現在の日本の自動車市場はミニバンとSUVが人気の中心ですが、セダンのボディに大きな荷室を設けたステーションワゴンもまだまだ根強い人気を保っています。
ステーションワゴンはミニバンやSUVに比べて走行性能が高い上、荷物の積載性はこれらに劣らないのが人気の秘訣です。
そこで今回は、そんなステーションワゴンの中からおすすめ度が高いものを10車種ピックアップして、ランキング形式で紹介したいと思います。
※文中に出てくる燃費は原則としてJC08モードでの表記となっています(WLTCモードの燃費が出揃っていないため)。
目次
【10位~7位】2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング
10位:ホンダシビックハッチバック
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/37992#image-6
車種名 | ホンダシビックハッチバック |
価格帯 | 285万2,300円 |
燃費(JC08モード) | 17.4-18km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第10位はホンダシビックハッチバックです。
シビックハッチバックは車名に「ハッチバック」と入ってはいますが、ホンダのラインナップ上は「ハッチバック/ワゴン」に分類されています。
ハッチバックというには車体サイズは長めにとられており、どちらかというとステーションワゴンに近いボディスタイルということもあり、今回ステーションワゴンのランキングで取り上げました。
シビックハッチバックはガソリン仕様の1.5LのVTECターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速マニュアルと7速ATが用意されています。駆動方式はFFのみです。
派生モデルとしてシビックセダン、シビックタイプRがあります。
かつてシビックといえばセダン、ハッチバック、そしてトールミニバン風のシャトルと、3つのボディタイプを揃えるホンダの主力コンパクトカーでしたが、フィットの登場によって国内では徐々に影が薄くなり、2005年に登場した8代目からセダンのみの販売となりました。
そして2011年に登場した9代目にいたっては、国内販売が見送られてしまいます(投入予定だったモデルはグレイスとして発売)。
そして現行型となる10代目は2015年の登場、日本市場へは2017年の投入となりましたが、これは実に8代目の販売終了から7年ぶりの日本市場へのシビックの投入となりました。ハッチバックの投入は12年ぶりです。
とは言え、往年の車好きがイメージするコンパクトカーたるシビックの面影は、もはやありません。
排気量こそ1.5Lのダウンサイジングターボが搭載されますが、ボディサイズは堂々たる3ナンバーサイズです。
そのため「シビック?小さいでしょ?」という考えはもはや改めるべきで、立派にステーションワゴンとしての実用性を備えていると考えられます。
シビックハッチバックの特徴は、何と言ってもその走りの良さです。
シビックハッチバックは「FF車でニュルブルクリンク最速」と言われるシビックタイプRと搭載されるエンジンこそ違えど、基本的な作りはほぼ同じです。
特筆すべきは新開発されたシャシーを中心とした足回りで、ワインディングを走る時に見せるその性能はスポーツカーのものといっても過言ではありません。
6速MT仕様も用意されていることですし、室内の居住性や荷物の積載性と同じくらい走りを大事にしたい、という人にぜひ乗って欲しい1台です。
9位:トヨタカローラフィールダー
引用:https://www.carsensor.net/contents/market/category_1491/_64201.html
車種名 | トヨタカローラフィールダー |
価格帯 | 169万8,400円~228万1,400円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 16.4-23km/L |
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード) | 34.4km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第9位はトヨタカローラフィールダーです。
カローラシリーズは2018年から2019年にフルモデルチェンジを受けており、ステーションワゴン仕様のカローラは「カローラツーリング」と名前を変えてリニューアルしています。
カローラツーリングはボディサイズが大型化して3ナンバーサイズになったことから、ビジネスユーザーや5ナンバーワゴンの需要に対応するためにカローラフィールダーが引き続き並行販売されることになりました。
