新型メルセデス・ベンツ CLAは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗レポートの紹介
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20190110-20104715-carview/29/#contents
新型メルセデス・ベンツ CLAの日本試乗への投入は2019年8月27日に発表され、同日予約受付が開始されました。
納車はクーペが9月末~10月頭から開始、シューティングブレークは12月から開始される予定になっています。
本稿執筆時点では全国のディーラーにまだ展示車や試乗車が出回っておらず、試乗することが叶いませんでした。そのため今回は、各自動車情報サイトに掲載されている海外試乗の様子を引用させていただき紹介したいと思います。
まず試したのはCLA250 4MATIC。動力性能は十分以上で、先代の登場当時にはあからさまなトルク不足を感じた低中速域もしっかりとトルクがついてくるし、回せばトップエンドまでしっかりパワーがついてくる。しかもサウンドだって結構聞かせるものになっていて、アウトバーンでは気持ち良く右足に力を込めることができた。
驚いたのは乗り心地である。19インチタイヤ装着ということで乗る前にはあまり期待はしていなかったのだが、実際にはしなやかにストロークし、あらゆる入力のカドを丸めてくれる、実に上質な乗り心地が実現されていたのだ。しかも、“冗舌”なステアリングを切り込んだ時のレスポンスにも適度な軽快感があって、ワインディングロードだって楽しく走れる。想像をはるかに上回る出来栄えに、大いに感心させられたのである。
実は試乗車にはアダプティブダンピングシステムが装着されていた。その効果はかなりのものらしく、スポーティーなだけでなく極めて快適な走りは、これぞメルセデス・ベンツという味わいが濃厚だった。この組み合わせなら、あるいはCクラスよりも完成度は上かも……と、お世辞抜きにそう感じられたほどだ。(Web CGより)
日本で販売される新型メルセデス・ベンツ CLAは2.0Lガソリンターボ仕様(CLA250 4MATIC)と2.0Lクリーンディーゼルターボ仕様(CLA200d)の2つです。
ドイツ本国も含めた海外仕様はこれらに加えて1.4Lガソリンターボ仕様と1.4Lクリーンディーゼルターボ仕様に2つも用意されていますが、この2つは今のところ日本市場への投入予定はありません。
「回せばトップエンドまでしっかりパワーがついてくる」というのはガソリンエンジンらしい特徴といえると思います。
引用:https://autoprove.net/mercedes-benz/cla-class/185229/
タイヤは上記試乗車では19インチとなっていますが、日本仕様は18インチのタイヤ&アルミホイールが標準装備となっています。
またアダプティブダンピングシステムはダンパーの減衰力を電子的に制御するものですが、これは日本仕様ではオプションでも用意されません。
つまり乗り心地については上記試乗レポートの印象とは若干変わるかもしれません。
CLA220dに乗り換えると、こちらは低回転域からトルクが充実していて、市街地から高速道路まで抜群のドライバビリティーを誇るだけでなく、想像をはるかに超える静粛性、スムーズさを味わわせてくれた。このエンジンは2020年からのさらに厳しくなるユーロ6d排ガス規制に対応するメルセデス・ベンツ自慢の作。ディーゼルの進化に終わりはない。開発陣の気迫が、そこにはみなぎっているように思えた。(Web CGより)
上記レポート中はCLA220dと表記されていますが、2.0Lクリーンディーゼルターボ仕様の日本仕様はCLA200dという車名になります。
「低回転域からトルクが充実していて」というところはガソリンエンジンを搭載するCLA250 4MATICと対照的だと思います。
引用:https://autoprove.net/mercedes-benz/cla-class/185229/
一般的にガソリンターボエンジンは低回転域から高回転域まで伸びやかに回る、クリーンディーゼルターボエンジンは低回転域でトルクフル、という特徴がありますが、新型メルセデス・ベンツ CLAでも同様のキャラクター分けが見られるようです。
また、クリーンディーゼル仕様はどうしても騒音の心配がつきまといますが、「想像をはるかに超える静粛性」とのことで、CLA200dに関してこの手の心配は無用のようです。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20190110-20104715-carview/2/#contents
他の新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗レポートも見てみましょう。
今回の試乗では、直接的な比較こそ出来なかったものの、ハッチバックとの走りの違いおいては、静粛性やフラットなライド感という点でセダンに利があるように感じられた。
とくに前者は、後ろまわりからの侵入音源を隔壁で区切れるセダンのメリットが大きく奏功しているのだろう。同様に車体形状上、明らかに有利な車体剛性や減衰バランスといった点が乗り心地の上質感に繋がっているのも間違いない。
CクラスやEクラスなどの例をみるまでなく、以前からメルセデスのクルマはセダンに動的質感の優位がはっきりとあらわれがちであるが、Aクラスにもその傾向はみてとれるようだ。
