新型ノアハイブリッドの価格・値段がいくらなのか公開されています。
こちらでは新型ノアハイブリッドの価格・値段いくらなのかをグレード別にまとめました。
価格の違いについてもご紹介しています。
ハイブリッドシステムの制御は大変微妙なところまで突き詰められてきたようです。
効率を上げるために繊細な制御をするようになり、ハイブリッド車は「走るコンピュータ」と言えるレベルでしょう。
新型ノアハイブリッドは、TNGA(Toyota New Global Architecture)適応ではないとされていますが、その技術の基本はこれまでと変わらないことがほとんどです。
しかし、車種ごとの専用ラインではなく、共用ラインとすることを目指しているはずで、その過程で、基本性能まで車のすべてを見直しているのです。
世界最高性能のハイブリッドシステムがいくらで売られているのか? その技術的背景を少しだけのぞいてみましょう。
引用:http://toyota.jp/noah/gallery/
目次
なぜこんなに安くできるのか?
引用:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_103.aspx
新型ノアハイブリッドは、1台300万円ぐらいで売られています。
でも作る工作時間(工数)を部品製作から積算して、1台当たりの時間数(工数)を出し、専門家でない、マクドナルドでもあり得るアルバイト時給1,000円をかけてみると、幾らぐらいになるのでしょうか?
1億円ではできないでしょう。10億円に達するでしょうか?
誰もそのような計算をしていませんのでわかりませんが、この計算方法にマッチする加工方法は、工作機械は自由に使うとして、部品製作から一つづつ、一人で加工していくやり方です。
機械が自動で作業しているときは、そばで見張りをしていることにします。
全てできる職人はいないでしょうが、職人芸で出来るとして考えると、その位は掛かってしまうのです。
ただしこの加工では、同時に1,000人でかかっても工作した時間を全て積算すれば良いので、実際に可能ではあります。
昔はそうして沢山の専門職人が集まって、作っていたのです。
それが300万円で売ることができるのは、なぜなのか? 加工時間は確かに1台当たり数億円分ぐらいは掛かっているのです。
■トヨタのかんばん方式の基礎「工程をつなげろ!」
引用:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_103.aspx
組み立てラインに流す前にサブ組み立ては、絶対にしてはならない。
ラインで仮に7つの部品を組み付ける必要のある工程があったとします。
小さな部品の集合体でしたので、サブ組み立てを行うとラインでは1つの部品を付けることになり、工数も少なく楽になります。
するとどうしても、事前に7つの部品を組み立てておいて在庫しておきたくなります。
しかし、直接7つの部品を一度にラインで取り付けるようにすると、工数もかかり面倒に感じます。
でもよく考えてみてください。
サブ組み立てを行うとすると7つの部品は事前にサブ組み立てラインに集められ組み立てた後、保管され、ラインに運ばれます。
すると、サブ組み立てラインから保管場所に運ぶ手間が発生します。
しかも在庫場所を確保しなければなりません。
そこからさらにラインに運ばねばならず、二重三重に手間がかかります。
保管場所が必要で、土地、建物、フォークリフトなど運搬手段が必要で、それにかかわる人員が必要になります。
そこでは既に、数倍、数十倍、数百倍の資金が必要となってしまいます。
仮に、組み立てラインのすぐわきで1つだけサブ組み立てを行うにしても、運ぶ手間が1段階増えてしまいます。
工数のバランスを取る場合以外、サブ組み立てはしてはならない手順なのです。
引用:http://toyota.jp/noah/style/
このような努力が、何千、何億と積み重ねられて、新型ノアハイブリッドも、信じられない安い値段で出来ているのです。
トヨタのかんばん方式は、今でも進歩し続けています。
ラインを流すのではなく、一人で1台の車を、最初から最後まで、組み立てられるのが理想です。
コピー機など軽量のものでは既に実用化されています。
新型ノアハイブリッドの、競合車種を含めた主要諸元
2016年新型ノアハイブリッドの競合車種は、同級車種では日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴンなどです。
上級車種としてはホンダ・オデッセイで、さらに上級車としてはトヨタ・アルファード/ヴェルファイア兄弟となるでしょう。
