新型ノアハイブリッドの燃費情報が公開されています。
こちらでは新型ノアハイブリッドの燃費に関するデータをグレード別にご紹介します。
新型ノアハイブリッドは、2016年1月マイナーチェンジされて運転支援システムが搭載されました。
燃費については、2014年にモデルチェンジを受けた時から、他の車種より、実燃費がJC08モード燃費に近いと言われてきました。
新型ノアのハイブリッドシステムはプリウスと基本的に同じです。
実燃費で20km/Lを記録することは、ミニバンでありプリウスより300kgも重い車体ですので大変貴重です。その実力を見ていきましょう。
引用:http://toyota.jp/noah/grade/
目次
20km/Lを超える実燃費
(オートックワン調べ)
ノアハイブリッドの実燃費()内はガソリン車
高速道路20.7km/L(ガソリン車16.3km/L)
郊外路 22.0km/L(ガソリン車14.2km/L)
市街地 19.3km/L(ガソリン車11.8km/L)
新型ノアハイブリッドの燃費はJC08モードで23.8km/Lですが、20km/Lを超える記録も出るようです。
これは、他車がJC08モードに比べて55%程度であるのに対して90%程度となり、特異な記録とさえ考えられるのです。
まして、プリウスと基本的に同じハイブリッドシステムでありながら300kg重い車重であること、ミニバンで前面投影面積が大きくプリウスなどど比較すれば不利でありながら実燃費がその割に良いのは、ノアのJC08モード記録が23.8km/Lとプリウスの40km/Lに比較して実燃費に近い値が出ているのではないかと感じます。
プリウスの実燃費が22~24km/Lであることなどから、なぜか新型ノアハイブリッドのJC08モード燃費の記録が低く出ているのではないかとの推察です。
引用:http://toyota.jp/noah/gallery/
一般的に、100kg車重が重くなると1km/L燃費が落ちると言われていますので、ノアのJC08モード燃費23.8/Lに、プリウスとの車重の違い300kgで3km/L悪くなるとして、ノアのJC08モード燃費に加えると26.8km/Lとなり、プリウスの実燃費に近くなります。
ノアのJC08モード燃費が異例に実燃費に近いと言えます。
新型ノアハイブリッドの実燃費
口コミ 価格.comより(※は筆者コメント)
・15キロ~19キロ。重い車体を動かしてるのでコレで十分でしょう。
・普通に乗って、リッター15キロ位です。
ハイブリッドを意識した乗り方で18キロ位。
前車のステップワゴンRG1がリッター7キロだった事を考えると倍以上は確実に走るので満足です。
・これはさすがハイブリッドって感じです。
2日間ですが19前後でした。
高速3割 街乗り7割でこれなら十分です。
・ノアでは22位走ります。
満タン法で5回計測の記録です。
片道30kmの通勤と近場の買い物。
一人乗車の割合が多いです。
走行km 給油L 実燃費km モニター燃費
811.1 ÷ 38.7=( 20.96 ) (21.9)
1053.0÷ 47.2 =(22.31) (24.3)
792.5÷ 33.4= (23.73) (25.1)
815.9÷ 35.9= (22.72) (24.0)
982.7÷ 42.9= (22.91) (24.2)・期待していたほどではありませんが、16~18キロくらいです。
関東近郊の街乗りだと、こんなもんでしょう。
引用:http://toyota.jp/noah/performance/hv_system/
(※筆者コメント)
※新型ノアハイブリッドの燃費はJC08モードで23.8km/Lですので、22km/Lはすごいですね。
15~19km/Lが実際のようです。
街中の走行と高速では、街中が伸びそうですね。
ミニバンの形状では100km/hで巡行すると空気抵抗で燃費が急速に悪くなり、街中を下回ってしまうことが普通です。
前面投影面積の少ない車が有利でしょう。
ミニバンは80km/hまでと割り切っていれば、十分に高性能なはずです。
ハイブリッドの燃費は、バッテリー残量があるときには向上しますが、残量がない場合には充電を行う関係でエンジンが駆動しますので悪くなります。
そこで、試乗などの短い距離での燃費では実態は判明しないことが多いのです。
また、セダンに比較してミニバンの積載重量は1名乗車から8名乗車+荷物となり、最大で500kg程度の幅は見ておかねばなりません。
