新型マツダ6(アテンザ) 試乗レポートまとめ!

マツダ

新型マツダ6(アテンザ)は試乗レポートが数多く寄せられています。

こちらでは新型マツダ6(アテンザ)の試乗に関するデータをまとめましたのでご紹介します。







新型マツダ6(アテンザ)の試乗レポート

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39594#image-3

筆者は今回、新型マツダ6(アテンザ)の試乗を行うことができましたので、その様子をレポートしたいと思います。

試乗したのは2019年8月の一部改良で追加されたグレード、25T S Packageです。

25T S Packageは2.5Lの直列4気筒ターボエンジン「SKYACTIVE-G 2.5T」を搭載しています。エンジンの型式はPY-VPTSとなりますが、このエンジンはCX-8、CX-5に搭載されているものと同じとなります。

引用:https://www.mazda.co.jp/cars/mazda6/driving/skyactiv/

マツダ曰く、4.0LのV8ガソリンNAエンジン並みの力強いトルクとリニアな加速レスポンスを実現させているということです。

実際に試乗をしてみたところ、4.0LのV8ガソリンNAエンジン並みかどうかはわかりませんが力強いトルクは感じることができました。

出だしはアクセルをじわりと踏むと割と軽い感じでポンと車が前に出ていきます。正直なところこの感覚はやや安っぽい感じがしました。新型マツダ6(アテンザ)はマツダのフラッグシップモデルですから、もう少し重厚感が欲しいところです。

ただしこれをもってして「出足が良い」と感じる向きもあるとは思います。

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20181122-20104507-carview/21/#contents

アクセルを踏む込むとエンジンは低い唸りを上げながらスルスルと加速していきます。力強さはありますが、約1年前に試乗したアテンザのクリーンディーゼル仕様に比べると力強さというかトルク感は若干薄いような感じがしました。

欲しい時に欲しいパワーが手に入るという意味では両者にそれほど差はありませんが、ガソリンターボエンジンの方がスムーズかつ軽やかに回っているという感じです。こう感じるのは乗り比べたからで、ガソリンターボ仕様にしか乗っていなければ感想としては普通に「力強い」ということになるでしょう。

なお新型マツダ6(アテンザ)の2.5Lターボは低い車速からでも加速が鋭く立ち上がるファイナルギアレシオを採用しています。つまりファイナルギア比を高めに設定しているということです。

ターボに関してですが、乗っている間はこの車にターボが搭載されているということを忘れてしまいました。ターボラグ的なものはもちろんなく、急にドカンと加速していく感じもありません。あくまでもスムーズに加速していきます。

ターボ独特のグイグイくる加速感が好きな人には少々物足りないかもしれませんが、誰にでも扱いやすいという意味ではこちらの方がよいのかもしれません。

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20181122-20104507-carview/22/#contents

クリーンディーゼル仕様もターボが搭載されているわけですが、低回転域でのトルク感はクリーンディーゼルターボがやや勝ると思います。しかしガソリンターボも勝るとも劣らないトルク感はあります。ここは甲乙つけがたいところです。

高回転域の伸びは間違いなくガソリンターボです。クリーンディーゼルターボは回転が伸びていくとやや頭打ち感がありますが、ガソリンターボはこれがなく、さらに高い回転域まで回っていきます。

どちらが良いか、と聞かれると非常に悩ましいですが、個人的には今回試乗したガソリンターボ、25T S Packageに軍配を上げます。

新型マツダ6(アテンザ)は買い物や送迎といった街乗りに使うよりもどちらかといえば週末に都会を抜け出して郊外へドライブに出かけたりするような使い方が似合う車だと思いますが、そうなるとガソリンターボの伸びやかな加速感はとても気持ちがよいと思います。

渋滞を抜け出して高速の料金所をくぐり、導入路を上りながら感じるあのわくわく感、そして目の前に青い空と向こうまで突き抜ける景色が見えてきたところでアクセルを大きく踏み込み本線に合流する時の開放感、ここに新型マツダ6(アテンザ)のガソリンターボの加速感はよく似合います。

