トヨタは日本最大の自動車メーカーですが、人気のSUVも陸の王者ことランドクルーザーから、2018年のSUV販売台数第1位に輝いたC-HRまで実に多彩なラインナップを誇っています。
そしてそのトヨタのプレミアムブランドであるレクサスも、国産最高級SUVであるLXを筆頭に2018年にラインナップに加わったUXまで4車種を揃えています。
そこで今回はトヨタ・レクサスのSUVの中からおすすめの5車種をピックアップしてランキング形式で紹介したいと思います。
目次
【2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV・第5位】トヨタランドクルーザープラド
引用:https://kakakumag.com/car/?id=11630
2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV、第5位はトヨタランドクルーザープラドです。
トヨタのSUVといえばランドクルーザーがお馴染みですが、このランドクルーザープラドはその派生車種で、1990年から販売が始まりました。
現行型となり4代目は2009年に発売し、2019年でモデルライフは11年目に突入しています。
実は今回のランキングにランドクルーザーは入れておらず、こちらのランドクルーザープラドは5位に入っています。
その理由は「SUVとして考えるとランドクルーザープラドの方がより万人向けだから」です。
ランドクルーザーはSUVというよりも、どちらかというと「本格的クロスカントリー車」「本格的オフローダー」という位置づけになります。
砂漠やジャングル、紛争地帯などより困難な環境での使用に耐えられるような頑丈な作りになっていますし、そのオフロード性能は他の追随を許さないほど高いものです。
しかし少なくとも日本国内での使用を想定すると、これらはオーバースペックです。
オーバースペックな車に乗ることはもちろん悪いことではないですが、最上位グレードで約700万円もすることを考えるとおすすめ度はあまり高いとはいえません。
もう1つランドクルーザーがおすすめしにくい理由に、ボディサイズの大きさがあります。
特に問題になるのが1,980mmという全幅で、これは完全に輸入車クラスです。
常に大通りを走るなら問題ありませんが、そんな人はむしろ少ないでしょうし、一旦裏通りに入ったら途端に持て余します。
オフロード走行をする場合も、日本の山道や林道はほとんどが道幅が非常に狭く、ランドクルーザーでは逆に道を踏み外して谷底へ転落するかも、という恐怖感を味わうことになります。
引用:https://kakakumag.com/car/?id=11630
一方のランドクルーザープラドはランドクルーザー譲りの高性能を持ちながら、ランドクルーザーよりもややライトユーザー寄りな作りになっています。そのため価格帯も約360万円~約546万円とランドクルーザーに比べると購入しやすくなっています。
ボディサイズはランドクルーザープラドも十分大きいですが、全幅は1,885mmとランドクルーザーに比べて100mm近く小さく、多少扱いやすいです。
ランドクルーザープラドの圧倒的なオフロード性能はやはりおすすめSUVとして外すことができないので、第5位とさせていただきました。
【2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV・第4位】トヨタハリアー
引用:https://www.webcartop.jp/2017/07/137579/
2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV、第4位はトヨタハリアーです。
現行型のハリアーは2013年に発売された3代目ですが、実は初代と2代目は海外ではレクサスRXとして販売されていました。
しかもレクサスNXとハリアーはエンジンとプラットフォームを共有しています。
つまりある意味では生まれも育ちもレクサスで、今もレクサスと近い血が流れている、ということができます。
これはハリアーに同クラス平均以上の高級感を与えています。
そしてハリアーの魅力の1つに「値引き額の大きさ」が挙げられます。
ハリアーは既にモデルライフが7年目に突入しているということもあってか、車両本体価格とオプション総額からの値引き額の合計が40万円程度は狙えます。
ガソリン仕様が約300万円から、ハイブリッド仕様が約384万円から買えますが、40万円値引きされればそれぞれ約260万円、約344万円から買うことができ、ハリアーの内容を考えるとこれはお買い得度が高いです。
なおレクサスNXはハリアーに比べるとざっと100万円程度高くなっていますが、どちらを買うべきか、と言えば答えは非常に難しいです。
と言うのも、レクサスNXはさすがにレクサス車だけあってインテリアのクオリティが頭1つ抜けています。ハリアーに比べると確実に高級感があるといえます。
ちなみにこちらがハリアーの内装です。
引用:https://motor-fan.jp/article/10009340
そしてこちらがレクサスNXの内装です。
引用:https://autoc-one.jp/lexus/nx/report-1869180/photo/0041.html
レクサスNXはさすがに100万円高いだけのことはある、という感じです。
ただしプラットフォームとエンジンは共有しているので、走りにそう大きな差はありません。先進安全装備も両車はほぼ同じです。
以上のことから「レクサスNXが買えるならそうするに越したことはないものの、ハリアーでも決して悪い選択ではない、むしろ値引き幅が大きい分お買い得度は高い」ということがいえると思います。
お買い得度が高いのにレクサスクオリティを味わうことができる、そんなトヨタハリアーが第4位です。
【2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV・第3位】トヨタC-HR
引用:https://bestcarweb.jp/news/81576
2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV、第3位はトヨタC-HRです。
