新型GT-Rの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは新型GT-Rの納車に関するブログのデータをまとめています。
GT-Rを購入したオーナーに尋ねる際、決まって思うのは《以前乗っていたのはなんだったのか?》ということでしょう。
GT-Rを乗り継いできた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、このパワーと迫力のあるボディを乗りこなすには、20代では早すぎるかもしれません。
ライトウェイトスポーツカーをしっかりと慣らしてこないと、このパワーの活かし方がわからないのではないでしょうか?
ここでは、日産関係者の話を引用しながら、GT-Rの真実を述べていきましょう。
納車されたばかりのGT-R。塗装の注意は
引用:http://www.gran-turismo.com/images/c/i14K5cCMq8IQdz.jpg
どうしても参考にしたいのは《Car Watch》。
デジカメやモバイルにめっきり強いWebマガジンですが、Car WatchのGT-R特集は保存版と言えましょう。
ぜひここで引用させていただきたく、編集させていただきました。
■元日産GT-R開発責任者、水野和敏氏のアドバイス
水野氏:やるならば半年くらいは寝かせた方がいいと思います。
納車直後にやるならば、塗装に優しいガルバナ系のコートに留めておくべき。
ラインオフした新車の塗装は半年くらいは“生きている”と思った方がいい。
塗装が動くんですよ。
塗装が落ち着く前、納車直後なんかに硬いガラス系のボディーコートを行うと、そのボディーコートが割れて細かい傷のようなものが出てくることがあります。
……塗装が動く、これはなかなか聞かれない言葉。
スクラッチシールドとは関係ないようですが、こんなたとえがあります。
「オーストリアの《ベーゼンドルファー》という超有名なピアノメーカーがある。
2008年にヤマハが買収したが、それまではオーストリア国が経営難のところを救済するため、国営にしたほどの会社だ。
品質は世界一で、スタインウェイの10分の1の生産量しかない。ヤマハの1万分の1だ。
この会社は木材と鉄のフレームを3年間野ざらしにしておく。
3年間12もの季節のなかで放っておかれる。
その後、ようやくピアノの原料として活用される。
そうやって組み立てられたピアノの塗装は、非常に美しく、音にも反映される」
……これは塗装ひとつで音が変わる、という世界唯一の哲学を貫いているピアノメーカーの至言だ。
ちなみにスタインウェイは艶消しと艶有りの両方が販売されている(編集部編)
水野氏:納車直後のR35 GT-Rのボディーを保護するならば、純正の「インドアボディカバー」をオススメします。
値段がボディーカバーにしては高いですけどね(笑)。
ただ、あれも私がこだわりを持って開発した製品なので、品質は保証します。
引用:http://webcg.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/-/img_27ebb586daa8c8f4e9b5a578cbe9f09084102.jpg
水野氏によれば《組み上がったボディーは防錆処理とともに下地処理がなされるが、同時に飛び石が当たったときの緩衝役割を果たす耐チッピング層も形成される。
その上にボディーカラーが塗装され、さらにその上にクリア塗装が施される。
ここで塗装ブースから一旦出され、さらに手磨きのバフ掛けが行われるとともに、クリアカラーコートが適用される。
そして黒(メテオフレークブラックパール)だけは、その上から耐チッピング層(スクラッチシールド層)を形成させる塗装工程が行われる。
たとえソリッドカラーであっても、R35 GT-Rのボディーに映り込んだ鏡像情景が、2重レンズ効果ともいうべき独特の味わいを見せるのは、この多層クリアコート効果によるもの》という。
引用:http://i.ytimg.com/vi/3js0lTChuzQ/maxresdefault.jpg
《ホイールも同様です。
一般的なホイールはどんな高級品でも大抵は下地処理、カラーペイント、クリアコーティングの3層塗装ですが、R35 GT-Rのホイールはクリアコーティングのところが3層コーティングとした全5層塗装なんです。
下地処理、カラー塗装までは同じですが、その上にまずグレー・カラーを混合させたクリアを吹き、その上にさらにブラック・カラーを混合させたクリアを吹きます。
そこからさらに仕上げのコーティングを施工します。
この3層のクリアコーティングの部分はそれぞれ厚みが異なり、屈折率が違ってくるため、微妙な色あいやハイライトを生むんです。
ディーラーオプションの「ハイパーチタンカラーコート」版のホイールも同様です。
こんなことやっているのはR35 GT-Rだけでしょうけどね》
スポーツカーとスーパーカーの違い
引用:http://shop-bimmer2005.ocnk.net/data/shop-bimmer2005/product/20160413_cc549f.jpg
