新型プリウス 車中泊アイテム!

プリウス

新型プリウスの車中泊の快適さが注目されています。

こちらでは新型プリウスの車中泊の様子と主な特徴をまとめましたのでご覧ください。







新型プリウスで車中泊は可能なのか?

引用:https://www.chibatoyopet.co.jp/blog/car/9754

まず最初に、新型プリウスで車中泊は可能なのかどうかを考えてみましょう。

一般的に車中泊をするには「前席を後ろに倒して寝る」「ヘッドレストを外した上で前席を倒して後席とつなげて寝る」もしくは「後席を倒して拡げた荷室に寝る」のいずれかになります。

前席を倒して寝るのは大抵どの車でも可能ですが、あくまでも体を何とか横(もしくは斜め)にできる、というだけの話で、快適な睡眠をとれるレベルではありません。

2番目の方法は後席に座って前席へ足を伸ばして寝る形になりますが、1番目の方法に比べるとましなもののベッドで寝るような体勢をとるのは難しいです。

3番目の方法が1番現実的で、荷室サイズが広いミニバンやSUVの場合は完全に布団や寝袋を敷いて寝られるレベルの空間を作ることができます。

では新型プリウスはどうか、ということですが、新型プリウスの後席を倒して荷室を拡げると以下のような状態になります。

引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius/report-5003764/photo/0054.html

気になるサイズですが、後席を倒した状態での長さ(奥行き)は約1,800mm程度です。つまり身長180cm程度までの人であれば何とか足を伸ばして体を横にすることができます。

実際には膝や腰、首を多少曲げた状態で横になると思いますので、やや余裕をもった状態で寝ることができると思います。

従って「新型プリウスで車中泊をすることは可能」です。

ちなみに横幅は約930cm程度なので、成人男女の平均的な肩幅のサイズを考えると横に2人並んで寝ることは何とかできると思います。

ただし寝返りも厳しい状態になるはずなので、新型プリウスでの車中泊は成人1人、もしくは成人1人と子ども1人が限界と考えるべきでしょう。

そして上の画像を見てわかるように、後席の背もたれと荷室との間にどうしても段差ができてしまいます。

そのため快適に寝るためにはマットレスのようなものでこの段差を解消する必要があります。



新型プリウスでの車中泊に必要なアイテム

引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius/report-5003764/photo/0003.html

それでは次に、新型プリウスでの快適な車中泊を実現させるために必要なアイテムをいくつか紹介します。

段差解消用アイテム

引用:http://www.tamakuma.club/2016/12/29/1761/

1つめは段差解消用アイテムです。

前章で紹介したように新型プリウスは前席を倒した状態で荷室と完全なフラットな状態にはならず、荷室の方が座面が1段下がって階段状のようになってしまいます。

そのため荷室側に何かを敷くことによって後席背面とツライチにするする必要があるわけです。

上記の画像ではしまむらで販売されている50cm×50cm×10cmのクッションを利用しているとのことですが、これでも少し隙間ができてしまいますのでここを埋めるものが必要になります。小さめのクッションで埋めたり、着替え用の洋服やタオル類で埋めるという方法が考えられるでしょう。

「とりあえずフラットになれたよい」ということであれば、自宅にある敷布団や掛布団、毛布などを折りたたんで積みながら調整する、という手もあります。

いずれにしてもこの段差はできるだけ解消させておくことが新型プリウスでの車中泊の肝となります。



マット

引用:http://www.shachu-haku.com/fishing

段差解消アイテムを使って荷室をフラットな状態にしたら、その上にこのようなマットを敷きましょう。

後席背面の上に直接寝るのは床に寝るのと同じです。下が硬いので、朝起きると体の筋肉が凝ってしまっていると思います。

そのためマットを敷布団代わりのように敷いて寝るわけです。するとよりフラットな状態になりますし、場所によって硬さが違う、ということもなくなりますので快適さが劇的に向上します。

新型プリウス以外の車での車中泊でも、このようなマットは必須です。出来れば使わない時は小さくして収納できるものを選ぶようにしましょう。



寝袋(シュラフ)

引用:https://hinata.me/article/955336854770400834

車内は建物内に比べると断熱されないので、夜中になると意外なほど車内の室温が下がることがあります。そのため真夏以外の車中泊では寝袋が必須です。

寝袋にはみのむしのようなマミー型と呼ばれるものと、上の画像のような封筒型のものがあります。より高性能で断熱性に優れているのはマミー型ですが、よほど厳しい環境下での車中泊でなければ封筒型の方がおすすめです。

マミー型は体の自由がある程度奪われますが、封筒型は余裕があるので初心者でも寝やすいと思います。

よく「自宅から布団を持ち込めばよい」と考える人がいますが、布団は使わない時に場所をとるので止めた方がいいです。車内スペースによほど余裕があるのなら別ですが、少なくとも新型プリウスでの車中泊に布団を使うのはおすすめできません。



