新型スペーシアの車中泊の快適さが注目されています。
こちらでは新型スペーシアの車中泊の様子と主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
新型スペーシアで車中泊はできるのか
引用:https://autoprove.net/suzuki/spacia/59256/3/
まず最初に、そもそも新型スペーシアで車中泊ができるのかどうかを確認しておきたいと思います。
新型スペーシアは以下のようなシートアレンジをすることができます。
引用:http://www.suzuki.co.jp/car/spacia/luggage/
左がリヤシートのみを畳んだシートアレンジ、真ん中が助手席の座面を前に倒した上で背面を畳み、リヤシートは助手席側のみを畳んだシートアレンジ、右が運転席と助手席のヘッドレストを外した上で背面を後ろへ倒し、リヤシートは目一杯後ろにスライドさせた上で背面も後ろに倒したシートアレンジです。
このうち車中泊が可能なのは真ん中と右のシートアレンジです。
筆者がディーラーでメジャーを使って簡易的に計測したところによると、左のシートアレンジでは長さが150cm程度しか確保できません。小学校低学年程度までの子供であれば横になることができますが、大人ではちょっと厳しいです。
真ん中のシートアレンジであれば長さ自体は200cm弱程度を確保できます。これだけの長さがあれば身長がやや高めの大人の男性でも膝を曲げずに横になることが可能です。
右のシートアレンジは真ん中のシートアレンジに比べると長さがやや短くなり、180cm前後となります。その代わり運転席側も使うことができるので、大人2人での車中泊がなんとか可能になります。
ただ、真ん中のシートアレンジも右のシートアレンジも、どうしても床面がでこぼこになってしまいます。そのためこのままだと寝心地はお世辞にも良いとはいえません。
仮眠程度ならともかく、一晩ぐっすり寝るにはちょっと辛いものがあります。後ほどご紹介するようなマットやベッドキットなどを使ってできるだけフラットな床面を作った方が良いです。
というわけで、「新型スペーシアで車中泊はできるか」という問いの答えは「条件つきで何とかできる」ということになります。
新型スペーシアの車中泊で使いたい車中泊グッズ
引用:http://autoc-one.jp/suzuki/spacia/newmodel-5000243/photo/0080.html
それでは次に新型スペーシアで快適な車中泊をするためにぜひ用意したいグッズをいくつかご紹介したいと思います。
■マット
引用:http://www.shachu-haku.com/bedding/onlystyle_mat.html
新型スペーシアで快適に車中泊をする上で絶対に欠かせないのがマットです。
マットを敷けばシートの段差がある程度解消でき、フルフラットとまではいかなくともかなり過ごしやすくはなるはずです。
ちなみに旧型スペーシアにマットを敷くと以下のようになります。
引用:http://www.shachu-haku.com/suzuki_spacia.html
これは前項でご紹介したシートアレンジの中では右側のシートアレンジ、つまり運転席と助手席のシートの背面を後ろに倒した上でリヤシートを後ろまでスライドさせたシートアレンジになります。
よりフルフラットに近づけたければ、マットの下にバスタオルなどを丸めて詰める、などの小技が有効です。
■ベッドキット
引用:http://www.tosuken.com/blog/cat6/c/nnew/b_11/
ベッドキットはマットよりも多少大掛かりにはなりますが、ほぼ完璧にフルフラットな床面を作ることが可能になります。
上記の画像は旧型スペーシアに専用ベッドキットを設置したものです。
引用:http://www.tosuken.com/blog/cat6/c/nnew/b_11/
ベッドキットは床面が分割できるため、様々なアレンジが可能になることが多いです。
ベッドキットを選ぶ際のポイントは、できるだけラクに組み立てができること、ベッドキットの収納がスムーズにいくことです。
特に収納については未使用時はコンパクトに車内に収納できるものを選ぶべきでしょう。
車内に収納できないと自宅や物置に収納することになりますが、使用時にいちいち車内へ持ち運びするのは面倒ですし、車内に収納できてもコンパクトなものでないと荷室を占領したしまったりするからです。
ベッドキットはマットよりも多少割高になりますが、車中泊をする機会の多い方はぜひとも用意しておきたいところです。
■カーテン
引用:http://s40109952.sj-fukuoka.jp/2014/03/03/%E6%9A%96%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89%E8%BB%8A%E4%B8%AD%E6%B3%8A%E3%81%A7%E3%81%99%EF%BC%81%EF%BC%81/
車中泊では快適な睡眠環境を整えることも大事ですが、車内のプライバシーを守ることも非常に重要になります。
特に就寝時は無防備な状態に晒されるので、外から車内が見えないようにしておくべきといえます。
そこでぜひ用意しておきたいのがカーテンです。出来れば中が透けて見えないような厚めのもので、太陽光をカットしてくれる遮光タイプのものをおすすめします。
