新型ロードスターRFのスペックが公開されています。
こちらでは新型ロードスターRFのスペックと主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
新型ロードスターRFの概要
引用:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1029071.html
マツダのロードスターといえば、言わずと知れた日本が世界に誇る2シーターオープンスポーツカーです。
「大勢の人が乗れる車」「たくさんの荷物が積める車」「燃費が良い車」といった実用性の高い車ばかりが人気を集める今の時代にあって、たった2人しか乗れない上に燃費が特別良い訳でもないオープンのスポーツカーが販売されていること自体、ある意味では大変貴重なことです。
「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックにも掲載されており、今なおその記録を更新し続けています。
1989年に初代が発売されて以降3度のモデルチェンジを重ね、現行型となる4代目は2015年に登場しました。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster/feature/open/detail/
ロードスターといえば幌で出来たソフトトップ仕様をイメージする方がほとんどだと思いますが、新型ロードスターRFはハードトップ仕様、つまり屋根が鉄製となっています。
なおロードスターRFの「R」は「リトラクダブル式(開閉式)ハードトップ」、「F」は「ファストバック」の頭文字をそれぞれとっています。
ファストバックとはクーペの一類型で、ルーフから車両後端にかけてのラインが切れ目なく滑らかなカーブを描いていくようなデザインのことを指します。
マツダがロードスターにハードトップ仕様を設けるのは先代のロードスターRHT(リトラクダブルハードトップ)に続いて2代連続となりますが、先代は電動式ソフトトップが電動式ハードトップに置き換わっただけだったのに対して現行型のハードトップ仕様にファストバックというボディスタイルを採用したのはマツダが「クローズド時のボディデザインの美しさとオープン時の爽快さの両立」を狙ったからです。
引用:http://www.mazda.co.jp/cars/roadster-rf/feature/design/
ファストバックスタイルを採ることによって、よりライトウェイトスポーツカーらしいスタイルを手に入れたわけです。
正直なところ、オープン時の爽快感はリヤウインドウまで格納されるソフトトップ仕様に比べると劣ります。
しかしながらオープン時、クローズド時含めて「ボディ剛性の高さ」「快適さ」「爽快感」といった要素を高次元でバランスを取った、というところに新型ロードスターRFの存在価値があると思います。
新型ロードスターRFの値引きの方法については、
「新型ロードスターRF 値引き術!」で詳しく解説しています。
値引きが渋いと言われるロードスターRFですが、ぜひ参考に、お得に購入してください。
新型ロードスターRFの主要スペック
引用:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1029071.html
それでは新型ロードスターRFの主要スペックを以下にご紹介していきましょう。
■総排気量
1,997cc
■トランスミッション
6速MT
6速EC-AT
■使用燃料
無鉛プレミアム
■エンジン最高出力(ネット)
158ps/6,000rpm
■エンジン最大トルク(ネット)
20.4kgfm/4,600rpm
■全長
3,915mm
■全幅
1,735mm
■全高
1,245mm
■車両重量
1,100kg~1,130kg
■乗車定員
2名
■燃料消費率(JC08モード)
15.6km/l
■価格帯
3,240,000円~3,736,800円
以上が新型ロードスターRFの主要スペックとなります。
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新型ロードスターRFとロードスター、86の比較
引用:http://jp.autoblog.com/2016/11/25/roadster-rf/
それではここで、新型ロードスターRFとそのベースとなったロードスター、そして新型ロードスターと同じく2.0LのFRスポーツカーであるトヨタ86のスペックを比較してみたいと思います。
まずはエンジン関連のスペックと走行性能を左右する車両重量からです。
■総排気量
新型ロードスターRF:1,997cc
ロードスター:1,496cc
86:1,998cc
■エンジン最高出力(ネット)
新型ロードスターRF:158ps/6,000rpm
ロードスター:131ps/7,000rpm
86:207ps/7,000rpm(6速ATは200ps)
■エンジン最大トルク(ネット)
新型ロードスターRF:20.4kgfm/4,600rpm
ロードスター:15.3kgfm/4,800rpm
86:21.6kgfm/6,400rpm~6,800rpm(6速ATは20.9kgfm/6,400rpm~6,600rpm)
■車両重量
新型ロードスターRF:1,100kg~1,130kg
ロードスター:990kg~1,060kg
86:1,210kg~1,270kg
■使用燃料
新型ロードスターRF:無鉛プレミアム
ロードスター:無鉛プレミアム
86:無鉛プレミアム
引用:https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20150717-20102513-carview/