LEDヘッドランプ

引用:https://amaotolog.com/amalog/383

夜の車中泊では、ルームランプをつけない限り車内は当然暗くなります。

バッテリーの消耗を考えるとルームランプをつけたままにはできないので、何らかの形で灯りを用意しないと不便なのですが、車中泊やキャンプでよく使われるLEDランタンは新型プリウスの車中泊ではあまりおすすめができません。

理由はそもそも新型プリウスは車中泊をするには車内が狭いからです。LEDランタンを置いてもすぐに倒してしまったりしますし、室内高に余裕がないので天井からぶら下げるのも現実的ではありません。

そこでぜひおすすめしたいのがLEDヘッドランプです。

これを頭に巻いておき、灯りが必要な時だけスイッチを入れると視界を明るく照らしてくれます。場所をとらない上に両手がフリーになるので非常に便利です。

車中泊の時以外でもグローブボックスの中などに入れておくと、夜中に事故や故障などのトラブルに見舞われた時に役立つかもしれません。



新型プリウスでの車中泊で注意すべきこと

引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius/report-5003764/photo/0005.html

それでは最後に、新型プリウスで車中泊をする際の注意事項に触れておきます。

禁止場所での車中泊はしない

引用:http://the365day.com/wp/?p=1151

ここ数年車中泊がブームになっていますが、ブームの拡大と共にさまざまなトラブルが発生するようになっています。

具体的には「大量のゴミを放置していく」「夜中まで大騒ぎをする」「一晩中エンジンをかけっぱなしにしている」「車外で火気を使う」といった問題で、施設や周辺住民がとても困っている、というケースが多発しているようです。

そのためそれまでは車中泊が黙認されていたような場所でも、明示的に「車中泊禁止」を掲げるところが多くなってきました。

そもそも車中泊を歓迎している、認めているという場所は非常に珍しく、道の駅や高速道路のサービスエリア、パーキングエリアを含めた多くの場所が「仮眠はOK」という程度にとどまっています。

ただし仮眠と車中泊の線引きは難しく、「仮眠はいいけど車中泊はダメ」とわざわざ言うところもほとんどありませんでした。

そのためかつての車中泊は各自が暗黙のルールを守りつつひっそりと行われてきたものでしたが、ブームのせいで問題行動を起こす人が出始め、その結果車中泊禁止の場所が増えている、というわけです。

禁止場所での車中泊は今後の車中泊を巡る状況をどんどん悪化させるだけなので、絶対にしないようにしましょう。

道の駅などは特別に厳しい数カ所を除けばまだまだ車中泊はできますが、あくまでもドライバーが休憩をするための場所であって宿泊施設ではないことを頭に入れた行動をしてください。

車内での火気使用はできるだけ控える

車中泊の醍醐味の1つはその土地の名物の食べ物を食べることですが、中には車内にカセットコンロを持ち込んで煮炊きをする人も多いようです。

車内での煮炊き自体は別によいのですが、絶対に注意しなければならないことがあります。

それは「車内の一酸化炭素濃度」です。

カセットコンロの中身は液化ブタンという物質ですが、これは完全燃焼している限りは水と二酸化炭素しか発生しません。

しかし閉め切った車内でずっと使っていると車内の二酸化炭素濃度が上がり、酸素が不足していきます。すると液化ブタンは不完全燃焼を起こし、一酸化炭素とススを発生します。

一酸化炭素は極めて毒性が強く、空気中の濃度が0.02%に上昇しただけで頭痛などの症状が発生します。濃度が上がればめまい、吐き気と症状が進行していき、最終的には死に至ります。

そのため、車内でカセットコンロを使う場合は必ず一酸化炭素濃度計を置くようにしてください。

引用:https://minkara.carview.co.jp/userid/501203/blog/31695809/

このような一酸化炭素濃度計はアウトドア用品店やアマゾンで1,000円程度で販売されています。

なお新型プリウスでの車中泊でカセットコンロの使用は止めたほうがいいです。言うまでもありませんが車内が狭いからです。一酸化炭素云々よりも、単純にカセットコンロを引っくり返したり、炎に何かが触れて引火したり、といった危険性が考えられます。



新型プリウスの車中泊のまとめ

引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius/report-5003764/photo/0024.html

以上、新型プリウスでの車中泊について紹介しました。

新型プリウスでの車中泊は「不可能ではないがおすすめはしない」というのが正直なところです。何とか寝ることはできますが、快適か、というと、さまざまな工夫をしたところで車内の狭さは変わらないので、快適とは言い難いです。

ただ新型プリウスの驚異的な低燃費を考えると、どこまでも走っていきたい気持ちになるのはわかるような気がします。

走れるだけ走って疲れたら寝袋で横になる、という旅も時には悪くないかもしれませんね。