すると100kg増えると1km/Lほど燃費が悪くなるので、5km/L程度の変化をきたすことになります。
また500kgの幅であると、サスペンションセッティングとしては別物のフィーリングとなります。
ミニバンの燃費や試乗については、その時の積載重量を明記して比較せねばなりません。
やはりトヨタのハイブリッドシステムだけあって、燃費がいいノアハイブリッド。
ネックは価格ですが、その分は値引きでカバーしましょう。
新型ノア ハイブリッドの値引きの方法については、
「新型ノア ハイブリッド 値引き術!」で詳しく解説しています。
新型ノアのハイブリッドシステム
引用:http://toyota.jp/noah/performance/hv_system/
新型ノアのハイブリッドシステムは、基本的にプリウスと同じです。
■1.8L 2ZR-FXE エンジン
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/
アトキンソンサイクルエンジンです。
出典:ホンダ・公式サイト アトキンソンサイクル
引用:http://www.honda.co.jp/tech/power/exlink/
爆発行程のストロークを圧縮行程のストロークよりも長くすることで、爆発行程の力をできるだけエンジンシャフトの回転力に変え、トルクの強いエンジンとしようとしています。
しかし、メカニズムが複雑となり、重量や体積で車のエンジンとしては主流になりませんでした。
吸排気バルブを電動とする技術が確立したことから、吸入バルブの開閉をコントロールし、吸入した空気の一部を吐き出して疑似的にアトキンソンサイクルと同じ効果を得ることができるようになったために急速に実用化しました。
そのため「これはミラーエンジンである」との批判もあります。
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/gasoline/
ハイブリッドエンジンに求められる低回転トルクの強いエンジンとすることができるので、現在は主にハイブリッドシステムのエンジンとして実用化されています。
そのほかEGR装置の冷却など工夫を積み重ねて熱交換率40%を達成したエンジンで、現在のトヨタのハイブリッドエンジンとしてエースです。
トヨタをはじめ各社はレシプロエンジンの効率化はまだ進められるとして開発を急いでいます。
この熱交換率を飛躍的に伸ばせる可能性があるのがロータリーエンジンです。
■ハイブリッドトランスアクスル
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/
ハイブリッド用モーター・リダクションギア(モーターのミッションギア)などをセットにしたユニットです。
トヨタのハイブリッドシステムは、ここでエンジンのトルクとモーターのトルクを切り替えたり、ミックスしたり、発電に回したりをコントロールしています。
EVモード、EV・エンジン直接駆動ミックス・エンジン単独駆動の3モードをもって、最も効率の良いモードを選んで駆動します。
エンジン駆動の余力は発電に回しています。
回生発電と合わせてバッテリーに充電しますが、燃費に関してはバッテリー充電量残量がある場合はエンジンが駆動せず向上します。
■ハイブリッドバッテリー
ニッケルカドニュウムバッテリー、リチウムイオンバッテリーなど充電可能電池として市場にあったり、携帯電話のバッテリーとしておなじみであったりしますが、ニッケル水素バッテリーはなじみがありません。
ニッケル水素バッテリーは低価格グレードに使用されていますが、重量がリチュームイオンバッテリーに比べて重いので、グレード間の装備品による重量格差を、プリウスでは30kg以内に調節するために使用し、サスペンションフィーリングの変化をグレード感で、きたさないようにしているようです。
30kgですと子供一人分ぐらいですので、サスペンションのフィーリングは、1人で乗るのか、2人で乗るのか、でも違ってくるようです。
まして4人乗車時と運転手一人で乗るときは、別物と覚悟しておく必要があります。
ミニンバンのサスペンションセッティングと燃費性能は、使用環境の想定も必要なようです。
いよいよプラグインハイブリッドの時代が2021年EUの新規制と共に始まりますが、プラグインハイブリットとなったとたんに、トヨタの技術的優位は失われてしまいます。
今度は、バッテリーの効率が技術的優位を作り出すと思われますので、この点では日産が優位にあると思われます。
