日本の自動車市場は未だにミニバンの人気が最も高いですが、世界へ目を向けると圧倒的にSUV人気が高いです。
そのため魅力的なSUVは国産メーカーよりもむしろ外車メーカーにあるともいえます。
そこでこの記事では、外車のSUVの中からおすすめしたい5車種を紹介したいと思います。
他の人とはちょっと違ったSUVに乗ってみたい、という人はぜひ参考にしてください。
目次
【2019年おすすめの外車SUV・第5位】アウディQ2
引用:https://www.webcg.net/articles/-/40104
2019年おすすめの外車SUV、第5位はアウディQ2です。
アウディのSUVは大きな方からQ8、Q7、SQ5、Q5、Q3、Q2の6車種、ここに電気自動車のe-tronを加えると7車種あり、今回紹介するQ2は最も小さなSUVとなります。
セグメントでいうとBセグメントとなりますが、輸入車のBセグメントはVWポロ、プジョー208、シトロエンC3、ルノールーテシアなどがあります。多くがハッチバックですが、Q2やC3のようなコンパクトSUVもいくつか出てきています。
国産車でいうとヴィッツ、ノート、フィットなどのコンパクトカーはもちろんのこと、C-HRやジューク、ヴェゼルといったコンパクトSUVもこのカテゴリに入ります。
C-HRやヴェゼルは日本国内でよく売れているわけですが、これらを購入しようとする人はぜひQ2も検討対象に加えてみることをおすすめします。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/40104#image-10
Q2のエンジンは1.0L直列3気筒ガソリンターボ、1.4L直列4気筒ガソリンターボの2本立てで、ハイブリッド仕様やクリーンディーゼル仕様はありません。
ボディサイズ(全長×全幅×全高)は4,200mm×1,795mm×1,500mmとなっており、外車としては相当コンパクトなサイズとなっています。Q2最大の魅力はこのコンパクトなボディサイズにあるといっても過言ではありません。
ちなみにC-HRは4,385mm×1,795mm×1,550mm、ヴェゼルは4,330mm×1,770mm×1,605mmとなっており、Q2は全長と全高は最も小さく、全幅はヴェゼルより大きくC-HRと同じです。
そのため取り回しはそれほど心配する必要がなく、外車SUVであっても国産SUVと同じように乗ることができます。
SUVにしては低すぎる全高がやや気になりますが、これは入れる立体駐車場がとても多くなる、と前向きに考えるようにしましょう。
【2019年おすすめの外車SUV・第4位】VW T-Cross
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/40623
2019年おすすめの外車SUV、第4位はVW T-Crossです。
T-CrossはVWのブランニューモデルで、2018年10月に発表されました。
この記事を書いている時点(2019年11月)では日本市場へまだ投入されていませんが、2019年中には発売されるものと見られています。
VWのSUVとしては現在ティグアンのみが販売されており、T-Crossが発売されると2車種体制となります。
エンジンは1.0L直列3気筒ガソリンターボのみですが、ポロと同じ95PS版とハイパフォーマンスな115PS版の2つのバージョンが存在します。日本で両方発売されるかどうかは未定です。
ボディサイズは4,115mm×1,760mm×1,580mmで、全高以外はQ2よりも更にコンパクトになっており、国産SUVでいうとジュークの4,135mm×1,765mm×1,565mmが最も近いと思います。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/40623
T-CrossはVWのMQBモジュールを用いることによって、SUVとしては最小レベルのボディサイズでありながら室内空間と荷室は1クラス上の大きさを実現している点がポイントです。
MQBモジュールとは簡単にいうと「車種を横断して共通部品を組み合わせる」という手法です。
車を3分割ないし4分割して、1つを「モジュール」(部品)とした上で、さまざまな車種で横断的にこのモジュールを組み合わせて設計をしていきます。