カローラフィールダーは1.5Lガソリン仕様と1.5Lのハイブリッド仕様の2つがラインナップされ、駆動方式はガソリン仕様がFFと4WD、ハイブリッド仕様がFFのみ、トランスミッションはガソリン仕様が5速MTとCVT、ハイブリッド仕様は電気式無段変速機が用意されます。
特定のユーザーに向けての販売継続とはいえ、エンジン、駆動方式、トランスミッションが豊富に選べるところはさすがトヨタといったところです。
カローラフィールダーの特徴は、「5ナンバーサイズでありながら典型的なステーションワゴンスタイルをとっている」というところです。
2019年末現在、5ナンバーサイズのステーションワゴンはホンダのシャトル、そしてこのカローラフィールダーしかありません。
シャトルはステーションワゴン扱いではありますが、ビジネスユースに用いるのはややスタイリッシュすぎる感がありますし、価格帯もやや上がります。
荷室に段ボールをガンガン積むようなビジネスユースには、やはりかつてのカローラバンの流れを汲むカローラフィールダーの方が向いていますし、多少のキズやへこみも気にせず使えるという気楽さもあるでしょう。
ビジネスユースに用いるバンとしては、トヨタは別途プロボックスを用意していますが、カローラバン以降の根強いファンは「カローラ」にこだわる人が多いと聞きます。この辺りはやはり「壊れない」「安い」といったカローラの伝統的なイメージが根強く残っているためだと思われます。
また、カローラフィールダーは国産ステーションワゴンの中では最も安いので、セカンドカーとしてアウトドアレジャー専用に使うのにも向いているかもしれません。
8位:ホンダジェイド
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39154#image-7
車種名 | ホンダジェイド |
価格帯 | 244万3,160円~314万6,000円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 17.6-18km/L |
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード) | 24.2km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第8位はホンダジェイドです。
ジェイドは1.5Lのガソリン仕様と1.5Lのハイブリッド仕様の2つがラインナップされており、駆動方式はガソリン仕様が無断変速AT、ハイブリッド仕様が7速AT、駆動方式はFFのみとなります。
ジェイドは元々中国市場向けに開発が行われ、2013年から中国ではホンダと現地企業の合弁企業(東風本田汽車)によって製造・販売が行われています。
日本へは2015年に投入され、ホンダが製造・販売を行っています。
ジェイドの特徴はエレガントかつスタイリッシュな外観にあると思います。
ステーションワゴンにしては非常に流麗なボディラインを描きつつ、ステーションワゴン並みの積載容量を誇ります。
荷室容量はカローラフィールダーが407Lなのに対し、ジェイドは440Lもあります。いかにもステーションワゴン然としたカローラフィールダーを凌ぐわけです。
また、ジェイドは2列シートの5人乗りのみならず、3列シートの6人乗りもラインナップされています。
6人乗りは2列目が分割されたキャプテンシート調のものとなり、3列目シートを加えると前から「2-2-2」という乗車定員になります。
人も荷物もたくさん載せたいが、車のスタイリングも重視したい、という人にはジェイドがおすすめです。
7位:ホンダシャトル
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/81061edf2a46caf3eb1a5375925c50b514189672/
車種名 | ホンダシャトル |
価格帯 | 180万8,400円~277万2,000円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 18.8-22km/L |
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード) | 26-33.2km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第7位はホンダシャトルです。
「シャトルはミニバンではないか」という声が上がりそうですが、ホンダのラインナップ上はシビックハッチバックやジェイド同様に「ハッチバック/ワゴン」というカテゴリに分類されています。
一方の「ミニバン」にはステップワゴンやオデッセイ、フリードなどがあり、シャトルはここに入っていません。
そのため、ここではステーションワゴンとして扱うことにします。
シャトルは1.5Lのガソリン仕様と1.5Lのハイブリッド仕様があり、駆動方式はどちらもFFと4WDが用意されています。トランスミッションはガソリン仕様が無断変速AT、ハイブリッド仕様が7速ATとなります。