厚めのカーテンであれば中が透けないので女性が車内で着替えをしても安心ですし、太陽光をカットしてくれれば早朝に朝日が差し込んできて強制的に起こされる心配もないからです。
なお、新型スペーシアにはディーラーオプションで遮光タイプ・消臭機能付のカーテンが38,340円で用意されています。
引用:http://www.suzuki-accessory.com/spacia/HTML5/pc.html#/page/18
新型スペーシアの車中泊で気をつけたいこと
引用:http://sp-suzukicar.jp/car/spacia/special/
最近は予約いらずで宿泊費も節約できる車中泊が大きな人気を集めていますが、車中泊をする上ではいくつか気をつけなくてはいけないことがあります。
■車内の換気に注意
引用:http://minkara.carview.co.jp/userid/501203/blog/31695809/
車中泊では車内で小さなコンロを使って煮炊きをしたり、暖房を使うことがあると思います。そのような場合は一酸化炭素が車内に充満しないように注意をしましょう。
一酸化炭素が体内に取り込まれると、血液中のヘモグロビンと結合します。ヘモグロビンは血液中に酸素を運ぶ役割を担っていますが、一酸化炭素と結合することによってヘモグロビンは酸素を効率よく運ぶことができなくなります。これが一酸化炭素中毒です。
これはある意味呼吸をしていないのと同じなので、頭がフラついたり頭痛、耳鳴り、めまい、吐き気といった症状が体に表れ、重篤化すると意識喪失や心肺停止へ発展し、やがて死に至ります。
車内でコンロや暖房を使っていなくても車内で一酸化炭素中毒になることはあります。
例えば整備不良の車で長時間エンジンをかけたまま車内で過ごすようなケースです。エンジン内部でガソリンの燃焼が不完全だと一酸化炭素が発生しますが、これが車内へ入りこむと危険です。
また壁際に車をぴったり停めてエンジンをかけたままでいると、マフラーから排出されたものの逃げ場を失った排気ガスが車の下へ溜まり、それが車内へ入るケースがあります。
雪が降っている場合もマフラーの出口を雪が塞いでしまい、排気ガスが車内に逆流することもあります。
エンジンをかけたまま車中泊をしてはいけない、というのは環境に与える悪影響以外にこのような理由があるからです。
車中泊における一酸化炭素中毒を防ぐためには、車内に「一酸化炭素チェッカー」を置いておくようにしましょう。
一酸化炭素チェッカーがあれば、車内の一酸化炭素濃度が一定以上になると音で警告をしてくれるので安心です。
■禁止されている場所での車中泊はしない
引用:http://mahoro.exblog.jp/page/96/
まず大前提として、「車中泊OKです」と明示されている場所やキャンプ場以外の場所で車中泊をすることは基本的にグレーである、ということを押さえておく必要があります。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅の駐車場で車中泊をしているのをよく見かけますが、これらの駐車場はあくまでも一時利用や休憩をするための駐車場であり、そこに車を停めて一晩を過ごすことは想定されていません。
仮眠程度なら想定されているでしょうが、じゃあ何時間までの睡眠なら仮眠と認められるのか、という話しにもなります。故にあくまでもブラックではなくグレーなわけです。
これらの場所ではルールやマナーを守った上で、常識的な範囲内での車中泊であれば咎められることは恐らくないと思います。
しかし最近はこのルールやマナーが守られないケースが多いようで、「車中泊禁止」を明示している場所が少しずつ増えて来ています。
以前は道の駅は全国的に車中泊に寛容で「車中泊をするなら道の駅」といわれることも多かったですが、その道の駅ですら車中泊を禁止するところが出てきています。
例えば兵庫県神戸市にある「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は「車中泊禁止」の看板が出ています。
引用:https://blogs.yahoo.co.jp/gogojogger/14822767.html
全体で見ればまだまだ車中泊を禁止していない道の駅の方が多いですが、「駐車場でバーベキューをする」「大量のゴミを捨てて帰る」「トイレで汚れた食器を洗う」など目に余る行為が後を絶たないと車中泊を禁止するところが増えてしまいます。
ぜひともルールやマナーを守った車中泊を心掛けましょう。
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新型スペーシアの車中泊のまとめ
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/37847#image-4
以上、新型スペーシアの車中泊についてまとめてみました。
軽自動車は普通車に比べると室内空間が狭いので車中泊には向かなそうなイメージですが、スペーシアは1人での車中泊であれば十分快適に過ごすことができます。
ボディサイズもコンパクトな分狭い道でも入っていけますし、駐車スペースもそれほど取らないので、事情が許せばどんなところでも車中泊が可能、という意味では普通車よりも車中泊旅には向いている面もあります。
車中泊ができると旅の幅も広がりますので、新型スペーシアを購入したらぜひ1度車中泊を試してみてください。