ホンダ・フィットは全世界で販売されるホンダのコンパクトモデル。
1.2Lから1.5Lのエンジンを搭載しますが、日本国内では1.3Lと1.5Lの2グレードに加え、1.5L+モーターのハイブリッドがラインナップ。
2017年6月29日に3世代目(FIT3)のMCとなりますが、コンパクトカー市場でどれだけ販売されるのかが注目です。
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/
代表グレード、”13G・Fパッケージ”&”HYBRID・Fパッケージ”の特徴
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/styling/design/
新型フィットは”ガソリン車”がベースモデルの『13G』(1.3L)と『15XL』、スポーツグレードの『RS』、ハイブリッドは1.5Lエンジン+モーターの『HYBRIDシリーズ』に分かれています。
各グレードともFFと4WDがあり、『RS』のみFFレイアウトです。ここではお勧め車として、“13G・Fパッケージ”と”HYBRID・Fパッケージ” を比較します(両車ともFFで比較)。
エンジンは13G=1.3L、ハイブリッドは1.5L。フィットのハイブリッドの特徴は、発進時や中速域ではモーター走行。
加速や高速ではエンジンをモーターが”アシスト”する走りです。
EVの走りとエンジンの加速力の両方を楽しめるクルマとなっています。
■全長×全幅×全高=3.955×1.695×1,525mm(FF)
■全長×全幅×全高=3.955×1.695×1,550mm(4WD)
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/interior/cabin/
“13G・Fパッケージ”(FF)
・直4DOHC-1,317㏄エンジン、FF 、レギュラーガソリン使用。
・最高出力は≪73kW[100PS]/6,000rpm≫
・最大トルクは≪119Nm[12.1kgf・m]/5,000rpm≫
”HYBRID・Fパッケージ”(FF)
■直4DOHC-1,496㏄エンジン、4WD 、レギュラーガソリン使用。
エンジン
・最高出力は≪81kW[110PS]/6,000rpm≫
・最大トルクは≪134Nm[13.7kgf・m]/5,000rpm≫
モーター
・最高出力は≪22kW[29.5PS]/1,313‐2,000≫
・最大トルクは≪ 160kW[16.3PS]/0‐1,313≫
燃費比較
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/driving/
“13G・Fパッケージ”(FF)
・カタログ燃費 → 24.6km/L
・実燃費 → 17.69km/L(e燃費より引用)
”HYBRID・Fパッケージ”(FF)
・カタログ燃費 → 33.6km/L
・実燃費 → 23.08km/L(e燃費より引用)
■カタログ値では9㎞/Lの差がありますが、実際にはハイブリッドとガソリンエンジンの差は5.39km/L、走り方によってはほぼ同じになります。
車両価格は1,425,000円(13G・Fパケ)1,796,000円(ハイブリッド・Fパケ)で371,000円差です。
維持費比較
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/interior/design/
維持費には『車両価格(1年目)』『取得税(1年目)』『自動車税』『重量税(1年目)』『ガソリン代』を含みます。
『自賠責保険』『任意保険』は除いてあります。
ガソリン代は『レギュラー:127円』、『ハイオク:135円』、『軽油105円』で計算しています。
“13G・Fパッケージ”(FF)
・車両価格:1,425,000円
・取得税:約28,500円
・自動車税(初年度、2年目):34,500円、34,500円
・重量税:16,800円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」71,791円
「多い人:2万km」143,583円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:1,576,591円
・2万km走行:1,648,382円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:106,291円
・2万km走行:178,082円
”HYBRID・Fパッケージ”(FF)
・車両価格:1,796,000円
・取得税:0円
・自動車税(初年度、2年目):約9,000円、34,500円
・重量税:0円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」55,025円
「多い人:2万km」110,051円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:1,860,025円
・2万km走行:1,915,050円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:89,525円
・2万km走行:144,550円
……2年目のコスト差は1万キロ走行で、ガソリン車(13G・Fパケ)がハイブリッド(Fパケ)よりも年間16,766円多く払う。
毎月1,400円弱の金額。
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/active-safety/
まとめ
“13G・Fパッケージ”(FF)(ノーマルエンジン)と”HYBRID・Fパッケージ”(FF)(ハイブリッド)、どちらが得か?
●”13G・Fパッケージ”(FF)と”HYBRID・Fパッケージ”(FF)を比較、1年目(1万キロ走行/年)では
・1,576,591円 vs 1,860,025円 と 283,434円の差。つまり合計額を12で割ると『ひと月2.4万円』ハイブリッドの方が多くかかります。
……おなじ”Fパッケージ”ですが、普段使いで乗るならばガソリン車の13G・Fパケで十分です。
もし、ハイブリッドFの予算が払えるならば、13G・Lパッケージがお勧めでしょう。
1年目のコストは車両価格も入れて1,713,591円。
ハイブリッドF・パケよりも146,434円安い。
注目点は“あんしんパッケージ”が付いていること。
ハイブリッドF・パケは”あんしんパッケージ”はありません。
軽自動車にもカメラアイがある時代。ハイブリッドより”あんしんパッケージ”を付けよう
引用:http://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/active-safety/
コンパクトカーはもともと燃費が良い。フィットの場合はガソリン車なら17㎞/Lは走ります。
2WD車なら32Lのタンク容量で、満タンで544㎞走る計算です。
これは東京から京都までの距離に匹敵します。
もしハイブリッドFパケにするならば、1年目のコストパフォーマンスは無視すること。
下取り車の価格が良い場合は別として、3年後5年後を考えるとあんしんパッケージの付いている方が”高く売れる”可能性が高いでしょう。
あんしんパッケージは…「シティブレーキアクティブシステム」(カメラアイ)、「前席用i-サイドエアバッグシステム」「サイドカーテンエアバッグシステム」がパッケージとなっているもの。
ハイブリッド車を買うならば、”Lパッケージ”を買うのが正解。
↑軽自動車のスズキ・ワゴンR(FZ・1,409,400円)でも単眼カメラとレーザーで危険防止の対策が手に入る。
安全性能をまず考えてクルマを買うべき時代です!
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/wagonr/safety/
結論!走りにこだわらなければ、ガソリン車で十分
ガソリン車はCVT、ハイブリッドはATという違いはありますが、基本的にハイブリッドはEV走行+エンジンというスタンス。
静粛性や高速道でのモーターアシストを期待するなら、ハイブリッドも良いでしょう。
ですが、本当に走りを楽しみたいならガソリン車の”RS”が用意されています。
安全性能などを加味すると、ガソリン車Fパッケージ>ハイブリッドFパッケージ。
そしてガソリン車Lパッケージ>ハイブリッドLパッケージとお得です。
無理をしてハイブリッド車の支払いに充てるより、より装備を充実させてガソリン車を買う方がお勧めです!