注目すべきは排気量で、ロードスターの排気量は1,5Lなのに対して新型ロードスターRFは2.0Lとなっています。
これはハードトップ&ファストバックという外観上の差異以上の差異といっても過言ではありません。
実は先代のロードスターに搭載されていたエンジンは2.0Lでしたが、現行型へのモデルチェンジで国内向けモデルは1.5L、海外向けモデルは2.0Lという棲み分けが行われています。
これは国内仕様のロードスターを本来のライトウエイトスポーツカーに回帰させる狙いがあったとされています。
というのも、ロードスターのエンジンは初代の1.6Lから先代の2.0Lまで拡大、1,000kgを切っていた車重も1,140kgに達するなど肥大化の一途を辿っていたからです。
しかしながら軽量化は果たしたものの排気量も馬力も小さくなった現行型ロードスターは「旧型に比べて劣化した」「物足りない」と捉えるユーザーも少なくなく、海外向けモデルに試乗した自動車評論家などを中心に2.0Lエンジンの国内投入を望む声は数多く聞かれていました。
今回の新型ロードスターRF投入にあたってはエンジンは海外向けロードスターに搭載されている2.0Lエンジンが採用されましたが、これは前述のユーザーの声に応えたというよりもハードトップを採用したことによる重量増に対応するため、と考えた方が自然かもしれません。
ソフトトップ仕様のロードスターの車両重量は990kg~1,060kgなのに対して新型ロードスターRFは1,100kg~1,130kgと70kg~120kg重くなっており、従来通りの1.5L、131psのエンジンのままでは単純に運動性能が落ちるはずだからです。
ちなみに2.0Lエンジンを搭載していた先代のロードスターの車重が1,090kg~1,140kgなので、新型ロードスターRFとほぼ同じです。
この点からもマツダが新型ロードスターRFに2.0Lエンジンを与えたのはある意味当然でしょう。
ちなみに排気量という点では86も2.0Lですが、エンジンの最高出力は新型ロードスターRFが158ps、86は207psと約50ps弱の差があります。
これは新型ロードスターRFが86に比べて劣っているということではなく、単純に両車のキャラクター付けの起因するものと言って良いでしょう。
次にボディサイズの比較です。
■全長×全幅×全高
新型ロードスターRF:3,915mm×1,735mm×1,245mm
ロードスター:3,915mm×1,735mm×1,235mm
86:4,240mm×1,775mm×1,285mm
引用:http://www.webcg.net/articles/gallery/35148
新型ロードスターRFとロードスターのボディサイズはほとんど差がありません。
全長と全幅は完全の同じで、全高のみ新型ロードスターRFが10mm高いだけです。
86は全ての数値が新型ロードスターRF、ロードスターを上回っていますが、特に全長の長さはコーナリング時の「人馬一体感」に影響を与えそうです。
次に燃費です。
■燃料消費率(JC08モード)
新型ロードスターRF:15.6km/l
ロードスター:17.2km/l~18.8km/l
86:11.8km/h~12.4km/h
引用:http://autoc-one.jp/mazda/roadster/report-2990206/
86のエンジン最高出力が新型ロードスターRFに比べて約50psも上回っている、と前述しましたが、その代償がこの燃費の悪さです。
新型ロードスターRFが2.0Lのスポーツカーとしては15.6km/lというまずまずの燃費を記録しているのに対して86は同じ2.0LのNAエンジンでありながら12km/l前後と極端に悪くなっています。
実燃費は恐らく1ケタ代を記録することも珍しくないと思われますので、86の購入を考えている方はこの点十分に考慮した方が良いでしょう。
最後に価格帯です。
■価格帯
新型ロードスターRF:3,240,000円~3,736,800円
ロードスター:2,494,800円~3,196,800円
86:2,623,320円~3,461,400円
引用:http://gqjapan.jp/car/review/20161012/toyota-86-kouki
最も安い価格帯なのがロードスターで、最廉価モデルは250万円を切る価格から購入することが出来ます。
新型ロードスターRFはロードスターと比べても、86と比べても若干「高いな」という印象は否めず、逆に性能の割に安いと感じさせられるのが86です。
新型ロードスターRFのスペックのまとめ
引用:http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1029071.html
以上、新型ロードスターRFのスペックをご紹介しました。
ロードスターとのスペック比較においては、車両重量増と排気量増をどう捉えるかがポイントになるでしょう。
ワインディングでも頭がクルクルと回る回頭性、旋回性の高いFRライトウエイトスポーツカーとしての資質はどちらかといえばソフトトップ仕様のロードスターに軍配が上がりますが、かと言って新型ロードスターRFが鈍重で楽しくないかと言われれば決してそのようなことはありません。
ただしエンジンパワーは明らかに2.0Lを積む新型ロードスターRFに軍配が上がります。
86は同じFRスポーツカー、同じハンドリングマシンですが、エンジンを比較してもわかるように目指しているところは別な気がします。
いずれにしても今回スペックの比較で取り上げた車は全て数字の追究よりもドライバーの感性に訴えかけることを重視して作られているので、自分の好みにピッタリ合った車を見つけるには実際に試乗して乗り比べてみるのが1番です。
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