また、最高速の公表数値が異なるほどの空力的優位がセダンにはあるわけで、これは当然高速域の巡航燃費にも好影響を及ぼすだろう。
思うにAクラス セダンの最大のライバルになるのは、同門のCクラスではないだろうか。駆動方式をもってそれを選んでいる人がすべてではない限り、Aクラスの車寸は日本の使用環境においては充分な説得力をもつ。
速度域があがれば、Cクラスの懐の深さはさすがだなぁと感心させられるものの、日常的な速度域での快適性においては、両車の差は限りなく小さい。そして右ハンドル仕様においてはドラポジの中立具合など、FFならではの利も備えている。
もはやカニバりかねないまでに隙間を埋めていくメルセデスの商品展開には些か心配にもなるが、果たしてこの下剋上があり得るのか、ちょっと見届けたい気もするのであった。(GQ JAPANより)
こちらの試乗レポートはクーペとシューティングブレークの比較が興味深いです。
文中でハッチバックと書かれているのは恐らくステーションワゴン的ボディ形状のシューティングブレークだと思いますが、「静粛性やフラットなライド感という点でセダンに利がある」という結論のようです。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/41400#image-3
新型メルセデス・ベンツ CLAはクーペが非常に流麗なボディラインを描いていることで評判ですが、シューティングブレークもクーペに負けず劣らず美しいです。このボディラインは確かにステーションワゴンと呼ぶには少々違和感のある美しさです。
セダンとステーションワゴンの走行性能を比較した場合、一般的にはセダンの方が上とされています。これはセダンの方が重量バランス的に優れていることが大きな理由でしょう。
引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17299026/album/16785862/image/16843067?fr=alim
また静粛性についても後席より後ろの空間が存在する分、セダンの方が静かです。この2つは新型メルセデス・ベンツ CLAにおいても同様のようです。
新型メルセデス・ベンツ CLAの最大のライバルはCクラス、とも言及されていますが、これは筆者も同感です。もちろんBMW3シリーズなどもライバルになり得ますが、実際に購入するとなると「CLAにするか、Cクラスにするか」という悩みは抱かざるを得ないでしょう。
この2つで異なるのは駆動方式と価格帯です。新型メルセデス・ベンツ CLAはFFと4WD、CクラスはFRと4WD、価格帯は新型メルセデス・ベンツ CLAが472万円~544万円なのに対してCクラスは463万円~1,452万円となります。
引用:https://autoc-one.jp/mercedes-benz/c-class/report-5002856/photo/0101.html
Cクラスの価格帯が幅広いのはAMGも含めてグレードが多いからですが、全体的にはCクラスの方が価格帯は上です。
クーペとセダン、シューティングブレークとステーションワゴンを比較した場合、セダンやステーションワゴン(つまりCクラス)の方が実用性は高いです。スタイルの美しさと実用性のどちらを取るかが新型メルセデス・ベンツ CLAとCクラスの選択のポイントかと思います。
引用:https://autoc-one.jp/mercedes-benz/c-class/report-5002856/photo/0020.html
人によっては新型メルセデス・ベンツ CLAの駆動方式がFFであるという点がネックになる人もいるかもしれません。
ちなみに「カニバりかねない」というのは「(新型メルセデス・ベンツ CLAとCクラスがお互いに市場を)共食いをしかねない」という意味ですが、まさにそのとおりだと思います。
新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗レポートのまとめ
引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/cla/cla-coupe/explore/cla-coupe-catalogues.module.html
以上、新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗レポートを紹介しました。
新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗車は今後全国のヤナセ、シュテルンのディーラーに用意されると思いますので、購入を考えている人はぜひ試乗をすることをおすすめします。
なおメルセデス・ベンツ各ディーラーでの試乗はメルセデス・ベンツ日本の公式サイトで事前予約をすることができます。
引用:https://member.mercedes-benz.co.jp/mmp/web/mbjTestd/testdrive/index
輸入車ディーラーは国産車ディーラーに比べて試乗車を豊富に用意していない印象があるので、少なくとも自分が行きたいディーラーに新型メルセデス・ベンツ CLAの試乗車があるのかどうかは公式サイトで調べておいた方がよいと思います。
スムーズな試乗のためにはやはり予約をすることがベストです。