サイズが大きくなったり小さくなったりしてもあらかじめ対応可能なようにマージンを調整しておくことで多くの車種で部品を共有化できますが、VWのすごいところは他メーカーに比べてクラスを超えて共有できる部品の数が多く、生産コストや車両本体価格を大きく下げることができている点です。
クラスを超えて共有できる部品が多い、ということは、上のクラスで使われている技術を比較的簡単に下のクラスに転用可能だということです。
T-Crossが1クラス上の室内空間を実現させているのはこのような理由によります。
日本ではコンパクトSUV人気が非常に高いので、価格帯次第ではC-HR、ヴェゼルの2強の強力なライバルになってくる可能性があります。
日本仕様の詳細はまだ明らかになっていませんが、期待を込めて4位にランキングしました。
【2019年おすすめの外車SUV・第3位】メルセデス・ベンツGLC
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/41146
2019年おすすめの外車SUV、第3位はメルセデス・ベンツGLCです。
GLCは2016年2月から日本市場で販売されているCクラスのSUV版で、セダン、ステーションワゴン、クーペに続く「第4のCクラス」という位置づけです。
ただしGLCはCクラスには含まれず、あくまでもCクラスはセダン、ステーションワゴン、クーペで、GLCは別車種という扱いになります。
なお現在のメルセデス・ベンツのSUVにはすべて「GL」がつき、その後にS、E、Cなどのクラスがつきます。SUVのラインナップは上からGLS、GLE、GLC、GLAとなり、この他に「ゲレンデ」や「ゲレンデヴァーゲン」と呼ばれるG-Classがあります。
エンジンは2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボ、2.0L直列4気筒ガソリンターボ、3.0L V型6気筒ガソリンターボ、4.0L V型8気筒ガソリンターボ(セッティングが違う2バージョンあり)という5本立てとなっています。
このうち最も売れているのは2.0Lクリーンディーゼルターボ仕様のGLC 220 d 4MATIC、次いで2.0Lガソリンターボ仕様のGLC 300 4MATICとなります。
日本で最もよく売れているベンツはCクラスで、外車全体でも2019年上半期の販売台数ランキングではMINIに続く2位となっています。このCクラスと基本的なプラットフォームを共有している上に人気のSUVということもあって、GLCが売れないわけがありません。
事実2019年上半期の販売台数ランキングでは10位に位置しています。
GLCの良いところはCクラスらしいコンパクトなボディサイズと、メルセデス・ベンツ特有のステータス、そして何かと使い勝手のよいSUVというボディスタイルがすべて揃っている、という点でしょう。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/41146
簡単に言えば「手頃にドヤれる」ということなろうかと思います。この点だけを考えると今回のランキングで取り上げる5車種の中では1番です。
またGLEやGLSはややボディが角張っている上にボテっとしていますが、GLAとGLCはややステーションワゴンに近いような、丸みを帯びたスタイルとなっています。
「いかにもSUV」という押し出しがあまりない、という点は女性にウケると思います。Cクラスは比較的奥さんや娘さんのセカンドカーに使われることが多いということを考えると、この売れ行きもうなづけます。
【2019年おすすめの外車SUV・第2位】ボルボXC60
引用:https://motor-fan.jp/article/10009356
2019年おすすめの外車SUV、第2位はボルボXC60です。
ボルボのSUVは上からXC90、XC60、XC40の3つがあり、XCは真ん中の大きさになります。
実は今、ボルボの車は過去最高の販売台数を記録しています。日本市場でもボルボは非常によく売れていますが、その理由はXC60、XC40という2車種の販売が絶好調だからです。
そしてボルボの中で最も売れているのはこのXC60になります。
XC60は2009年に登場し、現行型は2017年に発売された2代目です。17-18日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは記憶に新しいところです。
