新型FJクルーザーの値引き方法について情報をまとめました。
新型FJクルーザーはどのように交渉すれば大きい値引き額で購入することができるのか。その方法についてご紹介します。
新型FJクルーザーの値引き額は?
まず最初に、2016年12月現在のFJクルーザーの値引き額をチェックしてみましょう。
引用:http://kakaku.com/kuruma/nebiki/K0000089671/
こちらは「価格.com」に掲載されているFJクルーザーの値引き情報です。
サンプル数は6件と少ないものでしたが、車両値引き額は最高で20万円、最低で10万円、オプション値引き額は最高で20万円、最低で5万円でした。
上から3件が2016年以降の情報となっていますが、ここ最近FJクルーザーの値引き幅は拡大傾向にあるようです。
一部でFJクルーザーは「2016年夏に生産終了」「2016年いっぱいで生産終了」といった情報がまことしやかに流れており、そのため値引き額が大きくなっている、という説があります。
しかし複数のディーラーに話しを聞いたところ、メーカーからディーラー宛にFJクルーザーの生産を終了する旨の連絡は入っていない、とのことですし、メーカーに確認をしても「生産終了の予定はない」とのことですので、当面は販売が続くものと思われます。
いずれにしても値引き額が拡大傾向にあるのは事実なので、購入を検討している方にとって今は買い時と言えるでしょう。
FJクルーザーの値引き額の目標としては、車両本体価格とオプション総額の合計からの値引きで約30万円前後となります。
FJクルーザーの競合車種は?
一般的に新車の値引き交渉においては「ライバル車種と競合させる」のが王道、とされています。
つまり例えばトヨタのカローラアクシオの購入を検討しているとして、同じ5ナンバーセダンであるホンダのグレイスと値引き額や購入条件を互いに競わせるわけです。
すなわち「グレイスが○万円値引きをするといっているので、カローラアクシオの条件がそれを下回らない限りグレイスを買うつもりだ」などということをチラちかせて、より大きな値引き額や購入条件を引き出す、ということです。
引用:http://www.goo-net.com/usedcar_shop/0801266/detail.html
ここでいう購入条件とは「納車時ガソリン満タン」や「用品サービス」「ボディコート無料」などになります。
ライバル車種との競合は、購入したいと思っている車種にとって明確なライバル車種が他車にある場合は非常に有効な手段です。
メーカーとしてもディーラーとしても文字通り「絶対に負けられない戦い」になるからです。
さてFJクルーザーですが、「アメリカンテイストに溢れる本格的オフローダー」というコンセプトの車は他のメーカーにはありません。
つまりライバル車種と競合させるという手段が極めて使いにくい車ということです。
競合させるとしたら同じトヨタのランドクルーザープラドが価格帯も近く、フレームも共用しているので良いかもしれませんが、実はこの2車種、扱っているディーラーが同じ「トヨタ店」です(ちなみにランドクルーザーも同じトヨタ店)。
引用:http://minkara.carview.co.jp/userid/1385379/blog/35957387/
同じトヨタでもディーラーの系列が違えば競合させることは可能ですが、同じ系列だと仮に営業所を変えても経営している販売会社は同じなので競合は事実上無理です。
あえていえば県を跨げば同じトヨタ店でも販売会社が変わるので競合させることは可能ですが、それほどの手間を掛けてまで競合させる効果があるか、という話しになると疑問符がつきます。
となると他社に活路を見出すことになりますが、かろうじて競合させられる可能性があるとすれば日産のエクストレイル辺りになるかと思います。
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/exterior.html
エクストレイルはFJクルーザーのような本格的オフローダーではなく、あくまでもSUVではありますが、北米市場を強く意識して作られているモデルです。
価格帯は約223万円~約356万円と幅広いですが、FJクルーザーが約324万円~約346万円なのでエクストレイルの上級グレードと価格帯が重複します。
本格的オフローダーという意味では三菱パジェロ(ロングボディ)も競合させられる可能性はありますが、こちらは価格帯が約327万円~約495万円とFJクルーザーより高くなってしまいます。
引用:http://www.mitsubishi-motors.co.jp/pajero/styling/
今のパジェロはどちらかというとラグジュアリー志向が強いですし、7人乗りということも併せて考えると競合対象としてはやや厳しいかもしれません。
輸入車に目を向けてみても、FJクルーザーと競合させられる車種はありません。
かつてはGMにハマーH3という車種がありFJクルーザーと比較されることもありましたが、ハマーブランドは既に消滅しており、H3の生産も2010年に終了しています。
