新型カローラフィールダーの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは新型カローラフィールダーの納車に関するブログのデータをまとめています。
目次
カローラフィールダーの納車時期
カローラフィールダーのの納期は、1ヵ月半から2ヵ月程度になります。
2016年は工場の事故や地震の影響などで、トヨタの生産体制に問題も起きましたが、いまでは十分な供給が確保されているようです。
もっと納期を短く、と考えるのであれば、ディーラーの在庫などで、自分の好みの装備や色があれば、1ヵ月を切る納期での購入も可能になります。
トヨタの生産体制から、納期についてみてみましょう。
ロット生産と多種少量生産
2016年1月8日愛知製鋼株式会社知多工場の爆発事故で部品供給に問題が出て、2016年2月8日~2月13日まで国内最終組み立てラインの稼動停止を行った(約8万台の減産)ことが車の納車・納期にどのような影響を及ぼしたのか関心があるところです。
通常、モデルチェンジ、新車発売直後などの特別な時期を除けば、おおよそ1ヶ月ぐらいの納期のようです。
新型カローラフィールダーに関しても同様で、この事故の以前までは、さしたる混乱はなかったようです。また事故後も新型カローラフィールダーの納車の納期は、混乱していないようです。
トヨタは「多種少量生産」方式をとっているのですが、特殊鋼の生産ではロット生産(愛知製鋼では特殊鋼月7万トン生産、ロット規模は不明)を余儀なくされていることが予想され、確かに操業停止の広がりを見るとライン直前での1台分ずつの生産量ではないことが分かります。
もし特殊鋼の生産が1工場の1ライン分ずつだけの工程であったのなら、その工程だけが影響を受けます。
しかし全国に広がったことを見ると、かなりのまとまったロット生産であったことが見て取れます。(ロット生産とは、まとまった数を一つの塊、つまりロットとして生産する方式)
溶鉱炉を使った生産ですので1台分ずつ、ましてや1部品ずつの生産は難しいものです。
しかしトヨタでも、かつてはゴムを溶かして造るタイヤもタイヤメーカーによるロット生産、つまり、まとまった数を造って納品する方式でしたが、10年ほど前でしたか、ラインにつなげて1台分ごとの生産方式が出来たようで驚かされるニュースでした。
この技術開発は今でも各社がしのぎを削っている分野で、エンジンブロックの鋳造なども1台ごとになりつつあるようです。
先日マツダでは、シリンダーヘッドは1台ごとの生産になったようです。鋳造ですのでビックリです。小型溶鉱炉をラインにつなげているようです。
生産方式の発展経緯
しかし同じビートルを皆が長く乗り続ける光景よりも、数年でモデルチェンジする方式のほうが、現在皆さんが感じるように、はるかに購買意欲を掻き立てます。
これがGM方式といわれるロット生産ではありますが、ラインの一部の工程を変更してモデルチェンジできる方式でした。
しかしこの方式でも「ワイドバリエーション」とはいかず、多種多様な車種を、コストを抑えながら生産するにはロット生産からの脱出が必要でした。
それが現在の社会で広く行われるようになった「多種少量生産」です。自動車工場ではラインに順に流れる車は1台として同じ車は無く、異なった仕様車の生産が出来るようになったのです。
ビートルを基本としたと言われるポルシェ911
これはワイドバリエーションを可能とし、注文から納品までの期間を劇的に縮めました。現在、ユーザーがディーラーで契約し細かいオプションまで決めると、連絡を受けた工場で生産開始してから1週間とかかからずラインオフしてくるのが普通になりました。
工場から陸送して登録して納品まで、1ヶ月程度でユーザーの細かいオプションまで取り揃えて出来るのは、メーカー関係者の、半世紀ほどの期間と激烈を極めた競争の中で、「血と汗と涙の結晶」といってよい努力の賜物です。
この生産方式(トヨタかんばん方式)が無ければ、これほどワイドバリエーションで安く・早く・高品質で車を手に入れることはできません。
自動車とは「造り方の固まり」といえるものです。現在もトヨタはTNGAと称するシャーシ設計に挑んでいますが、プリウスなど個別の車種の生産に関わるだけでなく全世界のトヨタ工場の生産方式を一新することとなるカイゼンです。
TNGA(Toyota New Global Architecture)とは?
