人気の新型SUV おすすめ比較ランキング

SUV

日本では相変わらずミニバンがよく売れていますが、世界的にはSUVが最も人気のあるカテゴリとなっています。

そのためグローバル展開を進める各メーカーはSUVの開発に非常に力を入れており、今や最も先進的なモデルが揃っているカテゴリといえます。

そこで今回は、日本市場で発売されている国産車のSUVの中から、2019年おすすめの人気SUVをランキング化して10車種紹介したいと思います。







【10位~7位】2019年おすすめの人気SUVランキング

10位:スズキジムニー

スズキジムニー

引用:https://www.webcg.net/articles/-/39599

車種名スズキジムニー
価格帯148万5,000円~187万5,500円
燃費(WLTCモード)13.2km/L~16.2km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第10位はスズキジムニーです。

現行型となるスズキジムニーは、2018年7月5日に20年ぶりのフルモデルチェンジが行われて4代目となりました。

登場から1年以上が経過しましたが、2019年の販売台数は9月時点で約2万3,000台、月平均約2,800台となっています。これは前年同期に比べると約55%増えており、登場直後の人気はやや落ち着いたものの未だに好調な販売が続いています。

そのため納期は何と約1年半となっている、という大人気モデルです。

ジムニーの魅力:本格的なオフロード性能!

スズキジムニーのオフロード走行

引用:https://clicccar.com/2018/09/02/623816/

ジムニーの魅力は何と言ってもその本格的なオフロード性能にあります。

ジムニーは初代からずっと「ラダーフレーム」という梯子状のフレームとパートタイム4WDシステムを採用しています。

ラダーフレームはフレームとボディが一体型になったモノコックボディに比べるとオフロード走行時の衝撃や振動が乗員に伝わりにくく、安定した走りをすることができます。

パートタイム4WDは2WDと4WDを切り替えられるシステムです。

4WDで走る必要のないオンロードでは2WD走行をすることによって燃費を軽減することができ、いざオフロードや雪道を走行する際は4WDに切り替えれば安定した性能で走ることができます。

さらに通常の駆動力を2倍にする「4Lモード」も備わっていますので、泥道や雪道でスタックしてしまった時でも脱出が容易です。

本格的なオフロード性能を追求したSUVといえばトヨタランドクルーザーを思い浮かべる人が多いと思いますが、ランドクルーザーは最廉価グレードでも約480万円、最高級グレードは約700万円もします。

そのランドクルーザーに勝るとも劣らないオフロード性能を備えたジムニーは半額以下の約148万円~約188万円で買えてしまいます。オフロード走行を楽しみたいという人にとってこれはたまらない魅力になるでしょう。

ちょっと本格的にアウトドアレジャーをやってみたい人、何よりもオフロード性能を追求したい人、家族用の車を別に所有し、自分用のセカンドカーとして趣味性の強い車を所有したい人などにジムニーはおすすめです。



9位:スズキクロスビー

スズキクロスビー

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20180126-20103554-carview/photo/1/

車種名スズキクロスビー
価格帯179万8,500円~222万9,700円
燃費(JC08モード)20.6km/L~22.0km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第9位はスズキクロスビーです。

10位のジムニーに続けて2車種目のランクインとなったクロスビーですが、これは「ハスラーの普通車版」とも言える存在です。

ハスラーがスズキの新型車として登場したのは2014年のことでしたが、登場直後から「このデザインでもっと排気量があればいいのに」という意見が数多く聞かれていました。

これに応える形で2017年に登場したのがクロスビーというわけです。

そのためエクステリアデザインは原則としてハスラーのものを踏襲しています。見方によってはミニクロスオーバーに見えなくもない、というところですが、これはご愛嬌といったところでしょう。

クロスビーの魅力:取り回しやすいボディサイズと高い居住性

スズキクロスビーの後席

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20180126-20103554-carview/photo/21/#contents

クロスビーの魅力は「取り回しのしやすいボディサイズ」と「高い居住性」を両立しているところにあると思います。

クロスビーのボディサイズは全長3,760mm、全幅1,670mm、全高1,705mmとなっていますが、全長と全幅は今回のランキングでは軽自動車規格のジムニーを除くと最も小さいサイズです。

