シエンタ VS ポルテ 買うならどっち?大きさ・燃費・価格・カラーなどを比較!

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近年の「売れる車」のキーワードは「ハイブリッド」「コンパクト」「ミニバン」の3つです。

ガソリン代の高騰や長引く景気低迷の影響もあってガソリン代を節約出来るハイブリッド車は今や特別な存在ではありませんし、燃費効率が比較的良い上に誰にでも扱いやすく日本の道路事情に合っているコンパクトカーはセカンドカーとしての需要も高いです。

ミニバンは大人数が乗れる上に荷物もたくさん積めるということで実用性の高さがウケている、ということでしょう。

上記3つの要素を組み合わせればある意味「最強」の車が出来上がるわけですが、これを具現化したのがトヨタシエンタです。

2016年の新車販売台数ランキングを見るとシエンタは1位のプリウス、2位のアクアというトヨタを代表するハイブリッド車に次ぐ3位につけており、ユーザーから高い支持を集めています。

そこで今回は「ハイブリッド」「コンパクト」「ミニバン」のシエンタと、同じトヨタのコンパクトカーの中からポルテをピックアップして比較してみたいと思います。







シエンタ・ポルテの価格、値段を比較

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引用:http://toyota.jp/sienta/gallery/

まず最初にシエンタとポルテの価格から比べてみたいと思います。

■シエンタ

HYBRID G(2WD・7人乗り):2,329,855円

HYBRID G(2WD・6人乗り):2,329,855円

HYBRID X(2WD・7人乗り):2,226,763円

G(2WD・7人乗り):1,980,327円

G(2WD・6人乗り):1,980,327円

G(4WD・6人乗り):2,121,709円

X(2WD・7人乗り):1,816,363円

X(4WD・6人乗り):1,957,745円

X“Vパッケージ”(2WD・7人乗り):1,689,709円

X“Vパッケージ”(4WD・6人乗り):1,831,091円

■ポルテ

G(2WD・5人乗り):1,926,720円

G(4WD・5人乗り):2,077,920円

F(2WD・5人乗り):1,828,440円

F(4WD・5人乗り):1,979,640円

Y(2WD・5人乗り):1,839,240円

Y(4WD・5人乗り):1,990,440円

X(2WD・5人乗り):1,777,680円

X(4WD・5人乗り):1,937,520円

シエンタはガソリン仕様とハイブリッド仕様があり、エンジンは共に1.5Lです。

ただしガソリン仕様の2WDと4WD、ハイブリッド仕様では全て搭載されるエンジンは異なります。

乗車定員は6人乗りと7人乗りがあり、価格帯は1,689,709円2,329,855円となります。

ポルテはハイブリッド仕様がなく、ガソリン仕様のみでエンジンは1.5Lです。

ポルテも2WDと4WDは搭載されるエンジンが異なります。

乗車定員は5人乗りで、価格帯は1,777,680円2,077,920円となります。

なお、シエンタのガソリン仕様とポルテは2WD、4WD共に同じエンジンを搭載しています(2WDは2NR-FKE、4WDは1NZ-FE)。

価格帯はシエンタの方が幅広く取られており、シエンタの価格帯の中にポルテの価格帯がすっぽり入ってしまう、という形です。

シエンタはハイブリッド仕様があるため、ガソリン仕様しかないポルテに比べると上がどうしても高くなってしまいます。

シエンタのガソリン仕様で最も高いのが「G(4WD)」で、こちらは2,121,709円となるのでポルテとの差は5万円程度になります。

新車購入時の値引きですが、2017年3月現在シエンタが18万円前後、ポルテが25万円前後となっています。

シエンタは売れていることもあってポルテに比べると値引きは若干渋めです。

予算重視の方はシエンタと競合させてポルテの大幅値引きを狙っていくと良いかもしれません。

また、ポルテが本命であれば兄弟車のスペイドと競合させる、という手もあります。



シエンタ・ポルテの性能・スペック・大きさを比較

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引用:http://toyota.jp/porte/gallery/

次にシエンタとポルテの性能・スペック・大きさを比較してみましょう。

まずはエンジンスペックからです。

■シエンタ

1.5L(ガソリン・2WD)

最高出力:109ps/6000rpm

最大トルク:13.9kgfm/4400rpm

車両重量:1310kg~1320kg

1.5L(ガソリン・4WD)

最高出力:103ps/6000rpm

最大トルク:13.5kgfm/4400rpm

車両重量:1370kg~1380kg

1.5L(ハイブリッド)

