新型ポルシェ 718 ケイマン/718 ボクスターの価格・値段がいくらなのか公開されています。
こちらでは新型ポルシェ 718 ケイマン/718 ボクスターの価格・値段がいくらなのかをグレード別にまとめました。
目次
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターのグレードと価格
引用:http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/740/893/html/03.jpg.html
それではまず最初に718ケイマン/718ボクスターの全グレードと価格をご紹介しましょう。
クローズドボディの718ケイマンとオープンモデルの718ボクスターはあくまでも別車種扱いとなり、718ボクスターの方が上位車種という位置付けになります。並列扱いの兄弟車種ではない点に注意が必要です。
エンジンは718ケイマン、718ボクスターともに2.0L水平対向4気筒ターボエンジンと2.5L水平対向4気筒ターボエンジンの2本立てで、トランスミッションは6速MTとPDKが用意されています。
なおPDKとは「ポルシェ・ドッペルクップルング」の略で、ポルシェにおけるデュアルクラッチATの名称になります。718ケイマン/718ボクスターに搭載されるPDKは7速仕様です。
駆動方式はMRのみとなっており、4WDの設定はありません。
■718ケイマン
MT:6,550,000円
PDK:7,074,000円
引用:http://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-cayman/featuresandspecs/
■718ケイマンS
MT:8,490,000円
PDK:9,014,000円
引用:http://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-cayman-s/featuresandspecs/
■718ボクスター
MT:6,940,000円
PDK:7,464,000円
引用:http://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-boxster/featuresandspecs/
■718ボクスターS
MT:8,880,000円
PDK:9,404,000円
引用:http://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-boxster-s/featuresandspecs/
ケイマンもボクスターもベースグレードである「718ケイマン」「718ボクスター」と、上位グレードである「718ケイマンS」「718ボクスターS」の2つのグレードが用意されています。
ベースグレードとSの差はエンジンです。718ケイマンと718ボクスターは2.0Lエンジンが、718ケイマンSと718ボクスターSには2.5Lエンジンが搭載されます。
この2つのエンジンは排気量が違うだけでなく、ターボの仕組みも異なります。
2.0Lエンジン、2.5Lエンジン共に水平対向4気筒エンジンにターボが組み合わされるという点は同じですが、2.5Lモデルに搭載されるターボは「可変タービンジオメトリー」(VTG)が装備されています。
引用:http://www.porsche.com/japan/jp/models/718/718-cayman-s/drive/vtg/
VTGはエンジンの回転数に応じて排気タービン内の排気ガス通路の面積を変化させるという機構で、ターボチャージャーによる過給効果をより一層高めるものです。
例えば回転数の低い時は排気ガス通路の面積を小さくすることによって空気が流れる速度を上昇させ、ターボチャージャーを素早く立ち上げることが出来ます。低回転域での加速性能を劇的に向上させることが出来ると共に、全回転域でターボチャージャーの恩恵を受けてパワフルな走りが出来るというのがVTGを装備する大きなメリットです。
元々VTGはディーゼルターボエンジンで採用されてきたテクノロジーで、ディーゼルエンジンに比べて排気温度の高いガソリンエンジンで活用するのが難しいとされてきました。
ポルシェは997型911ターボで世界で初めてガソリンエンジンにVTGを採用し、現行型の991型911でも搭載されています。つまり718ボクスターSには上位モデルである911と同じ機構を搭載しているというわけです。
排気量の差以上に、VTGの有無の差は大きいと言えるでしょう。
以上が718ケイマン/718ボクスターの全グレードと価格のご紹介になります。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターのおすすめ車種・グレードは
引用:http://www.webcg.net/articles/-/35615
それでは引き続き718を購入する際にケイマンとボクスターのどちらがお勧めなのか、グレードはベースグレードを選ぶべきか、Sを選ぶべきか、ということについて考えてみたいと思います。
まずケイマンとボクスターの差ですが、これはケイマンがクローズドボディでボクスターがオープンボディであるというただ1点になります。
一応ポルシェとしては「ケイマンの上位モデルがボクスター」という位置付けをしており価格帯もボクスターの方がケイマンに比べて39万円高となっています。
ただしこの39万円はボクスターが電動ソフトトップを搭載している分の価格差と考えられますし、どちらが上でどちらが下、というよりも、単純にボディスタイルの差として考えた方が良いと思います。
