日産エクストレイルは、本格SUVでありながら都会的なデザインに変身したクロスオーバーカーとして人気です。
新型は2013年デビューの3世代目。2017年6月8日にマイナーチェンジとなり、ベストセラーとなったワンボックスカー”セレナ”同様の『プロパイロット』(オプション)を搭載しています。
パワートレーンはガソリンとハイブリッド、両方を設定。基本は2Lガソリンエンジン車、+モーターのハイブリッド車の場合は”パワーアシスト機能”といった具合です。では特徴を見ていきましょう。
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/exterior.html
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/safe.html
代表グレード、”20X [2列]”&”20X HYBRID [2列]”の特徴
新型エクストレイルはベースモデルの『20X』と『20S』に『20Xハイブリッド』『20Sハイブリッド』が加わります。
上級グレードには『モードプレミア』、4WDには、よりワイルドな外観の『エクストリーマー』。
ここではお勧め車として、“20X [2列]”と”20X HYBRID [2列]” を比較します。
両車とも総排気量は直列4気筒・2.0L。
ハイブリッド車は、モーターアシストによる”マイルドハイブリッド”をSUVに採用しているのが特徴です。
2列と3列がありますが、売れているのは2列シート。
トランクスペースがしっかり確保できることが人気の要因です。
■全長×全幅×全高=4,690×1,820×1,730mm(ハイブリッド)
■全長×全幅×全高=4,690×1,820×1,740mm(NA)
“20X [2列]”4WD
・直4DOHC-1,997㏄エンジン、4WD 、レギュラーガソリン使用。
・最高出力は≪108kW(147PS)/6,000rpm≫
・最大トルクは≪207Nm(21.1kgf・m)/4400rpm≫
”20X HYBRID [2列]”4WD
■直4DOHC-1,997㏄エンジン、4WD 、レギュラーガソリン使用。
エンジン
・最高出力は≪108kW(147PS)/6,000rpm≫
・最大トルクは≪207Nm(21.1kgf・m)/4400rpm≫
モーター
・最高出力は≪30kW(41PS)≫
・最大トルクは≪160kW(16.3PS) ≫
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/exterior.html
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/performance.html
燃費比較
“20X [2列]”4WD
・カタログ燃費 → 15.6㎞/L
・実燃費 → 11.5㎞/L(e燃費より引用)
”20X HYBRID [2列]”4WD
・カタログ燃費 → 20.0㎞/L
・実燃費 → 13.34㎞/L(e燃費より引用)
■同じ2.0Lエンジン搭載で、実燃費は1.84㎞/Lの差。
カタログ値では4.4㎞/Lの差がありますが、実際にはハイブリッドとガソリンエンジンの差はカタログ値の半分以下、走り方によってはほぼ同じになります。
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/interior.html
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/safe.html
維持費比較
維持費には『車両価格(1年目)』『取得税(1年目)』『自動車税』『重量税(1年目)』『ガソリン代』を含みます。
『自賠責保険』『任意保険』は除いてあります。ガソリン代は『レギュラー:127円』、『ハイオク:135円』、『軽油105円』で計算しています。
“20X [2列]”4WD
・車両価格:2,755,080円
・取得税:55,000円
・自動車税(初年度、2年目):39,500円、39,500円
・重量税:22,500円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」110,434円
「多い人:2万km」220,869円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:2,982,514円
・2万km走行:3,092,948円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:149,934円
・2万km走行:260,368円
”20X HYBRID [2列]”4WD
・車両価格:3,098,520円
・取得税: 30,900円
・自動車税(初年度、2年目):39,500円、39,500円
・重量税:7,500円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」95,202円
「多い人:2万km」190,404円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:3,271,622円
・2万km走行:3,366,824円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:134,702円
・2万km走行:229,904円
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/interior.html
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/safe.html
まとめ
“20X [2列]”4WD(ノーマルエンジン)と”20X HYBRID [2列]”4WD(ハイブリッド)、どちらが得か?
●”20X [2列]4WD”と”20X HYBRID [2列]4WD”を比較、1年目(1万キロ走行/年)では
・2,982,514円 vs 3,271,622円 と 289,108円の差。
つまり合計額を12で割ると『ひと月2.4万円』ハイブリッドの方が多くかかります。
●2年目(1万キロ走行/年)では
149,934円 vs 134,702円 と 15,232円の差。つまり、2年走った際の差額は273,876円となります。
年間で1.5万円程度の差額にしかなりませんから、10年乗ったとしてもまだ”ノーマルエンジンの方が得ということになります。
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/grade_outline.html
実質上ガソリン車の方が得。実燃費はガソリン車に有利
ハイブリッドの静粛性を求める方以外は、3年しか乗らないならガソリン車に乗った方が得。実燃費を比較すると、
●”20X [2列]4WD”
・カタログ燃費 → 15.6㎞/L
・実燃費 → 11.5㎞/L(e燃費より引用)……カタログ燃費の73.7%
●”20X HYBRID [2列]4WD”
・カタログ燃費 → 20.0㎞/L
・実燃費 → 13.34㎞/L(e燃費より引用)……カタログ燃費の66.5%
ハイブリッド車はカタログ比で66.5%の数値。一方ガソリンは73.7%。
エクストレイルのハイブリッドモーターは、あくまでも”エンジンをアシストする”ためのもの。決してEVではありません
。中高速域でモーターによる走行もありますが、市街地で走る場合エンジン+モーターという”過給機代わり”に使われるケースが多い。
ランニングコストを考えると、ガソリン車の方がお得です!!
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/equip_luggage.html
140,400円で安全装備を買う!ハイブリッドよりもこちらを付けよう!
■ハイビームアシスト
■インテリジェント オートライトシステム(20X HYBRID、20X HYBRID エクストリーマーXは標準装備)
■ステアリングスイッチ(ナビ、クルーズコントロール、プロパイロット)
■電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド+プロパイロット+インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)
■BSW(後側方車両検知警報)
■RCTA(後退時車両検知警報)
家族と旅行、あるいは仲間と海や山へキャンプ…こういった使い方なら、クルーズコントロールやプロパイロットを付けておきましょう。
誰が運転を代わっても安全に移動できる装備が、一式で140,400円。ノーマル車なら合計で3,122,941円。
ハイブリッドの場合は3,271,622円ですから、差額で148,708円。
ガソリン代の差額は年間で15,232円しか変わりませんから、9年程度乗り続けてようやくハイブリッドとガソリン車のコストパフォーマンスがイコールになります。
と、いうことで、ハイブリッドではなくガソリン車を賢く使うのがお得ということになります。
引用:http://www2.nissan.co.jp/X-TRAIL/grade_outline.html