SUVは比較的ボディサイズが大柄なものが多く、特に女性の中には「取り回しがしにくいのではないか」と躊躇する人も少なくないと思いますが、クロスビーに限ってはその心配はありません。

普通車SUVの中では最も取り回しがしやすいと言っても過言ではないでしょう。細い路地が入り組んだ住宅街でも、歩行者や路上駐車が多い繁華街でも車の大きさを気にせず運転することができます。

それでいて室内の居住性は高く、特に後席の足元と頭上の広さは特筆すべきものがあります。

大人4人乗車でも室内が狭いと感じることはあまりありません。よほど大柄な人が乗らない限りは大丈夫でしょう。

もちろん後席を倒せば広大な荷室空間が出現しますので、大量の荷物の積載もバッチリです。

大人4人が余裕を持って乗れていざとなれば荷物もたくさん積める、ボディサイズも適度にコンパクトで扱い易い、と、まさに1粒で2度も3度も美味しいのがクロスビーです。



8位:マツダCX-8

マツダCX-8

引用:https://www.goodspress.jp/reports/193609/

車種名マツダCX-8
価格帯(ガソリン仕様)294万8,000円~480万9,200円
価格帯(ディーゼル仕様)382万8,000円~489万600円
燃費(ガソリン仕様・WLTCモード)11.6km/L~12.4km/L
燃費(ディーゼル仕様・WLTCモード)15.4km/L~15.8km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第8位はマツダCX-8です。

CX-8はマツダのSUVラインナップの中では最も大きなもので、唯一3列シート・7人乗りモデルを備えています。

また他のマツダSUV同様、ガソリン仕様とクリーンディーゼル仕様を好みに応じて選ぶことができます。

それぞれの特徴ですが、ガソリン仕様は「回転が伸びやか」「価格帯が安い」「燃費がやや劣る」、クリーンディーゼル仕様は「低い回転域からトルクがもりもり」「価格帯が高い」「燃費はやや優秀」「多少騒音が伴う(車内ではほぼ感じられない)」といった感じになります。

どちらが良いかは正直なところ中々難しいですが、売れているのはクリーンディーゼル仕様です。やはり燃費の良さが評価されているようです。

CX-8の特徴:3列シートでもスタイリッシュなデザイン

マツダCX-8

引用:https://www.goodspress.jp/reports/193609/2/?media=193638

家族が多い人、大人数で車に乗る機会が多い人に3列シート車の需要は高いと思いますが、3列シート車を探すとどうしてもミニバンになってしまい、SUVで3列シート車となるとトヨタランドクルーザー、日産エクストレイルなど限られています。

そのため「SUVで3列シート」というだけでも希少性が高いですが、CX-8はさらにデザインがとてもスタイリッシュです。

マツダは生き物のような生命感や躍動感を感じさせる「魂動デザイン」をアイデンティティとしていますが、このコンセプトを最もよく表現しているのがCX-8だと思います。

大柄なボディが巧みな曲線と面で構成されており、どこから見ても飽きません。

3列シートによる利便性と高いデザイン性を両立させているのがCX-8の特徴といえます。



7位:マツダCX-30

マツダCX-30

引用:https://kakakumag.com/car/?id=14409

車種名マツダCX-30
価格帯(ガソリン仕様)239万2,500円~303万0,500円
価格帯(ディーゼル仕様)288万7,500円~330万5,500円
燃費(ガソリン仕様・WLTCモード)14.8km/L~16.2km/L
燃費(ディーゼル仕様・WLTCモード)18.4km/L~19.2km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第7位はマツダCX-30です。

第8位で紹介したCX-8はマツダ最大のSUVでしたが、大きさ的にいうとその下はCX-5、さらにその下がこのCX-30です。CX-30の下にはCX-3があります。

つまりCX-5とCX-3の中間的な位置付けということです。

具体的なボディサイズはCX-3に比べると全長は120mm長く、全幅は30mm広く、全高は10mm低くなっており、CX-5に比べると全長は150mm短く、全幅は45mm狭く、全高は150mm低いです。

