新型オデッセイのスペックが公開されています。
こちらでは新型オデッセイのスペックと主な特徴をまとめましたのでご覧ください。
「車のスペックを見る」と言うよりは「車をスペックで見る」と言うべきでしょうか。車の実態をスペックから眺めてその特徴を見て、自分が望む車であるのかを判断する手助けとするのでしょう。
車のスペックとは何?
スペックには、エンジンに関する項目、ボディー寸法に関する項目、シャーシに関する項目、装備品に関する項目などなど多岐に渡りメーカーによって公表するスペックもまちまちで、車の実態を掴むには、かなりの知識と経験が要ります。
また購入の際の選ぶ基準は、ほとんど好みで決めてしまっているのが実態でしょう。自動車雑誌やネットの情報、またカタログなどを見てむしろ「仕様マニア」と言えるほどメーカの宣伝文句を信じ切っている、自称専門家もいます。
試乗記などを見てみても、とても街乗りの感性では捉えられない操縦性の判断などを、カタログのうたい文句のまま、試乗の感想としている記事もあります。
やはり「スペックの解釈」に戻って、基礎的知識を得たいものです。
車のスペックの2大要素
①用途に必要なスペック
ホンダ・オデッセイはミニバンのジャンルです。それは「居住性」荷物を積むことを含めて、多人数で利用することを求められる車です。
日常使用でも多人数の乗車が考えられるのですが、その居住性、使い勝手が重要視されます。そのためスペックにおいても、まず居住空間に関連するスペックを重要視すべきでしょう。
その優先順位は、まず①室内寸法です。これはどうしても最重要となるのですが、それでもやはり居住空間の使い方によって見方は変わります。
室内高はヘッドクリアランスの余裕が問題になるのですが、それも座席の高さが、関連してきます。
ホンダ・オデッセイのインテリア
しかし、乗り込むとヘッドクリアランスは十分で、座面がかなり低く取られています。レッグクリアランスも十分で、窮屈な感じはもちろんありません。
ジャガーXJ・ロングホイールベース
全長5,135
全幅1,900
全高1,455
ホイルベース3,030mm
ジャガーXJ 後部座席
その使い方により居住空間のスペックの評価は変わってくるので、一概には比較できないのです。社用車として満足されてきたスペックです。
しかし居住空間内で、前後のシート間で行き来までするミニバンでは、立って移動する高さが必要です。座面は比較的高い位置にあり、その状態でヘッドクリアランスを考えると、車両全高で1,800mmぐらいは欲しいところでしょう。
その中でオデッセイは、全高1,700弱でありながら、全高1,830のステップワゴンに対して室内高1,325とステップワゴンの1,425の-100mmであるのは立派です。その分、重心が低くなり操縦性能の向上につながっています。
トヨタ・アルファード
シャーシスペックなどを重要視する向きもありますが、現在のメーカー設計、製造能力では、その形式などで左右されるほど、実用車の走行する条件下では繊細ではないでしょう。
ターボチャージ・エンジンと自然吸気では、低速トルクの違いが顕著で、サイズダウンされたターボチャージ・エンジンでは、使い勝手の意味では馬力あたり重量では計りしれません。
HB(ハイブリッド車)ではモーター・アシストがありますので低速のトルクアシストで取り扱いが改善するので数値に注意が必要です。ディーラーに問い合わせすると良いと思います。
表のアルファードは2.5Lエンジンの数値で、3.5Lの場合は、280/6,200馬力当たり7.5kgとなります。
この中では、馬力当たり重量10.0kgが目途になり、それ以下であれば、ほぼ全域で活発な動きとなります。しかし、低速域でのトルクが強い車は、実用使用で、かなり使いやすくなります。
ステップワゴンなどは、街中での使い勝手が、自然吸気(NA)に比較して大変改善されているはずです。アルファードのハイブリッド車はモーター・アシストがあり低速域でかなり使いやすいはずです。
ジャガーは、実用域では大型セダンに似つかわしくない、かなりの動力性能が期待できます。でも問題は足周りにあるでしょうか・?
オデッセイは実用車のNAエンジンとしては高回転エンジンで、かなり走りを意識しているのが分かります。低床設計にこだわり続けた、これまでのコンセプトから居住性向上にシフトしたとはいえ、かなり走行性能にこだわっています。
しかし、スケールダウン(排気量削減)したターボチャージ・エンジンの必要性は、ライバル社との比較においても、実用域でのトルクの必要性になって現れており、現在進められているモデルチェンジの噂の中でも話題になるところです。
ステップワゴンの1,000回転台からのトルクの太さは、これからの実用車用エンジンの姿を現しています。
ホンダ・オデッセイのスペックを見る
①用途に必要なスペックでは、その居住空間はミニバンとして必要な居住空間を確保しており、スライドドアなど装備品も上級車の内容に準じて企業需要にもこたえられる内容となっています。
先代のオデッセイに比べて、よりミニバンの居住性に重点を置くコンセプトとはなっていますが、走りにこだわる姿勢も崩してはいないようです。
CVT無段変速ミッションを使用するのは、実用車としてはかなり有利ですが、排気量を縮小したターボエンジンとモーター・アシストを加えたハイブリットの組み合わせが、現在考えられる実用車のベストな姿でありましょう。
ホンダ・オデッセイの低床設計
ミニバンではあまり問題とするべきではないでしょうが、ホイルベースが2,900mm程度あるのは、乗り心地としては有利で、室内長とは別に有効な室内空間を造るにも十分な広さでると言えます。
ジャガーロングホイルベースと近い値で、居住性を追求したホイルベースを延長して乗り心地を追求したリムジンに対する、室内高を追及しているミニバンの比較において、これは居住空間のコンフォートを考える上で、面白い比較です。
今後のリムジンはミニバンベースになる時代を予感させます。
スバル・レガシーアウトバック
オデッセイの150mm低床との比較では、室内居住空間で立ちあがって前後の席を移動するなどは出来ないので、比較するのはナンセンスですが、多数の同乗者を想定しない実用使用では、むしろアウトバックに軍配が上がるでしょう。
使い道がどのような点に優先順位があるのかを十分検討することから、スペックの見方は始まるようです。
②走行性能に関するスペックで、オデッセイはタイヤサイズ225/45R18は、堂々たるGT仕様であり、むしろ乗り心地、実用性などの点で問題があるように感じます。
むしろ50%以上の扁平率が必要です。街乗りでは段差が多くあり、ちょっとした障害物で50%以下の扁平率の場合、ホイールに損傷をきたす場面があります。
乗り心地もごつごつとした感触と、ステアリングの頼りなさとのバランスでは、50%以下の扁平率は、やり過ぎであると感じます。
全体としては、走りと実用性を兼ね備えた良いバランスであると筆者には感じます。一台手元に置いておくと日常使用では、結局一番乗ってしまうことが多いのが、オデッセイではないでしょうか。
そんなオデッセイ、購入する時はできるだけ安く購入したいものです。
新型オデッセイの値引きの方法については、
ぜひ参考に、お得にオデッセイを購入して下さい。