新型カローラフィールダーハイブリッドは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型カローラフィールダーハイブリッドの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
トヨタ・カローラといえばだれでもそのスタイルは思い浮かぶことでしょう。
そのカローラのステーションワゴンモデル「カローラフィールダー」にハイブリッド車が登場しました。
アウトドア好きの方だけでなく、室内の広さや荷物をたくさん積めるなど日常の使い方で用途に広いステーションワゴンのハイブリッドカー、その乗り心地や走りはどうでしょう。
トヨタ・カローラフィールダーハイブリッドの試乗レポートを紹介します。
クルマ選びの参考にどうぞ。
引用:http://toyota.jp/corollafielder/grade/grade2/
カローラフィールダーハイブリッドとは
トヨタ車初となるレーザーレーダーとカメラを組み合わせて、高い認識性能と信頼性を両立した車種です。
「Toyota Safety Sence C」を一部のグレードを除いた全グレードに標準装備しました。
あわせてシフト操作時における急発進を抑制するドライブスタートコントロールや緊急ブレーキシグナルを全車標準装備として安全面での強化が図られました。
メカニズムは、エンジンとモーター、燃料タンクとバッテリー容量と配置、ゲート式フロアシフトなどアクアとほぼ同じものが採用されています。
ただし、メーターパネルはアクアなどのデジタル式スピードメーターに対して、タコメーター付きのアナログ式スピードメーターが用いられました。
特にタコメーターはレクサスブランドを除くTHS直系のハイブリッドカーとして搭載されるのは史上初の試みとなっています。
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
外観ではカローラシリーズ専用のNCVエンブレムにシナジーブルーが施されました。
専用フロントグリルとすることで非ハイブリッド車との差別化。
ボディカラーも非はブリッド車と同一のラインナップに加え、ハイブリッド専用色として「ホワイトパールクリスタルシャイン(オプション)」と新色の「ライトブルーメタリック」が用意されています。
トヨタ 新型カローラフィールダーハイブリッド試乗レポート
引用:http://toyota.jp/corollaaxio/gallery/
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
現行の11代目カローラは2012年5月発売開始されましたが、その時点でハイブリッド車の検討が表明されていました。
現行カローラは国内向け専用モデルで、新たにヴィッツ系プラットフォームが採用されています。
同じヴィッツ系プラットフォームを採用したハイブリッド専用車としてアクアがあり、そのままアクア用ハイブリッドシステムを採用する形でカローラハイブリッドが誕生することとなりました。
アクアは2013年9月に発表されたホンダ・新型フィットハイブリッドに抜かれるまで、世界最高燃費35.4km/Lを達成したハイブリッド車でした。
そのハイブリッドシステムを採用したカローラのハイブリッド車はアクシオ、フィールダーともに33.8km/Lの燃費となっています。
これはアクアが1100kg弱の車両重量に対して、カローラは1200kg台の車両重量のため、その重さの違いが影響しているものと思われます。
ただし、アクアには劣るものの、プリウスの30.4km/Lを上回る数値であり、充分優れた低燃費であることは間違いのないところでしょう。
今回の試乗は、カローラ・アクシオとフィールダーの両方となりました。
フィールダーの方が若干車重が重いのですが、フィールダーには一人乗り、アクシオには二人乗りで試したため、アクシオの方がやや重い位での試乗となっています。
フィールダーもアクシオもとてもよく走る車です。
プリウスの走りがいかにもハイブリッド車らしい感覚に対して、カローラハイブリッドはもう少しダイレクト感のある走りとなっています。
ワインディングロードに見立てた首都高でも、クルマの間をすいすいと縫っていくような走りを普通に感じることができます。
それでいて、燃費は非常に良いと感じます。少し元気よく走らせても、確実に20.0km/L以上となる感じがします。
燃費を良くするには、エコモードやEVモードで、なるべくモーターで走るようにするのがいいようです。
EVモードでの走行には限界があるので普通はエコモードでの走行を選択することになります。
一般道では、発進したら早めに走りたい速度に持っていき、その後は軽くアクセルペダルに足を乗せるくらいの感じで淡々と走らせるとかなりの領域をEV走行でカバーできます。
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
カローラハイブリッドに乗って感じたのは、走りの質感が高いということです。ガソリン車に対して、吸音材の追加や高遮音性ガラスの採用などによって静粛性が高くなっています。
いかにもハイブリッド車らしい静かで快適な走りが可能となっており、これが走りの質感を高めているのです。
乗り心地や操縦安定性は満足できるレベルに達しています。