ボディサイズ的にはどちらかというとCX-3に近いのがわかります。

CX-30は2019年9月20日に予約受付が始まり、2019年10月24日に発売予定となっています。またハイブリッド仕様のSKYACTIVE-Xエンジン搭載グレードの発売は2020年1月下旬が予定されています。

CX-30の特徴:後席が広いちょっと高級なコンパクトSUVであること

マツダCX-30の後席

引用:https://kakakumag.com/car/?id=14409

CX-3は販売的に成功しているとは言い難いですが、その最大の理由として「後席が狭い」ということが指摘されていました。

この点CX-30はCX-3に比べると、同じコンパクトSUVというカテゴリにありながらCX-3よりもボディサイズを大きくしてきたため、室内の居住性も向上しています。

具体的には前席のシート間差が740mmとなっており、これはCX-3よりも50mm長く、CX-5と同じです。

また前後席間差、後席頭上空間はCX-3よりもそれぞれ26mm、20mm長くなっています。

数字で見るとわずかな差ですが、実際に乗ると数字以上の差を感じることができます。

CX-3はマツダ車らしくインテリアの質感は高く、コンパクトSUVとしてはライバルと一線を画した作りになっていただけに後席の狭さが残念だったわけですが、CX-30はこの弱点をしっかりと克服してきました。

そのためCX-30は「SUVに乗りたいが大きいのではなくコンパクトなものが欲しい」「でも安っぽい車は嫌で、それなりの高級感が欲しい」という人におすすめです。



【6位~4位】2019年おすすめの人気SUVランキング

6位:トヨタハリアー

トヨタハリアー

引用:https://bestcarweb.jp/news/newcar/1636

車種名トヨタハリアー
価格帯(ガソリン仕様)300万4,100円~412万5,000円
価格帯(ハイブリッド仕様)384万4,500円~468万9,300円
燃費(ガソリン仕様・JC08モード)12.8km/L~16.0km/L
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード)21.4km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第6位はトヨタハリアーです。

現行型のハリアーは2013年に発売された3代目で、モデルライフは2019年で6年目に突入します。

それにも関わらずハリアーは今でも売れ続けており、2018年のSUVの販売台数ランキングではトヨタC-HR、ホンダヴェゼル、日産エクストレイルに続く4番目の販売台数を誇っています。

ハリアーの特徴:モデルバリエーションの多さ

トヨタハリアーの内装

引用:https://clicccar.com/2017/08/18/501918/20170718harrier_027/

ハリアーは2.0LガソリンNA仕様、2.0Lガソリンターボ仕様、2.5Lハイブリッド仕様の3つがラインナップされています。

この他にGR SPORT仕様としてガソリンNA仕様とガソリンターボ仕様にそれぞれ1グレードずつ用意されており、このバリエーションの多さが1つの魅力となっています。

価格帯もガソリン仕様の最廉価モデルの約300万円から、ハイブリッド仕様の最上位モデルの約469万円まで実に幅広くとられているので、予算に合ったものが選びやすいです。

ハリアーは元々レクサスの流れを汲んでいるのでインテリアの質感はとても高く、エクステリアデザインは押し出しの強さにエレガントさをバランス良く取り込んでいるため、時代に流されない普遍的な高級感があると思います。

そのため登場以来ずっとコンスタントに売れ続けているというわけです。

なおハイブリッド仕様の低燃費も魅力的ですが、個人的には元気のよい走りを見せてくれるガソリンターボ仕様がおすすめグレードとなります。

5位:スズキハスラー

スズキハスラー

引用:https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_63657.html

車種名スズキハスラー
価格帯(ハイブリッド仕様)112万900円~178万900円
燃費(ハイブリッド仕様・WLTCモード)24.2km/L~32.0km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第5位はスズキハスラーです。

ハスラーについてはクロスビーのところでも少し触れましたが、2014年1月に発売されたクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。

