗り心地の若干の変化はそのせいもあるのかも知れないと推測されます。今回の試乗で、タイヤもサスペンションも一部ということがよくわかりました。
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柔らかい乗り心地がいいという方は、上位グレードのアブソルートを避けるのも、一つの手段と言えるかもしれませんね。
と言っても、アブソルートの見た目が気に入っているであるとか、グレード決定に関して大きな決め手を持っている人には、あまり気にしなくてもいい点かもしれませんね。
タイヤサイズは、確かに乗り心地を決めるファクターの一つになりますが、その重要度はそれほど高くないと言えるでしょう
ただし、オプションの18インチホイールを選択すると、顕著に乗り心地が悪くなるという情報があるので、オプションの18インチホイールは、できれば避けた方がいいかもしれませんね。
感想・まとめ
かつてはひどい言われようだった現行モデルのホンダオデッセイの乗り心地でしたが、3年の歳月を経て、マイナーチェンジによってブラッシュアップされたことで、ウィークポイントを克服し、高い完成度に達することができたようです。
一度ついたネガティブなイメージは、なかなか払拭できるものではありませんが、ホンダオデッセイハイブリッドを敬遠するウィークポイントにはなりえないでしょう。
とはいえ、オデッセイハイブリッドの購入を考えている方には、まず試乗をされることをオススメしたいと思います。
一言で乗り心地と言っても、自分で体感してみないとわからない要素ですからね!
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