人気SUVの乗り心地比較! おすすめ車種紹介!

SUV

SUVは「スポーツユーティリティビークル」の略ですが、家族や友人などと大人数で乗車してドライブに出かけることも多いと思います。

そんな時に気になるのが「乗り心地」です。いくらカッコ良くても、オフロード性能が高くても、大人数を乗せるのなら乗り心地が悪くては意味がありません。

そこで今回は「SUVの乗り心地」に焦点をあてて、乗り心地の良いSUVを5車種選んでみました。







【2019年乗り心地の良いSUV・第5位】トヨタハリアー

トヨタハリアー

引用:https://motor-fan.jp/article/10009340

2019年乗り心地の良いSUV、第5位はトヨタハリアーです。

近年は高級クロスオーバーSUVが国産車、輸入車を問わず非常に多くなっていますが、その先駆けは実はこのハリアーです。

元々ハリアーはレクサスブランドでRXの車名で販売されていたことからもわかるように、元々高級車としての系譜に連なっています。そのため初代から伝統的に乗り心地については高い評価を受けています。

ハリアーの乗り心地をひと言で表現すると「ふわふわ」です。

トヨタハリアーの内装

引用:https://clicccar.com/2017/08/18/501918/20170718harrier_027/

これは「いかにもトヨタ車」という感じの典型的なふわふわで、ひと昔前のクラウンなどに似ています。

ハリアーは1列目シート、2列目シートの両方に、走行時の振動を吸収するパフォーマンスダンパーを搭載しています。つまり路面からの振動をまずは足回りのサスペンションで吸収し、吸収しきれなかった振動をシート下のパフォーマンスダンパーで吸収する、という2段構えになっています。

そのためほとんど振動らしい振動は伝わってきませんが、逆に言えばドライバーにロードインフォメーションが伝わらない、というデメリットにもつながります。

これは賛否両論分かれると思いますが、路面状態の良いオンロード走行中心であればそれほど大きな問題にはならないでしょう。



【2019年乗り心地の良いSUV・第4位】マツダCX-8

マツダCX-8

引用:https://autos.goo.ne.jp/column/547112/

2019年乗り心地の良いSUV、第4位はマツダCX-8です。

CX-8はマツダのSUVの中で最も大きく、唯一7人乗りの3列シート仕様がラインナップされています。

マツダ車は乗り心地はどれもしなやかさはありつつも基本的には硬め、というドイツ車的な指向になっているのですが、CX-8に限ってはやや別で、どちらかといえばトヨタ車的かつアメリカ車的なふわふわ感を伴う乗り心地です。

しかし路面の継ぎ目や小石などの障害物の凹凸はロードインフォメーションとしてしっかりドライバーに伝えてくれるので、ただ単にふわふわしているだけ、ということではありません。

多人数乗車で長距離ドライブに出かける機会の多い人におすすめです。



【2019年乗り心地の良いSUV・第3位】三菱アウトランダー/アウトランダーPHEV

三菱アウトランダーPHEV

引用:https://www.goodspress.jp/reports/201221/

2019年乗り心地の良いSUV、第3位は三菱アウトランダー/アウトランダーPHEVです。

三菱のアウトランダーはガソリン仕様で、プラグインハイブリッド仕様のアウトランダーPHEVはあくまでも別車種です。しかしこの2車種はプラットフォームその他の多くを共用しているため、ここでは同じ括りとして扱い、以下「アウトランダー」と称したいと思います。

現行型アウトランダーは2012年にフルモデルチェンジを受けて登場しましたが、2015年と2018年にそれぞれ大規模なマイナーチェンジを受け、その度にかなりの進化を見せています。

特に乗り心地については2015年のマイナーチェンジでNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)の徹底した抑え込みを行っています。これは吸音材や遮音材、制振材といったNVHを抑えるための材料を惜しみなく使うことによって実現したものです。

また新たにダイナミックダンパーを搭載することで、制振材で抑え込めなかった衝撃を吸収する仕組みとなりました。

そしてアウトランダーには「S-AWC」という車両制御技術も搭載されています。これは電子制御4WDをベースにアクティブヨーコントロール(AYC)、ASC、ABSなどを統合的に制御し、走行安定性を高めることに寄与するというものです。