スズキの軽SUVといえばそれまでジムニーがあったわけですが、ジムニーは「本格的なクロスカントリータイプの4WD」、ハスラーは「アクティブなライフスタイルに合ったクロスオーバーSUV」という棲み分けがされています。

このライトなテイストはユーザーに受け、スズキではスペーシア、ワゴンRに次ぐ販売台数を誇っています。販売台数だけを見ればジムニーよりも上、というわけです。

ハスラーの特徴:気軽にSUVテイストが味わえる

スズキハスラーとキャンプ場

引用:http://hobby-ws.com/2015/12/16/post-431/

ハスラーが売れているのは「気軽にSUVテイストが味わえるから」に他なりません。

ジムニーほど本格的なオフロード性能は求めていない、普段は通勤や通学、家族の送迎や買い物に使える使い勝手の良さが欲しい、でも休日にはちょっとアウトドアレジャーっぽいことを楽しんでみたい、海や山に行った時に映える車が欲しい・・・なおかつ燃費や維持費が安い軽自動車であればそれに越したことはない

ハスラーはそんなユーザーから人気を集めています。わがままと言えばわがままな要求を満たしてくれる懐の深さがあると言えます。

色々な要素をおいしいとこ取りしたい、という人におすすめですが、見た目以上に「なんちゃってSUV」であることは否めないので、オフロード走行はあまり期待出来ないと思っておいた方がいいと思います。

4位:日産エクストレイル

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/37017

車種名日産エクストレイル
価格帯(ガソリン仕様)227万2,600円~344万800円
価格帯(ハイブリッド仕様)267万1,900円~387万5,300円
燃費(ガソリン仕様・JC08モード)15.6km/L~16.4km/L
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード)20.0km/L~20.8km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第4位は日産エクストレイルです。

エクストレイルもハリアー同様2013年に発売したSUVで、2019年でモデルライフは6年目に突入しています。

「e-POWER搭載で2020年にフルモデルチェンジ」という噂もチラホラと聞こえてはいるものの、状況はあくまでも流動的です。

というのも、世界的なSUV人気にも関わらず日産というメーカーは日本国内でのSUV展開に非常に消極的で、国内販売のラインナップにはジュークとエクストレイルの2車種しかSUVがない、という状態が長らく続いています。

ジュークにしてもフルモデルチェンジの噂が出ては消える、の繰り返しで、日産の営業マンによると「ジュークは当面現行モデルの販売を続ける」とのことです。そのためエクストレイルのフルモデルチェンジもあまり期待できない、と思っておいた方がよさそうです。

そんなエクストレイルですが、実は日産の中ではノート、セレナに続く3番手の売れ行きを誇るロングセラーモデルとなっています。「売れているのだからこのままでいい」という考えなのかどうかはわかりませんが、日産にはもう少し国内市場に力を入れて欲しい、と思わずにはいられません。

エクストレイルの特徴:安い!

日産エクストレイル

引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/37017

エクストレイルは「とにかく価格が安い」という点がよいところです。

ガソリン仕様とハイブリッド仕様の2つがラインナップされていますが、ガソリン仕様は約227万円から、ハイブリッド仕様は約267万円から購入することができます。

しかも2019年10月現在、エクストレイルの値引き額の相場は車両本体価格から約30万円、オプション総額から約10万円、合計約40万円となっており、車両本体価格からの値引きは50万円を超えるものも出ている状態です。

かなりの大幅値引きが期待できるので、ガソリン仕様であれば諸費用込みで200万円程度の予算で購入することも可能です。

なおガソリン仕様、ハイブリッド仕様共に搭載されるエンジンは2.0Lで、ハイブリッド仕様はここにモーターが加わります。トランスミッションは全グレードCVTが搭載されます。つまりグレードによるエンジンとトランスミッションの差はないということです。

そしてすべてのグレードに2WDモデルと4WDモデルが用意されており、都市部のオンロードユース中心の人は2WDモデルを選択することによって車両本体価格を低く抑えることができます。