2016年末に発売されたC-HRは売れに売れて、2017年、2018年と2年連続でSUVの販売台数トップの座に君臨していました。C-HRは日本で1番売れているSUVだったわけです。
しかし2019年に入ってC-HRの王座に暗雲がたちこめています。ライバルのホンダヴェゼルが待望のターボモデルを追加するなど猛追しており、上半期のSUV販売台数ではC-HRをわずかに上回る販売台数を叩き出しました。
2019年の年間成績ではC-HRが3連覇を果たすのか、ヴェゼルが3年ぶりの王者に返り咲くのか、見ものです。
C-HRの魅力は斬新なエクステリアデザインと走りの質の高さにあります。
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/35938#image-17
エクステリアデザインは正直好みが分かれるとは思いますが、近年のトヨタ車のアイデンティティとなったキーンルックに塊感があってボリューミーかつ筋肉質なデザインは近未来を予感させます。
どちらかというと若者向けのデザインですが、角張ったデザインが多いSUVにあって貴重だと思います。
また走りの質はリヤサスにダブルウィッシュボーン式を採用している恩恵が大きいです。
ダブルウィッシュボーン式は本来スポーツカーや高級車に採用されるサスペンションですが、トヨタはコンパクトSUVであるC-HRに驕ってきました。コスト的にはかなり厳しいはずですが、この辺りはさすが世界有数の自動車メーカーであるトヨタらしいところです。
SUVが欲しいけど大きな車は必要ない、コンパクトな車でキビキビと走りたい、という人にC-HRはおすすめです。
【2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV・第2位】レクサスUX
引用:https://motor-fan.jp/article/10010642
2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV、第2位はレクサスUXです。
レクサスのSUVは上からLX、RX、NX、UXの4車種がラインナップされており、UXは末っ子的な位置付けになります。
発売されたのも2018年で最後発です。
最近はC-HRやホンダヴェゼルのようなコンパクトSUVがよく売れていますが、レクサスの中で最も販売台数が多いのがこのUXとなっています。
UXをおすすめしたい理由は、エンジンとトランスミッションの秀逸さ、その結果もたらされる走りの質の高さにあります。
UXに搭載されるM20A-FXS型エンジンは日本市場に初投入される最新型のエンジンですが、走りのダイレクト感を重視した作りになっています。
そのためアクセルに対して非常にリニアな反応を見せてくれ、胸のすくような走りを実現しています。
なおハイブリッド仕様も同じエンジンで、これにモーターがプラスされます。
引用:https://motor-fan.jp/article/10010642
トランスミッションはガソリン仕様のダイレクトCVTが新開発されたものとなっており、1速は発進用の固定ギア、2速以上は通常のCVTが担う、という分業制になっています。
そのため発進加速の鋭さ、ギヤ比のハイギヤード化、ワイドレンジ化が両立されており、加速力と低燃費の両方を実現しています。
走りの面だけを見るとおすすめはやはりガソリン仕様で、SUVとは思えないスポーツカー並みの性能を発揮してくれます。
【2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV・第1位】トヨタRAV4
引用:https://gazoo.com/impression/w0000140733.html
2019年トヨタ・レクサスのおすすめSUV、第1位はトヨタRAV4です。
RAV4はかつてCMキャラクターに元SMAPの木村拓哉さんを起用し、人気を博したSUVでしたが、2017年8月を最後に国内販売を終了していました。
それが2019年4月に2年8カ月ぶりにフルモデルチェンジをして再販売されました。
C-HRの章で「2019年上半期にC-HRの販売台数がヴェゼルに逆転された」と書きましたが、これはトヨタのSUVの人気がC-HRとRAV4に分散されてしまった、という理由も大きいです。
C-HRには及ばないものの、RAV4も非常によく売れています。
RAV4をおすすめしたい理由は何と言っても「SUVらしいSUVであること」が1番です。
UXもC-HRもハリアーもよくできていることは間違いないですが、オフロード性能という点を考えるとやや心許ないところがあります。
本格的な雪道や汚泥路に持ち込んだ時に、「この車は4WDだから大丈夫」と高い信頼を寄せることができるのは今回紹介した5車種の中では5位のランドクルーザープラドと、1位のRAV4だけです。
引用:https://gazoo.com/impression/w0000140733.html
RAV4は4WDモデルには路面状況に合った走行支援を3つのモード(MUD&SAND/NOMAL/ROCK&DIRT)から選択できるマルチテレインセレクト、スタックから容易に脱出できるTRAILモード、雪道の安定走行をサポートするSNOWモード、走行モードを3つのモード(ECO/NORMAL/SPORT)から選択できるドライブセレクトモードなどさまざまな機能を備えていますが、これらを統合制御するAIMと呼ばれる4WD統合制御も同時に備えています。
そのためドライバーは状況に応じて各機能を的確なモードにさえ入れていれば、車が最大限のパフォーマンスを発揮してくれます。
つまり誰でも簡単にオフロード走行を楽しむことができるというわけです。これは趣味で走るオフロードのみならず、夏は台風に大雨、冬は大雪と天候が荒れがちな昨今の日本においては非常に安心できるシステムだと思います。
またRAV4はガソリン仕様であれば約265万円から購入することができ、買いやすい価格帯となっています。より多くの人が本格的なオフロード性能を備えたSUVを手に入れることができる、というのはRAV4の魅力といえます。