新型XV(2017年)の車中泊の快適さが注目されています。
こちらでは新型XV(2017年)の車中泊の様子と主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
新型XVで車中泊は可能なのか
引用:https://www.subaru.jp/xv/xv/utility/package.html
車中泊をするには少なくとも人間1人以上が横に寝るだけのスペースを取ることが出来なくてはなりません。
新型XVでは果たしてそれが可能なのか、考えてみましょう。
新型XVのリヤシートは6:4の分割可倒式となっていますが、両方を倒すことである程度の広さのスペースが出現します。
引用:https://www.subaru.jp/xv/xv/utility/package.html
これはスバルの公式サイトに掲載されているものですが、フロントシートの背面からリヤゲートまでの長さは1,631mmあります。
図では片側のシートしか倒していませんが、両方倒した場合でもこの長さは同じです。
引用:https://www.subaru.jp/xv/xv/utility/package.html
両側を倒すとこのように自転車を横に寝かせた状態で積むことが出来ます。
荷室の幅は最大で1,356mmとなりますが、ホイールハウス間は1,090mmとやや狭くなっています。
これらの数字から考えると身長163cm以下の方であればリヤシートを倒した状態で横に寝ることは可能、ということになります。
ただ、図を見る限りではフロントシートはもっと前にスライドさせる余地がありそうです。
フロントシートを目いっぱい前までスライドさせれば身長170cm程度の方までは大丈夫だと思います。
この場合フロントシートとリヤシートの間の段差を埋めるためにクッションなどを入れる必要があります。
荷室の斜めの長さは計算上約2,120mm程度にはなるはずなので、身長が大きな方は荷室を斜めに使う形で横になれば十分体を横にすることは出来ると思います。
なお荷室高は777mmとなっていますので、大人が荷室内で正座やあぐらをかいた状態で過ごすのはかなり厳しいと思われます。
以上のことから新型XVでの車中泊は大人1名、あるいは大人1名と小さな子供1名程度までであれば可能、ということが言えます。
荷物を持参することを考えると大人1名が限界かもしれません。
新型XVの車中泊に必要なもの
引用:https://www.autocar.jp/firstdrives/2017/04/14/216137/3/
ここでは新型XVで快適な車中泊を過ごすために必要なものをいくつかピックアップしてみましたのでご紹介しましょう。
■マット
引用:http://syatyuhaku.com/mat/hajimete_mat.html
新型XVで車中泊をする上で絶対に欠かせないのがマットです。
そしてマットの性能が車中泊の快適さを左右すると言っても過言ではありません。
リヤシートを倒しただけの状態だと床面がゴツゴツとして非常に硬い上に凸凹とした段差があります。
この上に仮に寝袋を敷いたとしても快適な睡眠をとることが難しいです。
そのためまずはある程度の厚さのあるマットを下に敷いて硬さと凸凹を解消することが大事になります。
マットは高いものから安いものまで様々出ていますが、選ぶ際のポイントは「厚さ」「コシ」「収納性」の3つです。
厚さがないとゴツゴツ感や凸凹感を背中に感じてしまいますし、マット自体にコシがない場合も同様です。
コシがないマットを使うと肩こりや腰痛の原因にもなってしまいます。
厚さとコシのあるマットであれば底面が硬かったり段差があったりしても大丈夫です。
引用:http://www.shachu-haku.com/bedding/onlystyle_mat.html#mat42
そしてマットを使わない時はコンパクトに収納出来ることも大事です。
特にXVの場合はミニバンのように室内空間に余裕があるわけではないので、荷物は出来るだけコンパクトにしまえるに越したことはありません。
引用:http://www.shachu-haku.com/bedding/onlystyle_mat.html#mat42
屏風やサンシェードのように折りたためるものや、使わない時は空気を抜いてコンパクトに出来る空気注入式のものなどがおすすめです。
■寝袋
引用:http://item.rakuten.co.jp/alice-zk/ad044/
マットの次に大事なのが寝袋です。
お金を節約するためか車中泊に自宅で使っている布団を使う方がたまにいますが、これはあまりおすすめすることは出来ません。
なぜかというとコンパクトに収納することが難しいからです。
車中泊はある意味荷物と収納スペースを巡る戦いでもあるので、荷物はとにかくコンパクトにすることが大事になります。
自宅で使うような布団はどう収納しても場所を取ってしまうことになるため、よほど大きな車でない以上おすすめすることは出来ません。
夏はタオルケットや毛布をかけるだけで十分なこともありますが、山間部などは朝方に思わぬ寒さになることもあるため出来れば調節のしやすい寝袋を用意した方が良いと思います。
寝袋を選ぶ際のポイントは「最低使用温度を見ること」と「丸洗い可能なものを選ぶこと」です。
上記でご紹介したものは「最低使用温度5度」となっていますので、春夏秋のスリーシーズン用の寝袋と考えて下さい。
もしもこの寝袋を真冬に使うと、よほど厚着をした状態で寝袋に入らないと寒くて寝ることが出来ません。
場所や時期、天候にもよりますが真冬の車中はマイナス10度以下の寒さになることも決して珍しくありませんので冬の車中泊には冬用の寝袋を選ぶようにして下さい。
引用:http://item.rakuten.co.jp/alice-zk/ad010/?s-id=pc_shop_recommend
北海道などの豪雪地帯で車中泊をする場合は、レジャー用の安い寝袋ではなく冬山登山用のような本格的な寝袋の方がおすすめです。
引用:http://item.rakuten.co.jp/garra-japan/10000321/
寝袋は使っていくうちにどうしても汗や臭いがついてしまうので、家庭用の洗濯機で丸洗い出来ることも重要です。
