新型カローラフィールダーの口コミ評価・評判がたくさん寄せられています。
こちらでは新型カローラフィールダーの口コミ評価・評判に関する情報をテーマ別にまとめさせていただきました。
初代カローラが登場してから半世紀がたち、車社会の様子も大きく変わりました。
ワイドバリエーションの意味合いもすでにグローバル化して世界の市場に適合することが求められています。
トヨタは、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼んで大規模なプラットフォームの共通化を打ち出してきました。
これは商品企画だけでなく製造方法、つまりラインの作り方や稼働のさせ方など全てを出来る限り共通化して、コストの固定費部分と思われていた部分を変動費のように自由に変動させることができるように考えているのです。
リーマンショックで、固定化していたコストを思い知らされたのです。この様な世界中に広がる市場と生産設備の中で、市場に適合するためのワイドバリエーションも1機種では限りがあり、機種を渡って対応することが求められてきました。
そのためかつてのベストセラーカー「カローラ」の名は埋没してきましたが、その考え方はいよいよ広がりを見せています。
それが故の不満足や至らなさが見えるのですが、やはりカローラはカローラでした。口コミの中に如実に表れています。
口コミ(主に、価格.com参考)
「サイドから見ると、ボンネットからなめらかに微妙に上がっていくラインが綺麗」
「セダンのアクシオと比べると若々しさやダイナミックさなどを感じさせる」
と言われる一方
「フロントはともかく、リアの絶望的デザインです」
「先代のフィールダーより社用車っぽくなっており、好きになれません」
と言う口コミもあり、好き嫌いが分かれているようです。
「でも、W×Bならかっこいいかなと感じて購入の決め手になりました」
と、他社の車に比べてどちらかというと平凡なデザイン(トヨタ車らしいという意見も)に思えるというユーザーが多い中、W×Bのタイプ設定があることで、ユーザーをつなぎとめている面が感じられます。
また
「タイヤが旧型フィールダーの16インチから15インチに縮小されたので、ボディに対してタイヤが小さい感じもしました」
と言う口コミもありますが、16インチタイプの設定もあるので選ぶとよいでしょう。
カラーについては、“クールボルドーガラスフレーク”の設定に人気があるようですが
「濃色なので汚れは目につきます」
ということで、手入れには注意が必要です。
「立体駐車場に入るワゴンでは最も良質だ」
と言う意見は、ドライバーにとっては、現実的なところだと感じます。トヨタ車の使い勝手の適応力が非常に広い一面です。
インテリア
「低いインパネのおかげで見晴らしは抜群です」
といって、前席から外への視界がいいことは特筆すべきだと思います。
このことは座高の低い方にもおススメですし、社用車として使用率が高い理由の一つではないかと思われます。
このセッティングは、スペックでは計り知れないカローラフィールダーの魅力となっているようです。
一方で
「サイドブレーキのプラスチック部のバリ/ブーツ部、メーターリングなど、もう少し質感を上げて欲しい」
「ドリンクホルダーは使いづらい」(多数あり)
と、細部の造作には不満が見られます。コストダウンの後ですが、少し工夫すれば解決できる範囲であり、惜しまれます。しかし
「価格を考えると十分な仕上がり」
「良い言い方をすればとてもシンプルで使い勝手が良い」
と、費用対効果はあると言えるのではないでしょうか。
「後部座席は、ゆったりしてなかなか良い感じでした」
と、シートの評判はいいようです。
後部座席がリクライニングになっていたり、背の高い人が乗ってもヘッドクリアランスが十分だったり、ひざにも前席との余裕があることなどが、社用で人を乗せたり、ファミリーで後部座席を利用することが多いユーザーに評価を得ているようです。
「コンパクトボディのわりに、ラゲッジスペースが広い」
「後部座席を倒しても、完全にフラットにならなくて傾斜が気なる」
と、広いことを利点にしている口コミもありますが、車中泊をするには、他のステーションワゴンやミニバン同様、工夫が必要となるようです。
エンジン性能
※カローラアクシオのエンジンルーム(フィールダーの1.5Lにもつまれている2NR-FKEエンジン)
「余裕綽々出は無いですが、不満もないです」
「アクシオ1.5Lに比べると、元気に加速します(1.8L)」
と言う一方
「低速トルクもなく、パワーが全然ありません」
「家族を乗せて高速に乗ったとき、パワー不足を感じます」
「CVTの反応が鈍く、追い越し加速時とてももっさりした走り」
と、車格を落としてフィールダーに買い換えたときは、パワー不足を感じることが多いようです。
これは1.5Lエンジンでは仕方のないところです。ハイブリッド車は、低速では不満はないはずです。
エンジン音に関しては
「室内で聞いても、ゴロゴロ聞こえるエンジン音はイマイチ」
「エンジンは3000回転になるととても騒々しい」
「音は全般的にざらついており、高回転ではボリュームも大きくなって、心地よいとはいえません」