もともとカローラはアクアに比べて、静かで乗り心地にも優れたクルマです。
ハイブリッド化によって、重量バランスや重心が良い方向に向かっているほか、重量が増えたことに対応したサスペンションのチューニングが行われたことで、走りのバランスがさらに高まった印象でした。
アクアで感じる振動や騒音を感じさせることがなく、プリウスに乗って感じる乗り心地の硬さを感じることもなく。
アクアとプリウスの標準車と比較すると、カローラハイブリッドの乗り心地と操縦安定性が優れている印象を持ちました。
価格はアクアに比べると相当に高く、プリウスよりは安いものの、案外価格差は小さいものでした。
したがって、プリウスはあまりにも多く走っているので、プリウスではないハイブリッド車をという人には、カローラ・ハイブリッドはおすすめです。
国民車カローラを購入するなら、値引きも勝ち取ってお得に購入したいものですね。
新型カローラフィールダーハイブリッドの値引きの方法については、
「新型カローラフィールダーハイブリッド 値引き術!」で詳しく解説しています。
トヨタ・カローラ・フィールダーハイブリッドGエアロツアラー
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
今回メインで試乗したのはワゴンの「カローラフィールダー」のハイブリッドモデルです。
エアロツアラーはいわば昔のスポーツモデル風の仕立てとなっていますが、パワートレインやシャシーが特別スポーティとなっているわけではありません。
今回は短時間での試乗に限られましたが、いい意味で「可もなく不可もない」のは、いかにもカローラらしいものと感じました。
今回のようにオプションの16インチタイヤ仕様ですと、もともと俊敏な操縦性に対して、パワーステアリングアシストが強すぎる感じです。
が、取り立てて不満というわけではありませんでした。
ハイブリッドのため静粛性にも不足はなく、電気走行時のミシュラン・エナジーセイバーのロードノイズも許容範囲内でした。
また、新開発の1.5ℓも試してみましたが、トータルの動力性能や軽快さではハイブリッドに優る部分も多く、好印象を受けました。
1.5ℓとハイブリッドの価格差は、燃費差を考慮すると、一般的なマイカー用途ではもとを取るのには大変だと思われます。
カローラは現行モデルから、Bセグメントのプラットフォームをベースとした国内専用車となりました。
これまでのデザインはそうした取り回しやコンパクトさを前面に押し出すことを念頭に置いたものでしたが、やはり「物足りない」という声が多かったようです。
新しいフロントデザインはボンネットからフェンダー、グリル、バンパーまで見直されました。
全体のまとまりはセダンよりワゴンの方が良好と思えるのは、新顔のデザインがフィールダー先行で進められたことに無関係ではないと思われます。
カローラで感心するのは「この装備はないのか?」と思うものが、ほぼもれなく用意されているところにあります。
ハイブリッドのみにオプションで用意されるシートヒーターなども、見事にユーザー心理を読み切った結果だと思われます。
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
フィールダーと競合するのはホンダの新型シャトルとなりそうです。フィットやグレイスから推察するには、高速域での安定性はホンダに分がありそうです。
が、カローラの走りは大きく見劣りするはずはなく、見切りの良さで、日常での使い勝手にストレスがないのがカローラの美点のひとつです。
さらにパワートレインやグレード、装備の選択肢ではライバルはカローラには及びません。
さらに事前察知安全性は現時点ではカローラが圧勝しており、各部の仕立ての巧妙さや痒いところに手の届くような装備や使い勝手の良さがカローラの大きな魅力となっています。
■トヨタ・カローラ・フィールダー・ハイブリッドGエアロツアラー
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
価格
2,373,055円
燃費
33.8km/L
車両重量
1180kg
エンジン
直列4気筒1496cc+モーター
エンジン最高出力
74ps/4800rpm
エンジン最大トルク
11.3kg・m/3600~4400rpm
モーター最高出力
61ps
モーター最大トルク
17.2kg・m
ギアボックス
電気式無段変速機
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おわりに
引用:http://toyota.jp/corollafielder/
新型カローラ・フィールダー・ハイブリッドは、大きく進化したフロントマスクとカローラの持つデビュー当初から積み上げてきたキャラクターで、多くのカローラユーザーの支持を受け、ハイブリッドカーとなりました。
同じクラスのライバル車を大きく引き離す低燃費と装備の豊富さは、選ぶ楽しさやドキドキ感を存分に味わさせてくれます。
そして、その走りのポテンシャルは「走ることの楽しさ」を存分に味わうことのできるものとなっています。
街中でも大自然の中でも大きく存在感を示してくれるのは、このクルマだと思わせてしまうほどの出来のよさでした。
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