その原因は、生産台数世界一を目指してきたところ、コスト体質で固定費(生産量に関わりなく掛かるコスト)が多く、減産に入ってみると減産に伴ってコストを下げることが出来ない体質となっていたことです。
それを改革してコストの中で固定費を減らし、変動費(生産量に伴って増減するコスト)にするためには、生産方式の変更とシャーシの共通化などに取り組まなければならないと気付いたのでした。
そして今、すでに新型カローラに替って「トヨタの旗艦」と言ってもよい存在となったプリウスから始まり、このTNGAは全車に適用されてくるものとなるでしょう。
当然に新型カローラフィールダーにも何れ大幅な設計変更が施されて、再びベストセラーカーになるべく体制を整えてくるでしょう。
グレード別の納車情報、ライバル車比較、納車傾向。まとめ、感想
○2016年現在
・2016年2月現在、愛知製鋼の爆発事故があって、トヨタの工場は1週間停止しましたが、ディーラーに確認したところ、カローラフィールダーは納車1カ月待ちということで、普通じゃないでしょうか。
*)現在までのところ影響は出ていないようです。このまま収まるのか販売店在庫が納車されて後、影響が出るのかが分かります。事故から1カ月が過ぎ、そろそろ事故後の契約の納車が始まりますので、このまま収まるのではないでしょうか?
○2015年4月マイナーチェンジ後
・5/3に契約して、6/19納車でした。クルマ自体は6/3に来ていたみたいですが、その後登録、オプション付けがあり納車になりました。(2015:HIBRID G W×B)
○2013年8月ハイブリッド発売、エアロツアラー・W×B発売後
・トヨタによると、カローラアクシオのハイブリッド車が約7,000台(月販目標台数 1,000台)、カローラフィールダーのハイブリッド車が約1万5,000台(月販目標台数 1,500台)となっており、それぞれ目標に対して7倍と10倍受注台数を達成しています。
生産台数は増やすと思いますが、納期は3カ月待ち。ディーラーに聞いても、明確な答えは返ってきません。(2013.9)
・納期について、営業マンによっては何も言ってくれなかったり、「早ければ、○月下旬あたり」と言ってくれたり、地域やディーラーによって違うのはなぜなんでしょう?
・注意事項:買うつもりじゃないのに、見に行くだけのつもりだったのに、「今契約しないと納車遅れますよ~」とか「今ハンコ押してくれたらこの値引きで」とか「このオプション全部付けます」とか言われた。
*)営業マンが納期を使って契約に持ち込もうとしますので、一喜一憂しないことです。
まとめ
納車・納期については営業マンの営業トークで政策的に使われますので、購入交渉中の納期に関する話しは、あまりあてには出来ません。
新モデル発売のときの事前予約などは、やらなければ受注残をため込むこともないのですが、「行列のできるラーメン屋は、うまそうに見える」と同じで、本物の人気であるのかどうかを見定めるのも楽しみの一つです。
発売を盛り上げるメーカーの宣伝手法の一つですので、乗って一緒に楽しむか、無視して落ち着いたころにゆっくりと商談を進めるのかはそれぞれです。
でもだいたい発売後半年もすれば落ち着くので、様子を見る方が良いとは思います。すると口コミも多くなり、情報が正確になってきます。
また初期故障と言われる不具合も少なくなってくるので、特にカローラフィールダーの様な実用車は、落ち着いているときに情報を十分集めて買うのが利口でしょう。
カローラフィールダーの購入時期は、モデルチェンジなどの情報も出ていない今がある意味買い時の一つですし、どうせ買うなら値引きが大きくなる9月の中期決算、年末年始、3月の年度末を狙うのが良いでしょう。
そのあたりの新型カローラフィールダーの値引きの方法については、
「新型カローラフィールダー 値引き術!」で詳しく解説しています。
ぜひ参考に、お得にカローラフィールダーを購入して下さい。