水野氏:日産在籍時代、私はさまざまな自動車ジャーナリストにGT-Rの試乗会に参加していただきましたが、取得したデータを見る限り、ちゃんと乗りこなせていたのは中谷明彦氏くらいでした(笑)。
それ以外の方達はほとんどGT-Rの性能を引き出せていなかった。
自動車ジャーナリストですらそうなんですから、多くのお客様達もそうかもしれません。
ただ、乗りこなせないことがわるいことではないんですよ。
「スポーツカー」と「スーパーカー」の違いって分かりますか。
ユーザーが身の丈で楽しみ、自分の力量の範囲内で楽しむのがスポーツカーです。
これに対しユーザー自身の力量を遙かに超えた性能を体感することの悦び、それを所有することに感動するための存在が、スーパーカーなんです。
……けだし名言でしょう。納車されたときに初めて目にする実車。
それがGT-Rです。
カタログでしかわからないクルマ、それを注文して時を過ごす。
やがて届いたときの感動こそ、スーパーカーの大きさ。
引用:http://socom.yokohama/wp-content/uploads/2015/08/a36.jpg
引用:http://cdn1.evo.co.uk/sites/evo/files/styles/gallery_adv/public/images/dir_1145/car_photo_572713.jpg?itok=wCwCvmJ5
引用:http://s1.cdn.autoevolution.com/images/news/gallery/nissan-gt-r-track-pack-special-edition-arrives-in-the-uk-photo-gallery_5.jpg
GT-Rがなぜすごいのか?それは開発の裏に隠されていた
引用:http://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/030/596/687/4fe6fa208b.jpg?ct=860fbeb8f033
水野氏:2007年のR35 GT-R発表時、私は「GT-Rは300km/hで隣の席の人と会話することができる」ことをコンセプトにこの車を開発したと言いました。
すると、ある自動車ジャーナリストが「そんな場所が世界中のどこに、ましてや日本国内にどれくらいあるんだ」と鼻で笑ったんです。
でも、私はそれを実現するために、刑務所に入る覚悟でこの車の開発に取り組んでいたことは知っておいていただきたいですね。
…中近東地域の王族の間ではR35 GT-Rの人気が高い。
それは、悪条件の道路であっても安全な超高速クルージングが楽しめるから。
あまり知られていませんが、R35 GT-Rはその開発に際しては、こうした地域での走破テストも行っていました。
もしyoutubeでご覧になるなら、中東と思しき映像を探してみてください。
GT-Rがこんなところを疾走している…本当なんです。
欧州メーカーでさえ行わない徹底したテストを、日産だけが砂塵まみれになって行ったのです。
引用:http://images.cdn.autocar.co.uk/sites/autocar.co.uk/files/styles/gallery_slide/public/nissan-gtr-track-0001.jpg?itok=rfZjyOLE
水野氏:中近東の王族の人は、そのクルマが300km/hで走れるとなったら、エンジンかけてすぐに300km/hで走ろうとするし、実際走っちゃうんです(笑)。
しかし、砂漠の中の舗装道での高速テストなんてのは、日産社員のテストドライバーに任せるわけにはいかないんです。
なぜならば、万が一のことがあったら大変なことになるからです。
そこで、そうしたテストは私自身が行いました。
砂嵐の中でのエアコンのテストもね(笑)。
要するに、私はGT-Rの開発に際して命をかける覚悟があったということです。
引用:http://images.clickedit.co.uk/6527/64638911.jpg
GT-Rを様々な角度から見た場合、それが純粋に「かっこいい」と感じる人はそう多くはないかもしれません。
ですが、少なくともハコスカを知っている世代、ケンメリやジャパン、ニューマンを操った世代なら、GT-Rは素晴らしい日産車だと確信するでしょう。
もちろん、ドメスティックモデルではないGT-Rは、完全にスカイラインGT-Rとは別物です。
でも、絶対に最速でなければならない…それがGT-R。
それだけで、胸が高まるのが自然、というものなのです。
引用:http://www.iflcars.co.uk/wp-content/uploads/2016/06/embargoed-until-52716-7amet-2017-gt-r-nismo-10-2.jpg
値引きして買うような車ではないかもしれませんが、これだけの性能を活かすオプションにもお金をかけたいところですので、本体価格から値引いてもらい、そちらに回したいですね。
新型GT-Rの値引きの方法については、
ぜひ参考に、少しでもお得にGT-Rを購入して下さい。