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35615
ケイマンとボクスターのどちらを選ぶかは完全に好みの問題になってしまいますが、風の巻き込みや風切音といったオープンモデル特有のネガティブ要素をある程度受け入れてでもオープンエアクルージングの爽快感や疾走感を味わいたい、という方にはボクスターがお勧めです。
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35457
逆に車としっかり対話をしながらひたすら走りを追求したい、というストイックな方にはより走りに集中出来るクローズドボディのケイマンの方が良いと思います。
グレード選びですが、前述のようにベースグレードとSの違いはエンジンで、前者は2.0L水平対向4気筒ターボ、後者は2.5L水平対向4気筒ターボが搭載されます。
一見違うのは排気量だけのように見えますが、2.5Lの方はVTGが搭載されるためよりフラットかつ力強い出力特性になっています。
ちなみに最高出力はベースグレードに搭載される2.0Lエンジンは300ps、Sに搭載される2.5Lエンジンは350psとなります。
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35615
さて、ベースグレードとSの差は排気量で0.5L、最高出力で50psとなるわけですが、ケイマン、ボクスター共に価格差は194万円です。
194万円出せば最高速度285km/h(ベースグレードは275km/h)、0-100km/h加速が4.6秒(同じく5.1秒)というハイパフォーマンスモデルを手にすることが出来るということになりますが、それだけの価値があるか、という話になると価値観は人それぞれなので意見は分かれるでしょう。
ポルシェのようなスポーツカーは「スペックが上の車ほどエラい」というヒエラルキーがあることは否めませんので、そこにこだわりがあるなら718ケイマンS、718ボクスターSを選んだ方が幸せになれるでしょう。
「どうしてもVTG搭載モデルに乗りたい」という人も718ケイマンS、718ボクスターSを選ぶべきだと言えます。
というのも911は1番安い911カレラの6速MTモデルでも1,244万円もするからです。718ボクスターSの6速MTモデルなら888万円ですので、356万円も安くVTG搭載モデルに乗ることが出来ます。
ただ194万円の差はかなり大きいですし、718の魅力の1つが「手頃な価格」である点を考えるとベースグレードでも十分な気もします。
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35457
最後に6速MTかPDKか、という点ですが、よほど運転に自信のある方、もしくはマニュアルにこだわりのある方以外はオートマであるPDKを選んだ方が良いと思います。
確かに718のようなピュアスポーツカーをマニュアルで操るのは楽しいと思いますが、PDKとどちらがより安定して速く走れるかというと圧倒的にPDKです。
プロレーサー並みのテクニックを持っている方ならともかく普通の人が718のマニュアルをPDKよりも速く走らせることは恐らく不可能でしょう。そのくらいPDKの出来は素晴らしいです。
それに加えて718のマニュアルはどうも低回転域での燃料が薄いようで、発進時や低速走行時にラフなクラッチ操作をすると簡単にエンストしてしまいます。これは渋滞の多い日本の道路事情を考えると非常にストレスになります。
個人的には718ボクスターのPDKモデルが718のベストバイだと考えます。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターの価格・値段、グレードのまとめ
引用:http://autoc-one.jp/porsche/718_boxster/report-3319026/photo/0028.html
以上、718ケイマン/718ボクスターのグレードと価格についてご紹介しました。
718ケイマン、718ボクスターのどちらも道具としての実用性を求めるというよりも、所有する満足感や運転する愉しみを味わいたいという方が多いと思います。つまり「趣味の車」であるということです。
このような車は本当に欲しいと思ったものを選ばないと後で後悔することになります。
つまり「本当は718ボクスターが欲しいけどより安い718ケイマンにしておこう」、あるいは「本当は718ボクスターSに乗りたいけど高いから1番安い718ケイマンのマニュアルにしておこう」といった妥協はするべきではありません。
どうせ買うなら多少無理をしてでも本当に欲しいものを買いましょう(無い袖は振れませんが)。
ただ、ポルシェは「壊れた際の修理代が非常に高い」ということは頭に入れておいて下さい。
新車購入した718がいきなり壊れることはあまりないでしょうが、自らの不注意や事故で壊してしまい修理が必要ななった場合は非常に多額の修理代がかかる可能性があります。
つまり修理やメンテナンスのために懐にある程度の余裕を残しておいて方が良い、ということです。
新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスターの値引きの方法については、
「新型ポルシェ 718ケイマン/718ボクスター 値引き術!」で詳しく解説しています。
ぜひ参考に、お得にポルシェ 718ケイマン/718ボクスターを購入して下さい。