新型フォレスターの燃費情報が公開されています。
こちらでは新型フォレスターの燃費に関するデータをご紹介します。
目次
新しい燃費測定、WLTPとは?
引用:https://www.zaikei.co.jp/photo/443485.html
新型フォレスターの燃費に関して、新しい基準値を先に説明しておきましょう。
今までのJC08モードに変わる WLTP(Worldwide-harmonized Light vehicles Procedure) とは、国際統一のひとつの燃費基準。2018年10月から日本でも全面展開される指標です。
「市街地」「郊外」「高速道路」の3つがあり、欧米では「超高速道路」が4つ目に設定されています。これは約131km/hの時速なため、日本では除外されています。
3つのモードとは?
国土交通省の資料では、3つのモードの内容は以下の通りです。
市街地モード :信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定
郊外モード :信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定
高速道路モード :高速道路等での走行を想定
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
ただし、高速道路でも渋滞!といった想定はされていません。また、エアコン使用の多い夏場と冬場での燃費差も想定外です。
ちなみに、冬場のヒーターはエンジンの廃熱を利用していますので、燃費には無関係です。
引用:http://www.mlit.go.jp/common/001177550.pdf#search=’%E9%83%8A%E5%A4%96%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E3%81%AF’
基準条件は何が変わるのか?−車重の考え方−
日本車のスペックでは「車両重量」と「車両総重量」があります。例えば、車両車重が1,500kgとは”人が乗っていない””物を載せていない”条件を指します。
一方、車両総重量とは”定員数の人が乗っている”状態。ひとり頭55kgと計算して、5人乗りなら合計275kg。1,500+275=1,775kgが車両総重量です。
今までのJC08モードでは、「55kgの人が2名乗車=110kg」を付加して測定していました。
引用:https://oikura.jp/magazine/kaden067/
ですが、平均的に日本人よりも体格のよい欧米人では「55kg」は通用しません。WLTPでは「運転者100kg」+「車両重量の15%」で計算します。
つまり、WLTPはJC08モードよりも”燃費が落ちる”わけです。
基準条件は何が変わるのか?−アイドリングトップ−
もう一つが100%「暖気なし(アイドリングなし)」スタート。
エンジンが冷めた状態でいきなり燃費測定するため、エンジンオイルがエンジンの下部に滞留したまま。
当然エンジンは摩耗しやすくなり痛みます。動きの悪いシリンダーを動かすため、より多くの燃料噴射が必要となり、燃費は悪くなってしまうのです。
引用:http://blog.livedoor.jp/hide11110/archives/2012-08.html
そのため、燃費は”暖気と暖気なしの混合スタート”だったJC08モードよりも数値は落ちることになります。
WLTPはJC08よりも、より”厳しい燃費数値”になりますが、それでも実燃費とは乖離が生じます。
新型フォレスターの場合も、ガソリン車とハイブリッド車(e-BOXER)では「市街地走行」なのか「郊外」か、「高速走行」かで燃費数値が逆転するケース(100%ハイブリッドが有利ではないケース)があります。
引用:https://diamond.jp/articles/-/173702
2.5L DOHC 直噴
Touring / Premium / X-BREAK の3グレードがある、2.5L。国内販売では初めてのエンジンサイズですが、フォレスターのファンが最も多い北米大陸では以前からラインナップされていました。
なぜ2.5Lがラインナップされたのか?
力強い走りや搭載性能(リヤドアの開口部が1,300mm!)といったバージョンアップには、2.5Lのエンジンが必要…という結論だったようです。
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
JC08モード
Touring:14.6km/L
Touring サンルーフ付:14.4km/L
Premium:14.6km/L
Premium サンルーフ付:14.4km/L
X-BREAK:14.6km/L
X-BREAK サンルーフ付:14.4km/L
市街地モード(WLTC-L)
9.6km/L
郊外モード(WLTC-M)
14.6km/L
※e-BOXER(ハイブリッド)に比べて、燃費がいい郊外モード。
高速道路モード(WLTC-H)
16.4km/L
引用:https://www.webcartop.jp/2018/04/225663/webcartop_22-131
2.0L DOHC 直噴+モーター(e-BOXER)
新型フォレスターで、一躍注目を浴びる”e-BOXER”。ハイブリッドと言わないのは「燃費の良さ」を第一に考えたパワートレーンではない…ということから。
水平対向4気筒2.0L直噴 FB20型
最高出力:107kW[145PS]/6,000rpm
最高トルク:188Nm[19.2kgf]/4,000rpmMA1型モーター
最高出力:10kW[13.6PS] 最高トルク:65Nm[6.6kgf]
○モーターの出力からみれば、”マイルドハイブリッド”程度の性能と言うのがわかるでしょう。モーターの使い方は、さまざまな道で走ってみて理解できると思われます。
18.6km/L
市街地モード(WLTC-L)
11.2km/L
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
郊外モード(WLTC-M)
14.2km/L
※郊外モードでは、なんとガソリンエンジン車が14.6km/L!燃費の逆転現象になっています。
引用:https://response.jp/article/img/2018/03/29/307836/1290804.fullscreen.html
高速道路モード(WLTC-H)
16.0km/L
敢えて比較!ライバル車との燃費
新型フォレスターは2.0L+モーター&2.5L。エンジンサイズが同じライバル車3台と比較してみます。
エクストレイル:2.0L → 15.6〜16.4km/L
エクストレイル HV:2.0L → 20.0〜20.8km/LCX-5:2.0L → 16.0km/L
CX-5:2.5L → 14.2〜14.8km/L
CX-5:2.2L ターボディーゼル→ 18.0〜19.0km/Lアウトランダー:2.0L → 16.0km/L
アウトランダー:2.4L → 14.6km/L引用:https://response.jp/article/2017/12/13/303665.html
こうみると、さほど差がないのがわかるでしょう。あとは乗り心地や乗り味、操作性に積載性などで判断していきましょう!!