新型ノアハイブリッドの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは新型ノアハイブリッドの納車に関するブログのデータをまとめています。
引用:http://gazoo.com/car/newcar/salespoint/Pages/noah_140120.aspx
納車に関する情報を口コミで見ると、いつも一定の法則がないように見受けます。
納期に関しては同じ車種でも、ディーラーによってかなりのばらつきが見受けられます。口コミによれば、メーカーとディーラーのやり取りがこれほどばらついたならば、商売にならないほどのばらつきです。
これではディーラーの仕事の予定が立ちません。
納車前には、ディーラーオプションの取り付け作業、新車時の決められた整備があります。
登録手続きなどの手配もあり、ユーザーに伝えられているほどの混乱が本当にあるのなら、ディーラーの仕事も待ち時間が多くなりすぎて成り立ちません。
またラインがこれほど予定が立たないのであれば、無駄が多すぎて、何のための多種少量生産なのかが分からなくなります。
これは表面上に現れている情報に間違いがあるのか、受け止める営業マン、ユーザーに問題があるのかです。
おそらく両方であるのでしょう。2016年新型ノアハイブリッドの、実態を見ていきましょう。
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/
目次
新型ノアハイブリッドの納期に関して
■【口コミ】(主に、価格.com参考)
(※は筆者のコメント)
- voxyのvガソリンを2月14日に契約しましたがまだ納車の日が決まりません
工場で3月15日に完成するらしいのですが、当方北海道なので船にて輸送にどれだけかかるか今の段階もわからないそうです…2016/03/12
- 今年の1月末にトヨタ新型ノアを契約された方いらっしゃいますか?
その方で納期はどのようになりましたか?
宜しければ教えて貰えると助かります。2016/03/09
- 1月末の契約とのことですが、メーカー注文日は確認されてますでしょうか?
また生産日1ヶ月前になると、ディーラー注文端末にその状況が分かるように
なっています。これも確認されれば、具体的な納期が見えるようになります。
生産日から約2週間で販社の架装センターに入庫となります。
ここからは一般論になりますが、
新型ノア(ガソリン車)の納期は、3/4時点で約1.5ケ月と変わらず
トヨタ車の中では早い方です。
1月末契約、2月初めのメーカー注文なら予定納期は3月中旬となりますが、
愛知製鋼の爆発事故により1週間の生産停止がありましたので、3月下旬に
スレ込む可能性が高そうです。2016/03/09
- 契約は2月初めでしたので愛知工場爆発事故を考慮するとD 着は3月末になりますね
しかし未だに工場ライン上に乗っていないですから
やはり4月初めの納車になる可能大です。2016/03/09
- 私は、今年の1月24日で昨日(3月9日)納車でした。
私は早い方だったみたいです。2016/03/10
- 私の場合、1日に完成。4日に本社着。10日営業所へ着。週末12、13日納車。となりました。
工場や本社からの配送の順番待ちとか、一旦本社に行って登録とかとか、いろいろあるみたいっす。
10日営業所着なので10日納車にしようとおもいましたが、担当者を焦らせてもなんなので、余裕もって週末にしました。2ヶ月待ってます。ウズウズしてます(笑)2016/03/08
引用:http://gazoo.com/car/newcar/salespoint/Pages/noah_140120.aspx
(※筆者のコメント)
※メーカーのラインに乗る予定に関しては明確になっているはずで、受注残が多い時は待たねばならなくなります。
それでも予定は出るはずで、新発売の人気車種で3~4カ月待ちの時のようになれば、ラインオンの時期は1カ月前に確定するのが普通の工程管理です。
少なくともこの時点ではディーラーは正確に配送される日が分かるので、ユーザーに納車予定を告知できるはずです。
この先についてはディーラーの管理状態でばらつくことになります。
ディーラーとのやり取りは大変ですが、その分価格に返ってくると思えば、頑張りがいもあります。
新型ノア ハイブリッドの値引きの方法については、
「新型ノア ハイブリッド 値引き術!」で詳しく解説しています。
TNGA(Toyota New Global Architecture)が納期にどのようにかかわってくるのか?
引用:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_103.aspx
将来TNGAが達成されてくると本来は納期管理が明確になってくるはずなのです。
マツダのスカイアクティブ・テクノロジーでも、2015年までに達成したところでは、残念ながら納期管理に関してどのような成果となっているのか、データは公表されてはいないようです。
ライン計画は当然に明確になってきているはずですが、どうもメーカーだけでのコストダウンの考え方に限られているようで、販社を含めて納期管理を行う概念ではないようです。
しかし、これがネットを通じてライン予定が公表されるような時代は目の前に迫っているはずで、販社自身のカイゼンが進んでいないように感じます。
■TNGAは納期管理の明確化に有効です。
部品の共用化などは、元来融通が利くようになるのであり、受注残が多くなったような場合、一時的に生産ラインを増やしてピークをしのぐ対策などに有効であるはずです。
例えば、ノアハイブリッドの生産がマイナーチェンジなどで追い付かなくなったとき、一時的にカローラのラインで応援できる体制ができれば、ピークの解消が大変早くなります。
そのときカローラの受注が減っていて、ラインが減産しても良い場合などでは、固定費の回収ができることになり二重のメリットが出ます。
これがトヨタの経営陣が描くTNGAの目的です。
現在のメーカーの姿勢を見ると、新車発売時期などに先行予約を受け付けています。
これは生産ラインに乗る車はすべて引き当て済みにすることができるので、メーカーにとってコストダウンにつながります。
しかし、ユーザー側にとっては、待たされる時間が長くなるだけです。
これが販売戦略として人気を高める手段になっているのでしょう。
「行列のできる店」ならぬ「行列のできるノアハイブリッド」となるのでしょうか?