中には洗濯機での丸洗い可能と謳っていながらも、洗濯機で洗うと中の綿が出て来てしまうような粗悪品もあるようなので、寝袋を買う際はその辺りの口コミも十分チェックした方が良いでしょう。
新型XVで車中泊をする時の注意点
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170420-20103181-carview/photo/20/#contents
ここ数年車中泊での旅行がブームになっているようです。
日本の自動車市場はもともと車中泊がしやすいミニバンやクロスオーバーSUVがよく売れていましたし、ホテルや旅館のように時間や場所に縛られずに気ままに旅が出来るというところが受けているということでしょう。
しかしブームの一方で車中泊を巡って様々な社会問題も発生しています。ここでは新型XVで車中泊をする上でも注意したいことをいくつかご紹介します。
■禁止場所での車中泊はしない
引用:http://www.majishini.net/wp/?p=1993
観光地周辺の駐車場などではこのような看板が立っている場所も少なくありません。
車中泊の禁止を明示している場所では絶対に車中泊をしないようにしましょう。
そもそもわざわざ車中泊を禁止しているところは、それまでに車中泊を巡って何らかのトラブルがあった可能性が高いです。
施設管理者や周辺住民の目も厳しくなっているはずなので、最悪の場合は警察沙汰になることも考えられます。
また道の駅であれば車中泊が可能だと考えている方も多いようですが、道の駅は本来休憩場所として設けられていて車中泊を前提として作られていないところがほとんどです。
そのため道の駅の中には車中泊を禁止している場所もあります。
引用:http://syachuhaku.fxtec.info/index.php?%E8%BB%8A%E4%B8%AD%E6%B3%8A%E7%A6%81%E6%AD%A2%E3%81%AE%E9%81%93%E3%81%AE%E9%A7%85
例えば北海道斜里郡にある「道の駅パパスランドさっつる」は「車中泊はご遠慮下さい」という看板を駐車場に立てています。
引用:http://tenkitenki-mura.jp/pcamp/
京都府京丹後市にある「道の駅てんきてんき丹後」も「車中泊は推奨いたしません」という柔らかい表現ながら安易に車中泊目的で利用しないよう求めています。
長距離運転中に休憩のための仮眠をとるために道の駅を利用する方もいるため車中泊そのものをはっきりと禁止とする道の駅は少ないようですが、あまりいい顔をしないところは多いです。
逆に道の駅の中には「車中泊大歓迎」と公言しているところもあります。
例えば石川県羽咋郡にある「道の駅ころ柿の里しか」です。
引用:https://twitter.com/Hukuoka1990Ks/status/729634898282053633?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Fcar-moby.jp%2F137485
ここは「アクアパーク シオン」というプールと温泉スパ、レストランなどが一緒になった施設が併設されているので快適に過ごすことが出来ます。
■長時間のアイドリングは厳禁
引用:http://dekakeru.jp/course/view/788
車中泊をする方の中にはテレビを見たりエアコンをかけたりするためにエンジンをかけたままにしている人をたまに見かけますが、これはマナー違反です。
静かな夜の駐車場では、例えアイドリング状態とはいえ車のエンジンをかけっぱなしにしていると意外とエンジンの音が耳につきます。
これから寝ようとしている方や就寝中の方にとっては迷惑この上ないと言えます。
環境保護という観点からも一晩中アイドリング状態で排気ガスを出し続けているのはあまり好ましくないでしょう。
そして1番注意が必要なのはスキー場の駐車場など降雪地帯での車中泊の時です。
寝ている間に雪が降ってマフラーの出口を塞いでしまい、排気ガスが車内に逆流することによって一酸化炭素中毒死に至るケースがあるからです。
これは実際に毎年のように起きている車中泊による死亡事故の典型例です。
車中泊をする際はエアコンを使わなくても過ごせるように衣類の脱ぎ着や換気で調節出来るように工夫したり、スマートフォンやノートパソコンを使うために大容量のモバイルバッテリーを持参するなどしましょう。
■車内や駐車場での火を使った調理はしない
引用:http://style.nikkei.com/article/DGXNASFE13022_T10C12A8WZ8000?channel=DF130120166128&style=1
車中泊が容認されている道の駅のような場所であっても、車外にバーベキュー用のコンロなどを持ち出して火を起こして調理したりすることは原則禁止されています。
繰り返しになりますが道の駅はあくまでも休憩所であってキャンプ場ではないからです。
タープやテントを張るなどはもっての他です。
車内での火を使った調理も火災の危険性などがあるため道の駅などでは原則禁止です。
引用:http://www.paopao.org/2015/05/15052911.html
新型XVの車中泊のまとめ
引用:http://autoc-one.jp/subaru/impreza_xv/report-3273204/photo/0026.html
以上、新型XVの車中泊についてまとめてみました。
新型XVはリヤシートを倒してもミニバンほど広大なスペースは取れないので、車中泊をするとしても「とりあえず寝ることが出来る」という程度の使い方になると思います。
車内で食事やお酒を楽しんだりするのは(体格にもよりますが)少々厳しいかもしれません。
車中泊はちょっと変わった旅を経験出来るという意味ではとても楽しいものですが、無理をせず出来る範囲で楽しむようにしたいものです。
車中泊メインで新型XVを購入される方は少ないかもしれませんが、乗り心地、運転のしやすさと合わせて考えると、良い選択かもしれません。
そんな新型XVの値引きの方法については、
「新型XV(2017年) 値引き術!」で詳しく解説しています。
気になる方はぜひ参考にしてください。