また新興国などでは、当分の間、クリーンディーゼル優位の時代が続くとも考えられるので、トヨタと言えども安心できる時代ではありません。
■排気熱回収装置
引用:http://toyota.jp/technology/powerunit/hybrid/
2016年新型ノアハイブリッドなどの、ハイブリッドシステムの泣き所は冬の暖房熱源です。外気温が低いとヒーター熱源としてエンジン冷却水を温めるためエンジンが駆動してしまいます。
そのロスを少しでも解消しようとの工夫があります。
排気ガスの熱を少しでもヒーター熱源として利用しようと排気ガスでヒーターに回されている温水を温めるようにしている装置です。
冬の燃費向上にかなりの威力です。
実燃費で2割程度は、冬場は落ちてくると見られていますので、この装置は大切です。
このほか、冷却空気をシャッターでふさぐ装置などがプリウスやアルファードにはついており、ノアハイブリッドにもほしい装置です。
燃料節約運転テクニック
引用:http://toyota.jp/noah/gallery/
新型ノアハイブリッドに限らず、ハイブリッドの燃費は運転テクニックでかなり左右されるようです。
燃料節約テクニックを探ってみましょう。
節約テクニックはいつでも共通です。
■アクセル・ハンドル操作は穏やかに
発進の時など加速時、アクセルを急激に開ければエンジンは高回転になります。
回転数が高くなれば、燃費にとってこれは良いことは一つもありません。
CVT・DCT・AT・MTどのミッションの車でもアクセルを急に開ければ高回転まで引っ張るのが鉄則です。
でも発進があまりにも遅く、後続車に迷惑をかけないように注意しましょう。
■ハンドルを細かく切らない
ハンドルを急激に切ることはもちろん運転中小刻みにハンドル操作することは、蛇行しているのと同じで、走行距離を伸ばしていることになります。
遠くに目標を置いて、ラインを決めて走ると距離は短縮されます。
小刻みにハンドル操作することをなくして、タイヤのスリップも極力少なくする必要があります。
2016年新型ノアハイブリッドのサスペンションセッティングが、低速域で突き上げ感があったり、ふわふわしているとの感じるのは燃費にもよくないことです。
積載荷重にもよるので、大人数を載せてみたり荷物をたくさん積んでみたりしないと正確には分りません。
どうしても積載量が大きい車は、軽量の時は突き上げ感があるぐらいでないと安全性にもよくないのでしょう。
■高速の坂道でもアクセルを動かさない
高速道路で緩やかな登坂に差し掛かって、速度一定にしようとするとアクセルを開けることが必要です。
坂道で速度が落ちるのを、かまわずアクセルを一定にすると、今度は渋滞が起きることになります。
しかし、燃費向上の運転では、たとえ坂道に差し掛かってスピードが落ちてきてもアクセル一定を保つことが大事です。
でも通行量が多い時は、自分の燃費よりも渋滞を起こさないことを優先するのがマナーです。
■タイヤ空気圧は2割り増しにする。
タイヤの空気が抜けると、外径が小さくなったのと同じで、タイヤ1回転で進む距離が短くなり、エンジン回転数が増えます。
また、接地面積が広くなって転がり抵抗が大きくなります。
空気圧が高いとごつごつ感が出てきますが、高速巡行と同じで2割り増しぐらいにしておきましょう。
■90km/h以上は出さない。
空気抵抗が急速に高まる速度がこのあたりです。
高速道路上でも90km/h巡行をめどにしましょう。
■荷物は降ろしておこう
荷物はできるだけ降ろしておきましょう。
100kg軽量化すると1km/L燃費が良くななります。
豪華装備やエアロパーツ装備はつけないことです。
使わない後部座席や、必要のない内装材、マットも降ろしてしてしまえば燃費は向上します。
また、幅広のタイヤも転がり抵抗や重量増加など燃費には良くありません
ゴルフバッグを積んだままなどもってのほかです。
スぺアタイヤも積まないことです。
まとめ、「燃費向上には軽量化が一番」
引用:http://toyota.jp/noah/
2016年新型ノアハイブリッドでも、走行性能や燃費向上には軽量化が一番効いてきます。
豪華装備で燃費を悪くしているのでは何にもなりません。
使わない装備品は外してしまいましょう。
騒音が気にならない人はマットや内装材、めったに使用しない3列目シートなどは外してしまいましょう。
燃費だけを考えるのなら軽量化です!
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