2016年の新型メルセデス・ベンツ Sクラスの色・カラー情報が公開されています。
こちらでは2016年の新型メルセデス・ベンツ Sクラスの色・カラーに何色があるか、そして人気のカラーはどれかについて紹介しています。
メルセデス・ベンツのSクラスは、セダン、クーペ、カブリオレの3グレードのほか、AMGなどのチューニングメーカーグレードが存在します。
カラーは9種類。どちらかといえば、Sクラスはエクステリアは派手なグリルに対して色味はほとんど主張せず、あくまでもインテリアカラーに主眼を置いて設定されているようです。
先進的な横長のモニターパネルと、キーを差し込む昔からのスタイルがSクラスらしい、と言えるでしょう。
目次
スタンドックスの塗料でも、一番渋い色しか使わないSクラス
引用:http://carbonoctane.com/wp-content/uploads/2015/10/Mercedes-S600-Maybach-1-feature-1024×683.jpg
Sクラスの塗装は9種類ですが、ホワイト以外は特別色でもなんでもありません。
aアンスラサイトブルー、オブシディアンブラックとも、見る人によっては黒一色にしか見えません。
ですが、Sクラスが数台集まってくる場所では、はっきりとしたいろの違いが見て取れます。
理由は、ウインドウモールにメッキを採用していること、センターグリルのモール幅が上下左右の幅を微妙に変えていることから、ボディー色が沈んだ色にすることを意図しているわけです。
Sクラスばかりが集合するような(例えば、ボンのCDU本部=ドイツの2大政党のひとつ)場所では、Sクラスが数十台も待機しますが、色は全てありきたりのブラックではありません。
ですが、このメッキが浮き出るような形状にしているため、鈍い色にするのが良かったのでしょう。
2世代前のSクラスではグリーン系がありましたが、なぜか省かれています。
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ロールスロイスの華やかさは、南ドイツの趣味性
引用:http://img.caricos.com/2016_mercedes-maybach_pullman_21.jpg
BMWの傘下に入っているロールスロイス。その中でも、ゴーストはあまりにもワインレッドが似合うのをご存知でしょうか?
引用:http://www.rolls-roycemotorcars-nicole.com/product/ghost.html
引用:http://www.cornesmotor.com/rolls-royce/detail/phantom-coupe.html
ゴーストにしても、スカイブルーのファントムにしても。
これだけインパクトのある発色はさすがロールスロイス、というモダンさでしょう。
ですが、よくボディーを見ていただきたいのは、その形状です。
Sクラスがサイドパネルに複雑なラインを2本入れているのに対し、ファントムもゴーストもボディーはストンと垂直に落とした、オーソドックスな箱型なのです。
ダイムラーとBMWは強いライバル関係にありますが、オーストリアに面しているバイエルン州はドイツで最も南であり、同じドイツでも温暖で庭の木々も華やか。
BMWはロールスロイスをいかにおしゃれに飾ろうか、と考え突いた答えがこのボディー色だったといえるでしょう。
北ドイツのダイムラー。一年の半分は曇天の中で、デザインもカラーも影響された
引用:http://2.bp.blogspot.com/-uXQpslW6OXw/Uo-wmJAF_7I/AAAAAAAAE_o/A2SxSpegwmM/s1600/Mercedes-Benz-S65_AMG_2014_1.jpg
引用:http://www.auto-power-girl.com/high-resolution-wallpapers/2014-mercedes-benz-s-class-uk-price/2014-mercedes-benz-s-class-uk-price-8.jpg
引用:http://www.automobilesreview.com/gallery/2014-mercedes-benz-s-class/2014-mercedes-benz-s-class-01.jpg
1990年のドイツ再統一まで、西ドイツ人はメルセデスの中古車を修理しては乗り継いでいました。
当時のSクラスは大きなボディーではありましたが、若者が乗るべき車ではない、という風潮が西ドイツにはしっかりとあったのです。
ですが、1990年以降ドイツは多民族国家になり、ダイムラー自体もAクラスやBクラスを開発することで、ようやく排ガス規制の枠をクリアしていきます。
Sクラスは中東やアジアの新興国、あるいはロシアへの輸出品となりましたが、二重価格で収益をもたらします。
Sクラスで唯一の特別塗装色は、ホワイト。欧州の環境問題は日本の比ではなく、排ガスが蔓延しています。
特に東独がEUに傘下することで、産業化は発達し、電気・ガスのインフラが爆発的に伸びました。
その影響で、乗用車の塗装は酸性雨にさらされるようになります。
塗装色が少ない理由の一つは、見た目にも頑丈な剛性を訴求するために、敢えてカラフルな車を出せない、ダイムラーの苦渋さも伺えます。
引用:https://i.wheelsage.org/pictures/a/amg/mercedes-benz/s_63_uk-spec/mercedes-benz_s_63_amg_uk-spec_9.jpeg
インテリアデザインは、むしろ非常に古典的だ
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引用:http://www.cornesmotor.com/rolls-royce/detail/phantom-coupe.html
引用:http://toyota.jp/pages/contents/century/002_p_010/image/top/carlineup_century_top_12a_pc.png
上から、
○メルセデス-ベンツ Sクラス
○ロールスロイス・ファントム
○トヨタ・センチュリー
共通点を見てお判りでしょうか?インパネ形状がドライバーにも助手席乗員にも垂直に立っています。
視界はフラットに近く、Sクラスがモニター画面の拡大で若干盛り上がっている程度ですが、ファントムもセンチュリーも水平線を見るように穏やかなラインになっています。
この何の変哲もない形状こそが、実は乗用車の基本であって、変えることができない究極の姿です。
Sクラスに乗る、ということは飽きの来ないデザインの車に乗る、ということもいえます。
ボディーカラーはホワイトかブラックか、あるいはその中間か、という程度ですが、存在感を表すにはカラフルな色彩は不要、ということなのでしょう。
引用:http://www.inautonews.com/wp-content/uploads/2014/10/mercedes-benz-s-class-coupe-united-states-2.jpg
引用:http://cdn2.evo.co.uk/sites/evo/files/styles/gallery_adv/public/images/dir_1125/car_photo_562522.jpg?itok=Y341TC-K
引用:http://images.honestjohn.co.uk/imagecache/file/width/640/media/3357675/Mercedes%20S-Class%20(6).jpg