最高出力:74ps/4800rpm

最大トルク:11.3kgfm/3600rpm~4400rpm

車両重量:1380kg

■ポルテ

1.5L(2WD)

最高出力:109ps/6000rpm

最大トルク:13.9kgfm/4400rpm

車両重量:1160kg~1180kg

1.5L(4WD)

最高出力:103ps/6000rpm

最大トルク:13.5kgfm/4400rpm

車両重量:1230kg~1240kg

前述のようにシエンタとポルテはガソリン仕様に搭載しているエンジンは同じです(両車共に2WDと4WDは異なるエンジン)。

つまり性能に差はありませんが、車両重量を比較するとポルテの方が100kg以上軽くなっています。

この100kgの差は1.5Lという小さいエンジンにとっては意外に大きく、実際に走らせてみるとポルテの方が軽快に走ります。

1人もしくは2人で乗車する機会が多く、なおかつ走りの良さを重視したいという方はポルテを選んだ方が良いでしょう。

なお、シエンタのハイブリッド仕様はガソリン仕様に比べるとエンジン出力がかなり落ちるように見えますが、これはあくまでもエンジン単体の出力で、モーター出力と合せたシステム最高出力は100psと発表されています。

そのため、ガソリン車と同等の出力は確保されていると考えて良いですが、2WDのガソリン車と比べると70kg程度の重量増となります。

次にボディサイズ(全長×全幅×全高)を見てみましょう。

■シエンタ

4235mm×1695mm×1675mm~1695mm

■ポルテ

3995mm×1695mm×1690mm~1720mm

全幅はどちらも5ナンバー枠いっぱいの数値で一緒ですが、全長と全高はかなり異なります。

全長はシエンタの方が長く、全高はポルテの方が高いです。

シエンタはオーソドックスな5ドアスタイルですが、ポルテは両側スライドドアの3ドアスタイルであることがその理由です。

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

シエンタの全長が長いというよりは、ポルテの全長が短いということです。

ポルテは後席専用のドアがないため後席へのアクセスは若干難がありますが、その分高さがありますので観葉植物のように高さのあるものを積むのに便利です。

後席へ人を乗せる機会の多い方はシエンタを選んだ方が良いです。

ポルテはどうしても乗りにくさがありますし、高さはあっても長さがない、つまり頭上高に余裕はあっても足元が狭くなるので、短距離の移動ならともかく、ある程度の距離になると疲れます。

逆にほぼ1人乗車もしくは2人乗車で後席は主に荷物置き場、人を乗せることはまれ、という方であればポルテの方がコンパクトで気楽に乗れると思います。

また、助手席のドアが電動スライドドア、というのは意外に便利です。

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シエンタ・ポルテの燃費を比較

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引用:http://toyota.jp/sienta/gallery/

次に比較するのはシエンタとポルテの燃費です。

■シエンタ

1.5L(ガソリン)

15.4km~20.6km

1.5L(ハイブリッド)

27.2km/l

■ポルテ

16.0km/l~22.2km/l

シエンタのガソリン仕様とポルテは同じエンジンを搭載していますが、車両重量が異なるので燃費も多少変わってきます。

ポルテの方が車両重量が軽い分、燃費の点ではやや有利です。

シエンタのハイブリッド仕様はさすがに27.2km/lという低燃費を記録しています。

燃費を重視する方は言うまでもなくシエンタのハイブリッド仕様一択、ということになるでしょう。

ただしシエンタのガソリン仕様もポルテも2WDモデルであれば燃費は20km/lを超えますので、燃費の点で多少妥協をして購入時の車両価格の安さを優先する、という考え方もアリだと思います。



シエンタ・ポルテの色・カラーを比較

次はシエンタとポルテのボディカラーを比較してみましょう。

■シエンタ

・エアーイエロー

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・グリーンマイカメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・レッドマイカメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ブルーメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ホワイトパールクリスタルシャイン

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・シルバーメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ブラックマイカ

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ブラックマイカ×ブルーメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・ホワイトパールクリスタルシャイン×ブラウンパール

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・エアーイエロー×ブルーメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・グリーンマイカメタリック×ブラウンパール

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

・シルバーメタリック×ブルーメタリック

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引用:http://toyota.jp/sienta/style/style/

 

■ポルテ

・ホワイトパールクリスタルシャイン

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・シルバーメタリック

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・ブラックマイカ

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・スーパーレッドⅤ

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・チェリーパールクリスタルシャイン

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・ダークブラウンマイカメタリック

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・シトラスオレンジマイカメタリック

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

・クリームベージュ

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引用:http://toyota.jp/porte/style/

