新型プリウスの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは新型プリウスの納車に関するブログのデータをまとめています。
新型プリウスの納車にかかる期間
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/40583#image-14
新型プリウスの納車までにかかる期間(納期)ですが、2019年9月現在は約2カ月半~3カ月です。
トヨタは公式サイトで新型プリウスの「工場出荷時期目処」を2~3カ月と公表しています。
引用:https://toyota.jp/prius/index_a.html
これはあくまでもディーラーで新型プリウスを注文してからメーカーの工場で生産・出荷を受けるまでの期間です。
新車はその後、全国の納車整備センターやディーラーでオプション装備の装着等の整備、登録作業などを経て最終的に納車されます。つまり工場を出荷されてからプラス2週間程度の期間が必要になります。
プリウスはトヨタのラインナップの中でも屈指の人気モデルのため、登場直後は半年近い納期がかかった時期もありましたが、今はだいぶ落ち着いてきています。
一般的に新車の納期は約3カ月程度といわれていますので、新型プリウスの納期はあくまでも標準的だといえそうです。
新型プリウスは人気グレードの方が早く納車される?
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20190129-20104811-carview/photo/8/#contents
新車の納期を語る上で、新型プリウスに限らず「人気グレードの方が納車が早い」という話が都市伝説的に囁かれることがありますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。
答えは「恐らく本当」です。
その理由は「見込み生産」というキーワードにあります。
新車は「注文を受けてから生産する」のが原則とされており、メーカーもディーラーも、そしてお客さんもその前提でいますが、実際のところはやや事情は異なります。
実際は各メーカー共「この車種のこのグレード、このボディカラーは年間〇台、月に○台くらい売れるだろう」という「見込み」を元に生産計画を立て、ある程度生産を進めています。これを見込み生産と呼びます。
引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius/special-322673/photo/0017.html
注文に合わせて工場を稼働していたのでは、メーカーにとってはさまざまな無駄が生じることがあります。例えば注文がたくさん入ることを見越して人を多く用意していたら実際には注文がそれほど入らず、人が余ってしまう(=人件費だけ余計にかかる)、といった具合です。
見込み生産はできるだけ無駄を少なくする、という意味でも、生産のイニシアチブをメーカーが握った方が良い、という考え方でしょう。
ただしすべての車種が見込み生産をされている、というわけではありません。見込み生産をするのは年間を通じてある程度の販売台数が期待できる車種のみです。
要するにあまり売れていない車種はあらかじめ作って待っていても売れ残ってしまう可能性があるため、注文が入ってから生産を行います。これを見込み生産に対して「受注生産」と呼びます。
見込み生産をする上では、当然人気のあるグレード、人気のあるボディカラーのものをより多く生産します。メーカーオプションも人気のあるものを装備したものをより多く生産します。
つまり冒頭の「人気グレードの方が納車が早い」というのは、正確には「見込み生産が行われている車種であれば恐らく本当」ということになります。
新型プリウスがどうか、というと、人気を考えれば恐らく見込み生産はされているだろうと考えられます。
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20190129-20104811-carview/photo/26/#contents
人気グレードについてトヨタから公式の発表はありませんが、複数のディーラーの営業マンの話や中古車市場の在庫の様子から判断すると恐らくS、もしくはS”ツーリングセレクション”だと思われます。
人気のボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン、スーパーホワイトⅡの2つです。
ということはS、もしくはS”ツーリングセレクション”のホワイトパールクリスタルシャイン、スーパーホワイトⅡあたりであればたくさんの台数が見込み生産をされる(されている)ため、他のグレード、ボディカラーに比べると比較的納期が早い、ということになります。
なお少し前述しましたが、メーカーオプションは工場で生産される時に装着されるため、人気のあるメーカーオプションを装着したものはたくさん生産されるはずです。逆に言えば人気のないメーカーオプションを装着したものは生産台数が少なくなると思います。
例えば「チルト&スライド電動ムーンルーフ」はあまり人気がないオプションだと思いますが、仮にSのホワイトパールクリスタルシャインを注文しても、オプションにチルト&スライド電動ムーンルーフをつけると納期が遅くなってしまう可能性が考えられます。
なお上記の話はすべて筆者の推測です。メーカーに聞いても「注文を受けてから注文の順番に生産しています」と回答されると思いますし、ディーラーも同じです。
引用:https://www.hakodatetoyota.co.jp/shopall/syouwaten
そのため、もし納期にこだわるのであればディーラーの営業マンに「1番納車が早くなるのはどのグレード(どのボディカラー)ですか?」のように聞くのがよいでしょう。営業マンはメーカーの生産計画や各ディーラーへの割り当て台数などの情報を把握しているはずなので、ある程度の情報は教えてくれると思います。
新型プリウスの「登録済未使用車」は超速納車される!
