2019年の新型パジェロの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは2019年の新型パジェロの納車に関するブログのデータをまとめています。
新型パジェロの納車にかかる期間
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/7952
2019年5月現在、新型パジェロの納車までにかかる期間(納期)は約1カ月半から2カ月程度となっています。
新型パジェロは2019年8月末で国内仕様の生産を終了することが発表されました(海外仕様の生産は継続)。
生産終了後は在庫のみの販売となり、在庫がなくなり次第販売も終了されます。
生産終了の発表と同時に特別仕様車の「FINAL EDITION」の発売も発表されましたが、これらの発表を受けて新型パジェロの注文が殺到しているという話は聞かないので、今後も納期は大きく変動することはないと思います。
ただし既に生産調整に入っているようで、ボディカラーやメーカーオプションによっては注文を受け付けてもらえない可能性があります。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/
新型パジェロの購入を考えている人はなるべく早く注文をした方がよさそうです。
新型パジェロは見込み生産をしている
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/special/factory/
新車は表向きはお客さんから注文を受けてから工場で生産に入るという「受注生産」ということになっています。
しかし実際は事前にある程度の受注を見越して生産計画を立て、事前に生産をした上でプールしておく「見込み生産」の方が主流です。
完全に「本当の意味での受注生産」を行うと生産コストが上昇してしまいます。
いつどのくらい注文が入るかわからないので、部品や人員の調達がしにくいからです。
生産コストが上昇すれば価格に反映せざるをえないので、価格競争力が低下します。
また注文が入ってから1台ずつ生産を行うと、どうしても手元に届くまでの納期が長くなってしまいます。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/special/factory/factory6.html
見込み生産の場合、メーカーが過去の受注状況や現在の売れ行きの傾向などをさまざまな角度から検討した上で綿密な生産計画を立てます。
そしてその計画に沿ってあらかじめ部品を大量発注して人員の準備も行います。
これらを注文によって左右されるのではなく、メーカーが主導して行うことができるため、受注生産に比べると低コスト化が図れます。
そして常に在庫車がプールされていることになるので、納期を短縮することができます。
デメリットとしては不良在庫が発生するリスクがあることです。
メーカーとしては不良在庫がなるべく発生しないように見込みを立てるのが腕の見せ所ですが、不良在庫化した車は大幅に値引きして販売されることもあるので、買う側にとっては見逃せなかったりもします。
そして今の国産メーカーの生産体制はほとんどが見込み生産だと言われています。
三菱も、新型パジェロも恐らく見込み生産です。
引用:https://www.carsensor.net/contents/editor/category_849/_63151.html
前章で「(新型パジェロは)ボディカラーやメーカーオプションによっては注文を受け付けてもらえない可能性があります」と紹介し、メーカーの公式サイトでその旨がお知らせされている画像を引用しましたが、これが新型パジェロが見込み生産であることを示しています。
もしも受注生産であるならば、注文を受けたら作ればいいだけの話です。
あらかじめ見込み生産をしているので、その在庫がなくなればもう売ることができないということでしょう。
たとえばディーゼル仕様のSUPER EXCEEDのスターリングシルバーメタリックを50台見込み生産するとして、この分を売り切ってしまったら後はもう作らない、故に買えない、ということだと思います。
ちなみに新型パジェロに限らず、ディーラーやメーカーは見込み生産かどうかを聞かれることを大抵嫌がります。
「新車なので受注生産です」と言い切るディーラーやメーカーも多いですが、実際に見込み生産を行っていることは明らかです。
なぜ見込み生産であることを大っぴらに言わずにことさら受注生産であることを強調するかというと、それは恐らく見込み生産された車=在庫車を買わされることに抵抗を持つ人が少なからずいるからだと思います。
「在庫車=野ざらし」というイメージがあって、そんな車を新車として買いたくない、という人が意外にいるようです。
見込み生産された車の保管状況はメーカーやディーラーによってまちまちなので一概には言えませんが、確かに一部のメーカーやディーラーでは野ざらしにしているところもあると聞きます。
引用:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/44308
