新型マツダ6(アテンザ)のエコカー減税情報が公開されています。
こちらでは新型マツダ6(アテンザ)のエコカー減税や、その他自動車税に関する情報をまとめました。
目次
新型マツダ6(アテンザ)へのエコカー減税制度の適用状況
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39423#image-12
まず最初に、新型マツダ6(アテンザ)へのエコカー減税制度の適用状況について確認をしておきましょう。
新型マツダ6(アテンザ)はクリーンディーゼル仕様のみエコカー減税制度が適用されます。ガソリン仕様はエコカー減税制度は適用されないので注意してください。
エコカー減税制度の詳細は次章以降に譲りますが、新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様はエコカー減税制度の適用によって自動車取得税と自動車重量税が免税、自動車税がおおむね75%減税となります。
またエコカー減税制度とは別に、クリーンディーゼル車には「クリーンディーゼル補助金」という制度があります。
しかし新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様は「2019年度クリーンディーゼル補助金対象車」ではありません。つまりクリーンディーゼル補助金の交付は受けられません。
2019年度のエコカー減税制度の概要
引用:https://www.webcg.net/articles/gallery/39423#image-12
それでは続いてエコカー減税制度について詳しく見て行きましょう。
エコカー減税とは、排出ガスがきれいで燃費が良い、環境に与える負荷が小さい車の税負担を軽くしてより一層の普及を促そう、という制度です。
エコカー減税制度によって減免される税金の税目は「自動車取得税」「自動車重量税」「自動車税」の3つです。ただし注意点が2つあります。
この記事を書いているのは2019年9月ですが、2019年10月に消費税が現在の8%から10%に増税されるタイミングで自動車取得税は廃止され、その代わりに「環境性能割」という税目が新たに導入されます。
そして自動車税の減免は正確に言うと「グリーン化特例」という制度に基づくものですが、エコカー減税とセットで扱われることが多いです。そのためここでもグリーン化特例も含めてエコカー減税とします。
環境性能割も含め、税目の詳細については次章で紹介します。
排出ガスと燃費の基準は国が定めており、この基準をどの程度のレベルで満たしているかによって税金の減免度合いが変わってきます。
2019年度は排出ガスについては必ず「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を、燃費については最低でも「2020年度燃費基準達成」を満たす必要があります。
現在販売されている新車のほぼすべてが排出ガス基準を満たしていますが、燃費基準は車によってまちまちです。エコカー減税制度が適用されるか否かはこの燃費基準によって左右されています。
そして「2020年度燃費基準」をどの程度の水準でクリアしているかによって税金の減免度合いが変わります。
以上の内容を表にまとめると以下のようになります。
排出ガス基準 | 燃費基準 | 自動車取得税(※1) | 自動車重量税(※2) | 自動車税(※4) |
平成17年排出ガス基準75%低減レベル | 2020年度燃費基準達成 | 20%軽減 | 25%軽減 | 減免なし |
2020年度燃費基準+10%達成 | 20%軽減 | 25%軽減 | 普通自動車50%軽減 軽自動車25%軽減 | |
2020年度燃費基準+20%達成 | 50%軽減 | 50%軽減 | 普通自動車50%軽減 軽自動車25%軽減 | |
2020年度燃費基準+30%達成 | 50%軽減 | 50%軽減 | 普通自動車75%軽減 軽自動車50%軽減 | |
2020年度燃費基準+40%達成~+100%達成 | 全額免除 | 全額免除 | 普通自動車75%軽減 軽自動車50%軽減 | |
次世代自動車(電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車※6、プラグインハイブリッド自動車、 クリーンディーゼル車※7) | 全額免除(※3) | 全額免除 | 普通自動車75%軽減 軽自動車75%軽減(※5) |
※1:2019年9月30日までに新車登録・届出した場合
※2:2021年4月30日までに新車登録・届出した場合(および一部自動車でのこの期間内に初回の継続検査を受ける場合)
※3:購入時に加えて初回車検時も免税