引用:https://rarea.events/event/1669

乗り心地やハンドリングですが、これらはどちらかと言えば硬めです。とは言え角がある不快な感じではなく、角はしっかり丸めてある硬さ、という感じがします。この辺りのドイツ車的なフィーリングは2000年代以降のマツダ車全体に通じるものがあります。

感心したのは静粛性で、新型マツダ6(アテンザ)は2018年6月の大幅改良でフロアパネルの板厚やインナーパネルの板厚を厚くしたり、吸音材を追加するなどして静粛性を大幅にアップしてきました。

これは一部改良以降のモデルでも健在で、エンジン回転数を高めにして走っても車内にエンジン音はほとんど入ってきません。非常に快適な室内空間が保たれます。



新型マツダ6(アテンザ)の後席とトランク、荷室について

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39594#image-8

次に、新型マツダ6(アテンザ)の後席とトランク、荷室の使い勝手についてチェックしましょう。

新型マツダ6(アテンザ)は車体自体が大きいことに加えて、駆動方式がFFなので基本的に室内空間は広いです。

FFの広さを感じるのは前席よりもむしろ後席で、特に足元空間の広さがFRに比べると大きく違います。新型マツダ6(アテンザ)もその例に漏れず、前席を1番後ろまでスライドした状態でも後席には座ることができますし、前席が適切な位置にあれば足元空間はこぶし2つ分くらいの余裕があります。

新型マツダ6(アテンザ)の後席のシート背面はリクライニングこそしませんが、角度のつけ方が絶妙で深めに着座してしっかり背中を預けてもリラックスできます。

また、座面も比較的長めに作られているようで、脚の長い人でも膝裏の上の部分、腿の下の部分が座面から浮いてしまうようなこともありません。

なお頭上空間についても十分なスペースがありますが、セダンとワゴンでは若干異なります。

こちらがセダン。

引用:https://autoc-one.jp/mazda/atenza/report-5002404/photo/0058.html

そしてこちらがワゴンです。

引用:https://autoc-one.jp/mazda/atenza/report-5002404/photo/0073.html

ワゴンの方が多少余裕があります。

次にトランクと荷室についてですが、まずはこちらがセダンのトランク。

引用:https://autoc-one.jp/mazda/atenza/report-5002404/photo/0050.html

新型マツダ6(アテンザ)のトランク容量はVDA方式で474Lとなっています。

開口部が幅広なのでかさばる荷物でも楽に出し入れすることができます。中も手前の左右がえぐられているので横長の荷物でも積みやすいです。

ゴルフバッグは下に2つ、その上に斜めに2つ載せれば4つ積むことができます。

そしてこちらがワゴンの荷室です。

引用:https://autoc-one.jp/mazda/atenza/report-5002404/photo/0083.html

引用:https://autoc-one.jp/mazda/atenza/report-5002404/photo/0085.html

ワゴンの荷室容量はVDA方式で506L、後列シートを倒すと1,648Lとなります。荷室容量が広いのはもちろんワゴンの方で、後席を使っている状態でもかなりの荷物を積むことができます。

ゴルフバッグはこちらも4つ程度積むことができますが、セダンと違うのは余裕を持って積めるという点です。ただし後席を使っている状態では4つが限度で、5つは難しいです。

旅行やアウトドアに出かけることの多い人、買い物へいくと買いだめをする人、仕事でたくさんの荷物を積んで移動する人などにとってワゴンはとても使い勝手がよいです。



新型マツダ6(アテンザ)の試乗レポートのまとめ

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39594#image-8

以上、新型マツダ6(アテンザ)の試乗レポート、後席とトランク、荷室の使い勝手について紹介しました。

新型マツダ6(アテンザ)は2019年8月の一部改良でガソリンターボが追加されたということで、クリーンディーゼルターボとどちらを購入するべきか迷う人も多いと思います。

どちらがおすすめかは好みの問題もあるので一概にはいえませんので、こればかりは実際に試乗をして判断するしかありません。

ぜひディーラーで試乗をすることをおすすめします。