さらに一部のグレードには5人乗りの2列シート車に加えて7人乗り3列シート車もあるので、ミニバン的な使い方をすることもできます。「大人数で乗りたいけどミニバンの走りはちょっと心許ない」という人はエクストレイルの7人乗り3列シート車、というのは悪くない選択肢です。

デザインはエクステリア、インテリア共に比較的オーソドックスなデザインで、誰にでも受け入れられやすいのもエクストレイルの良いところだと思います。



【3位~1位】2019年おすすめの人気SUVランキング

3位:ホンダヴェゼル

ホンダヴェゼル

引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17254131

車種名ホンダヴェゼル
価格帯(ガソリン仕様)200万1,389円~295万6,800円
価格帯(ハイブリッド仕様)239万3,518円~298万186円
燃費(ガソリン仕様・JC08モード)17.6km/L~21.2km/L
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード)21.6km/L~27.0km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第3位はホンダヴェゼルです。

ヴェゼルは2013年12月に発売して以来、コンパクトSUVとしては断トツの販売実績を上げていましたが、2016年12月にトヨタがC-HRを投入してからは首位の座を明け渡し、2番手の座に甘んじています。

とはいえヴェゼルも2018年2月にはマイナーチェンジを行い、2019年には待望のターボエンジン搭載モデルを追加し、商品力を高める努力は怠っておらず、2019年上半期の販売台数はC-HRをわずか1,224台上回ってSUV新車販売台数第1位に返り咲きました。

ヴェゼルの特徴:クーペを思わせるスタイリッシュなエクステリアデザイン

ホンダヴェゼル

引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17254131/album/16782117/image/16812830

ヴェゼル最大の魅力は「まるでクーペを思わせる流麗なエクステリアデザイン」にあります。

SUVといえばどちらかというと角張っていたり、もっさりした重々しいデザインのものが多かったですが、最近はスタイリッシュなものも増えてきました。国産SUVとしてはヴェゼルがその嚆矢だったといえます。

後発のC-HRも旧来のSUVの既成概念を打ち破る斬新なデザインですが、C-HRのデザインは斬新過ぎて、保守的なデザインを好む層の中には抵抗感を覚える人も少なくないようです。

そういう意味ではヴェゼルのデザインはスタイリッシュでありながら万人受けするという絶妙な落としどころになっていると思います。

価格帯が比較的安いガソリン仕様、燃費重視の人向けのハイブリッド仕様、走りを追求したい人向けのガソリンターボ仕様とラインナップが豊富な点も見逃せません。

2位:トヨタC-HR

トヨタC-HR

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170130-20103096-carview/photo/1/

車種名トヨタC-HR
価格帯(ガソリン仕様)236万7,000円~273万2,000円
価格帯(ハイブリッド仕様)273万円~309万5,000円
燃費(ガソリン仕様・JC08モード)15.2km/L~16.4km/L
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード)29.0km/L~30.4km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第2位はトヨタC-HRです。

ヴェゼルの項目でも触れたように、C-HRはSUV市場で首位を走っていたヴェゼルを追い落とすためにトヨタが満を持して投入したモデルとなります。

このトヨタお得意の「後出しジャンケン」的な手法は案の定効果絶大で、ヴェゼルをあっという間に追い抜きSUV市場の首位に収まってしまいました。

前述のように2019年上半期はヴェゼルが猛追してC-HRを逆転しましたが、下半期も含めた年間トータルの販売台数ではどうなるか、予断を許さない状況です。

そのくらいヴェゼルとC-HRは激しいつば競り合いを演じています。

C-HRの特徴:しなやかな足回りで走りの質が素晴らしい

トヨタC-HR

引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170130-20103096-carview/photo/4/#contents

C-HRの特徴は何と言っても足回りが非常にしなやかなので、走りの質が高いというところです。

その秘密はC-HRのリヤサスペンションはダブルウィッシュボーン式を採用しているという点にあります。

ライバルのヴェゼルのリヤサスペンションはFFが車軸式、4WDがド・ディオン式でどちらもダブルウィッシュボーン式に比べると構造は単純で、性能的には劣ります。

本来ダブルウィッシュボーン式はスポーツカーや高級車に使われるもので、このクラスの車に採用されるのは異例なことです。トヨタがいかにC-HRに力を入れているかがここからもよくわかります。