エンジンは2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボ仕様、2.0L直列4気筒ガソリンターボ仕様、2.0L直列4気筒ガソリンターボ+モーターのハイブリッド仕様の3つがラインナップされています。
XC60の人気の秘密は「上質なインテリアとボルボらしい安全機能の充実ぶり」にあると思います。
引用:https://motor-fan.jp/article/10009356
XC60のインテリアはインパネといいシートといい、手に触れるすべての手触りが滑らかです。
また特筆すべきなのはスイッチ類を極力減らして操作系はほぼすべてタッチスクリーンを用いるようになっていることです。スイッチ類が見当たらないので、インテリアの滑らかですっきりとしたイメージが一層際立ちます。
安全性も進化した自動ブレーキは車だけでなく歩行者や自転車、果ては大型動物までをも検知するように進化し、自動ブレーキだけでは衝突が回避できない場合は「ステアリング・サポート」でステアリング操作を自動的に補ってくれます。
またセンターラインをオーバーして対向車と衝突しそうになった場合もステアリングを自動修正して衝突を回避したり、交差点を右折する際に直進車の速度と距離を検知して、衝突しそうになったら自動ブレーキで回避する「インターセクションサポート」という機能もあります。
これらはすべて安全を最重要視するボルボが連綿と行ってきた研究の集大成です。最近はどのメーカーも安全対策に力を入れていますが、ボルボの取り組みは歴史が違いますので、これらの機能はとても信頼性が高いと思います。
【2019年おすすめの外車SUV・第1位】ボルボXC40
引用:https://kakakumag.com/car/?id=12138
2019年おすすめの外車SUV、第1位はボルボXC40です。
XC40はXC60の1クラス下で、ボルボ最小のSUVとなります。この型が初代で、日本市場へは2018年3月からです。
XC60の翌年、18-19日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、ボルボ車の2年連続受賞となりました。最近のボルボの勢いを象徴する出来事といえるでしょう。
2019年上半期だけに絞ると、XC40はXC60よりも売れています。
エンジンは2.0L直列4気筒ガソリンターボのみですが、T5に搭載されるものはセッティングが異なり、190PS→252PSへ出力が向上しています。ハイブリッド仕様の設定はありません。
ボルボはVWのMQBモジュールに近い、SPAという大型車用の新プラットフォームがあります。これはフロントからダッシュボードまでの長さは固定で、それ以外の部分は車種ごとのフレキシブルにカスタムできるというプラットフォームですが、XC40にはこれと同等の特徴を持つ小型車用プラットフォームのCMAが採用されています。
SPAとCMAは安全性や機能性を共有していますので、XC90やXC60で使われている先進技術はXC40でも搭載可能です。
XC40の特徴はまさにここにあり、上位車種のXC60譲りのインテリアの上質さや高度な安全性を、XC60よりもお買い得な価格、かつコンパクトなボディで乗れる、ということになります。
引用:https://kakakumag.com/car/?id=12138
XC60と全体的なテイストは似ていますが、XC40の方が若干カジュアルなイメージです。また細部の作り込みというか細工はやはりXC60の方が上で、その辺りは「価格なりかな」という気はします。
しかし全体的な上質さはXC60譲りという感じで、同じCセグメントSUVの中では頭1つ抜けていると思います。
またボディサイズは4,425mm×1,875mm×1,660mmとなっており、これは国産SUVでいうと全長はC-HRやヴェゼルより大きく、XVよりやや小さいくらいで、全幅はランドクルーザープラドよりやや下、販売終了になるパジェロと同じくらいです。
やや幅広なのは気になりますが、取り回しには意外に幅よりも長さの方が影響するので、細かい路地を走る機会が多い人でもあまり気にせずに乗れるところは利点だと思います。
また何よりうれしいのは価格帯です。XC60は約625万円から約941万円なのに対して、XC40は約392万円から約569万円と、200万円以上安く買うことができます。
ボルボのSUVはすべてエクステリアデザインのイメージは同じなので、このスタイルが好きだ、という人にとってXC40はベストな選択肢かもしれません。