新型Audi(アウディ) A4は試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型Audi(アウディ) A4の試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
欧州車の中でも御三家と称される「メルセデス・ベンツ」、「BMW」、そして「アウディ」。
その「アウディ」の主力車種「A4」がモデルチェンジを行いました。
「A4」はどのように変わったのか、どのように進化したのか、試乗レポートを交えてお伝えします。
新型アウディA4試乗レポート
それでは、新型アウディA4の試乗レポートをご紹介しましょう。
引用:http://www.Audi(アウディ).jp/
■新型アウディA4試乗
引用:http://www.Audi(アウディ).jp/
A4シリーズは、前身の「80」シリーズとあわせて世界で1200万台販売されたアウディのベストセラーモデルです。
今回フルモデルチェンジした5代目A4は、前輪駆動のベースグレード「A4 2.0TFSI」と、フルタイム4WD、いわゆるクアトロの上級グレード「A4 2.0TFSIクアトロ」の2モデルがランナップしています。
どちら2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載する点は共通ですが、モデルの性格の応じて機構やチューニングを変えているが特長となっています。
また、新世代のモジュラープラットフォームである「MLBevo」が採用され、走行、安全、快適の各性能をアップするとともに、燃費とCO2排出量という環境性能も大きく改善されています。
試乗会場にずらりと並んだ新型A4のエクステリアはシンプル&クリーンで、「クラムシェル」と呼ばれるボンネットの形状や底辺が階段状になったシャープなヘッドライトデザイン等にさらに進化.
滑らかに成形されたデザインのおかげで、cd値はクラス最高となる0.23を達成しています。
一方インテリアでは、水平基調が強調され、ドライバー正面には、12.3インチモニター上にスピードメーター、タコメーターの間にナビ画面が表示できる「アウディバーチャルコックピット」がオプション装着されます。
独特の形状をしたシフトレバーや左右非対称のセンターコンソールも新しく、素材や組み付け精度の高さが十分に伝わってきます。
FFモデルのパワートレインは、140kw(190ps)、320N・mを発揮する新開発の2.0Lターボエンジンで「ミラーサイクル」を採用しています。
JC08モードで18.4km/Lを実現した燃費重視のエンジンですが、実際に走ってみると各システムが効率よく働いているようで、パワー不足を感じることはありませんでした。
むしろ、120kgも軽量化されたボディとcd値0.23による空気抵抗の少なさ、FF初搭載の7速Sトロニック、前後5リンクサスペンション、17インチタイヤなどにより、従来モデルに比べて活発かつ滑らかな乗り心地が印象的でした。
一方のクアトロモデルはさすがの出来ばえです。ハイパワー仕様の2.0Lターボは、185kw、370N・mを発生し、0-100キロ加速5.8秒、最高時速250キロとスポーツモデル並みの性能を発揮します。
ためしに高速入口でアクセルを踏み込んでみると、4輪がしっかりとグリップしたまま天井知らずの加速感を味わうことができるものでした。
高速巡航時も騒音が少ないので、気が付くととんでもないスピードに達していることがあり注意が必要です。
新型A4のもう一つの特長は、豊富に用意された安全運転支援システムです。
85km/h以下で自動ブレーキが作動する「アウディプレセンスシティ」、60km/h以下で車線を維持する「アクティブレーンアシスト」、「後方から接近するクルマを知らせる「サイドアシスト」、「パークアシスト」
渋滞時に自動追従する「トラフィックジャムアシスト機能付ACC」など多種多機能に用意されていますが、実際に使用してみると、車線の認識能力や自動停止のパターンに少し癖があり、使いこなしに時間が必要だと感じました。
もう一つ注意が必要となるのが、ボディサイズです。15mm拡大された全幅1840mmは、機械式駐車場の多い日本では今や看過できない数字です。
「唯一のネックがここ」と新型の購入に少々迷う前モデルオーナーがいることも事実です。
■アウディA4アバント2.0TFSIクアトロ(4WD/7AT)
引用:http://gazoo.com/
2016年4月に国内販売がスタートした、最新型の「アウディA4アバント」に試乗しました。セダンから2か月遅れで発売されたワゴンモデルになります。
これまでの日本の販売におけるA4のセダン/アバント比率は、半々かアバントの方が少し多いと言われています。
モデル構成はセダンと同じで、エンジンはデュアルインジェクターの直噴2.0L4気筒ターボで、FFにはミラーサイクル燃焼の190psユニット、クアトロにはハイプレッシャーターボの252ps仕様が搭載されています。
新型A4のうたい文句は「A4を超えたA4」。乗ってみるとうたい文句以上の進化が感じられました。