※4:新車購入の翌年度に適用、2021年3月31日までの新車登録車を対象
※5:2020年度燃費基準+50%達成車は50%軽減
※6:平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減又は平成30年排出ガス規制適合
※7:平成21年排出ガス規制適合又は平成30年排出ガス規制適合の乗用車
表を見るとわかりますが、現行のエコカー減税制度で最も優遇されるのが「次世代自動車」と呼ばれる車たちになります。
すなわち日産ノートのような電気自動車、トヨタミライのような燃料電池自動車、トヨタプリウスPHVのようなプラグインハイブリッド自動車、そして新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様のようなクリーンディーゼル車のことです。
天然ガス自動車というのは現状で乗用車としてはラインナップされていませんが、圧縮された天然ガス(CNG)や液化天然ガス(LNG)を燃料とする車のことで、トラックやバスなどでたまに見かけます。
引用:https://motorcars.jp/japan-gas-association-started-demonstration-driving-of-high-efficiency-natural-gas-truck-opening-ceremonies-held-at-gas-science-gallery-424-at-departure-ceremony20170415
ただしこれはあくまでも2019年度のものです。2020年度になったら恐らく内容は変わりますので、その都度最新の内容を確認するようにしてください。
新型マツダ6(アテンザ)の購入時にかかる税金
引用:https://kakakumag.com/car/?id=12443
それでは最後に、新型マツダ6(アテンザ)の購入時にどんな税金がいくらかかるのかを見ていきたいと思います。
ここではガソリン仕様はセダンの25S L Package(356万9,400円)を、クリーンディーゼル仕様はセダンのXD L Packageの2WD、6EC-AT(397万9,800円)をサンプルとして取り上げます。
消費税
消費税はある意味では私たちにとって最も身近な税目ですが、新車購入時にも課税されます。
税率は2019年9月時点では8%ですが、2019年10月からは10%に増税されることになっています。
新型マツダ6(アテンザ)の車両本体価格は税込み表示となっています。
つまり25S L Packageの税抜き価格は330万5,000円、ここに8%の消費税26万4,400円が課税されて356万9,400円ということです。
同様にXD L Packageの税抜き価格は368万5,000円、消費税が29万4,800円、合計397万9,800円です。
もし仮に車両本体価格の税抜き価格が据え置きのままで消費税が10%に増税された場合、25S L Packageの消費税は33万500円、XD L Packageは36万8500円となります。それぞれ6万6,100円、7万3,700円の負担増ということです。
自動車取得税
自動車取得税は新車、中古車に限らず50万円以上の車を購入する時に課税されます。
税率は「取得価額の3%(軽自動車は2%)」と決められていますが、この取得価額とは車種ごと、グレードごとに決められた「課税標準基準額」に車に固定装着されるオプション装備(電動スライドガラスサンルーフなど)の金額を足したものを指します。
オプションの装着状況によって税額は変わります。
購入前にざっくりとした税額を知りたい場合は「税抜車両本体価格の9割の3%」で計算してください。
新型マツダ6(アテンザ)の場合25S L Packageが約8万9,200円、XD L Packageが約9万9,400円となります。
ただし新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様は自動車取得税が免税となりますので、実質的な課税額は0円です。
2019年10月以降は自動車取得税に代わり環境性能割が導入される
引用:https://www.jalan.net/rentacar/drive/470000/2463/
前述のように、自動車取得税は2019年9月いっぱいで廃止され、その代わりに環境性能割が導入されます。
自動車取得税同様、取得価額に対して課税されることになりますが、税率は以下のとおりです。
排出ガス基準 | 燃費基準 | 税率(普通車) | 税率(軽自動車) |