三菱アウトランダーPHEVのメーターパネル

引用:https://www.goodspress.jp/reports/201221/2/

これによってカーブを曲がる時は必要以上に外へ膨らむことがありませんし、高速道路走行時やレーンチェンジ時は車体が振られることもなくなります。

そのため乗員は非常に快適な車内空間を過ごすことができる、というわけです。



【2019年乗り心地の良いSUV・第2位】トヨタランドクルーザー

トヨタランドクルーザー

引用:https://clicccar.com/2016/02/24/354956/

2019年乗り心地の良いSUV、第2位はトヨタランドクルーザーです。

ランドクルーザーは「SUVの中のSUV」「キング・オブ・SUV」と呼ぶにふさわしい存在で、その卓越した頑丈さとオフロード性能から、SUVというよりもむしろ本格的クロスカントリー車と呼ぶべき車だと思います。

ランドクルーザーは、先代(8代目)の100系からは世界の潮流に従って高級SUVとしての側面を色濃く打ち出しつつあります。

僻地では本格的クロスカントリー車、日本やアメリカのような先進国では高級SUVとまったく別の二面性を持ち合わせている、というわけです。

乗り心地という観点からランドクルーザーをみると、これは同じトヨタのアルファードやクラウンに勝るとも劣らない性能を備えており、確実に高級サルーンとして通用します。

元々ランドクルーザーのような本格的クロスカントリー車に採用されているハシゴ状のラダーフレームは、シャシーとボディが別体になって作られています。

そのため路面からの衝撃は乗員に伝わりにくいです。

しかもランドクルーザーの場合はシートも非常に贅沢なものが使われているので、長時間ドライブでも疲労が生じにくくなっています。

またランドクルーザーには「キネティックダイナミックサスペンションシステム」(KDSS)という機構が備わっており、これが乗り心地を高めるのに役立っています。

トヨタランドクルーザーのKDSSの説明図

引用:https://toyota.jp/landcruiser/performance/offroad_performance/

KDSSは前輪と後輪のスタビライザーを油圧で結び、路面状況によって最適化するというものです。

たとえば舗装路のカーブではスタビライザーの効力を利かせて安定感を高め、悪路ではスタビライザーの効力を無力化して足元のストロークを確保し、走破性を高めます。

ただしこの機構はAX”Gセレクション”というグレードにしか装備されていない上、他のグレードではオプションでも装備することができません。ランドクルーザーであれば乗り心地が良いのは間違いないですが、より上の乗り心地を目指したければAX”Gセレクション”を選ぶようにしましょう。

【2019年乗り心地の良いSUV・第1位】レクサスRX

レクサスRX

引用:https://clicccar.com/2019/10/22/921925/

2019年乗り心地の良いSUV、第1位はレクサスRXです。

RXはレクサスのSUVの中ではLXに次ぐ2番手という位置づけですが、今回のランキングでは1位とさせていただきました。

単純に乗り心地だけを考えるとLXはRXよりも上だと思います。

しかしそれは「あえて比較をすれば」という話で、普通の人が普通の道で乗って比較するにおいてはLXとRXの差はほとんどありません。

さらに言えば、LXの車両本体価格は約1,136万円と国産車の中では飛び抜けた価格となっており、今回ランクインした別車種と同列に比較するのは多少違和感を感じます。

そのためLXはランキングの対象から除外し、それ以外のSUVの中で最も乗り心地が良いと思われるRXを1位します。

なおRXの価格帯は513万円~796万円なのでランドクルーザーと一部重複しています。

RXは2019年8月にマイナーチェンジを受けて内外装も含めた全体をリフレッシュしました。

乗り心地に関わる部分では、ボディのスポット溶接打点を従来よりも増やし、ボディ剛性をさらに高めています。その上でサスペンションのハブベアリングの剛性やスタビライザー・バーの剛性を向上させてアンダーステアと車体ロールを低減させています。

そしてダンパーには「フリクションコントロールデバイス」を採用し、路面からの微細な衝撃の入力を抑え込んでいます。

そのため今までも良かった乗り心地がさらに向上しています。

新しく舗装された道路の上を走ると「あ、路面状態が良くて気持ちいいな」と思うことがあると思いますが、RXの乗り心地はあの感覚が常時ずっと続く感じです。ツルツルに磨かれた鏡の上を滑るように走るような感覚です。

レーンチェンジの際に少し乱暴にステアリングを切ってもスパっとレーンが変わり、車体の揺れはすぐに収まります。これは非常に気持ちよく、必要もないのに何度もレーンチェンジがしたくなってしまいます。

あえてデメリットを探すとすると、ロードインフォメーションが伝わりにくいという点です。あまりにスムーズに滑るように走り抜けてしまうので、よくよく考えると多少の気持ち悪さを感じます。

ただしこれは注意深く意識をすれば、という話で、多くの人にとっては空を飛んでいるような気持ちで快適なドライブができると思います。

というわけで、乗り心地という点ではまさに別次元なRXが第1位です。