ダブルウィッシュボーン式はその作りからタイヤのトレッド面が路面に対して常時ほぼ平行に上下するので、どんな状況にあってもタイヤがしっかりと路面を捉えています。そのため良いタイヤを履けば履くほど、C-HRの走りはタイヤのポテンシャルを存分に発揮した素晴らしいものになります。

トヨタ車の乗り心地はどちらかと言うと乗り心地重視でふわふわしたものが多い中、C-HRはどちらかというと欧州車のような硬めな乗り心地です。しかし硬いだけでなく、硬さの中にしなやかさが感じられ、不快なところはありません。

むしろ何でもない交差点やカーブを走り抜けるだけで容易にその質の高さを感じることができ、制限速度を守った常用域での何でもない走りが非常に楽しいです。

1位:トヨタRAV4

トヨタRAV4

引用:https://www.webcartop.jp/2019/06/384212/

車種名トヨタRAV4
価格帯(ガソリン仕様)265万6,500円~319万5,500円
価格帯(ハイブリッド仕様)326万1,500円~388万8,500円
燃費(ガソリン仕様・WLTCモード)15.2km/L~15.8km/L
燃費(ハイブリッド仕様・WLTCモード)20.6km/L~21.4km/L

2019年おすすめの人気SUVランキング、第1位はトヨタRAV4です。

RAV4は1994年に初代が発売されてから先代まで4代、24年に渡って販売されていましたが、日本市場では2016年10月に販売を中止してから約2年半、市場から姿を消していました。

しかし2019年4月に5代目が日本市場に投入され、復活を果たすことになります。

ここまでの販売は好調で、トヨタのSUVとしてはC-HR、ハリアーに続く3番目の販売台数を記録しており、SUV全体でもヴェゼル、C-HR、エクストレイル、ハリアーに続く5番目の販売台数となっています。

RAV4の特徴:室内の使い勝手とオフロードの走りの良さを両立したSUVらしいSUVであること

トヨタRAV4の室内

引用:https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17271841

SUVとは「スポーツ・ユーティリティー・ビークル」、つまりスポーツ多目的車の略です。

その定義として明確なものは存在しないものの、(本格的クロカン車には及ばないものの)オフロード走行もそれなりにこなし、2人以上の乗員と荷物を積載して海へ山へとレジャーに出かけることができる車、というのが期待される役割になると思います。

RAV4はこの期待に十分以上に応える内容になっています。

ここまでに紹介したSUVの中には「なんちゃってSUV」でオフロード走行はあまり期待できないものや、荷物の積載性に難があるものもありました。

それはそれで「都市型SUV」だと割り切れば納得できますが、やはりSUVはオフロード性能を備えてナンボ、と考えると「SUVたるSUV」というのは限られてきます。

トヨタランドクルーザーはSUVたるSUVの頂点に君臨しますが、その価格を考えると決して万人に勧められるものではありません。その点RAV4はSUVとしては必要にして十分なオフロード性能を備えていながら300万円以下という比較的手の届きやすい価格で買えるので、一般大衆向けSUVとしては非常によくできています。

特筆すべきは荷物の積載性の高さです。

トヨタRAV4の荷室

引用:https://www.webcartop.jp/2019/06/384212/rav4_inex32b/

容量は5人乗車時で580Lとなっており、これはミドルクラスSUVの積載容量としてトップクラスです。

また床面のデッキボードは上段、下段の2段階設定となっていて上段でフラットな状態にすれば長尺ものの荷物が、下段にすれば背の高い荷物や走行中に動いたりこぼれたりしやすい荷物を安心して積むことができます。

さらにデッキボードは裏面に引っくり返すと樹脂製になっており、雪や泥で汚れた荷物も気兼ねなく積めるように作られています。

このような荷室の使い勝手の良さもRAV4をおすすめする理由です。