この営業戦略の行き過ぎが、納期提示のばらつきになって表れている弊害なのでしょう。
ディーラー側の作業管理のもたつき隠しに使われている節もあり、ディーラーの仕事の流れとメーカーのラインとは完全に連動することを目指すべきなのではないでしょうか?
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/
■部品の共用化
ラインの共用化を求めるのであれば当然に、できる限り部品の共用化を進めることが必要になります。
以前よりパワーユニット、シャーシの共用化が進められており、2016年ノアハイブリッドのパワートレインはプリウスのものです。
車種により多少の変更を必要とするところはあるのでしょうが、生産手順では同じものと認識できることが必要です。
また、新型プリウスが発売になり改良されたとなると、同じパワーユニットなら、すべての車種に同時に同じものに更新されねば意味はありません。
車種ごとで旧型と新型を使っていては、結局のところ2種類のパワーユニットを生産していることとなってしまうからです。
プリウスのパワーユニットと同じシステムを使うノアハイブリッドのパワーユニットに、マイナーチェンジがあれば同時に行われていくことが必要です。
作り方と納期は密接にかかわっています。まだディーラーの納期管理にまで連動していない様子が見えてきます。
引用:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_093.aspx
ディーラーの納車管理
引用:http://gazoo.com/car/newcar/photo_impression/Pages/article.aspx?NEWS_ID=2014noah_photo#TopTarget
■「まとめて(ロット)作業」が悪の根源
ラインから車が下りてきて、引き当てのディーラーに配送するシステムも、かなり整備されているはずです。
昔のように「陸送」と言って1台ごとに仮ナンバーを取って配送されることはなくなり、長距離は列車やトレーラーが使われていますので、ある程度まとめて輸送せねばなりません。
そのためラインオフしてから2週間かかるとされているのでしょう。
ディーラーについてから、普通は県ごとの本社で登録手続きが行われますが、1週間に1回など、ここでもまとめて行われます。
確認は取れませんが、ディーラーオプション取り付け作業なども、同じオプションをまとめて取り付けようなどと考えていると、ここでも在庫が出来てしまいます。
出来る限り納期順に作業すべきなのですが、そこまでディーラーの工場が多種少量生産方式が取られているとは思われず、ある程度まとめての作業が横行しているのでしょう。
■事務作業も「多種少量作業」
ロットで作業することが、納期の延長と管理の難しさを作ります。
受注順に材料(部品、資材)手配から作業を受注順に1台ずつできれば、納期が短縮して明確になります。
ラインオフからユーザー納品まで受注順に1台ごと作業を進められる技術が必要のようです。
引用:http://gazoo.com/car/newcar/photo_impression/Pages/article.aspx?NEWS_ID=2014noah_photo#TopTarget
値引き交渉との兼ね合い
引用:http://gazoo.com/car/newcar/photo_impression/Pages/article.aspx?NEWS_ID=2014noah_photo#TopTarget
値引き交渉の時、最後に納車時のガソリンの量も決めておくことをお勧めします。
洗車などは常識的にディーラーの責任で新車汚れを落としておくものと思っていたら、エンジンを輸送中に保護するシールなどは、落とさないで納品してくる事例も見かけます。
焦げ臭くなりますので故障したかと勘違いすることもあります。
常識的には一度エンジンを高温にしてしまえばよいのであれば、納車前にディーラーの新車整備で行っておくべきでしょう。
最近はディーラーの手続きの簡素化を狙って、省いてくる考え方が横行していますが、車の商品としての価値は、整備が行き届いている状態で商品価値が生まれるのです。
お客様には、すぐに乗り出しても問題ない状態にして納車するべきなのです。
ガソリンの量も15Lだけなどとした手配ではなく、まずガソリンスタンドに寄らなければならない状態は避ける量を手配することです。
ディーラー側が前提条件を変えて、値引き交渉に臨むべきです。
まとめ、納車・納期も「お客様の視点」で!
引用:http://toyota.jp/noah/style/
納期管理は、メーカのライン予定と連動できるのかが課題です。
ディーラーが努力しているように見えません。
いつまでも営業マンが様子を見て予定を出すような仕組みを続けるわけにはいかないでしょう。
メーカーが介入して管理技術開発を急ぐべきです。
2016年新型ノアハイブリッドの納期は、爆発事故の影響が収まり、正常な時で1カ月から1か月半のようです。
これが現在の正常な姿ですが、ラインは受注してから1週間でオフできるはずです。
ですから受注から2週間で納車できる体制が理想の納期でしょう。管理技術を開発できないものでしょうか?
以下の口コミ(価格.comより)がヒントになるでしょう。
「生産日1ヶ月前になると、ディーラー注文端末にその状況が分かるようになっています。これも確認されれば、具体的な納期が見えるようになります。生産日から約2週間で販社の架装センターに入庫」
→ 新型ノア ハイブリッドを値引きからさらに50万円安く買う方法とは?