★★★★ 平成30年排出ガス規制からNOx50%低減達成車又は平成17年排出ガス規制からNOx75%低減達成車 | 下記以外 | 3% (2019年10月1日~2020年9月30日は2%) | 2% (2019年10月1日~2020年9月30日は1%) |
2015年度燃費基準+10%達成 | |||
2020年度燃費基準達成 | 2% (2019年10月1日~2020年9月30日は1%) | 1% (2019年10月1日~2020年9月30日は非課税) | |
2020年度燃費基準+10%達成 | 1% (2019年10月1日~2020年9月30日は非課税) | 非課税 | |
2020年度燃費基準+20%達成 | 非課税 | ||
次世代自動車(電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車※6、プラグインハイブリッド自動車、 クリーンディーゼル車※7) |
自動車取得税と違うのは排気ガス基準と燃費基準の達成度合いによって税率が変わるという点です。なお2019年10月から2020年9月までは暫定税率として税率は1%マイナスとなります。
新型マツダ6(アテンザ)の場合、クリーンディーゼル仕様は非課税になりますが、ガソリン仕様は20S、20S PROACTIVE、25S L Packageの燃費基準が「平成27年度(2015年度)燃費基準+10%達成」と発表されているため、3%の税率が課せられると思われます(2019年10月1日~2020年9月30日は2%)。
つまり事実上、自動車取得税が課税された場合と同じです。
25T S Packageの燃費基準は公表されていませんが、新型マツダ6(アテンザ)の中で最も燃費が悪いグレードであることを考えるとこちらも3%課税になるでしょう。
自動車重量税
引用:http://www.mlit.go.jp/common/001279207.pdf
自動車重量税は車の重さに対して課税され、新車購入時と車検時に納付する必要があります。
税額は車両重量によって変わってきます。
25S L Packageの車両重量は1,540kgなので、「エコカー減免適用なし」の「~2トン」というカテゴリになります。購入時に納める税額は49,200円です。
XD L Packageは1,610kgなので本来の重量税は3万円(エコカー減税対象車の「本来の自動車重量税額」は本則税率を基準とする)です。
ただし新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様は自動車重量税も免税となりますので、実質的な課税額は0円です。加えて初回車検時の自動車重量税も免税で0円になります。
自動車税
引用:http://midori-hp.net/blog/1/
自動車税は毎年4月1日時点の車の所有者(使用車)に対して課税されます。
新車購入時は登録月から翌年3月分までの分を月割りで納めます。軽自動車の場合は軽自動車税が課税されますが、軽自動車の新車購入時は月割り納付の必要はありません。
自動車税の税額は車の排気量によって変わります。
新型マツダ6(アテンザ)は25S L Packageが2,488ccなので「2.0L超2.5L以下」というカテゴリになります。税額は4万5,000円です。
XD L Packageは2,188ccなので同じく「2.0L超2.5L以下」というカテゴリになりますので、税額は4万5,000円です。
ただし新型マツダ6(アテンザ)のクリーンディーゼル仕様は自動車税がおおむね75%減税となりますので、実質的な課税額は1万1,500円となります。
減税になるのは初年度の月割り自動車税ではなく、購入翌年度の自動車税になる点に注意してください。
新型マツダ6(アテンザ)のエコカー減税他自動車税のまとめ
引用:https://kakakumag.com/car/?id=12443
以上、新型マツダ6(アテンザ)へのエコカー減税制度の適用状況、購入と維持にかかる自動車税やその他の税金、新たに導入される環境性能割について紹介しました。
新型マツダ6(アテンザ)はガソリン仕様に対してクリーンディーゼル仕様が約40万円高くなっていますが、エコカー減税制度で約15万円程度はお得に買える計算になります。
この金額は決して小さくはないですが、新型マツダ6(アテンザ)のガソリン仕様とクリーンディーゼル仕様はエンジンフィールがまったく異なるので、税金の額にこだわることなく、本当に欲しい仕様に乗って欲しいと個人的には思います。
なお本文中でも触れたように、記事中の情報はあくまでも2019年9月時点のものです。エコカー減税制度は年度が変われば内容も変わるので、必ず最新の情報をディーラーなどで確認するようにしてください。