と、不満の声が多い感じです。
エンジン音を防ぐのは、エンジンマウントとのつなぎ目の防振ゴムと、室内に音が伝わるのを防ぐ防音材の丁寧な施工しかないので、高級車では防音材を増やしています。
もちろんエンジン自体や動力伝達部分のバランスを取ることが重要ですが、やはりカローラクラスでは工夫が必要です。
2015年4月にマイナーチェンジした時、ハイブリッド車に採用しているアトキンソンサイクル(吸気バルブの電動化で熱交換率が40%向上)などを採用した新開発エンジン(1.5リッター)2NR-FKEに変更しているので、燃費が良くなっています。これは隠れた新技術です。
走行性能
という一方
「加速が悪いです」
と、エンジン性能で記述したとおり、高速道路での不満があります。やはり、車格を落としての買い換えでは物足りなさを感じてしまうのは否めない感じです。
また
「ハンドルの軽さにはちょっと違和感を感じました」
「ステアリングの中立位置が曖昧で、直進性が非常に悪かった」
と、これについてはハイブリッド車のユーザーも、「高速域での反応が少し曖昧」と言っているので、トヨタの味付けなのかもしれませんが、違和感のあるユーザーが意外に多いことが気になります。
ハンドリングに関しては、このクラスのトヨタ車の弱点でもありましょう。街乗りを基準にしているセッティングなので、現在では不満を持つユーザーも増えてきたことでしょう。次は改善を望みます。
不満がある中で
「小回りもよくきくし、コーナーもしっかり曲がる。運転していて疲れない」
「5ナンバー枠に収めたボディと見切りのよさで取り回し性は良好」
と、取り回し性能に利点をおいているユーザーも見かけます。
この評判の良さは、実用に絞った視点であるが為の利点です。ハンドリングの評判の悪さとの引き換えと言えます。
乗り心地
「ちょっと堅めです」
「固めで、速度を問わずゴツゴツ感が気になります」
とセダンと違い、ステーションワゴンならでは、つまり荷を乗せたときに最適化する設定がセダン的に使うユーザーには固めに思えるようです。
しかし
「走行距離1000kmを過ぎた辺りから、程よい硬さになりました」と言う意見も。
「運転座席のホールド感も満足」
「後部座席の足元の広さに満足」
と、インテリアでの記述と同様に、シートの評価はいいようです。
シートは薄いのですが大変良い出来のようです。ソファーのように厚ければ良いと言うわけではないことを証明しています。
BMWやベンツ、VWなどドイツ車の作り方です。実用車はこの方向がベストです。
燃費
<ガソリン車>
街乗り:13~15キロ
<ハイブリッド車>
街乗り:22~23キロ
高速走行:「考えていたより燃費が伸びない」
エンジンセッティングを考えると仕方のないところです。ホンダ・シャトルの方がバランスはいいようですが、ハイブリッド車の高速での燃費が伸びない理由は、JC08モードの運転パターンに高速巡航モードがないためです。
街乗りモードでテストしているのです。
価格
と、W×Bなど200万を超えての購入は、カローラでは高いと感じる人も…。
しかし、おおむね
「価格を考えれば十分な出来であると感じる」
「約200万で買える車としてはこんなものかなって感じ」
というように、そこそこ、無難という感想が多く見られます。
そもそものカローラの立ち位置ですので時代が変わっても、その点が変化しては意味はないでしょう。
総合評価
「夜に何故かドライブをしてしまうくらい心地いい車です」
「いろんな人のいろんな希望をできるだけ入れたという、いかにも日本的な車だと思います」
というように、トヨタの大衆車というコンセプトが、良くも悪くも受け入れられているのだと感じます。
トヨタも、11代目を世に出すとき(2012年)には、カローラの原点に戻って、「大人4人が安心・安全・快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」をコンセプトにしていますから、口コミと合致しているところは大きいのではないでしょうか。
それを証拠にといっては何ですが、2015年間販売ランキングでは、ボディタイプ別の“ワゴン&2BOX”カテゴリでは、カローラフィールダー66,550台、ホンダ・シャトル39,603台で、ホンダ・シャトルを押さえて第1位となっていますから、トヨタ・カローラの根強い人気は、昔から衰えていないと思えます。(月刊自家用車3月号より引用)
プリクラッシュセーフティ
「カローラと言うことで見てみると、総合的には車格以上の非常に満足いく魅力的な一台です」
と、W×Bの魅力的なエクステリアや自動ブレーキなどの最先端技術による安全装置が搭載されていること、そしてステーションワゴンの醍醐味である広い荷室があることも相乗効果となり、250万円を超えない範囲でハイブリッドが手に入ることは、とても評価を高くしています。
ハイブリッドの不満な点は、(どのハイブリッド車でもその特性から同様ですが)高速走行で燃費が思ったより悪いというところです。国土交通省に改善を望みます。
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