ダウンサイジング車種ではトヨタ・シエンタ、ホンダ・フリードなどがあげられます。
引用:http://toyota.jp/noah/
■主要諸元
ノア、セレナとも5ナンバー車
ノア、セレナとも5ナンバー車
■新型ノアハイブリッドのグレード別価格表
■競合車種の値段
同級競合車、日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴン
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/exterior.html
日産・セレナは簡易ハイブリッドで、「スマートシンプルハイブリッド」と称して極めて小馬力(2.4馬力)のモーターで電気を回生し、サポート駆動しています。
バッテリーも通常の鉛バッテリーでリチウムイオン、ニッケル水素などのバッテリーは積んでいません。
セレナの簡易ハイブリッドは、本格的なハイブリッドほど燃費性能は上がりませんが、値段が安いので、補助的装置として、全てのガソリン車にも取り付けると燃費向上に有効なシステムであり、各社ともガソリンエンジンの燃費向上システムとして検討に値するのではないでしょうか。
引用:http://www2.nissan.co.jp/SERENA/performance.html
ホンダ・ステップワゴンはダウンサイジングターボエンジンで、低回転トルクがハイブリッドに引けを取らず、高速域の伸びなどハイブリッドシステムよりも動力性能で上回る領域もあるはずです。
かなり、実用では使いやすいバランスの取れた動力性能でしょう。
燃費も、JC08モードで17.0km/Lとガソリンエンジンとしては十分伸びており、値段がハイブリッドより安く設定できるため、営業的には有効な選択ですが、燃費規制はますます厳しくなり、5年後にはプラグインハイブリッドなどとの組み合わせの必要が出てくるのではと感じます。
ターボチャージャー
引用:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_089.aspx
上級競合車ホンダ・オデッセイ
引用:http://www.honda.co.jp/ODYSSEY/webcatalog/styling/?from=ODYSSEY-header
ホンダ・オデッセイは3ナンバーであり、すべての点で優れているようですが、価格も高く、むしろアルファード/ヴェルファイアのダウンサイジングとして競合するのかもしれません。
ダウンサイジング競合車
2016年新型ノアハイブリッドのダウンサイジングミニバンとしては、トヨタ・シエンタが強豪ですが、ホンダ・フリードもモデルチェンジが控えているようです。
現在はハイブリッドシステムの進化は早く、新型は有利であり、新型フリードは強豪です。
シエンタは燃費も良く使い勝手もよいようですし、値段は100万円ぐらい節約できることになります。
時代の要請は燃費優先でしょう。
引用:http://toyota.jp/sienta/grade/
まとめ、「価格【口コミ】」
引用:http://toyota.jp/noah/style/
(主に、価格.com参考)(※は筆者のコメント)
・ファミリーカーにしては高いですよね。
別料金でハイブリッドシステムを買ったと思えばいいのかな。
・値段は正直高めだと思います。本体だけでも3,00万円ですからね。コスト的にはガソリン車の方が優れていると思います。
装備によっては値引きなど含めるとアルファード以上になってしまうかもしれません。
勿論、維持費はノアの方が安いですが。
・近場でも遠出でも、この価格で燃費意外に静かさと広さが手に入る。
・ちょっと高いです。
ただ、プリウスαもこのくらいの値段なので、ちょっと払えば広いハイブリッドミニバンが買えると思うべきでしょう。
・ハイブリッドは割高ですが、我が家は1年間に3万km近く走るので、十分もとは取れます。
なので、価格妥当。
・ダウンサイジングするのに、前車エスティマと同じ価格帯?!とビックリしましたが、納車されてみれば、その満足感に価格も納得しました。
(※筆者のコメント)
※ハイブリッド車はガソリン車に比較して40~50万円ぐらい高くなていますが、その差を取り戻すには年間2万kmで5年ぐらいで追いつくことができるくらいです。3万km走るなら十分元は取れるでしょう。
新車価格については概ね満足しているコメントが続いています。
これがなによりも新型ノアハイブリッドの成功を証明しています。
もっと早くに元を取るには、購入価格を下げてもらう事です。
新型ノア ハイブリッドの値引きの方法については、
「新型ノア ハイブリッド 値引き術!」で詳しく解説しています。