新型はとにかく滑らかで、エンジンも変速機も足回りさえも、スムーズの一言に尽きます。洗練されたドライブフィールで、運転していてとにかく気持ちがいいのです。
新型A4には、アウディ最新のセーフティデバイスが与えられています。
全モデルに標準装備の「アダプティクルーズコントロール」には、前走車をロックオンして、車間距離を保ち、白線を意識して自動操舵でレーンない走行を行う渋滞アシストを行う「トラフィックジャムアシスト」機構が盛り込まれました。
渋滞といっても65km/hまで作動し、ドライバーがハンドルから手を離して別のことができる”レベル3”の自動運転がすぐそこまで来ていることを感じさせてくれる信頼性の高いシステムです。
新型A4はすべてにおいて滑らかで、そのため運転していてとても気持ちのいい車です。
しかも、そこには最先端の自動運転機構がインストールされています。
ハードウエアのすべてが滑らかだからこそ、自動運転が可能で、気持ちよく自動運転してくれる車は、自動を外して人間が運転しても気持ちいいのでしょう。
新型A4アバントはそう感じさせてくれるクルマでした。
試乗してみてこそわかる、欧州車の魅力があります。
興味があればぜひ、気軽に試乗に行かれ、ご自身の感覚で日本車との違いを確認していただくのが一番良いと思います。
試乗が終われば、次は商談です。輸入車だから、高級車だからと引かずに、しっかりと値引き交渉を進めましょう。
新型Audi(アウディ)A4の値引きの方法については、
「新型Audi(アウディ)A4 値引き術!」で詳しく解説しています。
ぜひ購入前の参考に。
アウディA4、8年ぶりにフルモデルチェンジ
引用:http://www.Audi(アウディ).jp/
メルセデス・ベンツ、BMWとともに欧州車の頂点に君臨するプレミアムカーの代表格アウディ、その中でも主力車種となるA4が、今回フルモデルチェンジを実施しました。
2008年の導入以来、高い人気を誇る「A4」シリーズは、セダンタイプの「A4」とステーションワゴンの「A4アバント」の2タイプとなり、そのラインナップは「2.0TFSI」、「2.0TFSIスポーツ」が設定されています。
駆動方式はFWD(前輪駆動)、quattro(フルタイム4WD)が用意され、エンジンは、2.0L直列4気筒DOHCターボチャージャーエンジンを搭載しています。
トランスミッションは7速Sトロニックが用意され、今回のモデルチェンジでは、エアロダイナミックスで新型「A4」は、クラス最高のcd0.23(欧州仕様値)を達成しました。
さらに、ボディをはじめとする各コンポーネントの体系的軽量化、新しい燃焼方式を採用した2.0TFSIエンジンなどにより、運動性能や快適性を高めつつ、燃費効率を従来型に比べて最大33%も改善しています。
安全対策の面でも、アウディ独自の先進システムである「プレセンス」の機能をさらに拡充することで、ミッドサイズカーの水準を超えた予防安全/乗員保護を実現しています。
全モデルに標準化された「アダプティブクルーズコントロール」に新たに加えられた機能「トラフィックジャムアシスト」は、アクセル、ブレーキに加えて、状況の応じてステアリング操作までシステムが介入することで、将来のパイロティドドライブ(自動運転)への道をお切り開いています。
また、ナビゲーション機能と8.3インチモニターを備えた最新鋭のインフォティメントシステムを全モデルに標準搭載しています。
これは、MMIコントロールユニットにより一元的に行うシステムで、今回新たに導入されたAudiスマートフォンインターフェイスにより、各社スマートフォンとの接続が可能となっています。
引用:http://www.Audi(アウディ).jp/
■主要諸元(カッコ内はクアトロモデル)
・車体寸法
全長
4,735mm
全幅
1,840mm
全高
1,430mm
(1,410mm)
・車両重量
1,540kg
(1,660kg)
・乗車定員
5人
・駆動方式
FF
(フルタイム4WD)
・トランスミッション
7速Sトロニック
・エンジン
2.0L直列4気筒ターボ
・総排気量
1,984cc
・最高出力
140kw(190ps)/4200~6000rpm
(185kw(252ps)/5000~6000rpm)
・最大トルク
320N・m/1450~4200rpm
(370N・m/1600~4500rpm)
・JC08モード燃費
18.4km/L
(15.5km/L)
車両本体価格
518万円
(624万円)
まとめ
引用:http://www.Audi(アウディ).jp/
今回フルモデルチェンジが実施されたアウディA4は、パワートレインをはじめプラットフォームなど、すべてにおいて完成されたクルマとなりました。
歴代のA4のコンセプトをキープしつつ、全く新しくそしてますます洗練された優れた走行性能、快適な居住空間など、ドイツ御三家と呼ばれる「メルセデス・ベンツCクラス」、「BMW3シリーズ」と比べても、決して引けを取らない完成度の高さを示しています。
ただし、駐車場事情など特殊な事情を抱える日本国内ではどうでしょう。
クリアすべき課題は多いですが、「走りの楽しさ」を存分に満喫できるおススメの一台です。