引用:http://www.carsensor.net/usedcar/bHM/s002/nenpi/
まとめますと、FJクルーザーの新車購入において値引きのために他の新車と競合させるのはほぼ不可能です。
どうしても競合させて良い条件を引き出したい、ということであれば、最も現実的なのは「中古のFJクルーザー」かもしれません。
FJクルーザーは登場以来数度に渡る一部改良を行っており、ボディカラーが入れ替わっています。
例えば過去に人気のあったツートーン ブルーやオレンジといった色は今のラインナップにはありません。
引用:http://blog.goo-net.com/morioka/archive/678
そのため、色にこだわる場合はあえて中古のFJクルーザーを選んで買う、という方も多いです。
新車購入時の値引き交渉で中古車を引き合いに出す、というのは本来あり得ませんが「青のFJクルーザーが欲しいが新車では買えないので仕方なく中古車を考えている」「でも新車の方が気分が良いので、良い条件で購入出来るのであれば色を妥協して新車購入に切り替えるかもしれない」という感じで話しを持っていくのは「アリ」かもしれません。
ただしこの場合、価格そのものを比較するのは絶対にNGです。
なぜなら中古車の方が安い価格になるに決まっているからです。
あくまでも「色で妥協してでもお買い得だ、と思える条件なら買うかも」という姿勢で臨むようにしましょう。
新型FJクルーザーの値引き交渉でこれはNG
FJクルーザーのように値引き交渉時に競合させられるライバルが見当たらないと、買い手側に交渉の武器が無くついつい無茶な交渉をしてしまいがちです。
例えば「いきなり限界ギリギリの値引き額を要求する」ということです。
値引き交渉はあくまでも「交渉」なので、双方が事情や想い、条件などを提示しながらお互いに歩み寄って行く過程が必要です。
確かに「相場」や「限界」があるのは事実ですが、相手も人間なので、ロクに話しもしていない相手に自分たちの利益が薄くなる限界ギリギリの価格を提示するかというと普通はしません。
自動車販売業界はそこまでドライな世界ではなく、まだまだウェットかつ泥臭い世界だということは肝に銘じておくべきだと思います。
また、ディーラーの営業マンに話しを聞く中で最近増えているのが「メールのみで値引き交渉を完結させようとする人」だそうです。
今の時代、確かにどのディーラーもメール対応はしてくれますが、一般常識として数百万円にもなる高額商品を値引きしてもらって買おうという時に、直接会わずに交渉をしようとすること自体間違っています。
繰り返しになりますが、自動車販売業界はそこまでドライな世界ではありません。
ディーラーとの信頼関係を築くことはもちろんですが、それは交渉しない、ということではありません。
もしもう一歩踏み込んだ値引きが欲しいなら、こちらの方法を参考にしてください。
→ 新型FJクルーザーを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?
引用:http://www.ai-work.jp/marugoto/business/3rd.php?id=1&bid=1
この「いきなり限界値引きを要求する」「メールのみで値引き交渉を進めようとする」というのは若い方に多い傾向のようですが、数度に渡る営業マンとの値引き交渉が出来ない、あるいは面倒臭い、というのではれば、ディーラーから最初に提示された条件で買うようにしましょう。
新型FJクルーザーの値引き術のまとめ
引用:http://toyota.jp/sp/fj/car/detail_005.html
以上、FJクルーザーの値引き状況についてまとめてみました。
少なくとも現状においては、FJクルーザーは面倒な競合などをさせなくても比較的に大きな値引きが出ています。
噂されている販売終了についてトヨタ自動車は「生産終了の予定はない」と言ってはいますが、これは「生産終了の予定であってもまだ公表出来る段階ではない」という可能性もあります。
発表はまだ先になるものの近い将来販売終了になるということであれば、メーカーが在庫処分の都合上、ディーラーに大型値引きをさせてでも売り切ってしまおうと考えてもおかしくはありません。
FJクルーザーの生産終了を占う1つの目安となるのは衝突回避支援パッケージの「Toyoya Safety Sense」の搭載の有無だと思います。
引用:http://toyota.jp/landcruiser/safety/toyota_safety_sense_p/
トヨタは2017年中を目安に(少なくとも北米では)全ての車種にToyota Safety Senseを標準装備することを目標にしています。
日本市場で販売している車種も(オプションも含めて)続々と装備を進めていますが、FJクルーザーは未だにオプションですら対応していません。
トヨタが今後もFJクルーザーを売り続けるつもりなら対応してくると思います。
購入を検討している方は状況を注視していた方が良いでしょう。
→ 新型FJクルーザーを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?