ホンダ・フリードと”激しい”ライバル関係にある”最小ミニバン”がトヨタ・シエンタ。
全長4,235mm、全幅1,695mmの中に5人から7人の乗員を乗せるワンボックスカーです。
2015年のFMCでガラッとデザインを変えてきたことから、一躍人気者になったのはご承知の通り。
ホンダのデザインとは対照的に曲線をうまく生かした遊びのあるボディが目を引きます。
ハイブリッドとガソリン仕様でどんな特徴があるのか、見ていきましょう。
引用:http://toyota.jp/sienta/
目次
代表グレード、”HYBRID G” & ”G”の特徴
シエンタはハイブリッドとガソリンエンジンの2グレード。
エンジン自体は3グレードあります(ハイブリッド、ガソリン2WD、ガソリン4WD)。
ハイブリッド車は2WDのみ、ガソリン車はFFと4WDを揃えています。Gシリーズは最上級だけあり、売れ筋グレード。
特徴は、5人、6人、7人乗りから選べることが出来、3列目シートもそれなりに長時間座っていける空間であること。
ホイールベースは2,750mmあり、ホンダ・フリードよりも10mm広く取ってあります。
”ハイブリッドG”と”G”は『ワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア』が後席左右とも装備。
ハイブリッドXは助手席側だけになります。
シートアレンジは3列目シートが『ダイブイン機能』になっていること。
これは、2列目シートをたたみ、さらに3列目シートを折りたたんで(タンブルさせて)2列目シートの下に格納できる機能です。
前席2座の後ろはフラットな荷室が確保できるわけです。
フリードの場合は3列目シートを折りたたんで壁に(窓に)立てるタイプ(跳ね上げ式)。
ただ、シエンタは6人乗りの場合でも”ウォークスルーできない”ことを確認しておきましょう。
引用:http://toyota.jp/sienta/interior/indoor_space/
ハイブリッドとガソリン車の違いはパワートレーン。
両方とも1.5Lエンジンですが、4WDを積極的に選ぶ積雪地帯では、ガソリン車しか選択肢がありません。
シエンタのハイブリッドエンジンは”1NZ-FXE”型。
初代プリウスから搭載されている伝統的なエンジンで、アクアやカローラフィールダーにも搭載されています。
一方のガソリンエンジンですが、”2NR-FKE”型。
こちらも1,496㏄でカローラ・アクシオなどに搭載されています。
エンジンそのものはスムーズで、モーターの”キーン”という音がないことからガソリンモデルを選ぶユーザーがかなり多いのも事実です。
■”HYBRID G”:全長×全幅×全高=4,235×1,695×1,675mm(FF)
■”G” :全長×全幅×全高=4,235×1,695×1,675mm(FF)
”HYBRID G”(FF)
■エンジン
・直4DOHC-1,496㏄エンジン、FF 、レギュラーガソリン使用。
・最高出力は≪54kW(74PS)/4,800rpm≫
・最大トルクは≪111 Nm(11.3kgf・m) / 3,600~4,400rpm≫
■モーター
・最高出力は≪45kW (61PS)≫
・最大トルクは≪169 Nm(17.2kgf・m)≫
“G”(FF)
■エンジン
・直4DOHC- 1,496㏄エンジン、FF 、レギュラーガソリン使用。
・最高出力は≪ 80kW (109PS) /6,000rpm≫
・最大トルクは≪136Nm (13.9kgf・m) /4,400 rpm≫
引用:http://toyota.jp/pages/contents/sienta/002_p_001/image/grade/grade4/carlineup_sienta_grade_grade4_2_03_pc.png
引用:http://response.jp/imgs/thumb_h2/990894.jpg
燃費比較
”HYBRID G”(FF)
・カタログ燃費 → 27.2km/L
・実燃費 → 19.25km/L(e燃費より引用)
“G”(FF)
・カタログ燃費 → 20.2km/L
・実燃費 → 14.22km/L(e燃費より引用)
■カタログ値では7.0㎞/Lの差がありますが、実際にはハイブリッドとガソリンエンジンの実燃費差は5.03km/L。
車両価格は2,329,855円≪HYBRID“G”(FF)≫、1,980,327円≪“G”(FF)≫で349,528円差です。
引用:http://fsv-image.autoc-one.jp/images/2933104/002_o.jpg
維持費比較
