新型レクサス LCの納車情報が各ブログで公開されています。
こちらでは新型レクサス LCの納車に関するブログのデータをまとめています。
2017年3月16日に発売開始となった、レクサスLC。全くのニューモデルですが、2010年12月から2年間にかけて限定製造されたレクサスLAFを彷彿とさせるのは、そのスタイリング。
特に、ルーフエンドからなだらかなクーペ独特の美しい下りラインで厚みのあるリヤにフォルムに続く部分…これは心躍らせるデザインでしょう。
また、コックピットのスピードメーター形状もしかり。LFA譲りの大きな一眼メーター…パッとわかりやすい速度感覚はこのクルマのポイントです。
5月時点ではまだ納車ブログは見当たりませんが、試乗やインプレッションから得た情報を列記していきます。
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目次
クーペとして走らせるか、スポーツカーとして楽しむか、答えは難しい
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・試乗して感じたことは”どこを走らせるのか”で印象が非常に変わってくる…というクルマということ。
BMW6シリーズクーペなら、加速性能の良さが期待できるし、911ならアクセルの出だしから体感できるポルシェの世界を楽しむことができる。
でも、LCはどうだろう?そもそもハイブリッド3.5L-V6とNAの5.0L-V8からセレクトできるのだが、いったい何が売りなのかは走らせるまでわからなかった。
ただ、初めて対面したLC。レクサス車は”スピンドルグリル”が目立つし、まずはフロントマスクのデキに目が行くのだが、LCは全く違った。スピンドルグリルが全体のデザインに溶け込んでおり、美しい。
20インチタイヤはランフラットだが、スポーツマインドを強調しているようにも思えない、すっきりしたフェンダー。
そして、極めつけはテールランプと”もう一つのスピンドルマスク”がリヤに隠されていることだ。
これだけ細微にわたって気を使ったデザインはなく、走りよりもまずそこに着目してしまう。
これは、クーペとしての形がスポーツカー性能をすでに圧倒している…と言えるかもしれない。
近目では、非常にグラマラスなボディ
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・全幅1,920mmは、最新ランドクルーザー200系の1,980mmに次ぐスケール。トヨタのビッグミニバン”アルファード””ヴェルファイア”でさえ、全幅は1,850mmしかない。
もちろん、コックピットはフェンダーが垂直に立てられた空間にあるのではなく、タイヤハウスの張り出しがかなりあり、乗員はドアを開けてよりセンター部分でステアリングを握っていることになる。
つまり”守られている空間”という感覚は非常に高く、このクルマの美徳でもあるのではないだろうか?
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・もう一つの注目点は、外装。発色のよい”ラディアントレッドコントラストレイヤリング”は特に素晴らしい味わいだが、下地に一度シルバーを”塗って”その上にレッドを重ねる手法は、まるで漆塗りそのもの。
ワイドなデザインのクルマは概してヌメッとした印象を与える。
バックミラーに映った後車が威圧的に見えるか、鋭く見えるかせ、道を譲るかどうかが決まるだろう。
LCの場合は…威圧感はないが、シャキッとしたマスクで、早々と追い越し車線を提供するクルマが多いだろうことは、理解できる。
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走りを楽しみたいなら、V8。だが、先進性のあるクーペを選ぶならハイブリッド
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・V8が楽しいのはやはりNAのストレート感。火を入れたエンジンが8本のシリンダーで加速させていく。
これが体感できるのは、非常に面白いし、もしかするとこのクルマが最後かもしれない。
そう思うと、よくぞ出してくれた、と感慨深いものがある。”過給機が付いている…””ダウンサイジングした…”といったエンジンが流行りだが、単純に整備しやすく基本的なエンジンを用いたのがクラシックに思われる。
つまり、最新のデザインをまとった基本に忠実なパワートレーンというのが、レクサスのベクトルの一つだと感じられるのだ。
もう一つが3.5L-V6エンジン+2モーターのハイブリッド。これも10速ATがギミックとして設定されているが、この芸の細かさは半端ではない。
アクセルワークの反応は良く、静かなのは言うまでもない。
とりわけ、モーター走行域が広がったことから、静かな走りが走行全域にわたって楽しめる。
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ハイブリッド仕様車は、買うべきか?
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引用:https://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/d54ca226a2bfcdff3b3b85aaa16a474e/205061718/full_lc-f.jpg
LC500hは今買うべきか?その答えは難しい。
ドライバーが今までどのような車歴を持っているのかで、評価が変わるからだ。スピードを求め、かつ背中を押してくれるような加速感をも求めるなら、ハイブリッドはまだ早いかもしれない。
それは、1,300万円~という価格に見合ったものとは言えないからだ。
ただ、モーター独特のスムーズな加速が気に入っているならば、抵抗感はないだろう。
逆に古典的なエンジン音や排出される有害物質から解放されるのであって、新時代のクーペとして満足出来るのではないだろうか。
人によっては、このスタイリングにほれ込んで、なおかつモーター走行とトルクのあるエンジン走行をうまく使っていくことが楽しい、という方もいるはず。
国内では、サーキット以外では200㎞/hも250㎞/hも出せる”公道”はありえない。
走ることだけ考えれば、LC500hで満足できない方は少ないのではないか。
もちろん、インテリアに関しては好き嫌いがあるかもしれないが。
引用:https://static.standard.co.uk/s3fs-public/thumbnails/image/2016/12/16/12/lexus-lc500-webdrive-1110.jpg
(国内外のインプレッション記事をまとめました)