シエンタのボディカラーは8色のソリッドカラーに加えてアクセントカラーとの組み合わせ5色の合計全13色(車いす仕様車専用色として別途スーパーホワイトⅡもあり)、ポルテは全9色となっています。

どちらもボディカラーは豊富に揃っている上に、キャラクターに合わせた個性的なものも用意されていて、選び甲斐がありそうです。

あえて気になる点といえば、ポルテには男性向けのちょっと変わったボディカラーがブラッキッシュアゲハガラスフレークしか用意されていない、ということです。

チェリーパールクリスタルシャインやシトラスオレンジマイカメタリックといったボディカラーは個性的ではありますがやや派手で、男性が乗るにはちょっと目立ち過ぎてしまいます。

ポルテを買う男性が「地味めのボディカラーではつまらないからちょっと変わったものを・・・」と考えた時の選択肢がもう1、2色あると良いように思いました。

この点、ポルテの兄弟車のスペイドの方が外観の与える印象やボディカラーのラインナップなどの点で多少男性向けなのかもしれません。

シエンタ・ポルテのオプションを比較

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引用:http://toyota.jp/porte/gallery/

最後にシエンタとポルテのオプションを比較してみましょう。

シエンタとポルテの装備には細かい差異がありますが、最大の違いは衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」がシエンタでは全てのグレードでメーカーオプション扱いなのに対し、ポルテは全てのグレードで標準装備されている、という点です。

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引用:http://toyota.jp/sienta/safety/active/

「Toyota Safety Sense C」は衝突の回避や衝突時の被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティシステム」(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)、車線逸脱を知らせる「レーンディパーチャーアラート」、夜間に歩行者等の早期発見に役立つ「オートマチックハイビーム」の3つで構成されています。

特にプリクラッシュセーフティシステムは衝突が予測される場面では警報を発して回避操作を促してくれるだけでなく、30km/h~80km/hではプリクラッシュブレーキアシストが作動して最大限の制動力が得られるようにドライバーをアシストしてくれたり、ブレーキが踏めなかったとしても10km/h~80km/hでは自動ブレーキが作動するようになっています。

衝突事故の防止にはとても有効なので、シエンタを購入する際はぜひとも装備しておきたいオプションです。

ハイブリッド仕様とガソリン仕様の「G」は54,000円、ガソリン仕様の「X」と「X“Vパッケージ”」は91,800円で装備することが出来ます。

ポルテは「Toyota Safety Sense C」が標準装備となっていますが、他におすすめのオプションとしてはパッケージオプションの「スマートエントリーパッケージ」があります。

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引用:http://toyota.jp/porte/spec/package/

これは「スマートエントリー&スタートシステム」「盗難防止システム(イモビライザーシステム)」「オート電動格納式リモコンカラードドアミラー(サイドターンランプ付)」の3つがパッケージになったものです。

特に便利なのが「スマートエントリー&スタートシステム」ですが、シエンタでは「盗難防止システム」も含めて「HYBRID G」「G」で標準装備されていますが、ポルテでは全車オプション扱いです。

ポルテに「スマートエントリーパッケージ」を装備する場合、51,055円となります。

シエンタ・ポルテの比較まとめ

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引用:http://toyota.jp/sienta/gallery/

以上、シエンタとポルテを比較してみました。

シエンタとポルテは同じトヨタのコンパクトミニバンでありながら、目指す方向性は微妙に異なっています。

どちらか1台を買おう、と考えて迷っているとしたら、単純に比較してどちらが優れているかを考えるよりは、どちらがより自分の好みやライフスタイルに合っているかを考えるべきでしょう。

本文中にも触れましたが、「後席に人を乗せる機会が多い」「荷物をたくさん積む」という方は間違いなくシエンタがおすすめです。

小さなお子さんが2人、3人といらっしゃるご家庭や、休みの日にはアウトドアや旅行に出掛けるというアクティブな方にはシエンタの使い勝手の良さはとても便利に感じるでしょう。

逆に「後席にはめったに人を乗せない」「無駄を省いてコンパクトで小回りの利く車が欲しい」という方にはポルテがおすすめです。

独身の方やご高齢で夫婦2人暮らしの方、車を「道具」と考えている方にとってはシエンタのシンプルさ、コンパクトさは「必要にして十分」「かつ便利」で心地よいと思います。