新型ポルシェ 718 ケイマン/718 ボクスターは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型ポルシェ 718 ケイマン/718 ボクスターの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
目次
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターを実際に運転してみた
引用:http://minkara.carview.co.jp/community/owners.aspx?mk=30&mo=60192
まず最初に筆者が実際に718ボクスターに試乗した際のインプレッションをご紹介させていただきます。
今回試乗に用いたのは718ボクスター(PDK)で、主要なオプションとしてはPASMとスポーツクロノ・パッケージが装備されていました。
試乗のコースは神奈川県横浜市のみなとみらいから一般道を通って第三京浜で玉川までの往復、というコースでした。距離は概ね40km、一般道と有料道路の割合は3:7程度でした。
残念ながら今回ワインディングでの試乗は行うことが出来ませんでした。
718ボクスターに乗り込みエンジンをかけると、「キュキュキュキュキュ」という音の後に最近の車にしてはめずらしく「ブオン!」という大きな音が背後に積まれたエンジンから聞こえてきます。
エンジン音が全くといっていいほど聞こえない車が多い中、これは嬉しい演出といえます。
走行中も背中に微細かつ適度なエンジンの鼓動が伝わると共にエンジン音がきちんと聞こえ、特に加速時に一層大きくなる吸気音やシフトダウン時にブリッピングしている音は何度でも聞きたくなるほどに官能的なものでした。
引用:http://otonaninareru.net/718-boxster/
また、信号待ちのアイドリング時などは「ボボボボボボボ」という低い音で呻いているかのうように息をひそめていますが、不等長のエキゾーストマニホールドの影響か、不意に武者震いのような「ブルルル」といういう振動が起きます。
これは水平対向エンジン特有の動きで、筆者がかつて乗っていたスバルのBG型レガシィでもよく見られたものでした。その後のレガシィやレヴォーグなどは等長になったのでこれが消えてしまいましたが、古き良き水平対向エンジンらしい特徴でしょう。
718ボクスターに乗って印象に残っているのはとにかく強烈な加速力です。
アクセルの開閉に対してエンジンが非常にリニアに反応してくれます。じんわりと踏めばじんわりと加速しますし、大きく踏み込めば素早く加速してくれます。
しかも「これだけ踏めばこれだけ加速するだろう(加速して欲しい)」という感覚と見事に一致する加速をします。これが本当に快感の一言です。
引用:http://www.webcg.net/articles/-/35102
前述の排気音の心地良さと相俟って、この加速力はまるで麻薬のようです。感情のままにアクセルを開けていたら免許が何枚あっても足りず、かなりの自制心が必要になります。
スポーツクロノ・パッケージ装着車ということで、ゼロ発進で強烈な加速をするローンチコントロール、シフトポイントの最適化を行うレーシングシフトプログラムが備わっている、というのも大きかったと思います。
非装着車との乗り比べは出来ませんでしたが、まさにレース仕様のチューニングカーのごとくリニアかつ強烈な加速力を実現させているといえます。
スポーツクロノ・パッケージといえばもう1つ、最大限のスロットルレスポンスを20秒間だけ発揮する「魔のボタン」ことスポーツレスポンスを忘れてはいけません。
引用:https://ucar.carview.yahoo.co.jp/model/porsche/718-boxster/1908493165UC/
青信号でのスタート直前にこのボタンを押してからアクセルを大きく開けて発進すると、脳みそが置いていかれるような感覚になります。弾き飛ばされるような猛烈なダッシュに感覚が追いつかない、ということです。これは決して大げさではありません。
ただ、加速力も含めたエンジン性能はかつて試乗した現行型911カレラに比べるとやはりやや落ちるものでした。718ケイマンも素晴らしいことは間違いないですが、911カレラは超えない、ということです。
ポルシェはこの辺りが冷徹なほどきっちり線引きをしており、走行性能のみならずあらゆる点でヒエラルキー下位の車が上位を超えることは絶対にありません。
乗り心地に関しては一般的な国産車に乗り慣れた身にとってはやはり硬いと感じますが、決して乗ってて不快な硬さというわけではありません。揺れや振動の嫌な部分をカットした上でロードインフォメーションのみを確実に伝えて来る、という感じです。
これはオプションで装備されていたPASMに依るところが大きいと思います。
引用:https://cc.porsche.com/icc_euro/ui/pva/controller/LegacyRecoverSession.jsp
PASMは路面状況や運転スタイルによって各ホイールのダンパーの減衰力を無段階の調節してくれる、というものです。
ダンピングモードは「ノーマル」と「スポーツ」の2つが用意されており、ノーマルではパフォーマンスと快適性が両立され、スポーツでは硬めのセッティングになります。
依然718ケイマンのPASM非装着車に試乗したことがありますが、それに比べると乗り心地は明らかに向上しているように感じました。