ホンダにおいて「シャトル」の名称は、元々シビックに用いられていたものでした。前述のように、かつてシビックにはハッチバック、セダンに加えて、トールミニバン風のシャトルというモデルが存在したわけです。
その後、シャトルはフィットに受け継がれ、2代目フィット時代に「フィットシャトル」というモデルがありました。これはフィットの荷室を拡大してステーションワゴン調にしたもので、かつて販売していたエアウェイブの実質的な後継車種でした。
フィットシャトルは2015年3月に生産・販売を終えましたが、その後5月にフィットから分離・独立する形で現行型のシャトルが登場しました。
このような経緯があるため、現行型シャトルは3代目フィットをベースにしています。
ジェイドとシャトルは何となく似ていますが、決定的な違いがあります。
それは「ジェイドは3ナンバーサイズ、シャトルは5ナンバーサイズ」ということです。排気量は同じ1.5Lですが、パワーはジェイドの方が上になっています。
ジェイドの方がボディサイズが大きいので、室内サイズもジェイドの方が大きいです。ただし荷室容量はジェイドが440L、シャトルが570Lとシャトルの方が大きくなっています。
以上のことから、見た目と室内空間重視の人はジェイド、ボディサイズのコンパクトさと荷室容量を重視する人はシャトルが向いていると思います。
【6位~4位】2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング
6位:スバルレガシィアウトバック
引用:https://www.goodspress.jp/reports/49406/2/?media=49433
車種名 | スバルレガシィアウトバック |
価格帯 | 341万円~363万円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 14.8km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第6位はスバルレガシィアウトバックです。
レガシィアウトバックは2.5Lガソリンエンジンを搭載し、駆動方式はAWD(4WD)のみ、トランスミッションはリニアトロニックのみとなります。
レガシィは日本を代表するステーションワゴンであり、現在のようにステーションワゴンが乗用車として用いられるようになった嚆矢ともいうべき車種です。
アウトバックがレガシィのラインナップに加わったのは3代目からですが、初代、2代目も「レガシィグランドワゴン」「レガシィランカスター」などの車名で似たようなモデルが存在しました。
2014年に登場した現行型はレガシィとしては5代目、アウトバックとしては3代目になりますが、国内販売はアウトバックのみです。その代わり、国内専売モデルとしてレヴォーグが投入され、かつてのレガシィツーリングワゴンのポジションを担っています。
そんなレガシィアウトバックの特徴は「アメ車を彷彿とさせる大柄なボディ」と「ステーションワゴンとSUVの中間的なテイスト」です。
現行型レガシィツーリングワゴンの国内投入が見送られて、代わりに国内専売モデルのレヴォーグが投入されたのは、海外市場を重視したレガシィツーリングワゴンのボディサイズが大きくなり過ぎたからです。
レガシィアウトバックのみはレヴォーグに置き換わらなかったので国内販売が継続されていますが、上記のような事情のため、他メーカーのワゴンに比べるとひと回り車体サイズが大きくなっています。もちろん室内サイズも広々としています。
そのため「大きなワゴンが欲しい」「でも輸入車は嫌だ」という人にはぴったりだと思います。
また、レガシィアウトバックは最低地上高が200mmも確保されていることから、ちょっとした路面の凹凸や障害物でお腹をこすることがなく、SUV的な使い方ができます。
ステーションワゴンで林道ツーリングやちょっとしたオフロード走行を楽しみたい、という人はレガシィアウトバックを強くおすすめします。
5位:プリウスα
引用:https://autoc-one.jp/toyota/prius_alpha/report-763751/photo/
車種名 | トヨタプリウスα |
価格帯 | 261万2,500円~352万9,900円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 26.2km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第5位はトヨタプリウスαです。
車名にプリウスという名前がついているように、プリウスαはプリウスをベースにしたステーションワゴンとなります。
ただしベースとなっているのは現行型の4代目プリウスではなく、先代の3代目プリウスです。つまりプリウスαはフルモデルチェンジを受けることなく、そのまま販売が続いている、というわけです。
エンジンは 1.8Lのハイブリッド仕様、トランスミッションは電気式無段変速機、駆動方式はFFのみとなります。