引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1182/822/html/022_o.jpg.html
実は新型プリウスが超速納車される裏ワザがあります。
それは「登録済未使用車を狙う」という方法です。
登録済未使用車というのはあまり耳馴染みがないかもしれませんが、これは登録済、つまり既にナンバーが取得されているものの未使用、公道での使用はされていない車両のことを指します。
登録済ということは1度誰かの名前でナンバーが取得されているので、厳密に言うと新車ではありません。ただし未使用車なので「ほぼ新車」です。
登録済未使用車を売っているのはディーラーではなく、基本的にはディーラー系列も含めた中古車販売店です(稀にディーラーで売られることもあります)。
探し方ですが、カーセンサーやグーネットなどで「プリウス 登録(届出)済未使用車」と検索してみるのが手っ取り早いです。
カーセンサーで検索すると本稿執筆時点で33台ヒットしましたが、そのうちの1台がこちらです。
引用:https://www.carsensor.net/usedcar/detail/VU1964933329/index.html?TRCD=200002
詳細欄に登録済未使用車であるとは明記されていませんが、次回車検が2022年6月ということは2019年6月に新車状態でナンバーが取得されたことがわかります。走行距離は13kmとなっていますが、これは敷地内や公道を回送等のために走行した距離と思われます。
ちなみに販売しているのはディーラー系列の中古車店です。
このような登録済未使用車は既に車両が目の前にある状態なので、名義変更と簡単な納車前整備を行えば即納車が可能となります。通常2週間程度、急げば1週間から10日程度での納車も不可能ではないでしょう。
このような登録済未使用車が出るカラクリですが、簡単に言えば「ディーラーが販売成績を稼ぐために自社買いしたものを放出するから」です。
メーカーはディーラーに対して、販売台数に応じて販売報奨金を出します。「今期〇台売ったら△円あげるよ!だから頑張って」といった具合です。
ディーラーにとってこの販売奨励金は非常に大きな収入なので、獲得しようと販売に力を入れます。しかし時には、どんなに頑張っても販売奨励金がもらえるまで数台の販売が足りない場合があります。
このような場合、ディーラーは足りない販売台数を埋めるために自社買いをすることがあります。自腹を切って買い、ディーラー名義で登録してナンバーを取得するわけです。ナンバーを取得するのはそうしないと販売台数としてカウントされないからです。
このようにして買った車両はディーラーが持っていても仕方がないので、中古車市場に放出します。その先がディーラー系の中古車店であることはとても多いです。
中古車市場に放出する際は当然新車で買った金額よりも下回るので、ディーラーは損をします。しかし自社買いをしてまで達成したことによって得られる販売奨励金はこの損を埋めてもかなりお釣りが来ます。
これが登録済未使用車のあらましです。
新型プリウスの登録済未使用車は常に一定の台数が中古車市場に出回っていますので、探すのは簡単です。ただし自宅に近い販売店で売られているとは限らないのが難点です。
販売店が遠いとトラブル発生時に何かと困るので、あまり遠くの販売店で購入するのは考え物です。
ただしトヨタの車は最低でも新車から3年、もしくは走行距離6万kmのどちらか早い方までのメーカー保証は受けることができます。
引用:https://toyota.jp/after_service/support/guarantee/
また登録済未使用車は、必ずしも自分の欲しいグレード、ボディカラーが出るとは限りません。自分の欲しいものが出るまで待つか、妥協するかのどちらが必要になります。
これらのデメリットを考えると新車で注文して2カ月半~3カ月半の納期を待った方が良いような気もしますが、新型プリウスを1日でも早く納車して欲しい!というせっかちな人にとって検討する価値はあると思います。
新型プリウスの納車についてのまとめ
引用:https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/1182/822/html/015_o.jpg.html
以上、新型プリウスの納車に関する情報を紹介しました。
プリウスはフルモデルチェンジ直後、マイナーチェンジ直後は極端に納車が遅くなることがありますので、プリウスの購入を考えている人はこの時期は避けるべきです。
ただしトヨタはプリウスの生産には非常に力を入れますので、この時期さえ避ければ比較的スムーズな納車を期待できます。
他に納車を早くするコツとしては「受注が集中する時期を避ける」というものがあります。
一般的に新車は夏冬のボーナス商戦や年度末の決算セールが行われる時期によく売れます。この時期に買うと納車が遅れる傾向にあるので、他の時期を狙うことをおすすめします。