新型BMW 1シリーズは試乗レポートが数多く寄せられています。
こちらでは新型BMW 1シリーズの試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。
目次
FFからFRになった意味
BMWが、FRに固執する理由は《ハンドリング》と《車両の重量バランス》です。
初代1シリーズはBMWのエントリーカーにもかかわらず、デザインが悪く中途半端でした。ライバルに比べて後席面積は狭く、トランクに積めるバッグの数も限られます。
今回の第三世代1シリーズは、反応のいいハンドリングと重量バランスを捨ててまでFFに移行。乗って狭い印象を払拭させるためです。
これはBMWではない。118dに期待したい
引用:https://www.autoexpress.co.uk/bmw/1-series/107453/new-bmw-1-series-2019-review-pictures#1
BMWの開発陣は、たとえFRがFFになったとしても、伝統的な走りは変わらないと説明。ただ、ファンはそう思ってはいません。そこで、BMWは118dを強く勧めています。
118dに乗った感想ですが、ハンドリングは自然な反応を示し、エンジンの吹き上がりもやはりアクセルワークに忠実です。車重バランスを感じるようなワインディングでも、これがFFだとは思えないほど。
非常に洗練された走りになっています。
足元のスペースが広がった。これもFFならでは
引用:https://www.autoexpress.co.uk/bmw/1-series/107453/new-bmw-1-series-2019-review-pictures#1
新型1シリーズは、後席のスペースでは冬靴(ブーツ)長さ分スペースを広がり、ひじを自然に置いたままリラックスできます。
前席もほんのわずかスペースが広がりました。
全長は《-5mm》とVWポロと同格となり、幅は逆に《+34mm》、全高は《+13mm》。肥大化した印象は拭えませんが、スポーティなイメージのデザインと、広大なキドニーグリル、3シリーズに影響を受けたリアランプなど、BMWそのものを出しています。
ターボディーゼルは2L、353万円より
↓デジタル化されたメーター類、8.8インチのマルチディスプレイは”お約束”だ。
引用:https://www.autoexpress.co.uk/bmw/1-series/107453/new-bmw-1-series-2019-review-pictures#1
引用:https://www.autoscout24.ch/de/c/d/information/bmw-1er-im-test-auch-mit-frontantrieb-vorne-dabei?a=26547#&gid=1&pid=9
1シリーズ期待のグレード、マルチステージターボディーゼルは4気筒の2L。トルク重視のエンジンです。
価格は26,640ポンド(約352.9万円)から、6速MTと8速ATの2グレードです。旧型よりも15kg軽量化されており、ダッシュボードのレザーがインテリアの高級感を高めているM Sportは価格的にもお得でしょう。
1シリーズディーゼルは、M135のAWDがフラッグシップで、トリムもシートも素晴らしい。
問題は、後席ヘッドクリアランス
これだけ進化したのに、我慢できないのが後席のヘッドクリアランスの少なさです。180cm超の身長の持ち主なら、ロングドライブには耐えられない寸法で、ゴルフを買った方が絶対にいいでしょう。
そのほかの点では、高品質と値ごろ感、経済的な走り(ディーゼル)で、ベストハッチバックです。
レースを楽しむクルマではないが、全ては慣れていくだろう
引用:https://www.autoscout24.ch/de/c/d/information/bmw-1er-im-test-auch-mit-frontantrieb-vorne-dabei?a=26547#&gid=1&pid=2
結論から言えば、FRがFFに変わったことはショッキングだが、毎日の生活で走ることを考えれば、全てが完璧に備わっていて素晴らしいドライビングを提供してくれるクルマになっている。
言い訳になるが、重量とガソリンの消費を伴うFRの時代は過ぎつつあるし、2シリーズのアクティブツアラーでさえFFをラインナップしている。
コックピットはデジタルに移行しているし、Siriの音声アシスタントに名前を登録しないと停止しない。もちろん、まだまだこの分野の使い勝手は完璧とは言いがたいが。
引用:https://www.autoscout24.ch/de/c/d/information/bmw-1er-im-test-auch-mit-frontantrieb-vorne-dabei?a=26547#&gid=1&pid=12
M135iは強力なパワーと乱暴なサウンドが特徴。だが、思ったほどワイルドではない。意外に静かな走りだ。
FRのアンダーステアがないかわりに、エレクトロニクスによって前後の偏りをうまく作り出しているのがわかる。
デザインが筋肉質となり、巨大化した2つの腎臓(キドニーグリル)には慣れていくしかない。これは好き嫌いの問題だろう。
FR最後のディーゼルはやはりいい
引用:https://www.autoexpress.co.uk/bmw/1-series/107453/new-bmw-1-series-2019-review-pictures#1
↑新型と↓旧型のサイドビュー。FFとFRではこれだけノーズ長さとキャビン面積が変わってくる。
引用:https://motor-fan.jp/article/10009772
《モーターファン》から引用。ディーゼルの加速感とFRの相性の良さで、人気のあるモデル、118d。その”最後”の試乗記を掲載します。
ディーゼルの良さは?
熟成が進んだクリーンディーゼルは、エンジン屋のBMWらしく、滑らかな回転フィールを見せ、ノイズもだいぶ抑えられている。これなら、同乗者もディーゼルと気が付かないだろう。
しかし、BMWのクリーンディーゼルの魅力は、それだけじゃない。見せ場は、高速料金所や合流時などの強い加速が求められるシーンだ。
レスポンスの良さと低回転でのトルクの大きさが、スポーツカー顔負けの俊敏さを見せてくれる。スリッピーな路面状況だとコンフォートタイヤでは、ホイールスピンが発生することもあるほど。
もちろんESPが備わるが、状況によっては的確なアクセルワークが求められるのだ。ただクルマからのインフォメーションは、優れるので不安さはない。このように、スポーティなキャラクターもしっかりと顔を見せてくれるのだ。
↓デジタルメーターにはない”クルマとの会話”が楽しめる、伝統的な2眼メーター。
引用:https://motor-fan.jp/article/10011354
また昨今のBMWのデジタル化から失われつつある大きなアナログ2眼式のメーターも、見やすいだけでなく、クルマとの対話感を高めてくれる良いアクセントである。ステアリングの握りも細いので、誰でも操作し易い点も忘れてはならないところだ。
3気筒の118iは、日常でも使い切れるパワーと振動の少なさ、そして鼻先の軽さからくるシャープなハンドリングにある。
その美徳は、同じ3気筒を積む従来型の318iよりも上だ。ただオールマイティさとパワーを求めるなら、黙って118dだ。
まとめ
引用:https://www.autoscout24.ch/de/c/d/information/bmw-1er-im-test-auch-mit-frontantrieb-vorne-dabei?a=26547#&gid=1&pid=6
新型BMW 1シリーズの試乗レポートをご紹介しました。イギリスとドイツのサイトからの引用ですが、FF化については少々渋い書き方がドイツ。
イギリスサイトでは、ディーゼルグレードを激賞していますが、日本導入となれば試乗したいですね!