スポーツクロノ・パッケージと合わせて、予算が許せばぜひとも装備しておきたいオプションです。
引用:http://toyokeizai.net/articles/-/149952
ハンドリングについてはワインディングへ持ち込んでいないので本領を発揮することは出来ませんでしたが、環状八号線から少し裏道に入ってゆるやかなカーブが続く道を少し走ったところ思いの他楽しい思いが出来ました。
つまり718ボクスターのハンドリングは低速域でも楽しい、ということです。重厚さと俊敏さが高度に両立させており、コーナリング時は磁石で路面に吸いつけられているかのごとくピタっと安定しているにも関わらず、ステアリングを切るとスッと意図した分だけきっちりと向きを変えてくれます。
ワインディングでは相当に楽しい走りを見せてくれるに違いありません。
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35102
最後に718ボクスターといえば電動式ソフトトップですが、開閉自体はボタン1つで10秒もかからずに出来るので何の手間もかかりません。走行中であっても50km/h以下であれば操作出来るのも便利です。
風の巻き込みですが、これはオプションのディフレクターがついていたのであまり感じることはありませんでした。ただしこれはあくまでも男性目線の話であり、女性にしてみれば十分に巻き込んでいると感じるのかもしれません。
風切音は正直なところあります。高速道路でオープンにすると最初のうちは楽しさや気持ち良さの方が勝るでしょうか、1時間程度乗っていると苦痛に感じるかと思います。
一般道を走っている程度の速度であればあまり問題はないでしょう。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターの内装をチェック
引用:http://autoc-one.jp/porsche/718_boxster/report-3319026/photo/0034.html
718ケイマン/718ボクスターの内装は「さすがポルシェ」と納得させられる質感の高さです。
メルセデス・ベンツやBMWといったポルシェと並ぶ欧州プレミアムブランドの上位グレードなどを乗り継いでいない限りは質感の点で不満を感じることはないと思います。
ただしユーティリティーという点で不満を感じるところはあります。それはトランクの積載性です。
718ケイマン/718ボクスターは共にミッドシップレイアウトを採用しています。つまりエンジンがドライバーの背中にマウントされます。
そのためトランクの容量がどうしても制限されてしまうわけです。
引用:http://autoc-one.jp/porsche/718_boxster/report-3319026/photo/0052.html
これは718ボクスターのリヤトランクですが、容量は125Lしかありません。718ボクスターはミッドシップの上に電動式ソフトトップも収納しなくてはいけないために致し方ありません。
718ケイマンのリヤトランク容量は275Lと718ボクスターに比べると広いですが、決してたくさんの荷物を積めるとは言い難いです。
積載性の悪さは2シーターのミッドシップスポーツカーに乗る以上は諦めざるを得ないでしょう。
なおフロントのボンネット下にもラゲッジスペースが用意されています。こちらも深さはあるものの幅は奥行が小さいので使い勝手がよいとは言えません。
引用:http://autoc-one.jp/porsche/718_boxster/report-3319026/photo/0051.html
今回の試乗で積載性の悪さに悩まされることはありませんでしたが、仮に2人で一泊旅行に行くことを考えると、2人分の着替えなどを入れたバッグを積むことは出来ても出先でたくさんお土産ものを買うと少々不安になるかな、という感じです。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターの試乗レポートのまとめ
引用:http://toyokeizai.net/articles/-/149952
以上、718ケイマン/718ボクスターの試乗レポートをご紹介しました。
今回は短い時間しか試乗することが出来ませんでしたが、718ケイマン/718ボクスターのエンジン性能は十分に堪能出来ました。
718ケイマン/718ボクスターも含めてポルシェを購入する方というのは、日常での使い勝手のよさよりもスポーツ走行の楽しさを重視することが多いと思います。
その点に関して718ケイマン/718ボクスターは十分過ぎる楽しさを与えてくれるでしょう。
718ケイマン/718ボクスターは6気筒から4気筒へとエンジンが小さくなっていますが、6気筒に比べて劣っている点というのはほぼありません。強いて言えば4気筒化によって失われたのは「伸びやかなエンジン音」くらいです。
少しでも興味を持たれている方はぜひとも試乗してその楽しさを体験することを強くお勧めします。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターの値引きの方法については、
「新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスター 値引き術!」で詳しく解説しています。
ぜひ参考に、お得にポルシェ 718ケイマン/718ボクスターを購入して下さい。