なおプリウスαは、2列シート5人乗り仕様と3列シート7人乗り仕様の2つがラインナップされます。
プリウスαの特徴は燃費、ではなく、意外に大容量な荷室です。
プリウスベースなので燃費は26.2km/Lと優秀なのですが、いかんせん旧型ベースということもあり、最新のハイブリッド仕様に比べると燃費はやや落ちます。
例えばカローラツーリングのハイブリッド仕様の燃費は、最低でも28.4km/L、最高で35km/Lにもなります。
燃費よりも評価できるのは荷室容量で、2列シート5人乗り仕様の荷室容量は535Lにもなります。これは国産ステーションワゴンとしては、シャトルの570L、レガシィアウトバックの559Lに次ぐ3番目の容量の大きさです。
そのためプリウスαは、燃費が良くてなおかつ荷物もたくさん積めるステーションワゴンが欲しい、という人におすすめといえます。
第4位:インプレッサスポーツ
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/35567#image-15
車種名 | スバルインプレッサスポーツ |
価格帯 | 200万2,000円~248万6,000円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 15.8-17.2km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第4位はスバルインプレッサスポーツです。
インプレッサスポーツは1.6Lのガソリン仕様、2.0Lのガソリン仕様、駆動方式はFFとAWD(4WD)の両方が用意されます。トランスミッションはリニアトロニックのみです。
スバルにはインプレッサスポーツに似多用な車種としてXVがありますが、スバル的にXVはSUVに分類されます(レガシィアウトバックはSUVとステーションワゴンの両方に分類)。
XVの方が最低地上高が高くなっているので、オフロードを走行する機会が多い人はXVを選ぶのがベターです。オンロードユースが多い人、より普通の乗用車に近い無難なスタイリングを好む人はインプレッサスポーツの方が良いでしょう。
インプレッサスポーツの特徴は「低重心がもたらす走りの良さ」だと思います。
元々スバルの車は低重心の水平対向エンジンを搭載していることから、重心が低くて走りが安定しています。ここに左右の重量バランスが均等なシンメトリカルAWDが組み合わされると安定感はより増します。
これらにプラスして、インプレッサスポーツは足回りの出来栄えが素晴らしいです。十分なストロークを持つサスペンションは非常にしなやかで、上質な乗り心地と高いスポーツ性能を両立させています。
ボディサイズは3ナンバーサイズでありながら、全長が4,475mmとコンパクトで扱いやすいのも高評価ポイントです。
【3位~1位】2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング
3位:マツダ6
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/mazda6/design/
車種名 | マツダ6 |
価格帯 | 289万3,000円~431万7,500円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 14.8-16.6km/L |
燃費(クリーンディーゼル仕様・WLTCモード) | 17-19.6km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第3位はマツダ6です。
マツダ6は、日本国内においては2019年7月まで「アテンザ」という車名で販売されていました。
しかし2019年8月のマイナーチェンジ以降は、海外モデルと同じマツダ6という車名に変わっています。
つまり現行型マツダ6は、2012年から販売されている3代目アテンザと地続きである、ということです。
そんなマツダ6はボディスタイルがセダンとステーションワゴンの2つに分かれますが、ここで取り上げるのはもちろんステーションワゴンの方です。
エンジンは2.0Lガソリン仕様、2.5Lガソリン仕様、2.5Lガソリンターボ仕様、2.2Lクリーンディーゼルターボ仕様と豊富にラインナップされています。
トランスミッションはガソリン仕様が6EC-ATのみ、クリーンディーゼルターボ仕様は6EC-ATと4WDの2つが、駆動方式はガソリン仕様がFFのみ、クリーンディーゼルターボ仕様がFFと4WDの2つが用意されています。
マツダ6の特徴はこのバリエーションの豊富さにあると思います。近年の国産車はコストダウンのため、1車種1エンジンであることが多いですが、マツダ6はエンジンの種類だけで4つも用意されており、好みと予算に応じて選ぶことができます。
1番のおすすめは低燃費とパンチ力のある走りを両立させているクリーンディーゼル仕様ですが、2019年8月のマイナーチェンジで追加された2.5Lガソリンターボ仕様も非常に魅力的です。