維持費には『車両価格(1年目)』『取得税(1年目)』『自動車税』『重量税(1年目)』『ガソリン代』を含みます。
『自賠責保険』『任意保険』は除いてあります。
ガソリン代は『レギュラー:127円』、『ハイオク:135円』、『軽油105円』で計算しています。
”HYBRID G”(FF)
・車両価格:2,329,855円
・取得税:0円
・自動車税(初年度、2年目):約9,000円、約34,500円
・重量税:0円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」65,974円
「多い人:2万km」131,948円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:2,404,829円
・2万km走行:2,470,803円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:100,474円
・2万km走行:166,448円
引用:https://www.car-review.net/wp-content/uploads/2015/09/sienta030-600×426.jpg
引用:https://gazoo.com/car/newcar/photo_impression/PublishingImages/sienta_150709/red/03_r_l.jpg
“G”(FF)
・車両価格:1,980,327円
・取得税:約39,600円
・自動車税(初年度、2年目):約34,500円、約34,500円
・重量税:16,800円
・ガソリン代:
「平均 :1万km」89,310円
「多い人:2万km」178,621円
1年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:2,160,537円
・2万km走行:2,249,847円
2年目のコストパフォーマンス
・1万km走行:123,810円
・2万km走行:213,120円
■1年目・1万㎞のコストパフォーマンスは…
・”HYBRID G”(FF):2,404,829円
・“G”(FF) :2,160,537円
・差額:244,292円(HYBRID G>G)
■2年目・1万㎞のコストパフォーマンスは…
・”HYBRID G”(FF):100,474円
・“G”(FF) :123,810円
・差額:23,336円(HYBRID G<G)
■1~2年目での差額……244,292円、車両価格では349,528円差ですが、実際には244,292円差です。
■ガソリン代比較では、
・”HYBRID G”:1万km、 65,974円(5,498円/月)
・“G” :1万km、89,310円(7,443円/月)
となります。
引用:http://www.motordays.com/news/articles/sienta-toyota-news-20150709/pic/07in-01-thumb.jpg
引用:http://www.motordays.com/newcar/articles/sienta-toyota-imp-20150821/pic/sienta-08gb-thumb.jpg
引用:http://car-sokuhou.com/wp-content/uploads/2015/07/af8b5af83d2a3262cf0e9f8d300ec360.jpg
まとめ
”HYBRID G”(FF)と“G”(FF)、どちらを選ぶべきか?
●ハイブリッドとガソリンエンジンの特性を見て選ぶ場合、パワーを取るなら”G”(ガソリン)。
7人をしっかり乗せたいならハイブリッドは非力と取るべき!ハイブリッドは燃費はよいが、長距離や坂道などでの力はガソリン車に比べると力は低い。
5人以上乗る機会が多いなら、ガソリンが有利!
●維持費を考えれば、”G”(FF)が絶対。
349,528円もの車両価格差でも、1年間のコストでは、エコカー減税などで244,292円の差に縮まりますが、ガソリン代の差は23,336円/年。
つまりひと月1,945円の差です!11年乗ってようやくハイブリッドは元が取れる段階です。
●ハイブリッドに乗っている…という”感覚”に24.4万円を払うかどうか?ガソリンでも十分ではないでしょうか。
シエンタは人気ミニバンですが、ハイブリッドGの場合はオプションを重ねるとすぐに”300万円超え”になります。
ぜひよく検討して購入するのが良いでしょう。
引用:http://blog-imgs-80.fc2.com/d/r/u/drumsyos/sienta02.jpg