ただし納期のことだけを考えた場合、見込み生産が行われている方が買う側にとっては都合が良いです。
言うまでもなく納期が短くなるからです。
納期にこだわる人はディーラーの営業マンに「なるべく早く納車できるのはどのグレード(ボディカラー)か」と聞いてみてください。
営業マンはメーカーやディーラーで持っている在庫の状況を当然把握しているので、在庫の中からいくつかの選択肢を示してくれるはずです。
そこに乗っかれば通常より早い納期が期待できます。
逆にあくまでも自分の希望のグレードやボディカラーでいこうとすると(本来はこちらが普通ですが)在庫の中になければ次回生産分の中から引き当てることになりますので、今ある在庫の中から引き当てる場合に比べると納期は長くなるでしょう。
新型パジェロを1日も早く手に入れるには
引用:https://autoc-one.jp/mitsubishi/pajero/report-590713/photo/0018.html
それでは最後に、何が何でも新型パジェロを1日でも早く納車して欲しいという人のために裏ワザ的な方法を紹介します。
1つめは「展示車、試乗車を買う」という方法です。
ディーラーはショールームに新車を展示し試乗車を用意していますが、これらはある程度の期間で新しいものに入れ替えられます。
ショールームに展示できる台数は限られているので、別の新型車が出れば入れ替わりますし、試乗車もディーラー1社で10台持っているものを5台に減らす、のようにすることもあります。
展示車はナンバーが取得されていないので、展示車だったことを明記した上で新車として大幅値引きして販売されることがあります。
試乗車はナンバーが取得されていて新車として販売することはできませんので、ディーラー系列の中古車販売店などに回されることがあります。
引用:https://minkara.carview.co.jp/userid/1583970/blog/36685831/
こういった情報はディーラーの営業マンが把握していますので、「展示車や在庫車の処分があったら連絡して欲しい」と頼んでおくとよいです。
好条件で買える上に、もう既に車自体がディーラーにある状態なので、あとはナンバーを取得したり名義変更をしたりすればすぐに納車されます。
多少他人の手垢がついている状態ですし、100%の新車とは言い難いですが、超スピード納車されるのが最大のポイントです。
そしてもう1つは「登録済未使用車」を買うという方法です。
登録済未使用車というのは耳馴染みがないかもしれませんが、中古車市場では割と一般的な単語です。
これら車の多くはディーラーが販売成績を作るためにいわゆる「自社買い」をして自社名義でナンバーを取得した後(ナンバーを取得しないと販売台数にカウントされない)中古車市場に放出したものです。
ディーラーは販売成績に応じてメーカーから販売奨励金という名の販促費が支給されることがあるので、場合によっては自社買いをしてでも販売成績を作ろうとします。
中古車市場に放出すれば多少損をするわけですが、それでも販売奨励金を獲得できればプラスになる、ということのようです。
登録済未使用車の探し方ですが、カーセンサーやグーネットといった中古車情報サイトで「パジェロ 登録済」などのキーワードで検索するか、「パジェロ」で検索して走行距離の少ない順に並び替えをして上から順番に見て行くと見つかります。
本稿執筆時には新型パジェロの登録済未使用車はありませんでしたが、同じ三菱から先日発売されたばかりのデリカD5の登録済未使用車がありましたので参考のために紹介します。
引用:https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1164293593/index.html?TRCD=200002
これは登録済未使用車である旨が明記されています。走行距離も6kmしか走っていませんし、次回車検が2022年3月なので、登録されたのが2019年3月であることがわかります。
展示車も試乗車も登録済未使用車も、グレードやボディカラー、メーカーオプションなどが自分の希望に合う、あるいは妥協できる、という場合は選択肢としてアリだと思います。
新型パジェロの納車についてのまとめ
引用:https://autoc-one.jp/mitsubishi/pajero/report-590713/photo/0003.html
ここまで新型パジェロの納車に関する情報を紹介しました。
冒頭に紹介したように、新型パジェロは2019年8月末での生産終了が決まっています。
理由をハッキリ言えば「不人気で売れなかったから」ということになりますが、不人気ということを考えるとメーカーが見込み生産している在庫の数はもちろん、展示車や試乗車の数、登録済未使用車の数も少ないということが想像されます。
今回新型パジェロの登録済未使用車を探しても1台も出てきませんでしたが、これは三菱が新型パジェロの販売自体をもう諦めているということの表れのような気がします。
つまり販売奨励金を出してまで新型パジェロの販売台数を稼ごうとしていない、ということでしょう。
となると、無難にディーラーで新車を注文して、納車されるのをじっくり待った方が得策のように思います。