このターボはダウンサイジングターボ、つまり低燃費のために小さな排気量のエンジンを積む代わりにパワーを稼ぐために搭載するターボではなく、純粋に走りを追求してモアパワーを得るためのターボです。
マツダ曰く「4LのV8NAエンジン並みの出力」とのことで、ターボらしい豪快な走りを楽しむことができます。
レガシィアウトバック同様、海外市場重視のために大柄なボディとなっていますが、ガソリンターボ仕様はこのエンジン特性もあって、アメ車ライクなテイストを味わえる1台です。
2位:スバルレヴォーグ
引用:https://autoc-one.jp/subaru/levorg/newmodel-3404029/photo/0004.html
車種名 | スバルレヴォーグ |
価格帯 | 291万5,000円~300万3,000円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 13.2-16km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第2位はスバルレヴォーグです。
レヴォーグは1.6Lガソリンターボ仕様、2.0Lガソリンターボ仕様の2つがあり、駆動方式はAWD(4WD)のみです。トランスミッションは1.6Lがリニアトロニック、2.0Lがスポーツリニアトロニックとなります。
レガシィアウトバックのところでも触れましたが、レヴォーグはかつて存在したレガシィツーリングワゴンの国内市場における後継モデルです。
日本のユーザーに向けて、日本の道路事情にフィットする形で開発された、今時非常に貴重なモデルといえます。
日本専売モデルと勘違いされることがよくありますが、実はイギリスへも輸出しています。
レヴォーグの特徴としては「日本向けであること」「走りの質が高いこと」が挙げられます。
現在の日本市場はミニバンとSUVが人気の中心で、ステーションワゴン自体の数が少なくなっています。そのためステーションワゴンを望むと輸入車を視野に入れる必要がありますが、輸入車は価格が高い上にボディサイズも大柄になります。
国内で数少ない純粋なステーションワゴンとして他にはカローラツーリング、マツダ6、レガシィアウトバックがありますが、このうちカローラツーリング以外は海外市場重視のためやはりボディサイズが大きく、サイズ的にジャストサイズなのはカローラツーリングとレヴォーグくらいしかありません。
レヴォーグがカローラツーリングに勝っているのは、言うまでもなく「走り」です。よりおすすめなのが2.0Lモデルで、搭載されるスポーツリニアトロニックは、普通のリニアトロニックよりもスポーツ走行に適したセッティングとなっています。
そのため、レヴォーグの2.0Lモデルでワインディングを駆け抜けると、実に胸のすくような走りを楽しむことができます。
それでいて荷室容量は522Lも確保されており、ステーションワゴンとして十分な積載性が確保されている点も見逃せません。
1位:トヨタカローラツーリング
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/41941#image-6
車種名 | トヨタカローラツーリング |
価格帯 | 201万3,000円~299万7,500円 |
燃費(ガソリン仕様・JC08モード) | 14.6-15.8km/L |
燃費(ハイブリッド仕様・JC08モード) | 28.4-35km/L |
2019年おすすめの人気ステーションワゴンランキング、第1位はトヨタカローラツーリングです。
カローラフィールダーの項目でも触れたように、カローラツーリングはカローラフィールダーの実質的な後継モデルで、2019年8月にカローラセダンと同時にフルモデルチェンジを受けました。
エンジンは1.8Lガソリン仕様、1.2Lガソリンターボ仕様、1.8Lハイブリッド仕様の3つが、駆動方式はガソリン仕様がFFのみ、ハイブリッド仕様がFFと4WDの2つが用意されます。トランスミッションはガソリン仕様がCVT、ガソリンターボ仕様が6速MT、ハイブリッド仕様が電気式無段変速機です。
カローラツーリングは海外でも販売されていますが、国内仕様は全長で155mm、全幅で45,mm、ホイールベースが60mmそれぞれ短い国内専用設計となっています。この点、純粋な国内仕様であるレヴォーグとはわずかに違いがありますが、国内の道路事情が反映されている、という点はレヴォーグと同じです。
カローラツーリングの特徴はこの「国内向けの中庸なボディサイズ」と「最新の低燃費モデル」という点にあるでしょう。
よりおすすめなのはハイブリッド仕様で、カローラフィールダーの1.5Lから1.8Lにアップしたにも関わらず、燃費は売れ筋グレードのS(2WD)で35km/Lとカローラフィールダーの最高燃費である34.4km/Lを上回っています。
2019年発売ということもあって、現在販売されている国産ステーションワゴンの中では基本設計が最も新しいのもおすすめ度が高い理由です。